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第1172号 スマホ問題 2

こんばんは。パピーいしがみです。

卒業式・修了式が終わり、春休みに入ったみたいですね。

桜も咲き始めて、春らしい日が続いています。

でもウクライナでは相変わらず侵略戦争が続いているし、まだコロナが終わったわけでもなく、なかなか気持ちがスッキリしません。

さて、今日は以前、スマホ対策のお話と、その詳しい設定の仕方など、澤田さんにまとめていた内容をご紹介しようと思っていますが、

その前に、ちょっと気になったことをお伝えしたいと思います。

実は、今回、皆さんから頂いたアンケートを見て2つ。「ちょっとこれは・・・」と思ったことがありました。

1つは『ウチでは大人になるまでスマホは与えません』と書かれていたケースです。

「大人になるまで」とは書きましたが、18歳まで、20歳まで、という年齢の違いはありましたが、頂いたアンケートの中でも数件ありました。

スマホを与える事はとても心配。それは私も同じ気持ちです。

でも「だから与えない」は????って思います。

多分、子供達が成長した時、今よりもっとスマホが身近な通信手段になっているでしょうし「無くてはならない」ものになっていると思います。

ゲームなど趣味的なものであれば「与えない」で済むかもしれません。

ですが「通信手段」「コミュニケーションツール」としての道具ですから、

持っていない事で連絡が取れない、という不具合や会話ができない、となると疎外感が生まれてしまう可能性があります。

それと私は「悪になるから排除する」という捉え方には反対で、「悪になりそう」だからこそ、「親が側にいる時期にきちんと教えたい」のですね。

「悪になりそうだから排除する」は昔からずっとある指導方法です。

いまだに「戦いごっこ禁止」とか「テレビ禁止」の幼稚園もあります。(この時代に?です)

排除すれば子育て時期は問題は起しません。なので一見いい方法にも思えます。

ですが、親から離れたとたん「何でも自由」になった時、そこでおぼれてしまうって結構あるのです。

でも現実問題として「ずっと持たせない」ということができるとは考えにくく、子供が成長して友達とのコミュニケーションツールとして必要になった時、

どんな事をしてでも手に入れる手段を取ると思います。(それは家庭内暴力かもしれませんし、登校ボイコットや家出かもしれません)

どちらにしても携帯で問題が起きる以前に、違った問題が起きますから「悪になるから与えない」は、ちょっと考え直して頂きたいな~と思います。

そしてもう1つ。

これは私が期待させ過ぎてしまったかもしれませんが「これさえやっておけば大丈夫」と考えている方が少なからずおられたことです。

前回「スマホ問題」のメルマガで「どうしたらよいかスマホの問題に対する回答が書かれている本がない」とお伝えしました。

でも、それに対する効果的な対処を私のウェブ関係を一手に引き受けてくださっている澤田さんがされていたので、

それを具体的に教えてくださることになりました・・・というお話をしましたね。

でも「それさえやっておけば、バッチリ」という訳では決してないのです。

子供達は必ず成長します。

その時に、自分で解除の方法や、親から規制を受けていてもそこをすり抜ける方法を考えるのは当然の事で、とても自然です。

子供自身の成長もありますし、子供自身が調べたり、友達から情報を得たり、そうやって情報を得て、親に知られないようにこっそりと・・・。

親としては心配ですが、それが大事なんです。

自分の知恵とアイデア、周りからの情報を駆使しながら、自分の願望を達成していく。

それが親の望まない事であっても、とても大事な勉強で、それこそが生き抜く強さにもなるのです。

なので「これさえやっておけばバッチリ」とは決してお考えにならないで頂きたいんですね。

ではスマホ問題に向き合う事。そこに何の意味があるか?と言ったら、

親が『自分は機械ものが苦手だから』とか『子供が何やってるか全くわからない』という状態から脱却する事なんです。

実は今、私の所に来るご相談の約3割がスマホに絡んでいます。(多分この割合は今後、もっと高くなっていくと思われます)

