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第1065号 「好き」が子供を変える

こんばんは。パピーいしがみです。

新型コロナウイルス。本当に心配ですね。

各地でイベントが中止になったり、小学校が休みになったり・・・でもまだ、それぞれの自治体に任されていたりして、徹底されておらず

とりあえずは小学校を休みにして学校からの蔓延を防ぐ形になったのですが、検査を希望する方がすぐに検査できる体制を整えてほしいと思っています。

でもここ2週間がとても大事な時期と聞いています。納得できないことも少なからずありますが、みんなで「移らない努力」をして乗り越えていきましょう。

さて、あなたは2020年からプログラミング教育が小学校で必修になるのはご存じですか?

プログラミング・・・というと、パソコンでコードを打ち込むのかな?との印象を持ちやすいのですが、

そうではなく「プログラミング的思考」を育成する、身近な家電や車がプログラミングで動いている事を知る・・・という事が目的の様です。

ですから必修と言っても、それに対してテストがあるわけではないみたいですが、

簡単なプログラムでメロディーを奏でたり、図形を作ったり・・・と結構楽しそうです。

先生からすると新しいことを覚えなければならず、大変だとは思うのですが、私は大賛成なんですね。

というのは「そこで輝ける子」が必ずいると思うからです。

例えば、以前、体育でダンスが必修となりました。体育の先生からは「教えられない」「ダンスなんてできない」と不評でしたが、

それを歓迎した子供たちは多く、今まで勉強や運動で活躍できなかった子も、ダンスで輝ける事が増えたのですね。

今回、プログラミングが必修になることで、又、新しい動きがあるみたいで、うれしいご報告を頂いたのでご紹介したいと思います。

当時、Hさんからは、こんなメールを頂いていました。

ココから・・・

今回ご相談したいのは、今4年生、4月から5年生になる息子についてです。

息子はTVゲーム(DSやネットゲームを含む)が大好きで、母の見ていない時には、こっそりと約束の時間プラスアルファのゲームをしたりということもしょっちゅうです。

これについては、本人はまずいと思っているし、母が来ればパッとやめるということもあり、やるべきことをやっているようであれば、少々大目に見ています。

そんな息子がここ一年興味を持ち始めたのがプログラミングです。

ご存知の通り、来年度からプログラミングが授業として取り入れられることになっています。

そのため、小学生向けのプログラミング塾もありますし、我が家では市が後援しているお試し教室的なものに息子の希望もあってよく連れて行きます。

教室では講義形式ではなく、テキストとパソコンを与えられ自分で好きにやっていき、先生に聞きたいことがあればその場で聞けるというものです。

この教室で使用しているプログラミングソフトは、スクラッチというもので、インターネットにつながれば自宅のパソコンでもできるものです。

始めは教室でだけ、テキストを見て真似るだけだったのですが、何回も通ううちに自分オリジナルのゲームを作り始め、

そうなると教室で作っていたデータをー持ち帰り、毎日ではないのですが家でも色々研究するようになってきます。

今は図書館からゲームの作り方の本を借りてきていろいろ研究しています。

もともとゲーム好きであるため、自分のやったことのあるゲームを再現しようと、

どうすればスクロールができるか、キャラクターにジャンプとハイジャンプの違いをやらせるには、など研究課題は尽きないようです。

ちなみに親の理解レベルはとっくに超えています。

そのため、やり始めると3時間、4時間とやってしまうのですが、これを読書や勉強のように積極的に褒めていいものなのかどうか、というところが気になります。

確かにただゲームをするよりはいいと思うし、自分で考えたり研究することも多いので学習にはなっていると思うのですが、

「これも自主学習だから」と息子に胸を張って言われるとやはり違和感を感じます。

これが来年から授業に取り入れられるとなると、もともと得意なこと、好きなことはすごく頑張るので、家でもかなり頑張ってしまうのではないかと思います。

親としては、

1、姿勢が悪くなること、ただでさえ悪い目がますます悪くなることが心配なので、ほどほどにしてほしいという思いと、

2、たとえゲーム作りでもここまで熱心に研究する子は他にあまりいないのではないか、という親バカな思い、

3、毎日のお手伝い、宿題、読書、週三回のスイミング、早寝早起き(これは本人の主張で9時にはベットに入り、5時半には起きて朝のゲームを楽しみたいと)と改めて考えれば結構頑張っているのだから。

といういろんな思いが錯綜し、おそらく学校の授業で一番好きになるであろうプログラミングを好きにやらせるのか、ある程度ルールを作って守らせるのか、悩んでいます。

何かいい考え方があれば、教えていただきたくご相談させていただきました。

すごく些細なことで、と思われるかもしれないのですが、これからずっと付き合っていくであろう問題になるような気がしております。

どうぞよろしくお願いします。

ココまで・・・

実は、Hさんの息子さんは、小学校に入る際に発達障害の検査をされていて、

“物事を計画通りに進めること、場所を覚えることなどが極端に苦手である”と診断されていたんですね。

授業中は落ち着かず、鼻をほじったり、あくびをしたり、そんなお子さんが

3時間、4時間と集中したり、プログラミングをやりたいがために、お手伝いをし、

宿題、読書、スイミング、早寝早起きまでも頑張っている・・・って、とても大きなモチベーションになっていると感じました。

こうやって、好きなことのために、自分のハンディキャップまでも乗り越えようとしていることに私は素晴らしい♪と思いました。

ですからHさんからのメールにはこんな風にお返事したのです。

ココから・・・

こんにちは。パピーいしがみです。

メール拝見しました。

結論から言いますと、私は息子さんに熱中できるものが見つかってよかった♪と思っています。

特に、今まで発達障害があって、なかなか集中が難しかったお子さんでしたから、このように時間を忘れるほど「大好き」なことが見つかった事は非常に喜ばしいことだと思います。

それに息子さんは、毎日のお手伝い、宿題、読書、週三回のスイミング、早寝早起き、とすべきことはしているのですよね。

でしたら応援してあげたらどうでしょう?

