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第1093号 どもりのような「ごめんね」

こんばんは。パピーいしがみです。

この頃、朝晩が涼しくなりましたね。夜は虫の声が聞こえます。

とんでもない暑さが少し和らいで、やっと秋になりそうです。

さて、今日はお父さんとお母さん、そして息子さんの三人で生活されているKさんからのご報告を紹介したいと思います。

Kさんのご家庭は、ご両親ともに仕事をお持ちで、息子さんは、小さい時から保育園に預けられていました。

保育園ではなかなか親子分離ができなかったり(スムーズに分かれるまで3年ほどかかったそうです)、

他にもたくさんのお悩みがありましたが、その一つに「ごめんね」をしつこく頻繁に口にすることがありました。

その時のお悩みをちょっとご紹介します。(当時、年中でした)

ココから・・・

ここのところ、息子の言動が気になります。

一つは、ちょっとしたことで「ごめんね」と謝るんです。

日に日に悪化し、「ごめんね、ごめんね、ご、ご、ごめ、ごーめーんーね、ごー、ごー、ごーめーんーね」のように、

全くふざけてるわけでなく、吃りながら言うことも出てきてしまっています。

それと同時期に始まったのが、ちょっと体の一部がどこかに当たる、触れるだけで「ここがここに当たって痛かった」と言うのです。

先週の金曜は、痛いとは思いにくいことに対する痛みの訴えがあまりに連続していて止まらず、

私も週末の疲れがピークでイライラが抑えきれず、「そんなに痛い痛い言われてママどうしたらいいの?!」と言ってしまいました。

すると息子はすかさず「わかってほしいんだよ・・・」と。

その言葉にハッとさせられ、息子への申し訳ない気持ち、自分の余裕のなさ、情けなさ・・・。

でもまた同じように疲れがピークの時に同じ状況になったら自分はまた抑えきれなくなる、理性が働かないのではないかと怖くなりました。

ココまで・・・

Kさんのお悩みは息子さんの事がほとんどでしたが、ご自分でも感じていることがあって、それが「怒り過ぎる」「指摘が多い」という事でした。

「怒り過ぎてしまう」のは、多くの方がお悩みになることではあるのですが、理性的に「いけない!やめよう!」と思っても、

体の調子が悪い時や、仕事が立て込んでいて気持ちに余裕がないと、どうしてもイライラモードになりやすくなります。

息子さんの「ごめんね」も、「ここが痛い」も、おかあさんに気にかけてほしい、優しくしてもらいたい、甘えたい、という事ではないかな?と感じました。

Kさんは、吃音のようになってしまった「ごめんね」や、何度も繰り返す「痛い」に、

「そんなに痛い痛い言われてママどうしたらいいの?!」と言ってしまったのですが、仕事の忙しさでつい子供に当たってしまうことはあります。

特に仕事をされている方は、気を付けてほしいのが、

「子供の甘え」と「自分の疲れ」は別物だ!とご認識頂くことです。

「ごめんね」を頻発して言うのなら、「いいよ」とか「大丈夫だよ」と言ってあげれば安心しますし、

「痛かった」には「どれ、ちょっと見せてごらん」と痛いところを見てあげたり、ちょっと触ったり、揉んだりして「大丈夫みたいだね」と言ってあげるだけでも違います。

でもそこで「じゃあ、どうしたらいいの!」と怒ってしまうと、子供としては「甘えさせてももらえないのか」と気持ちも萎えてしまうのですね。

なのでKさんには、もしかして「うるさいな・・・」という気持ちがないですか?のようなお返事をしました。

ちょっと厳しい言葉だったかもしれませんが、やはり簡単には受け入れられなかったようです。

Kさんからはこんなお返事を頂きました。

ココから・・・

正直にお話しすると、最初にパピーさんからのメールを読んだとき、全て見抜かれていることを感じながらも、

自分自身の仕事からくるストレスや疲れをわかってもらえなかった!この「ごめんね」や「痛い」を絶え間なく言われる辛さをわかってもらえなかった!

