第118号 親に対しての態度
こんばんは。パピーいしがみです。今回は、前回の「子供のかんしゃくにマイッテます」の続きです。
かんしゃくから大きくそれてはいますが、とてもとても感動したので、皆さんにもご紹介したいとお願いをしたのでした。
まずは前回ご紹介したお返事をした後、再びメールを頂いたその内容からです。(前回の内容はコチラです⇒https://www.age18.jp/back117.html)
ココから・・・
パピーいしがみ様
こんばんは。ひだまりママです。心のこもったお返事をありがとうございました。ご多忙な中、これだけのことをして頂いて、とても幸せな気分です。何度も読み返しました。
自分と違う視点で、しかも尊敬するパピーさんに今の状況を指摘していただいて、ホントに、私も親になって3年生なんだということと、自分のものさしでしか見ていなかったことに気づきました。
“もし、私だったら・・・・絶対に子供のするようにはさせません。自分の我で『子供が親をどかそうとする』『子供が親に指示をする』などとはもっての他です。
「親に指示するなどとは何事だ!お前なんか出て行け!」瞬間的にこれをやります。鬼のような形相で「二度と許さん」という決意を持って子供が泣こうがわめこうが真剣に叱ります。「いけない」と思う事は絶対に「いけない」のです。”
そうですよね。私も気性がはっきりしている方なので、メールでは書いていませでしたが、ママ来ちゃだめと言われても、「どうするかは、ママの自由よ」とか言ったりしましたが、
『子供が親に指示をする』などとはもっての他です。。。とはなってなさそうでした。
また、テキストでも「子供に対する態度をぶらさない」とありましたが、その時の気分次第によって、事を荒立てない方が楽と、子供の我侭を通させたこともあります。
「親に対しての態度」については、特に男の子ということもあり、パパに対して、わがままを通すときは、「絶対に駄目、パパに対して何をするの!」という姿勢は貫いているつもりで、
そこから我を通さず、我慢を覚えて欲しかったのですが、肝心の自分対長男が、その日の気分次第で「まぁいいか」になっていたようです。
子育てで、楽な道を選ぶとは何事か!ですよね。昨日、パピーさんにメールを書くときには、子供とのやり取りを沢山思い出したり、その後テキストを読み返したせいか、
「最近、楽な道を選びすぎている。楽な道は、楽しい道でもないし、望んでいる未来にも繋がっていない」と気づき、子供のころのように今月の標語(目標)を8項目も書いちゃいました。
冷蔵庫の前に貼っています。家庭の事以外での私の望みは、化学系の研究職をしているので、研究で成果を出したいということと、説明が上手になりたい、聞き上手になりたいということです。
これって、まさにパピーさんのおっしゃっている「子育て」が一番の特効薬ですよね。
メールを頂いたことで、今回のかんしゃくのことだけでなく、沢山のパワーを頂きました。前向きになれました。また、何かあった時は、メールさせて下さいね。きっと今私の顔は、幸せなお母さんの顔です。
ココまで・・・
以上が最初の私の答えに対して頂いたお返事です。ひだまりママさんはとても前向きな方で素直に理解して下さったようです。そして私はこのようにお返事いたしました。
ココから・・・
ひだまりママさん。こんばんは。パピーいしがみです。お返事がものすごく早いでしょ。本当はお返事来るのを待っていたんです。(これホントです)
実は、メールを送る前に何度も何度も読み直し、何度も何度も書き直したのです。
「こんな言い方だと傷つくかもしれない。」「もっとソフトに自然に分かるような言い方で・・・。」とか「こんな弱い言い方では間違って解釈されると意味がない。」とか三回ほど書き直したでしょうか?そしてお届けした内容でした。
しかし、これなら大丈夫。そう思って送った内容が翌日見たらかなり横柄。そしてうぬぼれている。「なんてこれ見よがしな、僭越極まりない書き方なんだ・・・」「こんな書き方ではまずかった・・・」そう思っていたのです。
だから、「頼むから返事がきてほしい・・・。」そう願っていました。「お怒りになっていたらきちんと謝ろう。」そう思っていたのです。
でも、よかった。もしかして、「このやろ!」と思ったけれども大人だし許してくれたのかもしれないと思いますが、でも、ほっとしました。良かったです。送った後、こんな書き方だったらよかったかな?と思いついたのです。
ひだまりママさんは「サザエさん」という番組をご存知ですよね。
小さい頃からやっていましたよね。私も子供時代から見ていました。あのサザエさん。昭和44年の10月5日から始まって未だに続いている長寿番組なんですね。もう36年も続いているんです。
なぜ、あんなに続いているかご存知ですか?それは、日本人の誰もが共感するからなんだそうです。私達が見ていて一番安心できる家庭があるからなのだそうです。
