第115号 変わりたい…でも変われない…
こんばんは。パピーいしがみです。
このごろ「変わりたい」と思われるている方が多いようです。
又、「さまざまな育児書を読みましたが、変われないんです」と言う声も聞きます。
確かに、育児書やいろんな書物を読むと「まずは親が変わりなさい」とか「母が変われば子供が変わる」などなどかなり多いですよね。
又、アドバイザーやカウンセラーのお話でも、「あなたが変わらないから・・・」なんて言う人もいます。
それを見たり、聞いたりすると、私は「そんな事読んだり、言われたりして不安が募らなければいいけど・・・。」って心配します。
不安が募れば・・・出来ることも出来なくなっちゃうんですよね。
「こんな私じゃダメだ!」「変わらなくっちゃ!」って。
でも、そういう気持ちを持っては『いけない』という事ではありません。
その気持ちはとても前向きです。向上心はとってもいいことです。
ですが、私はそんな「変わりたいんです」や「変われないんです」と言うご相談やお悩みを頂くと、あえて「無理して変わる必要はありませんよ」と言います。
(それでも・・・とお思いの方のためにその対処法を後半に記載しました)
あなたはあなたでいいんですよ。子供も子供でいいんです。
それぞれ今まで生きてきたその環境や経験があなたを作っているんですね。
それは、あなたの足跡であり、あなたの実績でもあるんです。
「変わりたい」というのは強い欲求ですよね。
でも「強い欲求」というのは「なかなか叶うことが無いから強くなる」のです。
私達は今まで、自分のスタイルで生活をして、今の自分が作られてきました。
その私達にとって「変わる」という事は、とてつもなく高い目標なのですね。
私達は、しばしば「目標」を作ります。
そしてその目標を達成する為に我慢をし努力をします。失敗しても失敗しても、何度も何度もチャレンジします。
その目標が高ければ高いほど、その我慢と努力は大きくそして何度も何度もチャレンジしなければなりません。
多くの失敗、多くの努力、多くのチャレンジを重ねて、そのとてつもなく高い目標が達成できる場合もあるでしょう。
それが出来れば、それでもいいのですが、失敗を重ねるたびに、又、努力しても努力しても我慢しても我慢してもできない時、
なかなか目標値まで達することができない時、本当はある程度まで出来ているのにもかかわらず、目標の値まで達していない為にNO!と判断してしまうのです。
途中経過が見えないのですね。
結果としてNO!を突きつけられた自分は「どうして私はできないのだろう・・・」「なんで私って・・・」となってしまうのですね。
自分のセルフイメージはどんどん低くなってしまうのです。
せっかく「前向きな向上心」があったはずなのに、その気持ちが萎えてしまい、「ダメな自分」がクローズアップしてしまうのです。
そうです。自己嫌悪にさいなまれてしまうのです。それはとてつもないストレスなのですね。
目標に向かって頑張っている時にもストレスを感じ、何度もチャレンジしている時にもストレスを感じ、繰り返し繰り返し我慢をしている時にもストレスを・・・
そして出来なかったと落胆してセルフイメージを下げてしまい、そこでもストレスを感じる。
ストレスは私達の心を不安にさせますよね。その不安のお陰でイライラ・カリカリしますよね。
そのイライラ・カリカリした精神状態では正しい判断はできません。
つい、ご主人に当たってみたり、子供さんに当たってみたり・・・
子供さんにも当然その不安は伝わりますし、子供が不安になれば、いろんな行動が現れます。
「子供をのびのび育てたい」「いいお母さんになりたい」「叱るより褒める事の出来るお母さんになりたい」
と頑張っているはずなのに、自分の心は常に「ストレス」と「不安」と「自己嫌悪」と戦い、よりマイナスの方向に走ってしまうのですね。
だから、私は無理に「変わらなくていいんですよ」「今のあなたでいいんです」というのです。
向上心を持っている事。前向きな気持ちがある事。これは素晴らしいことなんです。
あなたは毎日毎日、子供のため、ご主人の為、家庭の為沢山の仕事をこなしていらっしゃるはずです。
そして、その上に「今以上」と向上心をお持ちになって、このメルマガをお読みになっている。
これだけでも素晴らしいことです。
まずは、そこを認めてあげてほしいのです。「私ってがんばってるよね」「偉いよね」そう認めてあげてください。
それでも、もうちょっとどうにかしたい。と思われているとしたら、その方法はあるのですよ。
それは、いきなり「変化」を求めるのではなくて、小さな小さなハードルにするという事です。
簡単に飛び越せる小さなハードル。
たとえば「子供の話にうなずく」なんてハードルなら全然ストレスなくできるでしょ。
又は「笑顔でおかえりと言う」とか。「叱りたくなったら1日1回だけは叱る前に(なぜこんなことをしたのかな?と)考える」でもいいんです。
又、それは、毎日やらなくてもいいんです。
毎日やろう!と考えると、忘れてしまった時、出来なかった時、それがストレスになるからです。
やってもやらなくてもいい。(競争しているわけではないですから)だけど、やったら○なんです。
(そう考えると楽でしょ、でも○があるということは確実に飛び越したハードルは増えているという事なんですね)
毎日でもいいし、1週間に1つでももちろん結構。ちょっとづつ新しい資質を増やしていくのです。
「変わる」のではないんですよ。ほんのちょっと新しい資質を増やすのです。
それが難しければもっと小さくてもいいです。パーセンテージで言えば、0.1%程度でいいですよ。と言っています。
0.1%なら出来そうな気がしませんか?
例えば私の体重は65キロあります。その0.1%というとどのくらいだと思いますか?
・・・650グラム?
いいえ。わずか65グラムですよ。65グラム。
65グラムといったら子供の茶碗半分ぐらいのご飯の量です。たったこれだけを毎日食べる(摂る)わけです。
(こころの栄養ですよね)
新しい食物を食べると栄養分だけを吸収した残りはウンチとなって排泄されていきます。
同じように新しい資質を摂取していくと、古い資質が捨て去られるのです。
ほんの0.1%でも、毎日積み重ねると10日で1%、1ヶ月(30日)で3%、半年(6ヶ月)でなんと18%にもなります
大体どうでしょう?
自分の中の5%を超えるとその変化に気がつくと思いませんか?
その時、過去の自分と比べてみて「あれ。こういうことが少なくなったな」「こういうことができるようになったかも?」
「私って、いいじゃない?」「わたしもなかなかやるじゃない!」と思って欲しいのです。
そうやって、自分が自分を認めたとき、大きな喜びがあるんですね。
そしてその喜びが又、吸収のスピードを速めるのです。
今までの「こんなこともできない」から「こんなことまで出来るようになちゃった!」「私って“エライ!”」なんてね。
そしてその喜びは安心を生み出します。
その安心は余裕を生み出します。余裕からは笑顔が生まれます。
安心と余裕と笑顔に包まれると、子供は直ぐにそれを察知します。そしておかしな行動は減ってくるのです。
又、お母さん自身も、今まで「全くこの子は!」とか「このやろ!」ってしか思えなかった子供の行為が
「成長の過程なのね」「甘えたいのね」「かわいいじゃん!」と思えるようになるのです。
どうですか?
「変わりたい」「変わらなきゃ」「変われない」そんな不安や脅迫観念なんかいらないんです。
必要なのは毎日ほんのちょっと、
子供の茶碗半分のご飯ほどの「こころの栄養」そして、時々自分を振り返り「良くなった自分を確認すること」なんですね。
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