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第1032号 変わりたい

こんばんは。パピーいしがみです。

私の住んでいる所は新盆が始まり、今日は和尚さんがお経を上げに来て下さいました。

毎年の事ですが、檀家の家を一軒一軒回られる和尚さんには、本当に頭が下がります。

さて、今日のメルマガは「変わりたいんです」とご相談を下さったトミィさんのご紹介をしたいと思います。

実はトミィさんと同じように「変わりたい」と仰る方はとても多いです。ですが何をどう変えたいのか?それがちゃんと見えていない場合が良くあります。

トミィさんの場合も、「変わりたい」と強く思っていても、何を、どのように変えたいのか?があまり把握されていないように感じました。

なので、私は「どうしてそんなに“変わりたい”とお考えなんですか?」と聞いてみました。そうしたらこんなお返事を頂いたのです。

ココから・・・

パピーさん、お返事をありがとうございます。

私が「変わりたい」となぜそんなに強く思うのか?確かにパピーさんが仰るように私はただ「変わらなきゃ」とそればかり思っていたように感じます。

実は、パピーさんにご相談をする前に、無料の子育て相談を受けたことがありました。

長女との関係がうまく行かない事を電話で相談をしたのですが、そこで言われるのが「お母さんが変わらなくちゃダメですよ」でした。

もちろん、話を聞いてくれて「そうなの。大変ね。分かるわ・・・」などのお返事は頂けるのですが、

最後に「でもね。お母さんが変わらないとね」とか「子育ては大変だけど、子育ては鏡を見るようなもので、上手くいかない時は原因を自分が作っている場合がほとんどなのよ。だから自分が変わろうとしないと問題は解決していかないの」のように言われます。

同様な相談を、他でもしたことがありますが、そこでも「お母さんが変わらなくちゃ」と言われて、結局全ての原因は私にあって、私が変わらない限り、良い方向には向かわないんだ・・・って思いこんでしまいました。

そんな時、幼稚園のママ友さんからパピーさんの事を聞いて、ホームページを見たところ、沢山のママ達が問題を解決している記事が沢山ありました。

だったら、パピーさんにお聞きすれば「変わるヒント」を頂けるかもしれない、と思って何も考えず相談をしてしまいました。(後略)

ココまで・・・

なるほど、そういう事だったんですね。どうやらトミィさんは子育て相談に応じてくださった方の「お母さんが変わらなきゃ」が自分の全てを変えなくちゃならない・・・のように思われたみたいです。

なので、こんなお返事をしました。

ココから・・・

トミィさん、こんにちは。トミィさんが「変わりたい」と強く思われているのはそういう事だったんですね。

この「お母さんが変わりなさい」は、アドバイザーさんの多くが言われる言葉でもあるのですが、私は「変わる」をあまりお勧めはしないのです。

というのは「変わる」って、トミィさんが感じてしまわれたように「私のすべてが悪いんだ」のような気がするじゃないですか?

今、長女さんとうまく行かないのは、トミィさんが「すべてが悪い」のではなく、ちょっとボタンの掛け違いがあったり、タイミングや歯車が合わなくて・・・という事があったのでは?と思うのです。

