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第1252号 「幸せ」とは?

こんばんは。パピーいしがみです。

先週「上級編のバージョンアップのお知らせ」をしましたが「(上級編フォローメールに登録してなかったので)届きませんでした」とのご連絡が少なからずありました。

購入された方に対してフォローメール登録された方が少なかったので、登録してもらう時間を1週間作りましたが、

それでも「そういう連絡があるだろうな~」と思って準備していました。それは私の「想定内」なので何も問題ないのですが、

私の想定はもう少し先まであって「登録していなかったのは私の責任なので、いまさら問い合わせするのはダメ(自業自得)ですよね(TT)」って思う方がおられるのですね。

でも大丈夫。それも私の「想定内」なので「実は私も連絡なかったんです」と言う方は、どうぞ https://www.age18.jp/toiawase.html から連絡してください。

「しまった~」と後悔するだけでは絶対にもったいない程、大きなバージョンアップですから「バージョンアップの連絡、送ってください」と勇気を出してメールしてくださいね。(再送しますのでご安心を)

新しく上級編をお申込みされる方は、すでに新バージョンになっていますが、やはりとても好評です。買った本に「アマゾンオーディブルが付いてくる」くらい画期的です(笑)!!

さて、本日10月15日は、私の母の四十九日でした。

これで 死亡・運搬~通夜~葬儀~初七日~四十九日・納骨と、やっと一連の葬儀手続きは終わり、ひと段落します。

皆さんに「今週はメルマガお休みします」とお伝えした時『今日は「幸せなお母さんになる為の子育て」を作る原点となった母の為に1日使わせてください』と書いたのですが、

原点となったいきさつ・・・を「お時間のある時で結構ですから教えてほしいです・・・」というご連絡も頂いていたので、少しお話ししますね。

私の父が学校の先生でとても厳しい人で・・・という事は基本編の13章で2回に分けてお話ししています。

その父の厳しいしつけ(強制や命令)で私はどんどんグレていくのですが、その時の様子も含めてお話しし、強制や命令がどれだけよくないか?をお伝えしています。

そんな私が更生するきっかけになったのが母なのです。

父が命令・強制の人だったのと真逆で、母は自分のやりたいことを「なんでもやってごらん」と言う人でした。

そして父は、はっきり言ってお坊ちゃんで(家は畜産もやっている兼業農家でしたが)自分が生まれる前に、親戚から貰われてきた兄がいて、そのお兄さんが若くから働き家業を継いでくれたので、

自分は家業から解放され、少々勉強ができた為に「蝶よ花よ」と育てられ(その当時としては珍しい)「師範学校」に行き、学校の先生になりました。

ですが、まさに「筆より重いものを持ったことが無い人」で、アルバイトの経験もなく、社会にもまれたことも無い。

「先生」というと、親も子供も崇め奉るような時代でしたから、私は「力もないくせに威張ってばかりだ!」と、子供ながらに感じていました。

そして私が中学校からグレはじめ歯向かうようになってからは、「お前の育て方が悪いからだ!」と母に責任を押し付け、「俺には関係ない」と逃げて責任を取ろうとしなくなりました。

私がよく言いますよね。(子供に対しては「お前の失敗は俺が責任取るからやってみろ!」って言ってあげて!)と。この真逆の事をする人だったのですね。

私は父への復讐でグレていたのですが、学校で校長先生からお叱りを受ける時も、警察にご厄介になる時も、家庭裁判所に行った時も、常に母が保護者として付き添い、

愚息の起こした罪に流しているその涙を見て、これは父への復讐じゃなくて「母が苦しむだけじゃないか!」と気づいた時に、きっぱりやめたのです。

その母は(先日親戚の人達が集まって話をしている時に知ったのですが)まだ私が乳児の頃、母の義理の妹が「姉さん(母)、姉さんは兄さん(父)が美男子だったから惚れちゃったんでしょ?」と言ったら「そうなのよ~(失敗した~)」と言っていたんだよ・・・と聞きました。

