第1231号 休み明けの登校渋り
こんばんは。パピーいしがみです。
ゴールデンウィークが終わって「さあ今週は忙しいぞ~」と思っていましたら、やっぱりたくさんのご相談を頂きまして、本当に忙しかったです(^^)。
やはり「学校に行きたくない」と言い出したお子さんが多かったみたいです。
でも分かるんですよね。その気持ち。
幼稚園から小学校。1年生から2年生。今までとは全く違う環境におかれ、入学式・始業式から約3週間後のゴールデンウイークです。
ずっと張り詰めていた気持ちが、この長期の休みで、ほっとして「バラ色の毎日」だったのに月曜になったら学校。誰でも「嫌だな~」って思いますもの。
でも、先に対処の仕方をお話してあったので、上手に対処してくださった・・・というご報告も頂きました。役にたってよかった♪
今日はその対処の状況を皆さんにシェアしたいと思います。
ご報告をくださったのはテッチャンママさんです。実はテッチャンママさんからは少し前にこんなご相談を頂いていました。
ちょっとご紹介しますね。
ココから・・・
パピーさん。こんにちは。テッチャンママと申します。
パピーさんの過去からのメルマガを読んでいて「私の子育て、これじゃあだめだな」と思って会員にさせて頂きました。これからよろしくお願いします。
それで「これじゃあ、ダメだな」と思った理由の一つには、子供が幼稚園を休む時「疲れた」とか「たまには1日ぐらい休んでもいいでしょう」という言葉に、
「そうだね。いつも頑張ってるからね。今日は休もうか」と言って休んでしまっていたことがあります。
パピーさんはメルマガで「学校に行けない」のか「怠惰で行きたくない」のか、『見極め』をするように言われていましたよね。
私は全くそんなことも考えず「たまにはいいよね」「いつも頑張ってるからね」と言って、簡単に休ませていました。
今年、子供は新1年生になります。環境も変わるし、今までの雰囲気も「授業」も変わるでしょう。何より「たまにはいいよね」で休むことが小学生になったらできなくなるはずです。
そうなったらどうしよう?なんて全然考えてこなかったのですが、多分、1年生になっても「疲れた。休みたい」「たまには1日ぐらい休んでもいいでしょう」って言ってくると思うのです。
私も今年から仕事を始めようと思っていて4月から働くことになりました。そうなると余計に子供の「休みたい」に対処できないと思うのですが、どうしたらいいでしょう?
私は先の事も考えず、どんどん進めてしまったのですが、私が仕事をするために子供が学校に行くのが「あたりまえ」になった時、
子供が「行きたくない」と言ったら無理やりにでも行かせようとするでしょうし、そこからきっと険悪な雰囲気にもなるでしょう。そして本当に不登校になってしまう事もあるかと思います。
こんな状況にしてしまったのは私のせいなのですが、パピーさんのご意見を聞かせて頂きたいと思います。もし「仕事よりも子供の方が大事!仕事をいったんやめて」と言う事でしたら、そのようにするつもりです。
私もはっきり言ってもらった方がありがたいので、どうぞ教えてください。よろしくお願いします。
ココまで・・・
という内容でした。
まあ、子供の小学校入学とともに仕事を決めちゃった・・・というのはちょっと早かったかな?とは感じますが、だからと言ってまだ何も起きていないのに、今会社を辞めることはありません。
なので、仕事の事、それから今後の事も合わせて、こんな風にお返事しました。
ココから・・・
テッチャンママさん、こんにちは。メール拝読しました。
まずご心配の「疲れた。休みたい」「たまには1日ぐらい休んでもいいでしょう」は、
幼稚園の時にずっと言っていた言葉で、今までその思いが叶うことが多かったとしたら、多分、小学校でも変わらず言ってくると思います。
これは「今までできていたんだから、もちろんできるよね」という認識が子供にあって・・・というより「ダメなんて言われるはずがない」という気持ちでいると思います。(それが今までのスタンダードでしたから)
ですからテッチャンママさんのご心配は『必ず起きる』と思います。
そして、その時に仕事をしていれば、仕事に遅れるわけにもいきませんから、テッチャンママさんとしては「無理にでも行かせたい!」と思うでしょうし、それも「早く行きなさい!」という感情になると思います。
でも、その時本人は「ダメなんて言われるはずがない」という認識でいますし、お母さんの言葉が信じられず、大変な癇癪を起したり、暴れたり・・・という事もあり得ると思います。
が、まだそうなったわけでもないし、「なるかもしれない」で仕事を辞めることはありません。まあ仕事をするのも少し子供の様子を見てからでも良かったかな?とは思いますが、
それでも年度初めは採用もされやすいですし、なかなか思うような仕事に就けない方も多いので、せっかくのチャンスを得たのですから「この状態では続けてもらえません」と言われるまでは頑張ってほしい、と思います。
ただ、やはり私は(ご主人がきちんと働いてくれていてお母さんが今まで働いていなかった場合)「仕事よりも子供優先に」という気持ちは変わりませんし、
