第101号 友達になぐられちゃった
こんばんは。パピーいしがみです。
明日は休日。あさってはクリスマスイブ。あと数日たつとお正月。何年たってもこの時期はウキウキしますね。
さあ。今日もご相談に対するお返事をご紹介したいと思います。
今日は、友達と遊んでいて「なぐられちゃった」という子供さんへどういう声をかけたらいいのか?というご質問です。
先に申し上げて起きますが、あなたは、喧嘩は『絶対ダメ派』ですか?それとも、必要なら『やるべき派』ですか?もし、『絶対ダメ派』ならお読みになることをお勧めしません。
ココから・・・
パピーさんお忙しいところすみません。4歳の長男のことで一つ相談があります。
今年、2年保育の幼稚園に年少で入園いたしました。2学期も後半にさしかかり気のあう友達もできてきました。息子はやんちゃなほうですが、喧嘩は嫌いで気持ちが優しい子です。
いじめられっこタイプでもありません。
いつも降園後に公園で同じクラスの男の子たちと遊びます。とは言いいつつ、何となくクラスの中で普段遊んでいる気の合う子同士でそれぞれ遊んでいます。
しかし、男の子と言うこともありいつも同じ子同士べったりではなく、違うグループにまぎれたりということもたまにあります。
そんな中でつい最近、気になることがありました。いつも遊んでいる子とはぐれて、クラスで一番強い子のグループ(当日は4人)の中に何となく混ざって行き遊んでいました。
息子は何となく同じ空間で遊んでいる感じでした。強い子グループ4人のうちA君とB君が2人で遊んでいました。
そこへグループのC君とD君が2人でやってきて「入れて」と言いましたがA君とB君に「だめ」と言われました。
面白くないC君とD君は、たまたまそばにいた息子に息子が被っていた帽子を指して「おい、その帽子をAに投げろ!」と言ってきたようです。
息子は言われるがままにA君めがけて投げましたが、間違えてB君に当たってしまいました。
普段から暴力的なB君は頭に来て、いきなり息子のおなかをグーでパンチしてきました。息子は「やめて!」と言ってやり返すことなく、B君のお母さんに「B君がパンチした」
と言いにきましたが
B君のお母さんは息子に「ごめんね。Bにもやり返してやって」と言いました。でも、息子はやり返すことなく、そのまま何となくうやむやになってしまいました。
そして帰る時間になり、B君のお母さんがB君に向かって「仲間に入れてあげなくて、意地悪してごめんね。」とC君D君に言いなさい。
そして、○○君(うちの息子)にも「パンチしてごめんね。」と言いなさい。と言いました。
結果、C君D君には自分の仲間だからか素直に謝りましたが、息子に対しては「やだ。謝らない。」と言い、ついに謝ってきませんでした。
何の関係もない息子が利用され、結果パンチまでされてしまった息子が情けなく不憫でなりませんでした。
私は少し遠く離れたところにいたので、その場では状況がつかめず、帰宅途中に息子の口から経過を聞き、怒りがこみ上げてきたわけです。
普段、もしもたたかれたりしたら息子には「やめて。」と口で言いなさい。もしそれでもやめてくれなかったらそばにいる大人に言いなさい。手を出したら同罪になるから絶対にだめ。としつけています。
が、このパンチをしてきたB君は誰に対してもグーでパンチをしてくるので「今度からB君にやられたら、やり返しなさい!!もうB君は遊ぶグループが違うんだから遊ぶのをやめなさい」と私は息子に言いました。
息子は「何でやり返していいの?やりかえしたらかわいそうでしょ。ぼく喧嘩嫌いだもん。」と言っていました。
子供のことながら、腑に落ちずとても悔しかったので、感情のままに情けない息子に対して怒ってしまいました。
息子も自分でわかっているので、「そのことはわかったからもう言わないで。」としょぼくれてしまいました。
このような時は一体どのように対処すればいいのでしょうか?息子への注意の仕方。そして、仲間から利用されなくするいい方法はないものでしょうか?
長くなり申し訳ありません。支離滅裂ですみません。内容を理解していただけたでしょうか?ぜひパピーさんのアドバイスをお願いいたします。
みっきー
ココまで・・・
実は、このご質問を頂いて、返事にとっても困ったのです。なぜなら私は『喧嘩、必要ならヤル派』だからです。(どっちかというと『ガンガンやれ派』かな?)
言うべきか言わざるべきか?さんざん迷った挙句、嘘はいけないと思って私の思う正直な気持ちをお返事したのでした。
ココから・・・
こんにちは。パピーいしがみです。ご相談がありましたね。
“面白くないC君とD君は、たまたまそばにいた息子に息子が被っていた帽子を指して「おい、その帽子をAに投げろ!」と言ってきたようです。息子は言われるがままにA君めがけて投げましたが、間違えてB君に当たってしまいました。
何の関係もない息子が利用され、 結果パンチまでされてしまった息子が情けなく不憫でなりませんでした。
私は少し遠く離れたところにいたので、その場では状況がつかめず帰宅途中に息子の口から経過を聞き、怒りがこみ上げてきたわけです。”
・・・お気持ちは良く分かります。
でも、どうして息子さんは言われるがままに帽子を投げたのですかね?どうして「やだよ!」と言えなかったのでしょうか?