頑固で厳しいけど愛情たっぷりの波平とうさん。内助の功でしっかり者、主人を立てて控えめでそして優しい舟かあさん。アワテンボウで人情派。とっても明るく頑張り者のサザエさん。
いたずら大好き、お調子者のカツオくん。おしゃまで賢い女の子、末っ子のワカメちゃん。そして可愛いくて素直なタラちゃん。ちょっと影が薄いけど、とっても優しい義理のお兄さん、マスオさん。
お父さんが頂点にいて、きちんとした順列ができているんですね。マスオさんだって、サザエさんはキチンと立てておられます。おとうさんとおかあさん。そしてマスオさんとサザエさん。
長幼の序の重要さ。それを家族中で認めている。家の家長は主人であるお父さん。そしてお母さんはそのお父さんを支え、立てている。
姉さんは必ずお母さんに相談し、お父さんに許可を得る。カツオ君はいつも「お父さんに怒られる?」と気にしているし家族中でお父さんから始まるその順列、順位が、びしっとできているんですね。
これこそが、私達が心から求めている姿なのですね。そして、これこそが多くの方が安心する形なのです。
今、子供が親に対して使う言葉が大変に乱れています。親を親とも思わない、そういう関係が非常に多いと感じさせます。
それでも親は「自分が我慢すれば、丸く収まるし、いいかな?」と思うのか、それとも「子供に嫌われるのが怖いのか?」その関係を修復しようとしません。
しかし、その関係が続いた子達は必ず曲がっていくのです。これは本当に火を見るよりも明らかです。なぜなら、子供の同級生達を、私は彼らが小さな頃から見ているからです。
これは驚きますが、親が子供と友達のような関係を続けたり、子供に「○○してよ」「○○しろよ」なんて言われている親の元で育った子供は全ての子が曲がっていくのです。
同じような友達。同じような服装。同じような髪の毛同じような化粧。同じような姿勢。同じような顔になっていくのです。
そして、学校に来なくなり・・・非行に走ったり・・・家を出てしまったり・・・・そういう子が多いのです。
これではこの子達がかわいそうです。だからこの秩序については教えなくてはならないのです。
・・・・・って。又偉そうになってしまったでしょうか?こんな風にすればよかったかな????って本当に考えていたんですよ。
でも、メール頂けてそして内容を拝見して、ひだまりママさんは素晴らしいと思いました。そこにはこうあったからです。
“「親に対しての態度」については、特に男の子ということもあり、パパに対して、わがままを通すときは、「絶対に駄目、パパに対して何をするの!」という姿勢は貫いているつもり・・・”
これって絶対重要です。すごいですね。キチンとされていますね。今、この言葉が言える方は少ないと思いますよ。素晴らしいです。
ご主人はステキな女性を奥様になさいましたね。ホント。うらやましいです。「パパに対して!」なんてご主人が聞いたら、嬉しくなっちゃうんじゃないんですか?いいなぁ。
ココまで・・・
そうしたら、又お返事を頂きました。
ココから・・・
パピー いしがみ様
こんばんは。ひだまりママです。
なんとはなしにメールチェックをしたら、またまたメールを頂いていて、びっくりしました。
“本当はお返事来るのを待っていたんです。(これホントです)”
えーーっ。本当に、私たちのことを子供と思ってくださっているんですね。また送信する前に何度もメールを読み返して下さったとのこと、びっくりしました。
私が考えていた何倍も、「幸せなお母さん」を育てることに情熱をかけられているのですね。(もっとぴったりな言葉が見つかりませんが、とにかくすごいです。)
今日、NHKのプロフェッショナルという番組(プロジェクトXの後番組)で、小児心臓外科医の方の真摯な生き方を見て、主人と感激していたのですか、パピーさんの我々への愛も、プロフェッショナルですね。
数年後、パピーさんが同番組に出演されている光景が見えるようです。
私も、「pay it fowaod」の映画のように、受けたご恩を・愛を他の人に渡せたいと思います。メルマガの会員が8000名ということですから、1人が他の1人にこの幸せな気持ちを渡して、さらにまたその人が。。。と繰り返したらすごいことになりますね。
サザエさんのお話、とっても分かりやすかったです。勿論、前回までのメールの真意もストレートに伝わっていましたよ。
“しかし、その関係が続いた子達は必ず曲がっていくのです。これは本当に火を見るよりも明らかです。なぜなら、子供の同級生達を、私は彼らが小さな頃から見ているからです。。。。
身が引き締まる思いです。“
主人を立てることについて、褒めて頂いたので、木に登って、ちょっと私のことを書かせて下さい。
私の信念は、『夫婦が仲が良く、尊重しあう関係であれば、子供はぐれない』です。主人を家の中心にすることは、私の母から、言葉ではなく態度で習いました。
