第1115号 善循環の先に
こんばんは。パピーいしがみです。
中学受験・高校受験も終わり、結果が届いているみたいですね。
気温も少しずつ暖かい日も増えてきて、だんだん春が近づいている感じがします。
そんな中、かつてメルマガにも掲載させて頂いた、ゆずはるのすけのママさんからご連絡を頂きました。
当時5歳だった息子さん、今は19歳の大学1年生なのだそうです。
ゆずはるのすけのママさんの息子さんは、当時、仲良しの3人組のひとりだったのですが、
しだいに仲間外れにされたり、2人で一人の子を取り合ったり、主従関係になってしまったり・・・と、友達トラブルが絶えない状態でした。
その時のお話は、193号・194号。そして231号・232号のメルマガでお話させて頂いていますが、
特に最終の232号では、息子さんが友達の言動に左右されずに、自分の考えで行動できるようになったご報告を頂いていました。
そんなゆずはるのすけのママさんからご報告はこんな感じでした。
ココから・・・
パピーさん、大変ご無沙汰しております!
メルマガの193,194,231,232にて相談にのっていただいた、ゆずはるのすけのママです。
あの時5歳だった息子も、大学1年生19歳になりました!
子どもたちが小さいうちは、ずっとメルマガを拝読しておりましたが、成長するにつれ、日々の慌ただしさにすっかり離れていました。
そしてパソコンもあれから何台目かになり、アドレスが変わりメルマガも届かなくなり・・・。
昨日、たまたまこちらのホームページに再会し、懐かしさでいっぱいで、しかも!昔のメルマガが未だ掲載されていて、大変驚きました・・・!
あらためて・・・相談させてもらった内容を読み直し、その頃の子どもたちが私の中に舞い降りてきて、胸がいっぱいになりました。
そして、ぜひ、成長した子どもたちの様子をお伝えしたい!と思い、お便りさせていただきました。
実は、私たち夫婦は、二人とも教育者で、私は幼稚園教諭だったこともあり、子どもの成長過程はよくわかっているつもりでした。
それが、あのような局面に出会って、理想だけではどうしようもできない辛さに、藁をもすがる思いでパピーさんに相談させていただいたのです。
そしたら、目からウロコのアドバイスを・・・。
本当に、あの時から、我が家は善循環がはじまり・・・。
なんと!あれから、ず~っと善循環のまま今に至っています!
もちろん、成長過程では、文面では書ききれないくらいいろいろな場面がありました。
下の双子の娘の一時的な吃音や、息子が一年生になった時、登校時にしばらく続いた腹痛や、
息子の学年は、元気があり余る学年で、小学校6年間、毎年どこかのクラスが学級崩壊があり、もちろんそのクラスに当たることも。
中学で友だちと入った部活は、みんな次々と辞めてしまい、同学年は長男と女の子一人だけに・・・。
いろいろなことがありましたが、それをいとも簡単に乗り越えていく子どもたち!
そして去年は、長男の大学受験に、双子の娘たちの高校受験が重なり、トリプル受験。
3人とも、自分で計画をたて猛進する日々。
特に息子は、夏休みまで部活に熱心に取り組み、自分で「これでいく」と決めた勉強方法で、いかに勉強時間を増やせるか、いかに睡眠時間を確保できるか、
そして、何より、いかに集中して勉強に取り組めるか、を常に分析しながら、まっすぐに、
そして、心底学ぶことを楽しみながら、たった1校の行きたい国立大学だけを受験し、無事に合格しました。
親から見ていても、そのブレなさがすごいなーと、私には到底真似できないな・・・と。
そして、私の中で、息子のことは、とても信頼していて、「この子なら大丈夫」と信じきっています。
下に双子の妹がいるから、こんな風に成長したのかな~と考えたりもしましたが・・・いえいえ!5歳の時の善循環がはじまりだったんですね。
今回、再びあの頃の子どもたちが舞い降りてきて、気づかされました。
パピーさんもおっしゃっていますよね。善循環がはじまったら、もうどんどんその流れになっていく・・・と。
本当にそうです!そうでしたよ~~~!
私は本当に子育てが楽しくて仕方なかったです。
それは、私一人でやってこれたのではなく、夫や両親や兄妹や、いろんな人に助けてもらってきたからに他ならないです。そして、そこにパピーさんもいらっしゃいました!
いろんな人の知恵をかりながら、たくさんの気づきをしながら、私自身も、子育てを通してどれだけ成長させてもらってきたことでしょう・・・!
