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第1246号 逆転現象(習い事)

こんばんは。パピーいしがみです。

まず、先々週からお伝えしている「幸せなお母さんになる為の子育て(上級編)」ですが、会員さん限定販売を開始しています。

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そんな時は遠慮しないでage18_jp@yahoo.co.jpにご連絡くださいね。クーポンの方は件名欄に「クーポンの件です」と記入してください。

ダウンロードの方は「ダウンロードの件です」と書いて、本文にお名前と状況を書いてくだされば、お返事しますからね♪(お名前を忘れてしまうと確認ができないので、必ずお名前を入れてください)

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さて、今日は習い事での逆転現象(弟が兄よりうまくなる等)が起きた時のお話をしたいと思います。

逆転現象というと例えば『親と子』で起きると非常に危険だ、という内容は、過去のメルマガでもお話ししています。(その理由は本人が社会に出たときに環境に順応できず社会不適合者になってしまうからです)

同じように兄弟間でも逆転現象(弟の方が兄より上手くなる等)が起きると、下の子が威張り始めたり、上の子の自信が育たなかったり、やっかいな事がいろいろあります。だから「秩序」はとても大事!なのですが、

今日、ご相談を頂いたにっこりママさんは、スイミングの習い事を(妹と兄)一緒に始めてしまったようで、その逆転現象(妹の方が先に進んで、お兄ちゃんの方が級が下)が起きてしまったようです。

もともと下の子の運動能力が高いので、上の子がかなり心配・・・。そんなご相談がありました。(上の子はボーイスカウトにも入っています)

ココから・・・

パピーいしがみ様
おはようございます。にっこりママです。

先日は思いがけず、ご報告メールへご返信ありがとうございました。ボーイスカウトへの前向きなご意見嬉しく拝見しました。

今回ご相談したい事ですが、4月から長男(小2)長女(小1)で水泳を習い始めたのですが、元々想定できた事態なのですが、先日妹の方が先に昇級してしまいました。

そのときの長男への言葉がけ・関わり方・今後の方向性が分からなくなってしまい、メールさせて頂きました。

元々運動に関しては妹が上手で、鉄棒、木登り、ブランコあたりは圧倒的にうまいです。

きっかけは色々あったかと思うのですが、長男が年長の夏休み、逆上がりの練習を始めたのですが、年中の妹も自然とやる形になり、1日早く妹ができたことがありました。

そのとき、できて嬉しい反面、あまり喜びすぎてしまうと長男の気持ちもあるし、押さえながら本人を褒めて、長男も!と練習を頑張って翌日できました。

その後、年中でできる妹は、やはり周りの称賛もあったりで「すごいねすごいね」と言われながら運動会ではとっても綺麗な空中逆上がりを連続三回まわっていました。

分かりやすいものができるので、公園でもお友達のお母さんもビックリ、そして称賛。妹はどんどん元気モリモリなキャラクターになっていっている気がします。

長男はだんだんと鉄棒はやらなくなり、差は広がっていった印象です。運動は長男は走るのは速め、他は平均的な感じかと思います。

そんな中、同じ水泳を同時期に始めてしまい、今回の昇級が妹先行という事態になりました。

こう書いていると必然の様なのですが、私達が見てる感じだと、長男の方がコーチの話を理解して少しリードできてると思ってる最中、あと一歩のところで長男は昇級できませんでした。

これから、妹とは違う級での練習が最低1ヶ月続きます。月1テストの所なので、次は長男も昇級できるとは思います。

ただただ、これからもこのいたちごっこは続くわけでして…私達親がどう長男と関わったらいいのか分からなくなってしまいました。

まだやけくそになっている印象や「もう水泳やめたい」とはなっていません。ただ精神的に本人も気合いを入れて挑んでいた分、見せてはいないながらプライドは傷ついていると思います。

