第1012号 髪で悩む子供達
こんばんは。パピーいしがみです。
先週、池江璃花子さんが白血病で有ることを発表されて、本当に驚きました。
昨年夏のパンパシ水泳では、出る種目・出る種目で活躍して、日本記録を塗り替え、まさにノリに乗っている・・・という状態でした。
元気で明るく、キラキラした笑顔。心身ともに絶好調で、これからどれだけ成長するのだろう?と誰もが思っていた今の段階でまさかの発表。
私もショックで、しばらくは茫然としてしまいました。
ですが、最もショックを受けているのは本人でしょうし、親御さんの事を考えると、オリンピックよりも、記録よりも、まずは病気を治す事。
各方面から応援が届いているようですし「静かに見守ってあげてほしい」と本人の気持ちを考えてのツイートや声掛けも多いようです。
そんな中、骨髄バンクへのドナー登録や、問い合わせが増えているとニュースで言われていました。
沢山の方がドナー登録することで、池江さんだけでなく、同じ病気で日々頑張っている方にも光が差しこんでいると思います。
メディアも自主規制されているのかな?池江さんを追っかけたり、さらなる情報を流している報道もなく、今は少し沈静化しているように感じます。
是非、ご本人やご家族の気持ちを一番に、回復のご報告を待ちたいと思います。
そんな多くの方のドナー登録を耳にして、一つ、以前から「伝えたいな」と思っていたことをお話しさせて頂きます。
あなたは“ヘアドネーション”って聞いたことがあるでしょうか?
ヘアドネーションとは、頭髪を失った子供達の為に、長い髪の毛を寄付してもらい、無償でウイッグを作成しプレゼントするボランティアです。
発祥はアメリカで、日本でも2009年から活動が始まったようですが、なかなか知名度も広がらず髪の毛も集まらなかったそうです。
ですが2016年、小林麻央さんがご自分のブログで
「髪の毛を寄付するヘアドネーション。抗がん剤を始める前に、長い髪を切ったとき、思い立てばよかった」とアップしてから、
多くの方がヘアドネーションの存在を知り、賛同する美容院が増え、髪の毛を寄付される方がとても増えた、と聞いています。
ただ、当時は寄付をして頂く髪の毛は31センチ以上、という規定があって、そのハードルが高かったという事もあり、誰でもが気軽に・・・という訳ではなかったみたいです。
でも今は新しい団体も立ち上がり、15センチの毛髪でも寄付ができるようになりました。
ボランティアというと、被災地まで足を運んだり、困っている方に手を差し伸べたりと、思い切った積極性が必要で、
そこまではちょっと・・・と、二の足を踏んでいた方も「これなら私にもできる♪」と行動される方が増えている、という話も聞きました。
素直に「うれしいな~。一人でも多くの子供の悩みが解決できたらいいな~」と思います。
と言いますのも、髪の毛の事で悩んでいる子供は決して少なくないからです。
抗がん剤で髪の毛が抜ける、という事は多くの方がご存じだと思いますが、他にも髪が抜けてしまう“脱毛症”や、自分で髪の毛を抜いてしまう“抜毛症”という症状がある事はご存知でしょうか?
特に小学生~中学生に多いのが、後者の“抜毛症”です。
“抜毛症”とは書いて字のごとく、自分の毛を自分で抜いてしまう事を言います。
頭皮だけでなく、眉毛や、睫毛など、つい癖のように抜いてしまうのですね。その結果、とても毛が薄い状態、まばらに髪の毛のない状態になってしまったりします。
正確な統計は取れていないようですが、どうやら全体の1~2%が抜毛症であると言われていて、知らない人が多い割によくある症状でもあるのですね。
原因がハッキリ分かっている訳ではないのですが、不安や悩みを抱えている子が、髪の毛を抜く時のちょっとした痛みで嫌な事を忘れられたり、安堵感を感じたりして止められなくなってしまうようです。
脱毛症にしても抜毛症にしても、髪が少なくなったり、それが目立ってきたりすると、友達にからかわれたり、人の視線が気になってしまって学校に行けなくなる、という事も起きたりします。
そんなご相談を頂くことが多かった私にとっては、今のこのヘアドネーションのムーブメントがとても嬉しく、又、是非、続いてほしいな~と願わずにはいられません。
もし、ヘアドネーションにご興味がありましたら、取り扱いができる美容院、できない美容院がありますので、お調べになってくださいね♪
このヘアドネーションの実体験を教えて下さったTAOママさんから、ご報告を頂いていますので、ご紹介します。
ココから・・・
パピーさん、いつもお世話になっています。おかげさまで姉妹喧嘩も随分減って、私のイライラも治まり、とても平穏で楽しい毎日を送っています。
今日メールを差し上げたのは、嬉しい事があって・・・その報告です。
パピーさんはヘアドネーションってご存知でしょうか?
