第1152号 ママともが怖い
パピーいしがみです。
先日、眞子さまがご結婚なさいましたね。
元赤坂の宮邸前で秋篠宮ご夫妻・妹の佳子さまに頭を下げる姿・・・。
普通の親子だったらこんな風にしないよな・・・最後まで国民に見られている事を意識されて、今まで窮屈だったよな・・・と思っていたら、
佳子さまが歩み寄り手を広げて、眞子さまとハグをされました。満面の笑みで・・・。
その時「佳子さまだけは常に味方でいてくれたんだ・・・」とちょっとうるっとしました。テレビでも何度もその映像が流れていましたね。
もちろん本当は秋篠宮殿下も親としてもっと祝福してあげたかったと思うし、娘の門出を祝ってあげたかったでしょう。
でもご自分の立場から「国民が納得するカタチ」にはならなかった為に、一切の式事もしない、という結論になったのだと思います。
秋篠宮殿下も紀子様も辛かったでしょうが、私はこれでよかったと思っています。
というのも、もしこの結婚が破談にでもなったら、最悪のことだってあったかもしれません。
私の知り合いにも、結婚を反対されて、その後、精神的に壊れてしまって、普通の生活さえもできなくなってしまった人が何人かおられます。
(すでに数十年も過ぎた今でも生きる事に苦しみを抱いています)
ですから、私としては『この状況の中でよくぞ諦めずに貫いてくれた』と小室さんの男気を高く買っているんです。
猛烈なストレスの中で、就職先も決めて、弁護士試験を受け(結果は残念だったみたいですが)すごい精神力だと思いますし、生半可な覚悟じゃないと思います。
でもこれで一区切り。ニューヨークでの弁護士試験は年に2度あるらしいし、今度は試験合格だけを目指して頑張って、
家族団らんで(今までできなかった)人目を気にしない生活をして「こんな楽しい世界が有るんだ」って事を味わってほしいです。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、今日は「ママともが怖い」とメールを下さった、ユーカリさんからのご相談です。
ユーカリさんからはこんなメールを頂いていました。
ココから・・・
ユーカリと申します。今日ご相談させて頂きたいのは、子供の問題ではなく、私の問題です。
私は子供のころから自分の意見が言えない子でした。運動も苦手でしたし、勉強だってそんなにできる方ではありません。
特に体育の授業では、先生が「ハイ、2人一組になって~」と言われても、必ず1人余る子で、その時に先生が
「〇〇さんはいつも1人だな~(笑)」と言われた一言がずっと胸に引っかかっています、小学校1年生でした。
それからずっと人が怖いのです。
クラスメートが怖い、中学や高校では先輩が怖い、就職してからは同僚の女性。後輩でも強い口調の子が怖いし、いつもびくびく人の顔色ばかりうかがっていました。
それでも主人はとても優しい人で、私の事も理解してくれるし心配事も聞いてくれるので何の不満もなかったのですが、
子供が生まれて公園デビューをするようになると、又「人が怖い」という気持ちが頭をもたげてきました。
特に子供をそっちのけで井戸端会議をしているお母さん。
子供が砂場や遊具でトラブルになっても気づかない。私の子供も砂を掛けられたりして泣いても、見て見ぬふりだったり。
と思いつつ私は文句も言えず「おうちで遊ぼう」と子供の手を引いて逃げる事しかできませんでした。
来年から娘は幼稚園に入ります。はっきり言って「ママとも」や「先輩ママ」が怖いです。
娘も私と同じで、人との関りが上手ではないと思います。
私が変わってもっと人とのコミュニケーションを取れるようになればいいのでしょうが「怖い」が先に立ちどうしていいかもわかりません。
嫌な事から避ける事ばかりしていたので、ここに来て、本当に不安です。
子供が「幼稚園に行きたくない」はあるかもしれませんが、親が「幼稚園が怖い」「幼稚園行きたくない」という気持ち、今のうちに何とかしたいです。
今までこんな事を誰にも言えずにいました。
もしかしたらパピーさんも相談されたことはなかったかもしれませんが、何とか力になる言葉を頂きたくよろしくお願いします。
ココまで・・・
人が怖い・・・ユーカリさんの場合、小学校の時の先生のなにげない言葉「君はいつも1人だな~」が今もずっと尾を引いているようです。
でも「人が怖い」というご相談、ユーカリさんが初めてではありません。
