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第1007号 スマホ育児

こんばんは。パピーいしがみです。

今日のタイトルは「スマホ育児」としました。

今、スマホについては、様々な場面で様々な意見を聞くことがあると思いますが、ご質問も頂いたので、その内容をご紹介しながらお話ししたいと思います。

ご質問を頂いたのはNAMIさんです。内容はこんな感じでした。

ココから・・・

パピーさん、いつも勉強になるお話をありがとうございます。NAMIと申します。

パピーさんの「認める」「褒める」「包む」を教えて頂いてから、子供たちと笑って過ごすことが増えて、家の中がとても明るくなりました。

ご報告したいことも沢山あるのですが、今日はお正月にちょっと気になった「スマホ育児」についてお聞きしたいと思ってメールしました。

それは電車の中での事でした。親子とみられる2歳ぐらいの女の子を連れた家族が乗ってきました。

電車が動き出すとすぐに女の子は、お母さんの裾を引っ張り、お母さんは無言で子供にスマホを渡し、子供は慣れた手つきで指を動かし、ユーチューブを見始めたのです。

それと一緒に、お母さんも自分のスマホを取り出して画面に釘づけ。お父さんも自分のスマホを見始めて、その家族はずっと無言でスマホを見続けていました。

それを見ていた60歳ぐらいの女性3人組が「今のお母さんは何でもスマホなのね。あんな育て方して子供が大きくなったらどうなるんだか?」とヒソヒソ話が聞こえてきました。

その時、私は子供(5歳男・3歳男)を主人に頼んで、母と買い物をしていたのですが、私もスマホを開いていましたし、多分、その60歳ぐらいの女性の言う「今のお母さん」の一人として見られているんだろうな・・・と感じました。

電車で見かけたご家族がどんな日々を過ごしているか?は分かりませんが、その時だけの光景を見て「何でもスマホ」と言われたことに「それは違うんじゃない?」とカチンと来ました・・・が、

スマホの悪影響も叫ばれていますし、スマホ依存なんていう言葉も心配になります。私の子供たちもユーチューブを見たがって、時々、子供にスマホを与える事もありますし、

やっぱりスマホを見せる事はよくないのかな?できればやめた方がいいのかな?と不安になりました。

パピーさんは、どのようにお考えでしょうか?

又、スマホの与えすぎで悪影響が出ている事例があるのでしょうか?もしあったら教えてほしくご相談させて頂きました。よろしくお願いします。

ココまで・・・

幼少期からスマホを与えた場合、その子達がどうなるか?どうなったか?という実際の結果がまだ現れてはいませんので、何とも言えないのが実情なのですが、

私自身は今、叫ばれているスマホの悪影響って、ポータブルゲームができた頃にとても似ているんじゃないかな?と思っています。

結論を先に言ってしまうと、スマホが悪いのではなく、そのスマホとの付き合い方だと思うのですね。

ですから私はこんな風にお返事しました。

ココから・・・

NAMIさん、こんにちは。パピーいしがみです。スマホに関するご相談、拝見しました。

まずスマホの与えすぎで悪影響が出た・・・というご報告。これは私はまだ聞いたことはありません。

これはスマホがこれだけ一般的になってまだ日が浅い、という事もありますし、まだ決定的な問題が現れていないからではないかな?と私は思います。

が、お正月にご覧になったご家族の件は、この先大丈夫かな?と心配にはなりました。

と言いますのも、スマホを与えていれば子供はおとなしい。子供が静かな間、夫婦で話をするでもなく、2人して無言でスマホの画面を見ている・・・としたら、やっぱりその光景はちょっと異常だと思うのですね。

もちろん、それは電車の中だけの事で、ご家庭では楽しく遊んだり、楽しく会話が弾んでいるのかもしれません。

が、子育てが終わり「おばあちゃん」と言われる年齢に近くなった方々から見ると、親が子供と会話をすることもなく、無言でスマホを与え、自分たちもスマホに没頭している・・・そんな家族の光景は決して健康的には見えないのですね。

NAMIさんからは「パピーさんは、どのようにお考えでしょうか?又、スマホの与えすぎで悪影響が出ている現実があるのでしょうか?」とあったのですが、

私はスマホも「付き合い方」だと思っています。

完全否定もしないし、完全肯定もしません。テレビやゲームと同じように、親がどう考えて、どう付き合い、どう与えるか?そして親自身がどうふるまうか?だと考えています。

スマホに害があるのではなく、親の考え方によって悪にもなりますし、又、便利な道具にもなると思うのです。

例えば、病院や公共交通機関などで、小さい子が泣き叫ぶことが良くあり、周りに迷惑を掛けるとしたら、子供を静かにさせておく方法としてスマホを見せる事もやぶさかではないと思います。

が、静かにしていればそれでいい、という訳ではなく、やはり「どうしてそこでは静かにすべきなのか」という事は、のちのち教えて行かなければなりません。

そのようにスマホは便利なツールであったとはしても根本の理解や、解決にはならず「すべきことの先送り」でしかないという事はご理解頂きたいと思うのですね。

スマホで、こんな悪影響があった・・・という事例は私は耳にしていませんが、ポータブルゲーム(持ち運びのできるゲーム)では、実際に相談された内容としてこんなものがありました。

