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第1238号 バスケ辞めたい!

こんばんは。パピーいしがみです。

4月に新しいことを始めて、ちょうど3カ月。そろそろいろんな「やめたい」が出てくる時期でもあります。
(多分、このメルマガをお読みの方の中にも「そうなんです。困っているんです!」と言われている方もいらっしゃると思います。

部活動でも、習い事でも、スポーツ少年団でも「始めたら」「終わりがある」ので、どなたにも訪れる「知っていて損はない」内容だと思います。

どうぞ、是非、参考になさってくださいね。

さて「部活をやめたい」「習い事をやめたい」・・・

子供たちがよく言う言葉ですよね。お母さんの中には「辞め癖が付くから絶対に辞めさせない!」と言う方もおられれば「自分で言い出したくせに・・・」と嫌味を言って思いとどまらせようとする方もおられます。

私は子供の「辞めたい」に親が「はいどうぞ」と安易に返事をするのはお勧めしませんが「何が何でも辞めさせない!」は正しくないと思っています。なぜならそこに子供が自分で考える余地がないからです。

子供から「辞めたい」の言葉を聞いても、すぐに結論を出すのではなく、何かいやな事があるのか?を聞いてみて、それが、監督・コーチ、一緒に練習しているチームメイトからの、理不尽な嫌がらせや(身体的・精神的な)暴力でない限りは、

親が許可を出したり、反対するのではなく、本人が結論を出すまで待って、やめたいのならきちんと監督やコーチに「自分の口から」その旨を伝え、了解を頂くようにしてほしいと思っています。

自分で監督やコーチに話しに行けば「なぜか?」と理由を聞かれたり、その内容によっては「せっかく上手になってきているのに、もったいない」など引き留めてくれたり、少し言葉掛けを変えたりして、その子が頑張れるようにしてくれたりします。

親以外の大人に話をして、分かってもらう事って、子供にとってはとても大きな勉強になります。

もし監督・コーチを説得できれば、それはそれでけじめがつきますし、引き留められたとしたら「自分は大事な存在なんだ」って感じられることもあります。

なので親主導で決めてしまうのではなく、新しい学びの場として「子供に話をさせる」ようにしてほしいのですね。

そこで、今日は「部活をやめたい」と言い出したMさんのお子さんの例をご紹介したいと思います。

まず、Mさんの長男さん(当時5年生)が、4年生から1年間頑張ってきたミニバスを「やめたい!」と言い出したそうです。理由は「楽しくない」からだそうで、でも1年間がんばったことで、長男さんは、学校でも発言が増えたり、積極性が出たりと良い変化が起きていたそうです。

だったら辞める必要はありませんよね。Mさんは「途中で辞めて迷惑が掛かるのなら、早めにやめた方が・・」というお考えでしたが、

「そんな事考えなくていいです。途中で辞めても下級生が穴を埋めるなり、チームに迷惑は掛かりません。でも本人が辞めたいと思うのなら自分で監督・コーチに言わせるようにしてくださいね」とお願いして、

そうこうしているうちに5年生時の「辞めたい」は回避できました。でも6年生になってまた「辞めたい」を言い出したようです。頂いたご相談はこんな内容でした。

ココから・・・

前回、何かを辞める時に親主導で行うのは違うのではないか?とアドバイスいただき、その考え方にとても納得できました。

4月から最上級生になって約一ヶ月ですが、練習の3日目くらいから急に、「6月になったら辞める」「どうせ6月には辞めるし」と頻繁に言うようになりました。

辞めてどうするかも考えていないようでしたし、最初は聞き流していたのですが、夫が見かねて話をしたところ、

6月、というのは7月に合宿があるので、合宿自体がしんどいから嫌なのと、チームメイトとの距離も縮まるので、「合宿に行っちゃったら、その後辞めるのは本当に気まずくて辞められなくなる」という理由でした。