という自分勝手な思いを前面に出し、自分の都合の良いように解釈しようとする自分がいました。

私の頭の中には「うるさいなと思っていませんか?」「仕事の疲れと子どもの甘えは別物」「自分に関心を示してほしいと思ってるのでは?」というパピーさんの言葉がずっとグルグルしていました。

その晩、子どもが寝てからもう一度じっくりとメールを何度も読み直し、パピーさんが私へ伝えたいことってなんだろうと考えました。

(過去の悩み等も思い返して)私は子育てがうまくいかないことは仕事による疲れやストレスからくるものだと決めつけて逃げようとしている、

また『仕事は仕事、子どもは子ども』と考えていないがために自分ばかりが疲れている、大変だと思い込んで、息子の甘えをきちんと理解していない、受け止めていないことを

私が自分自身で気づけるようにしてくださっているのかな・・・と思いました。

そう思うと、本当に私は自分のことばかり。

息子だって集団生活の中で楽しいことももちろんあるけど、大変なことや嫌な思いをしたことだってあるはず。

疲れた日、やる気にならない日、いっぱい甘えたい日だってあるはず。

それをわかろうとせず、(いや、今までの自分はわかっていると思い込んでいました)自分のことばかり優先していたのだなと改めて思いました。

そして、先週の3連休で息子の「ごめんね」は悪化しました。

習い始めたスイミングや七五三の衣装合わせ等、慣れないことが次々続きハードにしてしまったこともあるのか、先日のメールに書いた吃るような言い方ではなく、

「ごめんねごめんねごめんねごめんね」と何十回と早口で連続して言い続けるのです。

その言ってる時の息子の表情や言い方が見ていて苦しくなってしまうんです。

なんていうのでしょう・・・もう「ごめんね」と言わずにはいられない、「ごめんね」とたくさん言わないと落ち着かない、自分でもよくわからないけど止まらない。

そんな風に見えてしまって、可哀想で苦しそうで、辛くなってしまうほどでした。

そう思えたのも、パピーさんからのメッセージを読んで自分なりに解釈ができたからだと思います。

正直、それまでは「ごめんね」や「痛い」が続くと「うるさいな」と思ってしまっていました。

この3連休はゆっくりできたこともあり、私も色々気をつけながら過ごしていたこともあるのか、少し収まりましたが、

ちょっと触れただけ、触れたかどうかわからないくらいの時にも「ごめんね」を言っていたりして、息子の気持ちはまだ不安定さが完全には消えていないようです。

でも、私自身の中で間違いなく「ごめんね」を言われた時の気持ちが違うなと感じています。

ちなみに「痛い」は言わなくなりました。

一度、息子の痛いというところを見てスリスリさすってあげたのが最後だったと思います。やはり、関心を示してほしいのですよね。

「ごめんね」はいつまで続くのかもわからないのですが、以前は「早く治ってよ!」と思っていた自分が嘘のように、

今は「ごめんね」と言って落ち着けるなら今は続いてしまっても仕方ない。笑顔で「いいよ」と答え続けて、自然と治っていくのを待とうという気持ちになってきています。

ココまで・・・

Kさんの気持ちは大きく変わって、息子さんの「ごめんね」にも「痛い」にも、対応してくださったのですが、それでも息子さんの心配は起き続けました。

例えば、思うようにいかないことがあると、叩いたり怒鳴ったりして、自分の思い通りにさせようとする。

自分の失敗や、うまくいかなかったことも、人のせいにする。

都合の悪いことには返事しない。返事が返ってこない。

それらが理由で保育園内でもトラブルが起きることもあったようです。

でもそんな雰囲気が変わったのは、Kさんのある行動でした。

ココから・・・

とにかく怒ってはいけない、もっと息子の気持ちを聞いてあげること、余計なことまで指摘しないことを気をつけようと決めました。

そして、息子にも宣言しました。

「今までママは怒ってばっかりいて、あなたの話をしっかり聞いてあげていなかったよね。本当にごめんね。これからは、ぷんぷんしないで、ちゃんとお話ししよう、あなたの気持ち教えてね」と。

息子も、うんうんと頷きながら話を聞いてくれて、そして、『ぷんぷんしないでおはなしする』と書いて、冷蔵庫に貼り、

「もしまたママがぷんぷんしたら、ぷんぷんしないお約束したよって教えてね」と話しました。

冷蔵庫に宣言したことを貼ってしばらく経ったある日のこと。

私がまた怒ってしまった時、息子が急に冷蔵庫を指さすんです。

「え?なに?」と怒り口調で言うと「ママ、ぷんぷんしないでお話しするんでしょ?」と遠慮気味にそっと言いました。

息子が、怒ってる私に遠慮がちに言ったその時の気持ちを考えたり、言った時の表情を思い返したら、申し訳ないのと可愛いのと自分が情けないのと色々でした。

今でもつい怒らなくてもいいような場面で怒ってしまうこともありますが、私がぷんぷんしてしまうと「ママ?」と言われ冷蔵庫を指さされたり「お話ししないの?」と言われたり。