それは、お子さんが3歳ぐらいでお母さんが家を出てしまったご家族の例だったのですが、ゲームをしている時だけはお母さんを忘れられるから・・・という事で、子供にゲームを与え、時間のある限り子供がゲームをさせていたというのです。

その子は、ずっと家でゲームをしていて外で遊ぶこともなかったそうです。

日常的に祖父母や親とも会話が無いのですから、幼稚園に行っても誰とも会話ができず、いつも一人でいて先生とも意思の疎通ができなかったそうです。

そんなことから「幼稚園イヤ!」と泣いて暴れて嫌がるようになり、「そんなに嫌なら」と幼稚園をやめてしまい、又、ゲーム三昧の日々に戻りました。

ゲームをしていれば暴れる事もなく(表向きは)平穏に過ごせたからです。

祖父母も親も「そのうち飽きるだろう」と放っておいたのですが、子供は朝起きてから歯も磨かずゲームに没頭し、

ゲームをしながらご飯を食べて、トイレの時さえもゲームを手放さず、そんな状態で毎日が過ぎて行き、小学校に上がる時には、明らかに周りと大きな差ができてしまいました。

そしていよいよ小学生になって、子供は入学式は出席したものの、やはり生活習慣は変えられず、学校に行く事は無く毎日家庭で過ごす日々。

ゲームを取り上げれば癇癪を起し暴力を振るうので、同居していた祖父母も「もうどうしようもない」「好きにしろ」と放っておくしかなかったそうです。

その後、この子がどうなったのか?このご家庭がどうなったのか?については、分からないのですが、現実にこういう事があるんだ・・・という事は知っておいてほしく思います。

そして、やはりこれってゲームを与え続けた親に問題があるでしょうし、たとえそれが母親がいなくなった寂しさを埋める為、とは言っても、ゲームとの付き合い方を大人が教えてあげなければならなかった事だと思うのですね。

まさにゲームとの「付き合い方」を親が“考えていなかった”事が一番の問題だったのです。

スマホも同じだと思うのです。スマホにはたくさんの便利な機能、面白いアプリ、飽きさせない為の工夫がされています。

ですからスマホを与えると、子供はそれに夢中になるでしょう。でも時間は誰にでも同じように流れて行きます。だから与えっぱなしはやめてほしいのですね。

上記のように、何も考えずスマホを与え、親子の会話も無いご家庭と、スマホを与えても節度を持って、きちんとした考えで子供と接している家庭とでは、時間の経過と共に大きな開きが生まれてくるのは当然なんですね。

でも(もうお分かりだと思いますが) “スマホ”が悪いのではありません。

娯楽があってもいいでしょう。画面を見て楽しかったり面白かったりする体験もあっていいと思います。ですがやはり「のべつまくなし」では、子供の“その時期に開花する能力”に蓋をしてしまう、という危険を持ち合わせているのです。

それを考えた時、今後も多分無くならないスマホと、どう付き合っていくのか?をしっかり考え、親自らが子供に模範を見せるという事も必要になってくるのではないかな?と思います。

ちなみに、私は『子供にスマホをどう与えるか?』も大事ですが、多くのお母さんたちがスマホに夢中になってしまい、子供の変化に気づけなかったり、子供との時間が取れなくなっている事例が少なくない事に心配をしています。

ちょっと前に話題にもなりましたが「ママのスマホになりたい」という題名の絵本があります。

インターネットで話題になったシンガポールの実話がきっかけで、絵本作家の「のぶみ」さんが書かれた本のタイトルですが、このタイトルでドキッとするお母さんは少なくないそうです。

子供へのスマホの与え方と一緒に、ご自身のスマホとの付き合い方についても、一度、振り返ってみてくださいね♪

ココまで・・・

このお返事をしたらNAMIさんからは

“今までスマホの善悪だけを考えていましたが、パピーさんから「親の考え方と付き合い方」とお返事頂いて、深く納得しました。

そして一番衝撃的だったのは「ママのスマホになりたい」の部分でした。

その絵本については耳にしたこともありましたし、お正月に見た親子もどこか他人事だったのですが、自分もそうなっているかもしれないと思い、

「お母さん、スマホ見ていることが多いかな?」と子供に聞いてみましたら、「そうだね。いつも見てるね」と言われました。

「人のふり見て我がふり直せ」ではないですが、自分の日常もスマホにかなり浸食されていたと分かってショックでした。

頂いたお返事に「親がどう考えて、どう付き合い、どう与えるか?そして親自身がどうふるまうか?」と書かれていましたように、

特に「親自身がどうふるまうか?」を重点に、主人と相談しながらスマホとの付き合い方を決めて行こうと思います。丁寧なお返事、ありがとうございました”

とお返事頂きました。

スマホの問題は、ポータブルゲームの出現時に似ている。でも大きく違う事は、スマホは子供だけでなく、親の側にも知らずに影響を与えている、という事なのかもしれません。

子供の声に気づかない・・・、後で「しまった」と後悔する・・・という事が無いように、是非、お父さん、お母さんのスマホとの付き合い方も振り返ってみてくださいね(^^)

子供はいつも親を見ていますから・・・ね。

※ご興味がありましたら、ご覧ください。

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