他には「バスケが楽しいと思ったことは一度もないし、6年になったら変わるかなと思ったけど、何も変わらない。好きじゃないことをやっていても無駄だ」と話していました。

練習が前より一層厳しくなったとか、チームメイトとの関係が悪くなったとかそういうことではなく、辞めることができる期限が長男の中で6月だから。のようです。

監督や友達に言えるの?と聞くと「うーん…」と黙り込んでいましたが、今までより辞めたい気持ちは強そうです。

辞めてどうするの?次が決まってないのに辞めるのはできないよ?と聞くと、「中学生になったら陸上部に入りたいから自分で毎日走る」(自分で管理できるのか疑問ですが…)

もしくは「ドッジボールが好きだからドッジボールのチームに入りたい」と言います。ドッジボールは以前もやりたいと話していましたが、1番近いチームでも、通うのに車で片道40-50分かかり、また、次男の習い事と同じ日の為、送迎が難しい場合もあり除外していました。見学も行っていません。

これまで、もしバスケを辞めるにしても「次を決めてからにしようね」と話していましたが、自分から他の習い事の見学に行きたいと言ったことはなく、ちゃんと考えて段取りを踏んで辞めると決めたというよりは、急に開き直って「とにかく辞めるんだ!」と言っているように見えます。

「パパとママにスポーツをした方がいいと言われて、消去法で決めたバスケだったし、楽しくないと思ってるのはわかっているよ。

それでも、頑張ってきたから、本当にすごいなと思っていたよ。辞めたら友達に申し訳ないという思いや、頑張れば自分のためになるかもと思って続けてきたのに、ここに来てそういう気持ちを全部投げ捨てて、好きじゃない、楽しくないから辞める。ってしてしまうのは勿体無いなと思うよ」

と伝えました。本人も「それはわかる」と答えましたが、そのまま黙っていて、どうするとは聞くことができていません。

話しているときはうつむいて言葉少なく難しい顔をしていますが、話が終わるとケロッとしています。辞めた後、自分で毎日走るのは難しいのでは…と思いますし、私としては、バスケを最後まで続けてくれたらと思います。

夫は「嫌だから辞めるならもっと前にタイミングはあったのに、今更そんな辞め方をしたら最低だ!」と呆れてしまっています…

もうすぐ合宿の申込がはじまるのですが、今の長男の様子を見ていると、友達に気まずいけど、勢いで、辞めると言う決意をするのでは?と思います。

もしも長男が、監督や友達に直接言ってでも辞めたい。と決意した時、どのようにしてあげるとよいでしょうか。アドバイスいただけましたらありがたいです。どうぞよろしくお願い致します。

ココまで・・・

「厳しい合宿に行きたくない」「合宿に行けば、メンバーとの距離が縮まり、さらにやめにくくなる」

なるほど~理由はいろいろですね(^^)。
でもそれが勢いであっても、監督や友達に「辞めます」って言えるようなら、させてほしいと私は思います。というのも、それも良い学びになるからです。

なので、私はこんな風にお返事しました。

ココから・・・

Mさん、おはようございます。

長男さんのバスケット、本人が「6月になったらやめる!」と言っているのですね。
なるほど・・・。そして一応、両親ともに引き留めている感じのようです。

理由もいろいろあるようですが「バスケが楽しくない」のでしょうね。

まあ「楽しいと思ったことは一度もない」って事はないでしょうが、自分の上達と、周りの上達。そして熱意などを比べてみた時、「ここから逃げたい」みたいな気持ちもあるんだろうな~と思います。

前回、私は「子供が何かを辞める時、親主導でするべきではない、と思っています」とお返事しました。

そして「本人が辞めたいと強く思うのであれば、自分からその意思表示をさせたら?」とも言ったと思います。

私は子供が続けるにしても辞めるにしても、親が決めたり、親が退団を申し入れたりするのではなく、本人が決め、やめたいのなら本人に意思表示をさせるべき、だと思っています。(自分の事は自分でやらせるためにも)

そして今、本人は「6月になったらやめる」と言っているのですし、親が引き留めてもそれに応じない様子ですから、次の段階は「自分で言わせる」ってことだと思います。

「6月になったらやめる」の本人の気持ちには「そうか、分かった」と伝え、 「じゃあ、監督さんには自分から話をしてね」と言って、様子を見るようになさったらいかがでしょうか?