「親が仕事に行かなければならないから、子供は学校に行け」ではなく、「子供が学校に行ってくれているから親も仕事に行ける」と考えてほしいなと思っています。
なので、トラブル(子供が「学校行かない」と言った時)の対処も考えておく必要もありますが、事前に予想してなんとか乗り切る方法もあると思うので、それお話しします。
例えば、今年の4月に1年生ですよね。だとしたら入学式の後の1週間。そしてゴールデンウィークの後の月曜日。夏休み明けの初日は特に「行きたくない」という可能性が多く、
できればその日に仕事をお休みできるようにしておければ、不安は少ないですよね。
まだ入社直後は有給などはないでしょうが、できるだけ上司の指示には喜んで従い(いい印象を与えておいて)、「〇月〇日は、もしかしたら遅刻をさせて頂くことになるかもしれませんが、よろしいでしょうか?」って言っておくのです。
「休むかも?」とか「遅刻するかも?」という事を前もって伝えておく、という事です。
もし「そんなんじゃ、勤めてもらう事は出来ないね」と言われたら、そこまで厳しい会社なら難しいな・・・と思って考え直されても良いかと思いますが、
通常の勤務で良い印象をもってもらえるように振舞っておくと、理由を話せば「じゃあ無理しないでね」と言ってくれる可能性が高いと思うのです。
特にゴールデンウィーク明けの平日初日。そして夏休み明けの平日初日。この2日は、そんな風に「遅刻、もしくは休ませて頂く可能性がある」ことを上司に伝えておくんですね。(子供のいる上司でしたら理解が早いかもしれません)
それと。何も対処せずにそのXデーを待つのは、子供にも「青天のへきれき」感が強くなりますから、今から「小学校に上がったら、土日以外は休めなくなる」という事は伝えておいてほしいのです。
幼稚園の卒業までの時期は、小学校への憧れもありますし、幼稚園でも盛り上げてくれていますから、「よーしがんばるぞ!」という気持ちになっています。
なので、その時期に「4月からは幼稚園児ではないよ。もうお兄さんだからね♪」みたいに少し自尊心をくすぐっておいて、子供にも「休みたいと言っても、今まで通りにはいかないだろうな」という予感を持たせておくのです。
でもそれは「今は」有効かもしれませんが、実際に小学校が始まったらどうなるかわからないし、憧れや気持ちの盛り上がりもいつまでもは続きません。
なのでそれで「行きたくないと言わない」とは決して思わずに、あくまでも「予感を持たせておく」ぐらいの効果しかないと思っておいてください。
ですから、まず子供に「平日には休めないよ」と予感を持たせておいて、会社には「もしかしたら遅刻してしまうかもしれません」と先にお伝えしておきながら、できれば子供がぐずった時にも対処できるようにしておくのですね。
そして実際に子供が「行きたくない」となった時は、メルマガにも書いたように、じっくり時間をとって話を聞いたり、また、泣きたいのなら泣かせて、落ち着くまで待ってから「じゃあ行こうか?」みたいに学校に連れていく・・・と、そんな対処をしてほしいです。
又、その日に困ったらメールを下されば、お返事できるように私も準備しておきます。なので、今からできることをやっていきましょう。
ココまで・・・
このメールを差し上げて、テッチャンママさんからは「実はやっと決まった会社だったので、パピーさんに『すぐにやめなさい』と言われたらどうしよう?と思っていました」とお返事頂きましたが、
まだ何も起きてはいないので、想像だけで決断してしまう必要はありません。
特に仕事は年間にすると数十万円~百万円以上の収入になるでしょうから、安易に結論は出せませんし、出すべきではないと思います。
こんなお返事をして、入学式後は特に問題は起きませんでしたが、ゴールデンウイーク明けの月曜日。「学校行きたくない」はやっぱり起きたそうです。
こんなご報告でした。
ココから・・・
パピーさん。こんにちは。以前は「学校行きたくない」と言い出した時の対処の方法を細かく教えてくださってありがとうございました。
パピーさんが教えてくださったように、子供には「小学校に行ったら土日以外は休めないよ」と言っておきました。そしたら子供は「えっ!なんで!!」と驚いていました。
(私が思っているより子供は「いつでも休める」のは当然だと思っていたようです)
パピーさんが『あくまでも「予感は持たせておく」ぐらいの効果しかない』とおっしゃっていた意味がわかりました。それだけ「平日休みは普通」と感じていたんですね。
でもそのおかげで、小学校に入ってからは「疲れた~」は言いますが「休みたい」は言いませんでした。
朝、行きたくないんだろうな~と感じた時は、「あと〇日で休みだよ。頑張ろう!お母さんも仕事頑張るから!」と言って、二人で頑張ろう!みたいな雰囲気で乗り切れました。
ですがそれで安心せず「ゴールデンウィーク明けの平日初日」はきっと「休みたい」は言うだろう、と思い覚悟を決めていました。
