第1071号 コロナ離婚?
こんばんは。パピーいしがみです
先週は東京をはじめかなりの方が不要不急の外出を自粛されて、かなり人出が少なかったようです。
3月の3連休の結果が先週あたりに結果として現れ、感染者は毎日増えていましたが、
4月になってから急激に人出が減り、その結果が今週出てくるかと思います。何とか減少してほしいと、もう祈りのような気持ちです。
まだかまだかと待ちわびていた緊急事態宣言が出されて、
それが法的に拘束性はないとしても、クラスターを作りやすい環境が減るきっかけにはなるでしょうし、
感染経路が追えない、話せないという今までグレーだった部分も減ってくると思います。
とはいえ、なんといっても心配なのは、最前線で耐えておられる医療従事者の皆さんです。
お医者さんや看護師さんも家族もいれば、お子さんもいらっしゃるでしょう。誰もが大事な存在です。
防護服で身を固めたとしても、ウイルスを放出している患者さんと向き合い、ご自分が感染するかもしれない不安や恐怖があると思います。
絶え間ない緊張の中で、最前線で仕事をされていると思うと、もう尊敬と感謝以外に言葉はありません。
是非、適度な休みと栄養、そして睡眠をとって頂きたいと願うばかりです。
そんな中・・・今、『コロナ離婚』という言葉があるようですね。
どうやら今まで仕事で家にいなかった旦那さんが家にいることで、様々な不具合が生じているようです。
小さなことからいざこざが起きて、それがケンカになって「もう耐えられない!」「離婚だ!」と発展してしまうようですが、
これが本当に離婚してしまった例があるのか、それとも言葉が独り歩きしてしまったのか?はわかりませんが、
夫婦喧嘩が増えたり、家庭内トラブルになっているのは現実としてあるみたいです。
実際に、子供たちが学校に行かなくなって家にこもるようになっただけでもお母さんの負担は増えていて、
それだけでも大変なところ、ご主人がテレワークをするようになり「仕事しているんだから子供を静かにさせろ」とか、「今日の昼めしは?」なんて言われれば、
当然お母さんだって「カッチーン!」怒りたくもなります。
特に在宅で仕事を持っている方や、普段はお勤めをされていたとしたら、そのストレスは2倍、3倍となって襲い掛かると思われます。
そんな中、たまたまテレビで野々村友紀子さんが夫婦について話をしていて「おっ?」と思いました。
野々村友紀子さん、ってご存じでしょうか?
この頃はお昼のニュース番組でもコメンテーターとしてご自分の考えを述べられておられるのですが、
初めて私が知ったのは、夫がコンビを組んでいる『二丁拳銃』という漫才の相方(小堀さん)に関西弁で強烈なダメ出しをしている姿でした。
野々村さんは、二丁拳銃の二人より1年先輩の芸人さんで、ご自身もコンビを組んで漫才をされていました。
私が知ったころは、もう漫才はやめられて、放送作家をされているころだったと思います。
ご自分の夫(修二さん)ではなく、他人である夫の相方への説教があまりにも激しくて「そこまで言うか?」ぐらいの勢いなのです。
まあ、小堀さんも漫才を一生懸命やるよりもギターを弾いたり、バンドを組んだり、DJをやったり、
家には帰ってこない、給料は家に入れない、大酒のみで浮気者・・・と、非難される部分が多かったものの、
罵倒の仕方が尋常じゃなく、何時間も説教をしていて「きつい人だな~」という印象を今まで抱いていました。
そんな野々村さんの歯に衣着せぬ鋭い指摘と、ボコボコに説教されまくる小堀さんとの対比をテレビでも面白おかしく紹介され、
野々村さんは今までも「夫が知らない家事リスト」や「パパになった旦那よ、ママの本音を聞け!」などの本を書かれていて、
テレビなどでも「鬼嫁キャラ」全開でしたので、トラブルなく続けばいいけど・・・と思っていたのですが、
実は、野々村さんは「家庭生活を円満で過ごすために」と、とても細かく考えて行動もされる方だったのでした。
もちろん野々村さんも最初から夫婦円満だったわけではありません。
今でこそ喧嘩の少ない夫婦になったお二人ですが、結婚した当初は、とても些細なことで言い合い、
引っ込みがつかず「もう別れる」「家出する!」となったことも多かったようです。
では、それだけ多かった夫婦喧嘩が、どうしてこんなに減ったのか?というと、そこには「夫婦喧嘩後の反省会」があったのだそうです。
喧嘩をした後、冷静になってから「そういえば、なんであんな事言ったの?」とか
「今回の喧嘩はあれが嫌だった」と笑いを交えて話し合い、そこから一つ一つ喧嘩になるポイントがお互いにわかるようになって、
言い方を気を付け、喧嘩になりそうになっても早めの方向転換で回避できるようになっていったとの事でした。
もし興味があったら野々村さんの本「夫婦喧嘩は買ったらダメ。勝ったらダメ。」をお読みいただければ、と思うのですが、
そこでもっとも私が「その通りだな」と思ったのは、ここでした。
ココから・・・
あっちが先にあんなこと言ったから。そっちが先にあんなことしたから。自分は悪くないから謝らない。小さなことから始まる意地のはりあい。
どちらも切り替えが早くて、数日後には元通りならいいが、意地を張りあって無言でいるうちに、それが普通になっていくこともある。
「負けたフリ」は夫婦にとって重要なボール。
もし相手がそのボールを投げてきたときは「フン」と無視せず、しっかり受け止めよう。
絶対に自分が正しい!と思う事でも、ときには自分から折れた方が楽になることもある。
折れないまでも、しなやかに曲がってみるくらいはしてもいい。
本当に大切なのは、意地を張り通すことではない。
ココまで・・・
どんな夫婦でも、育った環境も違えば、性格も違う。
だから必ずぶつかることがあると思うのですね。
特にこの異常事態の時には、今まで見えなかったものも見えてくることがあると思います。
でもそれは、何十年と一緒にいて分かることが、ちょっと早く分かったに過ぎないと思うのです。
ぶつかり合った時や、喧嘩が頻発している時、怒りや不満をすぐに溶かすような魔法の方法はないと思いますが、
トラブルになりそうだったら、できるだけ回避して“こんな時だからこそ”協力しあえる関係になってほしいな、と思います。
ちなみに野々村友紀子さん、あれだけ小堀さんをきつく罵倒するのには「ネタは面白いんだから、もっと漫才に心血を注いでほしい!」という気持ちが強いからのようです。
野々村さんのブログを読むと、才能のある小堀さんをリスペクトしていますし、必ず
「2丁拳銃の漫才は、ちゃんとおもしろいので、皆様もどうか一度、劇場に足をお運びいただければ幸いです」
と書いておられます。
異常事態は私たちの気持ちも正常ではいられなくなってしまいますが、なんとかこの危機を乗り越えて、家族で笑える日を取り戻したいです。
※ご興味がありましたら、ご覧ください。
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【 パピーいしがみ 】人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子供達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。