本人がしっかり言えて、それを受託してもらえたらそれはそれでいい経験ですし、本人がそれを伝えても、監督さんや友達に引き留められて思いとどまる事もあるでしょう。

ただ絶対にしてほしくないのは「もうやめる」と自分だけで決めて、誰にも何も言わずに行かなくなることです。

もしそれを選択したら「それは間違っている」と叱り(親同伴でも結構ですから)監督さんに時間を作ってもらって、自分の口から言わせるようにしてほしいです。

なぜなら、フェードアウトのようにやめてしまった場合、今後も「それでいい」 と思わせてしまうからです。

辞めるのは辞めるでも構わない。でも辞める時にはお世話になった方に「ありがとうございました」と言うべきですし、チームメイトにも「迷惑かけてごめんね」ぐらいは言うべきです。

習い事は必ず「辞める」時が来ますが、始めたのでしたら、その「辞め方」もしっかり教えなければならないんですね。

でも「辞めたい」と言った時に「お前はうちのチームに必要だ!」と言ってもらえたりしたら、又、気持ちが変わる事もあり得ます。

もちろん必ずそうなるわけではないので、期待はなさらないで頂きたいですが、 どんな形であれ、本人にとっては貴重な経験になるはずです。

ちなみに「嫌だから辞めるならもっと前にタイミングはあったのに、今更そんな 辞め方をしたら最低だ」というお考えもあるようですが、私は「最低」だとは思いません。

もちろん、皆からは「このタイミングで?」と揶揄されるかもしれませんが、そんな反応も含めて、本人がどう結論を出すか?です。

キリのいいところまで頑張らせたい、途中で辞めさせたくない、いといろ親の気持ちはありますが、葛藤も決意も、言い出す勇気も、周りの反応を見る事も。そして(もし周りに迷惑を掛けたとしても)それらはすべて貴重な体験です。

私は、子供にやらせてみるのは、非常に良い機会だと考えますがいかがでしょうか?

ココまで・・・

このお返事の後、Mさんは覚悟を決め、あとは長男さんの考えを汲んで、本人に行動させよう、と決意されました。

長男さんは「もうやめる!」という決意でいたようですが、そうこうしているうちに練習試合で初勝利をおさめ、チームメイトと食事に行ったり、楽しい時間を過ごして・・・「う~ん、どうしようかな?」とまた決意が揺らいでいたんだそうです。

それを聞いて私はこんな風にお返事しました。

ココから・・・

Mさん、おはようございます。

> ご相談のメールをさせていただいてから、数日の間に、練習試合で初勝利をし、チームメイトと食事に行ったり、楽しい時間を過ごしたこともあり、長男の気持ちはまた揺れ動いているようです。

とありました。良いですね~(^^)。

これで又、迷いが出てきて、悩むと思います。ちなみに「悩む」事が悪いのではないのです。こうやっていろんなプラス・マイナスを考えながら、自分で判断していくことが大事なんです。

でも、試合に勝つ喜びは、スポーツをするうえでやはり大きな「やる気」に繋がります。

あの時の“喜び”があったから「もうちょっと頑張ろう」となったり、「もう一度経験したい」と思ったりします。

今まで嫌だったことが多かったとしたら、それを帳消しするほどのパワーが勝利にはあります。

私も是非、続けてほしいと思いますが、それも「自分が“続ける”と判断」すれば親にやらされているのとは全く違うモチベーションになります。

辞める・続ける、だけではなく、練習・友達・叱責・悔しさ・負けん気・喜び・悩み・挫折・・そして、継続・断念・達成感・・・学ぶことは沢山あります。私はできるだけ、そんないろんな経験をしてほしいと思います。