特にお子さんがお二人おられて、下の子が生まれた時には、どうしても上の子は、寂しさを感じますし、赤ちゃん返りもします。

それがお母さんにとっては、うとましく感じたり「どうして邪魔ばかりするの!」と思う事も有ります。

でも、それは誰もが通る道であり、すべてトミィさんが悪いわけではないはずなのです。

ですから頭から「変わろう」とするのではなく、何が問題なのかな?何が間違っているのかな?と、棚卸をしてほしいのですね。

きっと良かった部分もあるはずです。良かった部分は「変える」必要は無いのですからそのまま続ければ良いですし、

もしかしたら足りないものがあるかもしれません。もし足りないものがあるのだとしたら、それを増やす事が必要ではありますが、

「増やす」事は「変わる」のではありません。今までやっていなかった+αをやってみる事です。

そうやって、今までの問題をより細かく見てみると、やるべき事が明確になりますし、とてつもなく大きかった不安がとても小さくなってきます。

「何か分からないけど、変わらなければならない」ってとても大きな不安です。

ご自分が間違っていた、と思う事があるのなら、それだけを今までと違う対処の仕方をしてみたり、足りないと思う事があれば、付け加えたりしてみてほしいのですね。

私はよく「現状把握」と言うのですが、今、問題が起きているのなら、どんな問題が起きているのかを書き出してみてください。

そしてその問題がいつ頃から起きているのか、最初の原因はなんだったのか?そうやってひも解いてみることで、見えてくると思います。

ココまで・・・

この後、トミィさんからも、今の問題点をメールで頂いたのですが、現状の娘さんは、自分の思い通りにならないと不機嫌になり、お母さんを叩いて「ん゛ー!ん゛ー」と唸り、

その不機嫌がずっと続き、トミィさんも「言いたい事があったらはっきり言いなさい」「いつまでもぐずぐずいってんじゃない」「本当に嫌な子だね」と、長女さんをずっとぐちぐちと否定し続けてしまう、との事でした。

上の子におかしな兆候が表れたのは、どうやら下の子が生まれてからすぐだったようで、赤ちゃんを突っついてみたり、首が座らないのに無理やり抱っこしようとしたり、せっかく寝ているのを起そうとしたり、という事があって、

トミィさんは、その頃から上の子にキツク叱るようになってしまい、毎日怒ってばかりだったそうです。

その後、トミィさんからはこんな風にメールを頂きました。

ココから・・・

パピーさん、何度もご連絡をありがとうございます。

「変わらなきゃ」「変わらなきゃ」とそればっかりだった私だったのですが、何がいけなかったのか?どうすればよかったのか?いろいろ振り返り、思いだし、やっと見えてきた気がします。

私は下の子(妹)が生まれたばかりの時に、ベビーベッドの横から手を突っ込んで、寝ている妹を突っついたり、首が座っていないのに無理やり人形のように抱っこしようとしたり、やっと眠らせたのに、眠った傍で大きな声を出して起したりして、ほぼ毎日怒っていたことを思い出しました。

私も寝不足で、辛かったのと「どうしてそんな意地悪ばかりするのか」「どうして私の邪魔ばかりするのか」といつも私の怒りの矛先は長女に向いていました。

そして「近寄らないで」「意地悪しないで」「邪魔しないで」ぐらいだった言葉も「なんでそんなに悪い子なの?」「あんたなんて産まなければよかった」「あんたのお母さんなんてやめる」とだんだんエスカレートしていき、

長女はもともとよくしゃべる明るい子だったのに、口数が少なくなり、笑顔も無くなり、言いたい事があっても「ん゛ー!ん゛ー」と言って不機嫌さだけをアピールするようになってしまいました。

パピーさんに「変わるのではなく、何が悪かったのか棚卸をする」と言われて、書き出してみました。

1、私は長女を目の敵にしてきました。
2、常に否定の言葉を浴びせかけ、邪魔者扱いしていました。
3、怒られて長女が泣いている時も無視をしてしました。
4、長女を叱る時、その行為を叱るのではなく人格否定をしていました。
5、長女に見せびらかすように妹には笑顔を振りまき、あからさまな差別をしていたと思います。

こうやって、過去を思い出し、書き出してみて・・・思い出しました。

私の両親は、まだ私が小さい頃離婚をして、私はおじいちゃん、おばあちゃんとしばらく暮らしていましたが、小学校に入って、父の連れ子として新しい母を迎えました。

新しい母は、私の事を気遣ってくれましたが、小学校3年の時に弟ができ、父と母、そして弟が仲良くしている姿を見た時に「ここに自分の居場所はない」と強い孤独感を感じて、自分から母を拒否するようになってしまいました。

私は決して母から苛められたわけではありませんし、育てられ方に差別を受けた訳ではありません。でも私が母を拒絶し「自分は本当の子ではないから」と母から距離を置くようになってしまったと記憶しています。