といっても、私の場合は、3歩下がってというタイプではありません、念のため。
私の父は私が小学校1年生の時に、事故で亡くなったのですが、母はいつも「お父さんは素晴らしい人だったよ」「お母さんは今でもお父さんが大好き」「何かあったらお父さんにお願いしなさい。」。。。。と常々言っていたので、
今でも私は父に対してとても良いイメージを持ち続けられていますし、片親の寂しさも感じることはありませんでした。(実際、子供が産まれたら、父親の存在の大切さを身をもって知りました。片親であることに寂しさを感じさせなかった母は偉大です。)
そして、結構気が強い母が、父のことを話す時だけはかわいらしい女性になるのが、子供ながらに好きでした。
ですから、断じて、子供が父親を馬鹿にするなんていう家庭は作りたくありません。
でもそういう家庭ができるとしたら、きっとそれは父親ではなく、母親が作っているんだと思います。
私は前述のような家庭で育ったので、娘は父親が好きで当たり前と信じていたのですが、大学の頃、父親をきらいな女の子が多いのを知ってびっくりしたものです。しかも、話を聞いてみると、大抵母親からの刷り込みなんですよね。
波平さんは、お父さんを心から信頼して立ててくれる舟さんがいるから、安心して雷を落とせるんですよね。もし、雷を落とした後に、「お父さんだって、○○のくせに」なーんて言う奥さんだったら、面目丸つぶれですものね。
きっとパピーさんはご夫婦仲が素晴らしいのでしょうね。
私も、自分の結婚式の時に母への手紙で伝えた「私もお母さんのように、子供が産まれたら、お母さんはお父さんのことが大好きよと言える家庭を作りたいです。」を守り続けたいです。
嬉しさのあまり長文になり、失礼しました。
ココまで・・・
ひだまりママさん。2回にわたってメールのご紹介をご許可頂いてありがとうございます。私が「是非皆さんにご紹介したい」と思ったのはこの部分です。
“私の父は私が小学校1年生の時に、事故で亡くなったのですが、母はいつも「お父さんは素晴らしい人だったよ」「お母さんは今でもお父さんが大好き」「何かあったらお父さんにお願いしなさい。」。。。。と常々言っていたので、
今でも私は父に対してとても良いイメージを持ち続けられていますし、片親の寂しさも感じることはありませんでした。(実際、子供が産まれたら、父親の存在の大切さを身をもって知りました。片親であることに寂しさを感じさせなかった母は偉大です。)
そして、結構気が強い母が、父のことを話す時だけはかわいらしい女性になるのが、子供ながらに好きでした。
ですから、断じて、子供が父親を馬鹿にするなんていう家庭は作りたくありません。でもそういう家庭ができるとしたら、きっとそれは父親ではなく、母親が作っているんだと思います。”
私のテキストにも、「夫婦の仲が良い事」がとても重要だと記載してあります。もし、今、ご主人の心や体が傍にない方も、子供も前では相手の悪口や批判ではなく、
「あなたのお父さんはね。こんな人なんだよ(笑顔)」「お母さんはそこがとっても好きだったんだよ(^^)」とお話して欲しい。と言っています。
たとえ今、そう思ってはいなくても『今を生きている子供には、お父さんとお母さんは仲が良くて私は望まれて生まれてきたんだ!』という事をキチンと教えなくてはならないからです。
それは、その子の存在価値を明確にするため、そして将来、自分の血の半分は父の血が流れていると知った時、自己否定感を抱かない為でもあります。
ご主人が傍にいらっしゃる方はそれこそ、ご主人の良いところ、好きなところ、好きになったところを子供さんに話してあげてほしいのです。
照れるかもしれません。恥ずかしいかもしれません。でも、それを聞いて子どもさんは安心します。自分の存在価値があることを感じるからです。
そして『お父さんとお母さんから生まれたあなたのポジションは、ここにあるんだよ』とキチンと教えてあげる事が『親としての態度を明確にする事』なんです。
すると、子供は『自分はこの家族の一員』ここには『間違いなく、自分の居場所がある』と認識できるのです。その認識こそが『包む』の根幹を担うのですね。
ご興味のある方はこちらをお読みください。
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号数 | 内容 | オススメ度 |
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105 | ■ 乳幼児の『認める』 | ★★★ |
117 | ■ 子供のかんしゃくにマイッテます。 | ★★★ |
158 | ■ 『ココロ』を感じる、理解する | ★★★ |
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