そして私たちが「怖い」と思う事って、実は共通点があるんです。ユーカリさんにはこんなお返事をしました。
ココから・・・
ユーカリさん、こんにちは。
「ママともが怖い」「先輩ママが怖い」という気持ち。初めての幼稚園ですものね。その気持ちよくわかります。
実際、今、いろんな幼稚園でのトラブルやSNSから上がってくる情報などを見ると怖くなっちゃいますよね。
ただ「怖い」と感じる事には共通点があって、それが分かると「怖さ」もちょっと変わってくるようです。
例えば、ユーカリさんは幽霊は信じますか?夜に窓の外で白いものがフワっと・・・となると怖いですよね。
私も子供の頃は暗闇が怖くて、夜にトイレなんていけませんでした。
でも幽霊の真偽はわかりませんが、その怖さって「その存在を知らないから」という事が多いそうです。
そして「怖い」と思った時に、ただその感情だけで怯えるのではなく
「あ~、私は今、これについてよくわかっていないから恐れているんだ」と思うと案外冷静になって客観視できたりします(私もそうでした)。
それから考えてみるとユーカリさんの「怖い」は、もしかしたら今まであまり人と関わらなかったから?かもしれないないな、と思うのです。
例えば、ユーカリさんにとってのご主人は怖い人ではないですよね。
同じように優しい人、思いやりがある人、ご自分を理解してくれる人って、けっこういらっしゃるのです。
ただ、こちらから「人は怖い」と思って、近づかないようにしていると相手の方も「あの人は私の事が嫌いなのかな?」と感じてしまうのですね。
こちらが「怖い」と思っているのと同じように相手の方にも「怖い」と感じさせてしまっているかもしれないのです。
それと・・・ユーカリさんの心に引っかかっている先生の「ハイ、2人一組になって~」ですが、
小学校の時の「2人一組になりなさい」と言われた時、積極的な子は誰かを捕まえて「一緒にやろう」と言えたかもしれませんが、
当然、そんな風に言える子ばかりではありません。
言えない子は誰かが声を掛けてくれるのを待つしかなかったと思うのですが、
もし今、何かの集まりで「2人一組になってください」と言われた時、自分の周りの人たちがペアを作っていたらどうされますか?
誰かが探してくれるのを待つのも一つの手ですが、私だったら手をあげて「誰か一人の方おられますか?」って聞いてみます。
そうすると必ず「はい、私一人です」と言う人が何人かいるんです。
そんな人が集まってきてくれれば、簡単にペアができますよね?
それってそのやり方を知ってるか否か、だけなんです。
そう。やっぱり「知ってる」と怖くないんです。
今回、ユーカリさんから「幼稚園が怖い」「ママともが怖い」と言われていましたが、ご自分から近づいて「知る」ことで怖さが減ると私は思うのです。
特に幼稚園の場合は、学区で決まっているわけでもなく、いろんな園を見て選ぶことができますよね。
そうしたら選ぶ時に先生たちの声やふるまい、園長先生の話しやすさなどを見て「聞いてくれそうだな」とか「優しそうだな」と思う園で、実際にお話をしてみたらいいのです。
そしてもし幼稚園に入ったら、いろいろ幼稚園の行事などを手伝う「役員さん」を園児のお母さんで決めるのですが、
最初から役員さんになるのは抵抗もあるでしょうし、負担も大きいのですが、役員さんのお手伝いを積極的になさるといいですよ。
役員さんたちはいつも忙しく、それこそ「猫の手も借りたい」という状態です。
そこで「微力ですがお手伝いします」と言ってくれる人がいれば(そんな方はなかなかいないので)本当にありがたい存在で喜んでくださいますし、
作業を通じて結びつきが深くなり、相手をよく知る事もできます。
それに幼稚園3年間の中で、多分必ず一度は役員は経験しなければならない事が多いので「こんな事をやるんだな」という予習にもなります。
「幼稚園を怖い」と思っているユーカリさんに「自分から近づいて、中に入ってごらん」と言うのは酷かもしれませんが、
ユーカリさんの言葉をお借りすると「嫌な事から避ける事ばかりしていたので、ここに来て、本当に不安」だからこそ、今、勇気を出してみてほしいのですね。
子供の頃、感情が先行してできなかったことも、今はそれを克服する理性や方法があるので、是非、私は試してみてほしいと思いますが、いかがでしょうか?