ですがこれだけ熱中しているのですから、あえて褒めたり、推奨する必要はありません。(十分達成感、満足感を得ていると思います)

自分が好きで、自分で知りたくて、図書館から作り方の本を借りてきてまでやっている・・・って素晴らしいと思いますよ。

こうやって自分から調べたり、本を読んだりすることは、学校の授業を受けるよりもずっと多くの語彙を吸収するでしょうし、もちろんその分野では、きっとクラスで1番にもなるでしょう。

この「クラスで1番」にもしなったとしたら、きっとそれは息子さんに新たな自信と誇りを抱かせてくれると思います。

それに集中して何時間も頑張れる・・・という事は「僕にもそんな忍耐力があったんだ」という発見にもなりますからね。

確かに親として「ゲームをしたいがために」と思うかもしれませんが、ゲームの開発に興味をもってプログラマーになったり、自分で会社を興して莫大な利益を起こしている人もたくさんいます。

その方々は時代の先駆者でもありますが、今の社会では、プログラミングができる人の需要はとても高いのですね。

そして「ゲーム」という形を借りても、そこをきっかけに多くの学びがありますし、今後AIを含め、プログラムが何より重要な時代になっていくと思われます。

それを考えた時、今、こうやってプログラミングに強い興味を持っていることは、本当に有益だと私は思うのです。

ただ、それだけに特化してしまって、他のことは一切やらない・・・ではいけないと思います。

というのは特化しすぎてしまえば「それしかできない人」になってしまうからです。

ですから「毎日のお手伝い、宿題、読書、週三回のスイミング、早寝早起き、すべきことをしているのなら・・・」と申し上げたのですね。

多くの子が、ただゲームで遊んだり、テレビを見たりしているだけの時に、興味を持ってプログラミングにはまっている・・・私は将来が楽しみだな~と思いますがいかがでしょうか?

ココまで・・・

Hさんとしては「ゲームはあんまりしてほしくない」という気持ちもあって、ゲームに関連しているプログラミングについては、あまり好印象をお持ちではなかったようですが、

プログラミング教室は最後のカリキュラムまで参加して、完成させたそうです。

そしてこんな風にお返事くださいました。

ココから・・・

以前、プログラミングについて相談させていただいたHです。

先ほど来週の今年度最後の教室に申し込んだところ、今まで作っていたゲームの仕上げをやり始めました。ちょっとびっくりする出来なんですよ!

受講し始めた時、私は自分の子供を認めてあげられるようになりたい、

人に息子を褒めていただいたら素直にありがとうと言えるようになりたい、

『ゲーム以外に』夢中になれるものを子どもと一緒に見つけたい、と思っていました。

今、息子はどうなったかと言うと、相変わらずゲーム好きではあるものの

「プログラミング」に出会い、新たな「ゲームとの付き合い」に目覚めたようです。

大好きなゲームのたった一部分だけでも、自力で再現することはかなり難しく、でもできた時はとても嬉しいようです。

去年の今頃は、友達とゲームをするのに夢中で漢字ドリルや計算ドリルが全く終わっておらず、

学校で毎日先生に怒られていたのが、今年はバッチリ。

テストの成績も良好で勉強についてはいつの間にやらすっかり自信を持っているようです。

何より、「ゲームの時間過ぎたでしょ」「もうご飯の時間だから、タオル畳んで洗濯物片付けて(毎朝のお手伝いです)」と言うと、

(動画を見ていて中々手が進まないときもあるのですが)名前を読んだり、二度目の声がけをすれば「はい!」と言う返事で動くようになりました。

何かにつけてもうすぐ五年生になる今でも「ママ~」と言って抱きついてくるのですが、

いつの間にやら私のことを持ち上げ「トレーニング!」と言うようになりました。

私はまだ息子を持ち上げられますが、そのうち逆転するのだろうと思いつつ、

逆転するのが先か、抱きついてこなくなるのが先か、どっちかなぁ、と思っています。

私の気持ちの持ち方、接し方で息子がこんなに変わるとは思っても見ませんでした。

「認める、褒める、包む」本当にすごい力があるんですね。

今の所全く気配はありませんが、そろそろ思春期に突入する年齢で「認める、褒める、包む」がますます重要になってくるのではないかと思っています。

これからも学び続けたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

ココまで・・・

Hさんの息子さんは、まだ授業でプログラミングを学んだわけではありませんが、

授業が始まる前にこれだけの知識を積み上げていれば、授業も何の苦も無く「学校が楽しい!」と思えるでしょう。

それに勉強や宿題の宿敵だったゲームも「プログラミング」という側面から、勉強や宿題も簡単に乗り越えられる課題になったみたいです。

“去年の今頃は、友達とゲームをするのに夢中で漢字ドリルや計算ドリルが全く終わっておらず、

学校で毎日先生に怒られていたのが、今年はバッチリ。

テストの成績も良好で勉強についてはいつの間にやらすっかり自信を持っているようです”

とあった部分には、私もびっくり。

きっと息子さんのプログラミングに比べたら「勉強なんか簡単」と感じてくれたのかもしれません。

何にしても、プログラミングで輝き始めた息子さん。

是非、このいい感じをお続けいただきたい(^^)と思います♪

※ご興味がありましたら、ご覧ください。

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パピーいしがみ 人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子供達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。

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