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第1201号 なぜ「イヤと言える」が大事?

こんばんは。パピーいしがみです。

いきなり寒くなったり、暑くなったり。

ダウンを着たり、また、半そでに戻ったりしながら服の調節が難しいですが、風邪などひいておられませんか?

気温が変でも、お彼岸には彼岸花がきれいに咲きそろいますし、今、私の近所では金木犀が咲いていて、時々いい香りが漂ってきます。

コロナも収まってきて、全国で旅行支援も始まって、季節もいい。渡航客の水際対策も緩和されて、円安もかさなり、海外からのお客さんもお押し寄せているようです。

旅行関係業の皆さんは、長いこと苦労されましたからね。

ここでたっぷり稼いでいただいて、日本の景気も良くなってくれるかも?とかなり期待しています(^^)。

さて今日のメルマガでは、以前からお話ししている「イヤと言える」がなぜ大事なのか、ちょっと違った視点から会員さんにお話ししたところ、

「そのお話は初めて聞きました。納得です!」と言ってくださった声を聞きましたので、今日はそれをご紹介したいと思います。

ご質問をくださったのはマリアさん。保育園の集まりで園長先生からお話があった時、ちょっとした疑問が生まれたそうです。

マリアさんからはこんなメールをいただきました。

ココから・・・

パピーさん。こんにちは。

おかげさまで、年中の娘は毎日元気に保育園に通い、毎日の様子を楽しそうに教えてくれます。

数年前に虐待しそうでご相談した時とは、考えられないほどよい関係になって、仕事面、家庭面でも絶好調の我が家です。

それで今回は、以前にも教えていただいた「イヤと言える子」について、ちょっと教えてほしいことがありまして、メールしました。

お時間のある時にでもお返事いただけたら嬉しいです。

実は、娘の通っている保育園で、園長先生のお話の中で「きちんとイヤと言える子にしましょう」と言われていて、

「あ~。パピーさんと同じこと言ってる」と思っていたところ、会場にいたお母さんから質問がありました。

「どうしてイヤを言えることが大事なのですか?それってわがままになるだけじゃないですか?」って。

また、そのお母さんの子供が、とてもわがままで、園内で先生を困らせている様子をよく見ますし、お母さんはいつも怒っていて、

「家でああだから子供がこうなるんだよ・・・」なんて陰で聞いたりしていました。

なので、それまでは自信たっぷりに話していた園長先生も、ちょっとトーンダウンして「ええっと・・・じゃあ〇〇さんは後でお話ししましょう」みたいになってしまって、

周りのお母さんたちも「あら先生、たいへんね~」みたいな雰囲気になってしまいました。

私は「パピーさんがちゃんと説明しているよ!今、自分の気持ちを言えない子が多いからなんだよ。我慢してるとそれがいじめに発展するからだよ!」って言いたくなった(もちろん言える勇気もありませんが)のですが、

そこでもし「じゃあ、その代わりにわがままになってもいいってこと?」って言われれば「ま、まあそうね、それは困るよね」って、私も???になってしまうだろうと思いました。

帰ってから、もう一度、過去の記事で調べてみよう♪と思ったのですが、「イヤと言える子」と「わがままになってしまう」の関連性についての記載は無いようでした。

なのでつまらない疑問かもしれませんが、もしパピーさんにお時間があったら教えていただきたいと思い、ご連絡をさせていただきました。

急ぎませんので、ほかのお母さんを優先して頂いて、私へのお返事は最後の最後で構いません。

どうぞよろしくお願いします。

ココまで・・・

という内容でした。

「今、自分の気持ちを言えない子が多いからなんだよ。我慢してるとそれがいじめに発展するからだよ!」

はい、その通りです。

それだけ知っていてくだされば十分なのですが「じゃあ、その代わりにわがままになってもいいってこと?」って詰め寄られると、う~んとなってしまいますよね。

でも「イヤと言える子」と「わがままになってしまう」は次元が全く違うので、そこを理解してほしいなと思い、こんなお返事をしました。

ココから・・・

マリアさん、こんにちは。

「イヤと言える子にする」その理由として、

「今、自分の気持ちを言えない子が多いからなんだよ。我慢してるとそれがいじめに発展するからだよ!」

と書かれていましたね。まずはそれだけ記憶しておいて下ればオッケーです。

ただもし「じゃあ、その代わりにわがままになってもいいってこと?」と言われたらその返事に困ると思いますし、もしかしたら園長先生もそのお母さんの迫力に負けてしまったのかもしれませんね。