本人は不合格でも前回のテストより評価はあがったし、あと1項目クリアすれば昇級できると分かっているようで、すごく気にしている訳ではない印象も受けます。

テストの日は私達も見に行って、長男が良かった所を伝えはしたのですが、なんて言ったらいいのか…

伝え方で、妹との比較になってしまう感じが出てしまいそうで、あまり触れられない事項になってしまっています。

妹は自分だけ昇級したことに自負を感じながらも長男を気遣うコメントも出ていて、ひけらかしたり、あからさまに喜ぶような事はしていません。ただやはり、分かりやすく長男より早く認めてもらえたのが嬉しいのでしょう、ますますやる気はあがっています。

昇級直後の着替えのあと、私は長男の方へ付いていたのですが、主人の所に長女がいて、今回の意気込みがどれだけであったかを熱く話ていたと帰宅後聞き、気合いがすごくて驚きました。

長男に「体力もついてきてるし、長男だけ週2回にもできるからいつでも言ってね」と(追い越すには練習量だと思い)言ったところ、妹に抜かれたことが起爆剤にはなっておらず、「いい」の一言。

投げてるわけではないんですが…。気にしていない可能性もあります。

長男もいい線をいっていて、これからも拮抗してくる感じはしているのですが、妹のパワーも強く、追いつけ追い越されが繰り返されていく気がしています。

水泳以外の長男の得意分野で、習い事をシフトしていった方が今後は良いのかとも考えたりもするのですが、せっかく始めましたし、三泳法は習得してほしいという気持ちもあります。

得意分野の習い事といっても思い浮かばなかったり、やめたいと言っていないのにやめるのも不自然な気もしたり。

本来、長男を1年早くスタートして、長男がリードする形が良かったと思うのですが、本人の気持ちも乗らず、妹が入学する前の3月に体験へ行き、本人も二人が同じクラスで始める形になったという流れです。

今後は休みの日に市のプールに行って主人とも練習して行きたいとは思っています。

長男が好きなことは、生き物採集(特に魚、釣り)、読書、将棋を少々です。

最近私とは漢字テストに向けて頑張っています。頑張って100点を取れた時はやはり嬉しそうです。漢検でもチャレンジしてみようか?と考えたりもしてはいるのですが、うまく向かえるか分かりません。

まとめようと思いながらまとまらず申し訳ありません。宜しくお願いいたします。

ココまで・・・

というご相談でした。

う~ん。長女さんのやる気はすごく感じるし、かなり運動能力も高いようだけど、それに比較して、お兄ちゃんに積極性をあまり感じない・・・。ちょっと先が心配だな~という印象でした。

でも、お兄ちゃんはボーイスカウトに入っているんですね。ボーイスカウトというと「真面目な奉仕活動」みたいなイメージがありますが、野外学習やキャンプ、ロープワークや火起こしなど、普段できない事が体験できるし「やった!」「できた!」が経験できる機会が多いので、私は大賛成なんですね。

ですから、こんな風にお返事しました。

ココから・・・

にっこりママさん、おはようございます。

水泳、一緒に始めちゃったんですね・・・。

「元々想定できた事態」だとしたら、時間差で習わせたかったですね。

というのは、もともと下の子は上の子がライバルになりやすいので、いろんな面で上の子よりも上達が早いからです。

岩崎恭子姉妹、浅田真央姉妹もそうなのですが、妹が活躍することでだんだん上の子はやる気を失くしたり、浅田真央さんのお姉さん(舞さん)は、一時ぐれたりもしていました。

ですからもし「下の子の方が運動能力が高い」と分かっていたら、一緒に・・・ではなく、まずは1年目ぐらいは上の子だけにやらせて「下の子よりもずっと上手」な状態を作りたかったです。

でも「本来、長男を1年早くスタートして、長男がリードする形が良かったと思うのですが、本人の気持ちも乗らず・・・」ともあったので、

きっと「こうしなければやらなかった」のだと思いますが、でしたら無理して水泳にするのではなく、陸上教室などでもよかったと思うのですね。

ですが、すでに始めてしまったことでもあるので「だからやめる」ではなく、お兄ちゃんはお兄ちゃんのスピードで続けさせてほしいです。

「良い言い方」はとても難しく、妹との差が歴然としているとアドバイスや言葉でやる気になったりする事は、あまり期待できません。(自分が見ている現実で、明確に分かりますから)