そして私も「あ!そうだよね!まただ!ごめん」と気持ちが一気にクールダウンでき、ちゃんと息子の話が聞けるようになりました。

最近息子も私に指摘するときは、心なしか、ニヤリとしています。

ココまで・・・

きっと息子さんは今までも怒られている時に、理不尽さを感じていたり、強い不安を持っていたんでしょうね。

言葉にできず冷蔵庫の張り紙を指さす。

「え?なに?」と怒り口調で言われて、こわごわ「ぷんぷんしないでお話しするんでしょ?」と遠慮気味にそっと言った・・・。

というところを見ますと、かなり恐怖もあったのだろうな、と感じます。

でも、そこで「あ、しまった」とKさんもすぐに反省し「まただ、ごめん」と謝れたことで、子供も「言っていいんだ」とほっとしたのだと思います。

息子さんがKさんの怒り過ぎを指摘できるようになって、少しずつ雰囲気が変わっていったようです。

そんな息子さんが、今年小学校に上がりました。

もちろんもう「ごめんね」はありません。

いろいろ問題があった幼稚園時代が嘘のように、今はとても明るくなってくれているみたいです。

直近のご報告です。

ココから・・・

息子は4月に一年生になりました。

保育園の年長さんの後半は、とてもイキイキとしていて、お友達にも頼られたり、

お友達に「面白いことやって」と言われ、喜んで応えて笑わせたり、さまざまな活動を意欲的に参加し、

クラスの中で積極的に発言してアイディアを出したり。5年間共に過ごした仲間との日々を最後まで楽しんで過ごしていました。

学校が始まってからは、親の心配をよそに「大丈夫!一人で行けるから」と大きなランドセルを背負い、傘をさして出発!

こっそり後ろ姿を見に行くと、慣れない傘でヨタヨタしつつも後ろを振り返ることもなく歩いて行く姿に泣けてきました。感動でした。

保育園時代は色々あったので「もしかして学校へ行くことを嫌がるんじゃないか」とか、

「ちゃんと一人で行けるのだろうか」と、ネガティブになってしまう私でしたが、息子は私の思っていた以上にものすごく逞しく頼もしくなっていました。

7月末の個人面談でも、先生から、コミュニケーション能力が高いと言ってもらえて、男女関係なく友達を増やしていることや、

自分らしさが出せる程、慣れてきているとわかり安心しました。

そして夏休み。

夏休みの宿題はすぐに終わり、親が用意したドリルを毎日やることにしていますが、

朝起きればすぐ始めたり「今のうちに明日の分やっちゃう!」と夕飯後にやったりして、

こちらから「やりなさい」と言うことはこの夏休み中、一度もありません。よく頑張っています!

とはいえ、うまくいかないこともあります。落ち込むこともあります。

でもそれ以上に心穏やかに過ごせる時間が増えている気がします。「我が家は幸せだな~平和だな~」と思います。

仕事は相変わらず忙しいです。

油断をすれば、家でも仕事のことを考えてしまうこともあります。でも、だいぶオンとオフの切り替えができるようになったと思います。

パピーさんの勉強を始めたときに比べて「とっても幸せ!」「息子に癒される!」「息子の存在が私の支え、励みになってる!」「楽しい!可愛くてたまらない!」と思えることが増えています。

善循環が起こり始めると、気持ちが緩みがちになってしまうのが私のいけないところ。これからもこの善循環が続くよう、穏やかに過ごせるよう、気をつけていきたいと思います。

ココまで・・・

Kさん、貴重な報告をありがとうございました。

年中の時のどもったような「ごめんね」や、「あそこが痛い、ここが痛い」と言っていた状態はとても心配でしたが、

今は明るさも取り戻し、元気に学校にも行けて、友達を自分から増やし、自発的に勉強もする・・・など、すっかり変わって、本当に良かったです。

でもそこには、Kさんの心の変化が大きな意味を持っていると思います。

過去のKさんは、子供の問題をこまごまと指摘し、その結果、どんどん問題が増えて行きました。

でも今は、子供の存在が自分の支え、励みになっている。楽しい、子供が可愛いと感じる・・・。

その環境下での子供の思いは全く違ってくることは予想できますよね。

今、子供たちの中で「ごめんね」を連発する子、痛くもないのに「ここが痛い」「あそこが痛い」と言う子が沢山います。

その子たちはもしかしたら、お母さんに振り向いてほしいのかもしれません。関心を持ってほしい、という訴えかもしれません。

Kさんのこのご報告が、そんな子供たちの安心につながってくれたらうれしいです。

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パピーいしがみ 人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子供達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。

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