第1100号 涙が出ちゃう
こんばんは。パピーいしがみです。
保育園・幼稚園でなかなか母子分離ができない。どうしても泣いてしまう・・・というお子さんは少なくありません。
特に幼稚園に入りたての年少さんや、妹や弟が生まれた後、「弟や妹は家にいるのに、なんで僕だけ離れ離れになるの?」と悲しくなって泣いてしまう、という事はよくあります。
ご相談を頂いたともさんの場合も、妹さんが生まれてまだ半年で、なかなかすんなり母子分離ができない、というお悩みがありました。
でも保育園に行って、お母さんと別れてしまえばケロッとして、遊びはじめるし、
お迎えの時にはとても元気にはしゃいでいるし、また遊びの輪に入ったり、先生や友達にも「バイバ~~イ!!」ととても元気、という事でした。
ともさんの息子さんはまだ2歳ですが、それなら大丈夫、そう思ってこんなお返事をしました。
ココから・・・
ともさん、こんにちは。
メール、拝見しました。 息子さんが朝の別れ際に泣くのがとても気になるみたいですね。
でも先生がおっしゃるには「数分でケロっとして遊び始めますよ♪」との事。
でしたらあまり心配はいらないかと思います。
確かにお母さんとの別れはつらいものです。
でもお母さんから離れたら数分で保育園モードに切り替えることができるのなら、それでよし、と思ってくださればよいと思います。
これが家でも「保育園が怖い」とか「友達に意地悪される」とか「先生が怖い」となると心配ではありますが、保育園での問題はないようですし、
先生に抱っこを代わってもらってバイバイ・・・ができるのであれば、大丈夫だと思うのですね。
今は、赤ちゃんも家にいて「赤ちゃんはお母さんと一緒にいれるのに、どうして僕は一人ぼっちにされるの?」との思いもあるかと思いますが、
「毎日の事」「これが普通」「時間が来れば、お母さんは迎えに来る」と分かれば、だんだんに別れにも慣れてくると思います。
今は儀式のようなもので、保育園での友達と活発に遊ぶようになるとその儀式もなくなりますし、泣かずに行けるようになるのでは?と思います。
そして一つ、注意点として、お母さんご自身が「別れづらい」「離れるのが寂しい」という雰囲気を出していますと、母子分離が難しくなります。
保育園に預けるときには(後ろ髪を引かれる思いはあるでしょうが)サッとあずけてパッと帰る。
そんな風に親がさっぱりと別れるように意識することも大事だと思います。
ココまで・・・
こんな風にお返事をしたのですが、その後、ちょっと変化がありました。
ともさんからは、こんなお返事を頂きました。
ココから・・・
パピーさん、お忙しい中お返事ありがとうございます。
今朝も泣き顔を背に帰ってきたところでメールをいただけて、読んでウルッとしてしまいました。
これは『儀式のようなもの』なのですね。
毎日毎日泣かれていたので正直、憂鬱な気分になる日も多く、
『今は、赤ちゃんも家にいて、赤ちゃんはお母さんと一緒にいれるのに、どうして僕は一人ぼっちにされるの?との思いもあるかと思いますが・・・』
は、まさに私のほうがそれを感じ、罪悪感を持っていました。きっと別れづらさが滲み出ていましたよね^ ^;
明日からはパピーさんがおっしゃるように「毎日の事、これが普通、時間が来れば迎えにくるから、思いっきり楽しんでおいで♪」の気持ちを込めて送り出そうと思います。
そして今、小さなノートを常に持ち歩いていて、最初のページに赤いペンで、5章でお約束した自分の目標を書き、
その下には『「普通」に生活できることに感謝しよう。すべて“命”あってこそできているのだから。今日も1日元気でいてくれてありがとう。』と書き、毎日見るようにしています。
それ以降のページには、夫や子どもたちとのおもしろいやりとりや出来事、自分の気持ちなどを思ったその場で書いたりしています。
そのおかげか、イライラすることが格段に少なくなってきたのと、子どもたちに対して「かわいい~かわいいね~!」と言わずにはいられなくなり、毎日言っています(笑)
泣いたり、わがままがひどくても、一生懸命な姿にアハハと笑える事が増えました。
あと一番驚きなのが「今日は人と会いたくないな・・・」と思う日が多く、さらに保育園の先生やお友達のママさんとの会話で緊張してしまうので、送迎の時に身構えてしまっていたのですが、
なぜか急に楽になって自然に会話ができたのです!