そして今年のゴールデンウィークは5月1日2日が平日なのもあって、会社の皆さんはお休みをされる方が多かったのですが、私は「まだ新人なので出勤させてください。でも代わりに5月8日は午前中のお休みを頂けますか?」と言ってみました。
なんと言われるかドキドキでしたが「1日2日と出てもらうんだからいいよ♪8日は休みでも構わないよ」と言ってもらいました。
「ありがとうございます!」と返事をしましたが心では「パピーさん、やったよ!いい印象付け作戦、成功したよ~♪」とガッツポーズでした。
そして当日。予想は的中で朝からぐずぐずしていて、ついに「今日は学校休んでもいいよね?」と言い始めました。
私としては予想はしながらも「ほんとにキタ~!(驚)」でした。
でも準備ができていたので、とても冷静に「そうか~、連休明けって学校行きたくないよね~」と言いましたら(本人はOKだと思ったのでしょう)「そうなんだよね。もうちょっと休みたいんだ~」と言いました。
私は「そうだよね~。分かるよ。でも前に言ったよね。小学校に上がったら平日は休めないよって。あなたはもう幼稚園児ではないよね。小学生だから『行きたくない』からって休めないよ」と言いましたら、
「えっ」と言って「でもなんか、おなか痛くなってきたみたい」と言うので、「おっと、そりゃ大変だ。じゃあ今日一日、寝てなくちゃならないかな?」というと、「う~ん・・・」(と釈然としない雰囲気)
すると次は「でもね。ほんとはA君が痛いことするんだよ」と言うのです。ここで私の気持ちがぐらつき「いじめうけてるの?それが真実?」と躊躇しました。
が、「それはまずいね。だったらお母さんも一緒に学校に行って、先生と話しなきゃ」と言うと、
「う・・・ん、でも先生もね。あんまり僕の話を聞いてくれないんだよ。僕嫌われているのかな~」と。
これらを聞いていて「理由がコロコロ変わるってことは、これが本心じゃないんだな」と思い、「それならなおさら、先生に話をしなくちゃらないね」と言いましたら、もうどうしようもないと思ったのか
「休みたいの~!」「休むの!」と大声で叫び泣き出しました。
私は「お~、来た来た。いよいよ実力行使だ!」とさらに冷静に、「泣いて良いよ、すっきりするまで泣きなさい」「でも、自由に休むことはできません」「お母さん今日は時間があるから、あなたが納得するまでじっくり話しましょう」と言いましたら、
10分ほど泣いて(泣きまね?)「でもね~、もうね~。学校始まっちゃってるよ。もう間に合わないよ!」と言うので、「そうだね。だったらお母さんも一緒に行くよ」と言うと、
子供は観念したようで、憮然として、学校に行く準備をし、鞄を整え、家を出ました。
先生には「家でこんなことがあったので、遅れます」と伝えておいたら、玄関まで迎えに来てくれて、息子を見るなり「よく来たね。頑張ったね」と迎えてくれて、
学校が終わったら朝のひと悶着が嘘のように元気に帰ってきました。
パピーさんから言われたとおりの状況になって「パピーさんは何で分かるの?」と思いましたが、おかげで私はとても冷静で、準備もできて「こうなったらこう言おう」と言葉まで考えて、乗り切ることができました。
でも、もとはと言えば、私が幼稚園時代に「平日休みは普通」だと思わせていたことが悪いのですね。反省しています。
又、当日、私からのメールがあったらお返事をくださると書いてあったので、もし待っておられたら申し訳ないと思って、結果だけですが、ご報告させていただきました。
もしパピーさんからのアドバイスを頂いていなかったら、多分、私は上手に乗り切れなかったと思います。この度は本当にありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。
ココまで・・・
という内容でした。私は当日「待っていた」わけではないのですが、メールがなかったので「何とかなったのかな」と思っていたところでした。
でもこんなに思い描いていた通りに行ったとは知らず、メールを読んでいて、思わず笑っちゃいました。
テッチャンママさんも言われていましたが、準備ができていると冷静に対処できるんですね。それも最善の対処が。
過去のメルマガにも、こういった例がたくさんあるので、是非事前に知っておいていただくと、その時に焦ることなく良い対処ができると思います。
テッチャンママさん、貴重なご報告ありがとうございます。
このテッチャンママさんのご報告も、きっと誰かの対処のヒントになるはずです。
ちなみにテッチャンママさんが「私の子育てこれじゃだめだ」と思われたのは、下記のメルマガになります。まだ読んでおられない方は是非、お読みくださいね。
第1218号 ≪超重要≫不登校時の初動
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【 パピーいしがみ 】人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子供達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。