ココまで・・・
この後、ユーカリさんからの返事は頂けなかったのですが、約2年後ぐらいにこんなお返事が届きました。
ココから・・・
パピーさん、大変お久しぶりです。
せっかくアドバイスを頂いたのに、その後、お返事もせず大変申し訳ありませんでした。
アドバイスを頂いて「自分で乗り越えるしかないんだな」という気持ちと「やっぱりできない」という気持ちが交錯して、ずっともやもやしていました。
でも“こちらが「怖い」と思っていると相手も「怖い」と感じる”と言われたことは、今まで考えた事も無くて、
毎日、何度もパピーさんからのお返事を読み返していたら少しずつ「もしかしたら子供の幼稚園入園が私を変える最大のチャンスかも?」みたいな気持ちになって
少しずつ「やってみよう」の方向に変わっていったのは、昔の私からすると、とても驚きでした。
それでも役員さんに直接「お手伝いしたい」とは言えなかったのですが、
幼稚園からの「子供たちが使ったおもちゃの除菌作業を手伝ってくださいませんか?」のお知らせを見て、勇気を出してボランティアに参加してみました。
そしたら私以外にも2人のお母さんがいらして、最初は不安だったものの、話をしてみるとお2人ともとても良い方でした。
「お時間のある時にいつでも」という事だったのですが、3人で時間を決めてお迎え時間の1時間前に入って約2時間、除菌のお手伝いをしました。
作業をしながら無駄話(本当はいけないのでしょうが)をして、それが本当に楽しかったです。
今までこんな風に何人かで時間を過ごすことが無かったので新鮮な喜びでした。
又、今までは先生の通常の業務にプラスしての除菌作業だったそうで、先生方からとても喜ばれましたし、
私たちが別室で作業をしていると、授業が終わった娘も(お二人のお子さんも)寄ってきて、子供たちは3人で遊ぶようにもなり、子供の友達作りにも良い影響があったようです。
そして今、その時の3人と(他の方も含めて)一緒に幼稚園の役員をやっています。
コロナの影響で中止になったことも多かったのですが、より幼稚園の先生と話す機会が増えて、先日は運動会もなんとかやり遂げました。
大きなイベントをやり遂げるのは大変ですが、やりがいや達成感を感じる事ができました。
そしてなにより「ママともが怖い」や「幼稚園が怖い」という気持ち、今はすっかりなくなりました。
もちろん苦手な人はいます。でもパピーさんが言われたように「優しい人、思いやりがある人、理解してくれる人って、けっこういる」という事が分かって、以前のようにただ怯える事がなくなりました。
「知らない」から怖くなる。「知る」ことで怖さが和らぐ。本当にその通りだと感じました。
私の「人が怖い」は、子供のころからずっと抱えてきた悩みだったので、この年になってその重荷を下ろせたことは本当に嬉しく思っています。
(後略)
ココまで・・・
ユーカリさん、良い出会いがあったようでよかったです。
ボランティアに参加される方は、特に優しい気持ちを持っておられますから、絶好のチャンスでしたね。
「知らない」から怖くなる。「知る」ことで怖さが和らぐ。
これもお母さんが体験していれば、子供に教えてあげる事もできますから。とてもいい経験されたと思います。
そして今はその時の方々と一緒に役員さんをされているとの事。
幼稚園の時の役員さんって、その時は苦労もあると思いますが、その後も長い期間、仲の良い友達や相談相手になってくれます。
是非、協力しながら良い思い出を作ってくださいね♪
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【 パピーいしがみ 】人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子供達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。