第1066号 怒ってしまう前に
こんばんは。パピーいしがみです。
学校が休みになって1週間。
どのニュース番組でも、新型コロナ関連の情報が日々更新され、まだまだ混乱は続いています。
心配な事、不安な部分はたくさんありますが、現段階ではまだ子供たちに大きな被害がないことが救いだと感じています。
さて、このコロナウイルスもそうですが、インフルエンザでも「手洗い」がとても大事だと言われていますね。
でも多くの子供が「手洗いをしない」「かなり怒らないとやらない」ようで「どうしたら子供が手を洗うのでしょうか?」とご質問を頂くことがあります。
親としては「手洗いの重要さを理解して自分でできるようになってほしい」とお考えなのだと思いますが、
まずお伝えしたいのは、“今の段階で、子供に理解させることは難しい”という事です。
というのは、私たち日本人にとって、今回の感染症は経験したことない初めての出来事です。
今まで、SARS・MERSなどがありましたが、どれも日本国内での感染はありませんでした。
「正しく怖がりましょう」なんてテレビで言っていますが、どんなウイルスかもわかっていないのに「何をもって正しい」と言えるのかさえ、誰も知らないのです。
親はニュースや情報番組から最新の知識を得ることはできますが、子供はそんな情報を調べようとすることはありません。
ですからどんなに親が「大事なんだ!」と力説しても、子供に分かれという方が不自然な事なんです。
ちなみに「大人がさせたい」と思っている手洗いは、本当に正しい手洗いなのでしょうか?
正しい手洗いの方法として箇条書きにするとこれだけあるそうです。
1、まずは流水で手首から先を濡らす。
2、適量の石鹸を使い、手のひらを合わせ、泡立てる。
3、次に手の甲を包むように洗う。
4、手のひらに爪を立て、爪と指先を洗う。
5、指を開いて左右の指を交差させ、指の間を洗う。
6、親指と親指の付け根を洗う。
7、手首を洗う。
8、流水で洗い流す。
9、清潔なタオルやハンカチで拭く。
こうやって書いただけでも「指の間」「親指と付け根」「手首」は洗っていなかったな・・・と気づきました。
実はこの後もチェック項目はあって、手洗い後のタオルやハンカチよりも使い捨てのペーパータオルの方が良い、とか
洗い流した後の蛇口は指を使わない、とか、手を洗った後の洗面所のドアノブは手で触らない・・・とか。
でも、これを完璧にやっている大人がどれだけいるか?と言ったら・・・とても少ないのではないかな?と思うのです。
私ももちろんできていませんが、私と同じように「自分もできているとは言えないな」と感じた方も多いと思うのですね。
子供が「手洗いをしない」と怒ってしまう私たちも、本当は正しい手洗いをよく知らずにいる事もあるのです。
だから怒る前に「外から帰ったら“一緒に”手を洗う」事をしてほしいのです。
その時に参考になるのが「手洗いのうた」という約50秒の動画(ユーチューブで検索できます)です。
これは、洗剤のメーカーが作った動画ですが、ちゃんとポイントを押さえていますし、スマホなどを立てかけて動画を見ながらやるとあっという間です。
しまじろうバージョンもありますから、小さいお子さんでも真似することができると思います。
食事前や帰宅後など、手を洗う機会は多いのですが、
まずは外から帰ってきたとき、何よりも先に「一緒に手を洗う」事を意識されると、予防の面ではかなり違ってくると思います。
そしてWHOが新型ウイルスと認定してから今日(3月8日)でちょうど2か月。
感染拡大しているイラン・イタリア・韓国、そして日本国内でも感染しやすいパターンが見えてきた・・・と報道がありました。
例えば韓国では、狭い場所での集団感染が報道されました。日本でもライブハウス・スポーツジムでの感染が顕著でした。
日本の場合は、万人が検査できる体制になく、感染者との接触があった人を限定して検査をしているので、これからどのように市中感染があるかはわからないものの・・・
密閉された空間で、換気もなく、運動をして大量の呼気を吸うような環境だと、感染力がとても強い、という事がわかりました。
これは言われてみれば「あたりまえ」と思われるかもしれませんが、
「咳やくしゃみがウイルスをまき散らす」と思っていた私にとっては晴天の霹靂でした。
咳やくしゃみをしていなくても、感染している人の呼気にはウイルスが混ざっており、
運動すれば呼吸が激しくなって、それが風通しの悪い空間であれば、どんどんウイルス濃度が濃くなっていきます。
その空間にある程度の時間一緒にいて、同じ空気を吸っていれば・・・
そうなれば・・・間違いなく感染するな・・・と。
それも、もし自分も激しい運動をしていて、胸いっぱいに空気を取り入れていたとしたら・・・考えるだけでも恐ろしいです。
調べてみたら、3月2日に専門家会議の見解として発表されていました。
「ライブハウス、スポーツジム、屋形船、雀荘、スキーのゲストハウス、密閉された仮設テント等・・・」
でもその時には、その理由については説明されておらず、その後、テレビで白?大学・岡田教授の説明を聞いて、
「ああ、そういう意味だったのか・・・」と、やっと理解したのでした。
では、満員電車は安全なのか?と多くの方が疑問を持つと思いますが、
聖路加国際病院、QIセンター感染管理室マネジャーの坂本史衣さんは
「満員電車で皆が喋っていたり、歌っていたり、叫んでいたりすれば電車はリスクのある場所ですが、普通みんな無言ですよね」
「なので、たしかに換気は悪いし、人との距離は近いけれども(上記)の場所に比べればまだリスクは低いと思います」
と言われています。(出展:ヤフーニュース)
ただ、その中でも朗報はあって、厚生労働省からは『8割の感染者は誰にもうつしていない』という報告もされました。
感染力の大きさは、1人の感染者が何人に感染させるか?を示す「基本再生算数」で示されるそうです。
これが1未満であれば、感染は自然と収束する、との事です。
日本国内では「換気が悪い」など特殊な環境で一気に感染が拡大している為、平均して2前後の基本再生産数になっているそうです。
でもどんな場合に感染しやすいか?がわかってくれば、自衛手段も取りやすくなります。
「不特定多数が集まる場所に行かない」
「換気の悪い場所は避ける」
「家に帰ったらしっかり手を洗う」
1人1人が自衛努力をすることで、必ず収束を迎えることができると思います。
先の見えない不安はありますが、希望を捨てず、みんなで乗り越えていきましょう!
※ご興味がありましたら、ご覧ください。
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【 パピーいしがみ 】人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子供達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。