昼夜逆転・不登校・無断外泊・家庭内暴力・窃盗・・・結果的に大きな問題になっているその裏側にはスマホやタブレットを小さいころから与えていたり、

子供はいつもスマホの画面ばかり見ていて、親の言葉も耳に入らない。そしてご本人(親)は、「私は機械が苦手で全くわからない・・・」と手も足も出ない状態。

スマホはおもちゃではなく、知らない世界の扉を開ける鍵なのに、無防備に又、今後の想像もなさらずに子供の要望に応えてしまっている。

そこに「このままだと危険だぞ・・・」と強く感じたんですね。

今まで、このメルマガでも「性」や「お金」など、学校で教えない大事な事について、親が勉強して教えてほしい事をお話してきましたが、

スマホは「性」や「お金」以上に重要な事で、且つ、どんどん身近になり、今後ますます親の知るべき必須科目になっていくと思うのです。

アンケートを拝見して、スマホへの知識がほとんど無くて今後を心配しておられる方がほとんどでしたが、

逆にかなり高い知識をお持ちで、できうる対処をしているが「それでもその隙間をかいくぐって・・・」という内容もありました。

でも、今回対象とさせて頂くのは「スマホへの知識がほとんど無くて今後を心配しておられる方」にさせて頂きました。

完璧にコントロールすることが重要なのではなく「こうすることで“全く知らない親”から脱却できますよ」と。

「どうせ親には分からない」と子供に思わせない事が抑止力になる、と知ってほしいのですね。

「スマホ問題」のメルマガでは、

・子供が一日に何分間スマホを見ているのか分かる。
・どんなアプリを使ったかもわかる。
・ユーチューブもどんな内容を見ているのかわかる。
・使用時間を設定し自動で切れる。
・何回も約束を破ったら、スマホのアプリを全部消す(隠す)ことができる。
・自分のスマホから、子供のスマホの使用状況が確認できる。

そうやって「あなたのやっている事、親が知らないと思っているかもしれないけど、みんな分かってるよ」と子供に感じさせることができ、

「約束破ったらいつでも、スマホの使用権利を失うよ」と示唆しておくことが、子供の暴走の抑制になる。

リアルの世界でも、ネットの世界でも、子供が何をやっているのか、しっかり把握をすることが大事なのです。

とお話ししましたね。

澤田さんも使っておられますが、いま、その最も効果的な方法は『ファミリーリンク』というアプリのインストールをし、設定をしておくことです。

子供のスマホ(アンドロイド)には子供用のファミリーリンクを。親のスマホ(アンドロイド)(アイフォン)には、親用のファミリーリンクをインストールします。

ただこの『ファミリーリンク』はグーグルのアプリなので、アイフォンでは使えません。
(親のスマホがアイフォンでも、子供のスマホがアンドロイドであれば使えます)

アイフォン?アンドロイド?との違いが分からないかもしれないので、超基本的なお話ですが、

スマホは小さなパソコンで、機械の中にOS(オペレーションシステム)という基本ソフトが入っています。

それがアップル(アイフォン)の場合は「iOS(アイオーエス)」が使われており、グーグルの場合が「Android OS(アンドロイドオーエス)」となっていて、

(大きくは、アイフォン以外はアンドロイドだと考えてよいと思います)

その基本OSごとに・使えるアプリ・使えないアプリ・共通して使えるアプリがあります。

ファミリーリンクはその中の「アンドロイドで使えるアプリ」になるんですね。

ただ、アイフォンでは全く良いものがないという事ではなく、アイフォンの場合は、【スクリーンタイム】という機能を標準(インストールをしなくてもよい)で持っています。

そして子供がアンドロイドだけど、親がアイフォン。

子供がアイフォンだけど、親がアンドロイド、という事もあると思いますので、その組み合わせについても記載しておきますね。

1.子供がアンドロイド×親もアンドロイド(現段階では最も効果的な設定ができる)

子供のスマホに【子供用ファミリーリンク】をインストールし、親のスマホには【親用ファミリーリンク】をインストールしてその後、設定。

2.子供がアンドロイド×親はアイフォン

子供のスマホに【子供用ファミリーリンク】をインストールし、親のスマホには“App Store”から【google ファミリーリンク】をインストールしてその後、設定。

3.子供がアイフォン×親もアイフォン

子供のアイフォンの中の【スクリーンタイム】を設定(ファミリー共有をオンにする方法で親側から管理する事も可能)

4.子供がアイフォン×親がアンドロイド

子供のアイフォンの中の【スクリーンタイム】を設定(親側では設定できない)

※上記設定ではパスワードで子供が勝手に開けられないようになりますので、子供側のパスワードはもちろん。親側のパスワードもきちんと管理してくださいね。

あ、大事な事を忘れていました。

今回はこのアプリをインストールする事のお話ししましたが、もっと大事なのはスマホを与える時に、スマホの使い方の約束をきちんとしておくことです。

1日に使っていい時間はどれくらいか、見ていいサイトや見るべきでないサイト、SNSでの誹謗中傷などをしないこと。そしてスマホは中毒性がある事。

「約束を守れない場合は、親の方から使えなくすることもできるからね。きちんと約束を守って使うんだよ!」という事も言っておかなければなりません。

約束の例としてはこんな記事を書いていますので参考にしてください。
【第969号 子供にスマホを与える】
https://www.age18.jp/back969.html

何も言わずに一方的に使えなくするのではなく、子供と約束をして(それを破る事も承知のうえで)、「約束破ったからペナルティだよ」と痛い思いもさせる。

それが子供の暴走の抑止力になり「親には分からないだろう」という思いを払拭させるのですからね。

【罰】や【管理】の為に使うのではなく、良い関係を続けていくために使えるように。スマホの事、与え方、是非お考え下さいね♪

【ファミリーリンク】の設定方法はこちら
https://www.age18.jp/andoroid.html

【スクリーンタイム】の設定方法はこちら
https://www.age18.jp/iphone.html

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パピーいしがみ 人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子供達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。

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