でもね。まず「わがままを言う」って、あっていいことなんです。

そのお母さんは「わがままは敵」的な考え方かもしれませんが「〇〇したいな~」とか「〇〇買って~」なんて、普通の子なら誰でも言いますよね。

そうやって自分の気持ちを言えるってことは、とても大事なことで、そこには親への遠慮も、わだかまりもない、甘えられる関係が作れているっていう証拠でもあるからです。

それに子供が「〇〇したい」とか「〇〇買って」と言ってきた時でも親が“今は、その時じゃない”と思うのなら、

「今日は〇〇する予定じゃなかったよね」とか「今日は〇〇を買いに来たんじゃなかったよね」と言えばいいことで、子供がわがままを言ったところで、

親がしっかりした考え方を持っていれば、何の問題もないのです。

ただ、せっかくなので、なぜ「イヤと言える子にする」ことが重要なのか、違う観点からもお伝えしたいと思います。

これは結構、ビジネス関連の本には書かれているのですが、題名は「大きな石と小さな石」だったかと思います。

内容はこうです。

大学の教授が何も入っていない壺を学生に見せました。

そして大きな石をごろごろと、壺いっぱいに入れました。

教授は学生に聞きます。「これで壺はいっぱいですか?」

そうすると学生は答えます「はい。いっぱいです」

でも教授は「では・・・」と言って、今度は砂利を入れたバケツを机の下からおもむろに出して、そのいっぱいだったはずの壺に流し込みます。

砂利は大きな石の間にどんどん入っていって、いよいよ壺の入り口と同じ高さまで到達しました。

そして教授はまた、学生に聞きます。

「今度はどうだろう?」「これで壺はいっぱいになったかな?」

学生は答えます。「多分、まだいっぱいでは無いのでしょう」

教授は笑って「そうだね」と答え、また、机の下から今度は砂の入ったバケツを取り出し、壺に入れていきます。

砂は、さらさらと壺に入っている石と砂利の間を埋めていき、また、壺の入り口と同じ高さまで満たされました。

教授はもう一度尋ねます。「これでいっぱいかな?」

学生は答えます。「いいえ」

教授はうなづいて、今度は水の入ったバケツを取り出しました。

そのバケツを壺の上からかけると、石と砂利と砂が入った壺に水はどんどん吸い込まれていきます。

バケツ何倍分かの水を注いだ後、教授は「これでいっぱいになった」「もう何を入れても入らない」と言い、

「では、今日、私が皆さんに見せたこの実験。何を言いたいのだと思いますか?」と学生に聞きました。

学生は「どんなにスケジュールがいっぱいでも、努力をすれば、予定を詰め込む事は可能だということ」と答えますが、教授は・・・

「いや、違うんだよ」

「この例が、私たちに示してくれる真実は、“大きな石を先に入れない限り、その後、それが入る余地は二度とない”ということなんだ」

「ここでいう“大きな石”とは、君たちにとって一番大事なものだ。それを最初に壺に入れなさい。さもないと、君たちはそれを永遠に失うことになる」

と言う講義をされた、というお話です。

私はこの話を、何十年か前に、人材育成のセミナーの中で
聞いた覚えがあるのですが、結構衝撃的で「すごいこと聞いた♪」と興奮したのを覚えています。

この時はビジネスセミナーで「仕事上の優先順位」のことの説明だったのですが、すべての事に応用もできて、もちろん子供を育てる上でも言えるのです。

私はこの「人生の上で最も大事なこと」って、自分の考えを持つことだと思っています。

自分の意思をもって、ちゃんとそれを口にできること。すなわち「イヤなことはイヤって言える」ことです。

何よりも大事なことだから、最初にできるようにしたいのです。

でも、壺に入れる『石』は一つだけとは決まっていませんよね。

ですから「イヤって言えること」と同じぐらい大事なこと。「生への肯定」も一緒に入れておきたいです。

(※生への肯定は簡単です。親がその子の存在を喜べばいいのですから)

『石』はその子の一生の礎になるものです。そしてそれは親が用意してあげなければなりません。

自分で考え判断し、自分の意見として持つ。揺るがない自分になること。そしてそんな自分は「生きる価値がある」って思えることです。

だとしたら『砂利』にあたるものは何でしょう?優先順位が石よりも後で、砂よりも先。

私はこの『砂利』にあたるものが「秩序」であり「善悪」であり、「興味」「行動」、失敗や成功などの「体験」だと考えています。(すべて親が家庭で教えられることです)

では砂は何でしょう?

私はここに「コミュニケーション能力」が来るかな?と思っています。

例えば、「挨拶」や「返事」嫌な相手でも上手に付き合うには、自分が折れることが必要だったり「我慢」が必要にもなりますよね。(友達や人との関わりで吸収していきます)

先に入れた「イヤ」ばっかり言っていては、人とうまくいきませんから、まず「イヤが言える」その上で、臨機応変に対処できるようになれば困りません。

そして最後の水は何でしょう?