でも若いころの父の横顔は、あの芥川龍之介のように精悍でもあり、シブガキ隊のモックンのような甘いマスクにも見えたり。(山の中の田舎暮らしの女の子では、コロッと騙されそうなルックスです)

その母は、子供の頃は野山で駆けずり回り、勉強でも運動でも男の子に負けず(先ほどの義理の妹の兄が同級生で)「あいつは、勉強もできるし運動もできるし、男が敵う事は何もない」と言うほどスーパーウーマンだったそうです。

その母は、高校時代、卓球部に所属しながらハンドボール部に引っ張られ、2つの部活を掛け持ちして、なんとハンドボールの選手として高校生で国体に出ています。どれだけ運動神経が良くて根性があったか?驚きですが、

実はそれも母から直接聞いた覚えはなく、母は自分の過去の功績や華々しい活躍を人に話す人ではなかったのです。

同時に、どれだけ苦労したのか?も話すことはなかったですが、私たち子供に言った2つのお願いは

「自分が死んでも父方の先祖代々の墓には入れないで」と「あなたがお嫁さんをもらったら、お嫁さんはいつでも実家に帰らせてあげて」でした。

「父方の先祖代々の墓には入れないで」だけでもう大体想像は付くと思いますが、嫁として相当ないじめを受けたようです。

父が亡くなった時に父の姉から「過去の事はこれでチャラにしてね」と言われていましたから、本人は口にせずとも、相当いやな事があったんだろうな~と感じました。

そしてもう一つの「お嫁さんをもらったら、いつでも実家に帰らせてあげて」は、自分がそうさせてもらえなかったからです。

これは私もよく覚えています。誰だって故郷には帰りたいし、亡くなった親の墓参りもしたい。でも父は母の願いにも「お前はここに嫁に来たんだから、家に帰る必要はない!」と怒鳴る人だったんですね。

そしてもし父の言いつけを守らず、実家に帰ろうものなら、1週間は口を利かず、ハンガーストライキをするのです。(お前の作ったものが食えるか!です)最低ですよね。

父はその位「強制・命令」の人でしたから「そんな暇があったら俺に尽くせ」なのです。いつだって自分が主人公で、周りはまさに召使いでした。(でも母はイヤな顔一つしません)

そして機嫌が悪いと、弱い者に当たり散らすので、母は小さい私や兄を守るために、言われたままに動く・・・。私は「そんな扱いは酷い!」と常に父には怒りを持っていました。(それでも母は嬉々として行動します)

そんな父を学校に送る為に、母は、市内でも1番か2番の『女性の運転免許取得者』になって、毎日車で送り迎えをしていました。(それができちゃう母なので、また父が図に乗るのですが)

そんな様子を見て、私はずっと思っていたのです。「こんな男と結婚しなければよかったのに」「あんな奴よりいい人は沢山いたはずなのに」「我慢している母が可愛そう」「もっと幸せになってほしい」って。

これが私の4歳とか5歳頃の記憶です。

母は「商売が大好き!」と言っていました。「チャンスがあったら(下着専門)の洋品店」を開きたい!」と。

今は珍しくないですが、当時としては視点は斬新だし、母は誰からも好かれて非常に明るい人でしたから、もし起業していたら大繁盛していたんじゃないかな?と思います。

が、そんな夢も父に踏みにじられ、母は私が高校を卒業するまで、働きにも行かせてもらえず、ずっと耐えていました。

(私が大学に行かなかったのは、父に「行かせてほしい」と言いたくなかったのも大きいですが、父の「女・子供に学を付けさせたら扱いにくくなる」という言葉に無性に腹が立ったこともあります)

もう男尊女卑の権化、すぐに身分を計り差別をしようとしたり、弱者にマウントをとって威張り散らす・・・これらが私には、許しがたいほどの抵抗や怒りがありました。

だから私は3人の子供たち(2人の女の子)にも4年生大学を奨励したのですね。

そうやって「母を幸せにしたい」「もっとのびのび過ごさせてあげたい」「命令や束縛から解放させてあげたい」という思いをずっと持っていて、自分に子供ができたらこんな風にしよう、あんな風にしよう、とずっと考えていたのです。