まだまだ浮き沈みはあると思いますが、心が軽くなってきたのは確かです。
その後、また嬉しい事がありました。
きのうの朝、担任の先生とのお話の中で、息子の手先をもっと使わせるようご指摘がありました。
詳しく聞いてみると、ハンドソープのポンプを押したり、みかんやバナナの皮をむくのが難しいようだ。との事。
恥ずかしながら、全部私がやってあげていました。みかんなんて身のひとつひとつまで分けていたのです(苦笑)
ここで、以前の私ならひどく落ち込み、自分を責めていたと思いますが、
先生からのご指摘を素直に受け止め「すべてやっちゃってました、てへっ」な気分で、チャレンジしてみますとお返事することができました。
そしてもうひとつ、それを夫と共有したい♪と思い、すぐにメールしました。
すると「そっか!じゃあ練習しよう!!」とやる気満々な返事をくれたのです。
今まで保育園でのやりとりをほとんど夫に話していなかった私。(興味ないだろうな~と勝手に思っていました)予想外の返事に驚き、嬉しくなりました。
その夜、息子がみかんを食べたいと(^ ^)さっそくチャンスがやってきました。
すると夫が一部分だけむきながら「ここをこうやって、こうして・・・さあ、やってごらん」と。
息子は始め「嫌だ~おとうさんむいて~!」とやる気のない様子で、やっぱりいきなりはきびしいか、と思いながら見ていましたが、
夫が「これできたらすごくカッコいいぞ~!〇〇ならできる!」と気分を上げてくれたおかげで全部むくことができました。
息子もとっても嬉しそうで、「みてみて、できた~!!」と私の所まで来て見せてくれました。
みんなですごいすごいと褒めて盛り上がりました。
息子が自分でできた喜びを感じられた事はもちろん、乗せ上手、褒め上手な夫の一面を見られた事がとっても嬉しかったです。我が家の山本五十六!?と思いました(^ ^)。
長くなってしまいましたが、私が前向きになれたことで担任の先生に進んで話しかけることができ、
その結果、家族もハッピーになれた、本当に良い1日でした。
そして息子もなんと、今日は泣きませんでした。本当にすごいです!!
嬉しくてつい長々と、申し訳ありません。最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ココまで・・・
ともさんは、保育園の先生やお友達のママさんとの会話で緊張してしまうので、送迎の時に身構えてしまっていた・・・
保育園で子供と別れるときには罪悪感まで感じていた、と書かれていましたが、
そんな気持ちが、日々の積み重ねで考え方が変わって、
先生からのご指摘も「すべてやっちゃってました、てへっ」のように、軽くかわせて、とても前向きになれている・・・とありましたね。
お母さんの雰囲気って子供に大きな影響を与えます。
心配していそうなお母さんを見ていると、子供も不安になってしまいがちになりますが、
なんと息子さん、その日から朝の別れ際に泣く事がなくなって、元気に保育園に行けているようです。
今、こうやってお母さんのイライラもなくなり、笑顔も増えて、前向きな気持ちが大きくなってきたら・・・
きっと息子さん、もっともっと活発に明るくなってくれると思いますよ(^^)。
「できた~♪」の積み重ねも、子供自身の「僕にはできる!」と自信になりますからね。
是非いろんな「できた♪」を経験させてあげてくださいね♪
貴重なご報告、ありがとうございました。
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【 パピーいしがみ 】人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子供達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。