ですが、幸いな事に今、本人は「やりたくない」だの「行きたくない」などとは 言っていないようなので、勝手に「傷ついているだろう」などと気持ちを探ることはせず、淡々と練習を積み重ねていくことをなさってほしいです。

(もちろん比較することは厳禁です)

そして合格について不満を口にするのなら「今回は受からなかったけど、とても良くなってる。コーチの話をちゃんと聞いているし、課題ができれば合格できると思うよ」と伝えたり、

今後、「イヤだ」とか「辞めたい」と言い出しても、その理由をちゃんと聞いてあげる事と、「でも以前のあなたからすると、ずっと泳げるようになった」という頑張ってきた結果を話し、親の思い(3泳法ができるようになってほしい)」という事を伝えて、続けさせてあげて欲しいです。

でもボーイスカウトは、お兄ちゃんだけですよね。

そこでいろんな経験をしてくると妹さんも「お兄ちゃんは凄い」と感じたり、お兄ちゃんも「これは負けない」というものができると思います。

ボーイスカウトの場合は、年長者への尊敬や言葉遣いなども指導してくださると思いますし、1年後に妹さんを入れても大丈夫だと思います。

頂いたメールに「長男もいい線をいっていて、これからも拮抗してくる感じはしているのですが、妹のパワーも強く、追いつけ追い越されが繰り返されていく気がしています」とありました。

もしそうなってお互いに切磋琢磨してくれれば最高ですが、娘さんの環境や、今までの結果からすると、そうならない可能性も高いと私は思います。

ですが、スイミングを今後もずっとやるわけでもないでしょうし、選手にさせるお気持ちもないと思いますから、とりあえず1・2年やってみて、

他のスポーツ(足が速いようなので、陸上クラブなど)に代わってみたらどうでしょう。

妹さんとは比較されやすい対象にもなるので、やるのなら別のスポーツで切磋琢磨するのが良いと思います。

全く違ったスポーツであれば、お互いにお互いをリスペクトできますからね。

ちなみに「生き物採集(特に魚、釣り)、読書、将棋」など文化的なものでは自信はつきにくく、漢検や勉強も同様です。

100点や合格はそれは「嬉しい」ですが、短期の「嬉しい」「楽しい」ではなく、長期的に自信をつけていき、それが定着できるように、厳選なさることがよろしいと思います。

今、水泳と、ボーイスカウトをやっていれば、しばらくはそれで良いと思いますので、様子を見ていてくださいね。

ココまで・・・

その後、にっこりママさんも、いろいろ悩んでしまったようですが、ボーイスカウトで(後に妹さんも入隊)一つ上のクラスで経験する事もあったようで、良い成果があったみたいです。

そして先日、1年後のある日にこんなご報告を頂きました。

ココから・・・

パピーいしがみ様

ご無沙汰しております。近況をご報告させていただきます。

今はプールについても兄が妹の2級先をリードしてくれて、当初の逆転現象が嘘の様に上手に泳げる様になりました。体つきもがっちり筋肉質で丈夫になったように思います。その節はありがとうございました。

先週はボーイスカウトの団キャンプで3泊4日の自然体験に行っておりました。私も妹の隊の保護者として弟と参加してきました。

コロナの影響で長男の隊(3、4、5年)は団キャンプの経験者はいなく、初めての子だけで隊長やリーダーの方達はとても苦労したようです。

みんな疲れが出て機嫌が悪くなったり、衝突があったり、指摘されすぎて耳をふさいでうずくまってしまう子や泣いてしまう子もいました。

ボーイスカウトって「ちゃんとしてほしい」という保護者の想いで入ってる子が多いので、ビシッとできない子や話をちゃんと聞けない子も多い印象をうけました。1人っ子で入隊する子も多いです。

うちも学校以外の子との関りや、人との正しい距離感を学んだり、人間関係を築くことが、今後何かあったときに支えになるのでは?と入りました。

荒れる子もいますが、それ以外でも、人前で話すのが苦手だったり、すぐ泣いちゃう子、こだわりが強くて手がかかる子。何かしらの課題を持ってるようでした。まとまりにくい集団を上級生になったらリーダーとして周りを見てまとめていかなければならない所はメンタルも鍛えられそうです。