小児癌や脱毛症などで頭髪を失った子どものために、寄付された髪の毛でウィッグを作り、無償で提供する活動の事を言いますが、私もいつか自分も髪を寄付したいな~と密かに考えていました。
近くの美容院では、(田舎なので)ヘアドネーションの事を話しても「何それ?」と言われてしまうぐらいだったので、事前にホームページ等で調べていました。
すると「ヘアドネーションを親子で学ぼう」というイベントがあって、子供と一緒に参加。
すると、長女がとても興味を持ったのです。
会場には、沢山の寄付された髪の毛がありました。それがウィッグになって行く様子も展示されていたり、実際に髪を切るデモンストレーションもありました。
そして(大人ですが)髪の毛のない女性を見て、子供はとても驚き、又、その方の話を真剣に聞いて、自分と同じ年代の子でも髪の毛が無い子がいる事を知り、かなり衝撃だったようです。
それまではアナ雪にあこがれて「絶対に髪の毛を伸ばす!」と言って、毛先を揃える事も拒んでいた長女でしたが、イベントが終わる頃には「私も髪の毛を寄付したい」と言い出しました。
子供の事なので、いつ気が変わっても、子供の気持ちを優先しようと思っていましたが、今年になって
「ママ、そろそろ髪の毛を寄付できるんじゃないかな?」と言うので、親子で一緒に紹介してもらった美容院に行ってバッサリと切ってきました。
娘は、せっかく伸ばした髪をしみじみと見て、名残惜しそうでもありましたが「これで誰かが喜んでくれたらいいな」と言って、最後は自分で投函できました。
今までパピーさんにご相談していたように、長女は自己中心的な所があり、妹にも暴言を吐いたり、命令したり、自分が良ければ的な部分があって、私もずっとそれが心配だったのですが、
人の事を思いやれるぐらいに成長したのかな?と思うと、とても嬉しくて、
私は「大事にしていた髪の毛を寄付できるあなたはとても素敵だよ。人の気持ちを思いやれるあなたを、ママはとても誇りに思うよ」と涙ながらに伝えました。
髪を切ってからの長女は少し違ってきたように感じます。
周りの友達からも「なんでそんなに短くしたの?」と言われて、ヘアドネーションの事を話したようです。
友達からは「すごいね」「短い髪も可愛い♪」と言われたり、担任の先生からも「ステキなお話し」という題で学級だよりに掲載されたりして、本人もとても嬉しかったようです。
毛量の多い子でもあったので、今まで長髪の時には、もっさりしてどちらかというと暗い雰囲気がありましたが、ショートヘアにしたらとても可愛くなって、男の子からの視線も変わった?(笑)みたいです。
髪が短くなったことで、長女の表情もよく見えるようになって、こんなに笑う子だったんだ・・・と新たな発見をしています。
「思いやりのない長女」の印象がずっとあって、ついそれを注意したり、叱ったりしてきてしまっていた私も
「この子にはちゃんと思いやりの心が育ってる」と感じたことで、私のイライラや口出しも減り、今、家庭の中がとても良い雰囲気です。
ココまで・・・
TAOママさん、ご報告ありがとうございます。
アナ雪にあこがれて伸ばしていた髪。それを誰かの笑顔の為に寄付する・・・小学生にはなかなかできない事だと思います。「思いやりの心」ちゃんと育っていると思いますよ(^^)
今回のメルマガはこの辺で・・・と考えていた時、堀ちえみさんのニュースが飛び込んできました。
ステージ4の舌癌で、本人は「闘病をせずに緩和ケアを・・・」と考えていたようですが、お子さんの言葉で気持ちが変わったそうですね。
その言葉は一番年下の娘さんで「可哀想だよ。せっかく何度も病気を治してきたのに。がんになって、お母さんが可哀想すぎる」と娘さんは号泣だったそうです。
その時に初めて、堀さんは『子供達に可哀想だと思われたまま自分の人生を閉じるわけにはいかない。子供達のために生きなければ』と決意して手術・闘病の決意を固めたのだそうです。
実は、講座を勉強されているお母さんの中にも、癌と戦っている方が何人もおられます。
1人1人、大事な命。かけがえのない存在です。その命はその人だけのものではなく、必ず誰かの支えになっています。
特に家族、子供たちは戻ってきてくれることを心から願っています。治療はつらい事も多いと聞いていますが、病気に打ち勝てるように私も応援しています。
※ご興味がありましたら、ご覧ください。
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