これは「知識」「マナー」「学問」や「言葉遣い」となるでしょうか?(親以外の人も教えることができます)

この優先順位が明確になっていると、今は、何をすべきか、がとても分かりやすいと思います。

でもいるんですよ。

子供に「お前なんかいないほうが良かった」と平気で言う親。もっとも重要な優先順位第一位の『石』である「生への肯定」を捨ててしまっているのです。

また「イヤなことをイヤと言う」ではなく「みんな仲良く」とか「我慢しなさい」を優先してしまう親。

もしかしたら先ほどの「わがままになる」と言われていたお母さんもこの優先順位が違うかも?です。

でも言語道断なのは「何よりもお受験!」と、まだ入園前なのに、勉強をさせ、そればかりに執着する親。

でもこの壺の話や優先順位が分かっていれば「それ違うよ。今じゃないよね」って誰もがわかるはずなんです。

もちろん、すべての人に理解してもらいたいとは思いません。

「私には勉強が『石』なんです!」と言われる方は、私はそれを否定しません。考え方は人それぞれですから。

ですが時間が経過した時、トラブルが起きてから「あの時入れ忘れた『石』が、もうすでに入らなくなってしまった」と気づくのです。

みんなそれぞれ考え方が違っていいと思うのですが、マリアさんはどのようにお考えになるか、

そしてそのお考えにそって優先順位を決めていくと、後々後悔はなくなると思います。

こんなお返事でご理解いただけましたでしょうか?

ココまで・・・

マリアさんには「すごくよく理解できました」とお返事いただきましたが、そのお返事が興味深ったので、そちらも掲載させていただきますね。

ココから・・・

パピーさん、お返事ありがとうございます。

今回の「大きな石と小さな石」の話をお聞きして、一番最初に入れるべき「生への肯定」と同じぐらい「イヤと言えること」が重要な『石』なんだと知って、鳥肌が立ちました。

そういうことですか・・・。深い。深すぎる。

そしてなぜ、我慢もあとでいい、早期教育も今じゃない、と言われるのか、その理由が明確になりました。

私がパピーさんの勉強を始めたいと思った、その理由は「生への肯定」(その時は「あなたは望まれて生まれてきた」という言葉でした)を知った時、

まさに「お前なんて生まれてこなければよかった」と言われて育った私にとって、雷が落ちたようでした。

「生まれてきた事を肯定する」言葉がとても明るくてまぶしく感じました。

それは文章で読んだだけで体が温かくなり、涙が出るほどで「これが希望なんだ」と感じたほどです。

子供のころの私は「あんたは何をやってもダメだ」と言われて育ち、とても暗く、自信がなく、運動もだめ、勉強もダメで、自分なんて死んだ方がましだと本当に思っていました。

そして私は自分に悩み、親に悩み、友達に悩み、心の病気にもなっています。薬もたくさん処方されていました。

でもパピーさんの考え方を勉強していくとだんだん楽になり、薬が減り、今は半年に1度、様子を報告に行くだけになりました。

そして自分の子には「あなたがいてくれてよかった」「生まれてきてくれてありがとう」と常にこの「生の肯定」をし続けたい!と思ったのです。

そのおかげもあって、子供も私もとても健康で、今までの私ではありえなかったほどの毎日を過ごしていますが、

今回、私になくて、子供にあるものがひらめきました。

それはまさにパピーさんが『石』だと言われていた「生の肯定」と「イヤと言えること(自分の意思)」だったのです。

『砂利』『砂』『水』も子育てに置き替えて説明して頂いて、私はうなずくばかりでした。

そして今までは「パピーさんがそう言ってるから」と今ほど理解していなかった(自分で判断しないように育てられているからだと思います)ので、

お話を聞いて、理解して「あ~。そういうことなんだ~。ここに繋がるんだ~!!」と、

納得して、自分も同じように感じたことに、すごく興奮しています。(うまく説明できずすみません)

今回の事、本当にありがとうございます。でも私一人が知っているだけではもったいなさすぎます。

多分、今までの記事にもなかったことだと思うので、皆さんに教えてあげてほしいです。

これで私、もう一つ。ステージが上がりそうな気がしています。

夫にも「すごく変わったね」って褒められているし、今の私で十分満足ですが、さらに将来が楽しみになっています。

パピーさん。すごいです。言葉のボキャブラリーが少ないので、この感動を伝えられないのがもどかしいですが・・・

今後ともよろしくお願いします。

ここまで・・・

マリアさん、ありがとうございます。

マリアさんは、私の過去のメルマガを全部読破してくださっているのでとてもお詳しいのですが、

そのマリアさんに「今までの記事にもなかったことだと思うので、皆さんに教えてあげてほしい」と言ってもらえて、

(確かにメルマガへの記載はありませんので)今回、ご紹介させて頂くことになりました。

理解の一助になっていたのなら、私もうれしいし、かつては「死のうと思っていた」方が、「将来が楽しみになってきた」としたら、私もお返事のし甲斐があります。

今回は、メルマガ掲載へのご許可、ありがとうございました。

ちなみに「イヤと言える」ことの重要性は下記ページでもお話ししています。よろしかったらお読みください。

第1182号 「イヤだ!」と言える重要性
https://www.age18.jp/back1182.html

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パピーいしがみ 人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子供達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。

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