そしてごめんなさい。 みっきーさんと私は多分考え方が違うのでしょうが、こんな時、私は、「自分と自分の大切な物を守るためなら体を張って防げ」と教えました。
要は、「喧嘩をしてでも自分のプライドは通せ」という事なのです。
●男の子は必ず守るものができる。●好きな人ができたら、必ずその人を守れ。●子供ができたら子供のために命を張れ。●自分の体を張って守れ。
そう長男には教えました。
そして、●お前の行動の責任はすべて親である俺が取る。●お前の事はお父さんが命を張って守る。そう言ったのです。
女の子と男の子とはココが違うと思うのです。男の子は将来、自分の妻となる女性を守らなければなりません。そして、子供ができたら子供を守らなければなりません。
もし、結婚して、子供ができても「僕は喧嘩は嫌い」と言っていたらどうでしょう?そんな男をご主人に持つ女性ははたしてご主人を好きでいられるでしょうか?
女性は子供を生み育てる能力があります。男性は女性と子供を守る能力があります。私自身は、妻と子供を守り通したら自分の仕事は終わりだと思っています。
実は、今回お返事が遅くなったのはこれを言うべきかどうか迷っていたからです。
“普段、もしもたたかれたりしたら息子には「やめて。」と口で言いなさい。もしそれでもやめてくれなかったらそばにいる大人に言いなさい。手を出したら同罪になるから絶対にだめ。としつけています。”
きっとみっきーさんは『優しい子供に育って欲しい』と願っておられたのでしょう。『殴り合いの喧嘩なんてとんでもない!』とお思いだったのではないですか?
常にそのように言われていたらこの返事をするのは、子供としては当たり前だと思います。
“息子は「何でやり返していいの?」「やりかえしたらかわいそうでしょ。ぼく喧嘩嫌いだもん。」と言っていました。”
多分、みっきーさんは子供さんが利用されたこと。殴られたこと。B君が謝らなかったこと。非常に憤りを感じているでしょう。そして、B君を子供さんから離そうと考えていると思います。
でも、このままだと、第二、第三のB君は現れますよ。
といっても、こんな言葉も言われていましたね。“今度からB君にやられたら、やり返しなさい!!” 私としては諸手をあげて大賛成!ですが、みっきーさんとしてはちょっと違和感がありますか?
もともとみっきーさんは『短気』とありましたが、どうでしょう。喧嘩をしない子?それともやられたらやり返す子?どちらがご自分の考え方に近いでしょうか?
みっきーさんの第二の目標にありましたね。
●自信に満ち溢れ、あらゆることに立ち向かっていける強い子に育てる。
私は、男として生まれたからには、『こんな考えが必要なんだ。』という事を話してあげるべきだと思います。そして、「お母さんもあなたに守って欲しい」と言ってみたらどうでしょう?
でも、これが絶対正しいという事ではありません。あくまで「私だったらこうする」に過ぎません。
みっきーさんにはみっきーさんの考えがあるでしょうからご自分で考え、ご自分で判断してくださいね。
私は喧嘩して泣いて帰ってくると、母親に怒られました。「もう一回やり返してこい!」って。今の負けず嫌いの原点は、この母の言葉でした。
でも、それがあったから多くの挫折からも立ち直り、自らの体を張って、子供を妻を守れていると自負しています。
本当のやさしさとは、人のために恐怖に打ち勝つことだと思います。
ココまで・・・
言うべきかどうしようか散々迷った挙句にお返事をして、お返事に書かれていた文章を読んでほっとしました。そこにはこう書かれていました。
ココから・・・
パピーさん、お忙しい中ご丁寧な返信ありがとうございます。本物のパピーさんからメールをいただけるなんて夢のようです。
メルマガを紹介した友人に自慢しちゃいました^^。
パピーさんの返信メールを拝見し、目が覚めました。
パピーさんの“喧嘩をしない子?それともやられたらやり返す子?どちらがご自分の考え方に近いでしょうか?”という質問。
私だったら、考える間もなく、やられたらすぐにやり返します。それなのに自分を棚に上げて、息子にはやり返すなという風に今までしつけてきたのです。
そもそもこれは間違いでした。結果、このような結末になってしまった訳です。。
“実は、今回お返事が遅くなったのはこれを言うべきかどうか迷っていたからです。”言ってくださってありがとうございます。とても感謝しております。
そして、話は戻りますが“でも、どうして息子さんは言われるがままに帽子を投げたのですかね?どうして「やだよ!」と言えなかったのでしょうか?”について、今日改めて聞いてみました。
息子の答えは「わかんない…。やれって言うからやった。」と。私が「今度から、やだ!と断りなさい。」と言うと息子は「そうだね。わかった。」と言いました。
それから、今日息子とお風呂に入りながら、パピーさんがおっしゃっていた、
●男女の違いや●守っていくということ、そして●そのためには強くなること、●自分で解決していかなければならないこと。を話し、
「あなたならきっとできるから。」「何かあったらお母さんがついているからね。」と話してあげました。
そうしたら、息子から「うん。そうする!」と力強い返事が返ってきました。
ココまで・・・
「よかったー」心からほっとしました。
子供さんも、やられるだけで手を出さない事が『どうも腑に落ちない』と思っていたのではないでしょうか?やっぱり、男の子は『強くありたい』と考えていると思います。
「喧嘩はダメ」「誰にでも優しく」「手を出してはいけない」では、納得できない部分って多いと思うのですね。
そして、もっとも危険なのは、「戦う」事を経験せずに育ったら、いつまでも戦う事ができないということなのです。
「戦う」ことができなければ、当然『人』を守ることもできないだけではなく、 『自分』さえも守ることができないのです。
そういう子がいじめの標的になったらどうでしょう?これはとっても危険な事だとは思いませんか?(でもこれについてもテキストには書かれています。ご安心を)
ご興味のある方はこちらをお読みください。
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