長男は荒れるタイプではないのですが、4日間ともにすれば、からかわれてイラっとして度を越した時はやり返した時もあったようです。長男自身、スキンシップが強めの時や相手の頭を触る癖があるのでトラブルが起こるかな?と思っていたのですが衝突はなかったようです。

1日1人各隊から優秀スカウト賞というのを発表されて記念のストラップをもらえるのですが、1日目は長男、2日目は弟、3日目は妹が頂くことができました。本当にちょっとした善行を見てくれていて、認めてくれて周知してくれるのはボーイスカウトのいい所だなと感じました。

うちの団で長男の代(カブ隊の一番下)が優秀賞をもらうのは初めてのことだったようです。本人も嬉しかったようです。

ストレスフルなキャンプを終えて帰宅した長男は「楽しかったー」っと漏らしていて、色々とあったけど楽しく過ごせた様です。幼稚園の頃の控えめな雰囲気とは変わり、たくましくなりました。

来月からは妹も同じ隊になり、長男は真ん中の代になります。一番上の上級生はフォローが必要なタイプの子が多く心配なところもあるのですが、色々なことにチャレンジしていってほしいです。

長々失礼いたしました。
まだまだとても暑いので、どうか体調に気をつけてお過ごしください。いつもありがとうございます。今後とも宜しくお願い致します。

にっこりママ

ココまで・・・

このご報告を頂いて「良かった~」と思いました。
にっこりママさんのケースは「スイミング」だけじゃなくて「ボーイスカウト」で長男さんが輝けていた、と言うところが長男さんに力を与えていたようです。

でも私は心配していたんです。上記の相談は2年生になった直ぐに頂いたものですが、1年生に時に、授業参観で「おちつかない様子」「いつも机の中をごそごそしている」のような事があったので、気になっていたんですね。

でも「プールについても兄が妹の2級先をリードしてくれて、当初の逆転現象が嘘の様に上手に泳げる様になりました。体つきもがっちり筋肉質で丈夫になったように思います」と書かれていたし、

この後のメールのやり取りでもこんな風に言われていました。

ココから・・・

プールで妹に抜かされた時のことは2年生の時、作文にしていたみたいで、年度末に読みましたら、「前回より○が増えて、あと1つで合格できる」と自分のことをしっかり見て、やさぐれていない所に結果でアタフタしていた私よりも落ち着いていて立派でした。

翌月のテストは並々ならぬやる気をもって誰よりも綺麗に泳いで合格、その後もどんどん上達していったので、今となってはいい経験だったのかなと思っています。

ボーイスカウトは楽しく遊ぶ時間もありますが、困難なことや忍耐も沢山あるので乗り越えながら、ますますたくましくなってくれることを楽しみにしています。

兄の姿を見て、妹は来月から上のグループに移ることをとても楽しみにしていて、やる気満々でいるので、一緒に活躍してくれることを楽しみにしています

ココまで・・・

長男さんはしっかり着実に成長し、妹さんもそんな長男さんを見て「私も頑張るぞ」と思ってくれているみたい。すごくいい形になったと思います。

もう夏は終わってしまいますが、私はこういう「自然の中で子供だけで過ごす経験」ってとても良いと思っています。ゲームやテレビ(タブレット)から離れて、頼れるのは自分の体と仲間のみ。

当然、ぶつかることもあるでしょうが、悩みながら考えながら、普段できないいろんなチャレンジをして、自分たちでご飯を作り、生活をする。

こういう経験をした子は、驚くほど顔つきが変わります。ほんの2・3日なのに、自信に満ち溢れた顔になるんですね。ですから今年経験できなかった方は、来年は「こんな事をやってみよう」と今から計画するといいですよ♪

子供だけで参加するイベントなどもありますからね♪

最後に「親子の逆転現象」について、参考になるメルマガをご紹介します。

第981号 親を「おまえ」と言う子供
https://www.age18.jp/back981.html

通信講座「幸せなお母さんになる為の子育て」

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パピーいしがみ 人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子供達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。

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