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第1143号 食事中の癖

こんばんは。パピーいしがみです。

今、気軽に聞いてもらえるように・・・という趣旨で、週に1回、スカイプを使って子育てに役立ちそうなお話を収録をしています。

すでにいくつか公開をさせて頂いていますが「就寝時、聞きながら心地よく寝落ちしています」とか

「家事をしながら聞けて便利です」とか「自然な感じがいいです♪」とご評価を頂いています。

(新しい配信音声は「返事をしても動かない子」 https://youtu.be/RdBPNPInH4o となります)

「夏休み特集ってことは、期間限定ですか?」のようにご心配も頂いていますが、私としてはできるだけ続けたいな、と思っています。

今、ベテラン会員のアイさんとテーマだけ決めて、ほぼアドリブで話をしていますが、

今までのメールでのやり取りとは違い、ダイレクトに子育て現場のお話を聞けて、あっという間に時間が経ってしまい、私にとっても非常に楽しい時間になってます。

収録が終わった後も、話は尽きなくて、とても新鮮な時間を過ごしているのですが、

その中で『これは文字にもしておきたい』と思った事があったので音声配信と重複しますが、このメルマガでもお伝えしておこうと思いました。

それは以前の音声配信の“なかなか治らない癖・3”の中で、「食事中、子供が椅子に左手をついてしまい、何度言っても直らない」というお悩みについてでした。

その時、私のお返事としては「机が高すぎる事はないですか?」(机と口との距離が短いと茶碗を持つ必要がなく左手が遊んでしまうので)とか

「口で注意すると、雰囲気が悪くなるので、気づかせるために手でチョンと触るといい・・・」のようなお返事をしたのですが、

癖になっているものはとても直しにくく、もっと良い解答はできなかったかな?とちょっと気になっていました。

食事のマナーについてアイさんと話している時に「あ、それなら私のアイデア、役に立つかもしれない」と話してくれました。

多分、アイさんもそれまでは娘さんに「左手はお茶碗持ちなさい」とか「背筋を伸ばしなさい」のように言っていたと思うのです。

ですがある日、こう言ったのだそうです。

「ママはご飯は楽しく食べたい。でもあなたが魅力的な女性になってほしいから、食事のマナーはちゃんと教えたい」

「ママはあなたに魅力的な女性になってほしいし、あなたも将来モテた方がいいでしょう?」

「ご飯をきれいに食べれるようになれば、周りの人からもステキな人だな、と感じてもらえるよ」

「でもママは毎回、お茶碗持ててないとか、背筋が曲がっているとか言いたくないんだよね。言えば雰囲気も悪くなるし・・・」

「じゃあ、どうしたらママが何も言わなくても直せるようになるかな?」

・・・娘さんは少し考えて・・・

「それなら何か合図をつくったらいいんじゃない?」

そして二人でその合図を考えて、結果的にアイさんが娘さんのマナー違反に気づいた時に、

娘さんに向けて手を閉じたり開いたり「グッパ・グッパ」をすることになったのだそうです。

それからはなんと、アイさんが一言も注意しなくても、娘さんに向けて「グッパ・グッパ」をするだけで、

娘さんは「アッ」と気づき、自分で修正するようになったそうです。

それから数年が経ち、今はアイさんの「グッパ・グッパ」は必要なくなり、娘さんは誰が見ても、とてもきれいな食べ方ができるようになったし、

娘さん本人も「私よりきれいな食べ方をする人を見た事がない」というまでに上手になったのだそうです。

すごいですよね♪(本人に「私は誰よりきれいに食べる事ができる」という自信がついている事がすばらしいです)

でも、どうしてそうなったか?と言えば、お母さんから合図をもらって、本人が「何が悪かったんだろう?」って、自分で探したからなんですね。

自分で気づき、自分で直すからこそ、その習得も早いし定着も早い。

これがもし言われたことを直すだけだったらここまでにはならなかったと思うのです。

それに口うるさく注意をしていたら、娘さんはふてくされたでしょうし、

「直そう」と言うより、「うるさいな~」という気持ちになって親子関係もギスギスに向かっていたかもしれません。

でも、このメルマガを見ている方が「そうか合図を送ればいいのね・・・」とお考えになったとしたら、それは違います。

何より大きな意味を持ったのは、娘さん本人に「上手にご飯が食べれると良いことが沢山あるな♪」と、その方向に前向きに考えさせることができた事。

具体的には・・・

「ママはあなたに魅力的な女性になってほしいし、将来モテた方がいいでしょう?」

「ご飯をきれいに食べれるようになれば、周りの人からもステキな人だな、と感じてもらえるよ」

の言葉です。乙女心を上手にくすぐっていますよね♪

そしてアイさんの気持ち・要望(あなたが魅力的な女性になってほしいから、食事のマナーはちゃんと教えたい)を伝えていた事。

そして何より、親が決めるのではなく「じゃあ、どうしたらいいと思う?」と子供に考えさせて、子供と一緒に決めた事。

おー、アイさんの思い通り!!(^^)

「魅力的な女性になろう」という方向性に向かった娘さんは、アイさんからの合図を受けると、自分で悪かったところを見つけて、自分で直す。

どんどん食事の姿勢やマナーはブラッシュアップされて、今はとてもきれいな食べ方を身に着けられるようになった・・・。

もし、このやり方をご自分の子育てに応用すると、きっと多くの方が悩んでいる「食事のマナー」の改善ができそうだな♪と思いました。

後日談ですが娘さんが「あの頃、ママがニコニコしてグッパしてくるとメッチャ怖かった(笑)」と言っていたそうです。

最後にアイさんから・・・

「これって、口で言わなくていいので険悪な雰囲気にならないんです。外食の時にも使えるしとってもお勧めです♪」と頂きました。

もし、同じようなお悩みがありましたら、是非、お試しになってみるといいかと思います。

ちなみにこの収録内容は、今週のものなので、皆さんにお知らせできるのは2週間ほど後になるかもしれません。

どうぞ、楽しみにお待ちくださいね♪

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パピーいしがみ 人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子供達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。

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