反抗期だったとは言え、中学・高校と母には相当辛い思いをさせてしまいました。

大人になってそんなわだかまりも無くなり、昔の事・・・と、思えるようになっていたのですが、本当は素直に母に甘えたかった、と当時の事を思い出しました。

でも、こうやって私のやっている事を思い返すと、私にはとても意地悪な気質があって、当時、母にしていた事を長女に繰り返していると思います。

長女にとってとても大事な時期にこんなことをしてしまって・・・酷い毒親だと反省しています。

下の子が生まれてすでに8カ月。上の子も3歳になるのに今から頑張れば取り戻せるでしょうか?今までなんてことをしてしまっていたのか?と落ち込んでいます。

ココまで・・・

私は、こんな風にお返事しました。

ココから・・・

トミィさん、こんにちは。パピーいしがみです。メール拝見しました。

幼少期、辛い思いをされたんですね。そしてお母さんには甘える事ができず、自分から距離を置いてしまったとの事。

その時と同じことを長女さんにもしてしまっている・・・と書かれていました。

でも、私は、その時の気持ちを思い出された事。よかったのではないかな?と思うのです。

と言うのは、その時の事を考えると、長女さんの気持ちも解るでしょうし、お母さんの気持ちも想像することができるでしょう。

そして「又、同じことをしてしまっている」という後悔の気持ちも芽生えていると思います。

でしたら「同じ轍を二度踏まない」という自戒の念を持ちながら、ご自分のやっている事を正していく事はできると思うのですね。

今、ご自分で考えて5つ。問題点を出してくださいましたね。

それを、いっぺんに全部を改善しようとするのは大変ですから、できそうな事を「たった一つ」で結構です。そこから始めたら?と思うのです。

例えばどうでしょう?

4、長女を叱る時、その行為を叱るのではなく人格否定をしていました。

とありましたね。この「人格否定」だけはしないように注意してみるのはどうでしょう?

そして、今回、悪かったことだけを書いて下さいましたが、長女さんが一番望んでいる事。お母さんが望んでいた事って何だと思いますか?

私はそれって「普通の会話」だと思うのです。

多分、今、長女さんとは笑ったり、楽しんで会話するって事が少ないと思います。又、小学校4年生~高校生になるまで、お母さんが望んでいたのは、娘と楽しく会話する事だったのではないかな?と思うのですね。

なので「人格否定だけはしない」のと一緒に「会話をする」事を意識してほしいと思うのですがどうでしょうか?

会話も今は、少しぎくしゃくするかもしれませんが、最初は普通に会話ができるようになるのを目標として、そのうち「楽しく」会話ができるようになれば最高です。

まず最初は小さなことから始めて頂いて、少しずつ難しい事にチャレンジしてほしく思います。

トミィさんが、長女さんの気持ち。お母さんの気持ちを思い出すことができたので、私はきっと良い方向に向かうと思います。

もし、ご自分の感情が怒りに負けそうになった時は、是非、今回書いて下さったご自分の文章を読み返してみてください。きっと初心に返れると思いますよ。

頑張ってくださいね♪応援しています。

ココまで・・・

長女さん、まだ3歳ですからこれからのトミィさんの接し方でどんどん変わっていくと思います。

先日、様子を聞いた時に「少しずつ変化を感じています。少しおしゃべりが増えてきました。まだ元気に明るく・・・とは言えませんが、私も抱っこしてあげることに抵抗が無くなり“ゴメンね・辛かったよね”と思いながら接することができています」

「何より私の気持ちが落ち着いて、怒ることが減ってきていると思います」とお返事を頂きました。

トミィさんのお気持ちが落ち着いて、怒ることが減ってきている・・・としたら何よりです。

「変わりたい」から始まった、今回のご相談でしたが、なかなか新たな行動を起こすまで行かなかったトミィさん。ゆっくりゆっくり、一歩一歩進めて頂けたら・・・と思います。

※ご興味がありましたら、ご覧ください。

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パピーいしがみ 人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子供達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。

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