本当に幸せな子育て・・・!私の人生の一番の宝物になることは間違いありません。
今から巣立って行く日が寂しくて仕方ありませんが、もうしばらく、子育て楽しみます。
ココまで・・・
ゆずはるのすけのママさんから頂いたメールに
「息子の学年は、元気があり余る学年で、小学校6年間、毎年どこかのクラスが学級崩壊があり・・・」
「それをいとも簡単に乗り越えていく子供たち・・・」と書かれていましたので、どんな事があったのかお聞きしてみましたら、こんな風にお返事頂きました。
ココから・・・
集団生活はどうしても学年カラーというものがありますが、息子の学年は、元気があり余っていて、自己主張も強い子どもたちが多く、
いたずらをしたり、ケンカをしたり、ということが授業中かかわらず頻繁におこり、1年生から6年生まで毎年どこかのクラスが学級崩壊をしてしまう、という現状でした。
先生方もそれはそれは一生懸命かかわってくださっていましたが、学年末までは持たず、何度も担任が変わる・・・ということが毎年。
なので、ガチャガチャした雰囲気が落ち着かない子や、友だちが先生に怒られているのや、
友だち同士がケンカしているのを見ているだけでもしんどくなってしまう子どもたちも少なからずいて、不登校になってしまう子が年々増える、という悲しいことが・・・。
4年生のある日、保護者の学級懇談に行った時のこと。
私は息子が毎日楽しく登校していたので何も思わず気軽に参加したのですが、その中で、ひとりの保護者が
「授業がしょっちゅう中断されると娘から聞いています。どうなっているんでしょうか」からはじまり、
「誰かがストーブにいたずらしたから、クラスではストーブをつけてもらっていないとか?!娘はしもやけもできて大変です!」
「テストの時、後ろの子がテストの答えが俺に見えるようにしろ、って言われているそうです」
「その子の分の宿題を、うちの子は休み時間にやらされています」・・などなど、
初めて聞く、びっくりするような話が次々と・・・!先生は謝り倒していらっしゃいました。
帰ってから息子に尋ねると、「あー、ストーブね~。そうやねん、○○が消しゴム燃やしたらどうなるかな、ってやったら、先生に見つかってんて~。」
「寒くないの?」「う~ん、ぼくはぜんぜん大丈夫~」←(息子は、とても薄着でジャンバーも着ないタイプ)
「授業もしょっちゅう中断されるけど、いろいろ楽しいで~」
「テストカンニングしたり、宿題させられてるのは知らなかった!ぼくも○○と席隣になるけど、そんなん言われたことないで~」・・・とあっけらかんとしている様子。
学級崩壊の中心的な子どもとも、仲良しグルーではないものの、席が隣になったりしたら、普通に楽しく過ごしているとのこと。
下校時も一緒になったら一緒に帰ることもあるそうで。
そして、何より、息子は、その友達のことも好きだし、突拍子もないいたずらもするけど、
自分には思いつかないようなことで「おもしろいやつやなあ」という目で見ているのが伝わってきます。
結局、その学年は、最後の単元まで行かない授業もあったそうで、他の保護者の人たちは怒り心頭、という感じでしたが、我が家は私も息子もまったく気にもとめませんでした。
6年生でも学級崩壊がありましたが、その時も、その中心的な子どもたちとも良好な関係で過ごしました。
担任の先生からも、そんな中でもいつも穏やかで、どうやって子育てされてきたんですか、と、尋ねられることも。
・・・という具合に学級崩壊が起こっても、不安になる要素は一つもなく、おだやかに、朗らかに、毎日楽しく過ごしていました。
ちなみに・・・学級崩壊が起こるとどうしても授業がおろそかになります。
息子は小学校の時は塾にも行っておらず。心配もしていませんでしたが、やはり、後々なんのマイナスにもなりませんでしたよ~。
中学では、300人規模の学校で学年一桁に入ることもありましたが、小学校までは、本当に遊びしかしていませんでした。
けれど、パピーさんの認める、ほめる、包む、を実践していれば、自然と何にでも、自分で考え、自ら取り組むように成長していきます!
そして、まわりにも、肯定的な見方をし、自分のことも卑下せず、おごり過ぎず、等身大で受け止めているように感じます。
ココまで・・・
本当は他にも、娘さんが吃音を発症した時のお話なども教えてくださいましたが、長くなってしまうので割愛させて頂きました。
もちろん双子のお嬢さんたちも元気で、かつて心配した吃音も今では全くないようです♪
でも学級崩壊が起きると、どうしたって影響されてしまうものですが、そこでも自分のスタイルを貫き通せた・・・というのは、常に気持ちが安定していたのでしょうね♪
先生からも「いつも穏やかで、どうやって子育てされてきたんですか?」と尋ねられた・・・と書かれていましたが、
その陰に「認める・褒める・包む」があったとしたら、こんなにうれしいことはありません。
息子さんも、双子の娘さん達も、これからどんな風に生長してくれるのか、私も楽しみです♪
ゆずはるのすけのママさん、貴重なご報告をありがとうございました。
ちなみに232号は下記になります。
https://www.age18.jp/back232.html
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【 パピーいしがみ 】人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子供達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。