ココまで・・・

そんなお返事をした後のMさんからのメールです。

ココから・・・

パピーいしがみ 様

こんにちは!またお返事いただけて、とても嬉しいです!m(_ _)m
お忙しい中お時間を作ってくださりありがとうございます。m(_ _)m

私の頭は辞めるか続けるかの2択になってしまっていましたが、パピーさんのお返事を読ませていただき、長男はこのバスケットボールクラブを通して、本当に多くの学びと経験の機会を得ているということを知ることができました。

私はスポーツをしっかり取り組んだことがなかったので、残念なことに勝利のパワーをあまり経験したことがないのですが、

観ているだけでもエネルギーを感じるので、きっとコートに立って自らの身体で声援を感じたり、勝利を掴んだときには、大きな感動があるのだろうと想像します。

そんな経験ができるスポーツはやっぱり素晴らしく、きっと長男の心にも響くものがあったのだろうなぁと嬉しく思います。

今は、長男がどのような判断をしても無駄なことなどなく、貴重な経験をさせていただけているんだなとありがたく思えます。

いつも芯のあるお考えで、いつも変わらず親身になってお考えをお聞かせ下さり、本当に感謝しかありません。

本当にありがとうございました。m(_ _)m

ココまで・・・

Mさんは「長男さんに考えさせ、自分で判断、行動させよう」と決意なさいました。

そして長男さんは相変わらず悩んでいたみたいですが、ある大会で、今まで練習試合を何度かしていた他チームの監督さんがわざわざ来てくれて「君、動きが凄く良くなったね!」と声を掛けてくれたそうです。

あまり表情にはださない長男さんですが、Mさんが「嬉しかった?」と聞いたら「うん」と頷いていたそうです。

そして今年、長男さんは、小学校を卒業され中学生になりました。中学生になって早2か月。こんなご報告を頂きました。

ココから・・・

長男はこの春から中学一年生になりました。

小学生ではミニバスを続けるか否か相談させていただきましたが、パピーさんに見守ることを教えていただき、最後まで本人の意思を尊重しました。

6年生の夏以降は「行きたくない」など言うことはありましたが「辞める」と言うことなく、最後の卒団式を迎えました。

卒団式では、後輩の子供達やその保護者の方からとても暖かく送り出していただき、感謝のお声をかけていただいたり、沢山の贈り物をいただいたり、とても嬉しそうな姿が見れました。

また、卒団の挨拶でも「皆とバスケができて楽しかったです。」と言っていて、はじめて本人から『楽しかった』という言葉を聞き、とても嬉しかったです。

中学の部活も悩んでいましたが、バスケ部に入部を決めました。これからも見守りながら、必要なときはサポートできる関係を心がけていきたいと思います。

ココまで・・・

なんと・・・中学生になってもバスケをやる!って決めたんだそうです(^^)。

面白いですよね~。あれだけ辞めたがっていたバスケ。でも続けることで新たな発見があり、またその中でも成長し、いつの間にかバスケの魅力に引き込まれていったのかな?と思います。

これももし、5年生の時、子供の「辞めたい」の言葉に親が動いてしまっていたら、これらの成長や経験はなかったわけです。

子供が「辞めたい」と言い出した時、葛藤している時、悩んでいる時、それは子供が大きく成長するかもしれないターニングポイントなんですね。

ここで親ができることは「手を出さず、子供が自分で決めて行動できるようにする」それだけです。

そう決意するまで、Mさんも葛藤があったわけですが、良い結論を出して、最高の結末になったと思います。

もちろん今後、長男さんが続けるかどうかは分かりません。でも「辞める・続ける」が最重要なのではなく「そこで何を学ぶか?」「それを将来どう活かすか?」なんですね。

それも「本人に考えさせ、結論を出させ、行動させる」ことでちゃんと経験を重ねていきますから、今までのやり方で大丈夫です!!

Mさん、今回は貴重なお話をありがとうございました。

さて、今回はバスケ(運動)のお話でしたが、ピアノなど文化的な事も同じです。昨年末にご紹介した内容で「やる気を失った娘さんのやる気を掘り起こしたお話」を紹介しましたが、これが結構評判が良かったです(^^)よろしかったら読んでみてくださね。

第1212号 10年の歩み
https://www.age18.jp/back1212.html

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