これらが「幸せなお母さんになる為の子育て」に繋がっていくので、母が「原点だった」と言う理由なのですが、

私達兄弟が高校を卒業して就職しても、母は父と別れることもせず、結局一生、父のサポートをしました。

そして父が先に亡くなっても、それと同時に進行した認知症で、父の死を受け入れられなかったようです。そして本人は「すごく幸せな人生だった」とも言っていたのです。

私の脳裏にあるのは、母が二人の子供を抱えて線路を歩く姿です。(汽車に轢かれて死のうとしたことが何度もあったのです)

なのに「幸せだった」「すごく?」って、訳ワカラン・・・でした。

それから「幸せって何だろう?」という疑問を持つようになりました。

実は「幸福学」と言う学問があって「幸福に関する研究」を長年続けているコロンビア大学のエリザベス・ダンさんが「人が幸せを感じるプロセス」を判明し、NHKでも放送されたのでご存じの方もおられるかもしれません。

そのエリザベス・ダンさんがこんな風に言っています。

「宝くじが当たるような幸運や、交通事故にあうと言った不運によって、私たちの幸福度は変わらない」(もちろん一時的には、幸せな気持ちで満たされたり、激しく落ち込むが、次第に慣れ幸福度は元に戻る)

なので「何かが有るから幸せ・何かが無いから不幸せ、とはならない!」という事です。

では、どうしたら私たちが幸せを感じるか?というと、もっとも重要なのは、こういう事らしいです。

「幸せは毎日リセットされる」という、その特徴を知っておく事。

人は誰でも幸せを感じるバケツを持っていて、一つ幸せを感じるごとにバケツに入った内容物が増えていく。でも眠って朝になると又、空っぽの状態からやり直す、ということを毎日ずっとやっているそうです。

だから「宝くじが当たった」「億万長者になった」「夢だった高級ブランドの服やバックを買った」なども、その時は気持ちが高揚しても、それが「幸せ」となり長く続く事はない、という事なんですね。

お腹が減ったらご飯を食べるのと同じで、毎日、喜びや満たされた気持ちを溜めていく必要がある、と。

質の良い食事がその人の体を作っていくのと同じで、質の良い喜びを毎日摂っていくと「幸福度が高まる」という事です。

そして、その幸せとは

「人との関わり」を増やすと、幸せを感じる機会が増える(挨拶・コミュニケーション・感謝)

「人に親切にすると幸せを感じやすい(1日5つ以上が好ましい)」(自意識で「良いことした」と思う事が自分に肯定感を与える。実験では1日1つの親切では幸福度が上がらなかった)

「今この瞬間に集中する」(時間を忘れるほど没頭し、集中すると心地が良い。こんな「集中する時間」を確保することができること)

何かを購入するためにお金を使うより、体験する・経験するためにお金を使った方が幸福度が高い

「誰かにしてあげる」が満足感につながる

「たまに自分にご褒美を上げる」(「たまに」が重要で、これが感謝に繋がる。逆に毎日の贅沢は幸福度を下げる)

「人の役にたっていると感じられる仕事」をする。でも、仕事以外の幸せを得るために「働きすぎない」こと

「お金があれば幸せ」ではない事は、皆さんお分かりになると思いますが、同様に「愛があれば幸せ」でもなく、毎日の生活の中で経験する喜びや楽しみ、感謝や、自分が役に立っているという感覚など、

さまざまな種類の「喜び・感謝・満足」を日々、バケツに入れていくことが、私達が「幸せ」を感じる事に繋がるという事のようです。

あ、それと「人の役に立っていると感じる」とか「誰かに何かしてあげる」はそれが「やってあげても本当にその人が喜んでくれるか分からない」と思うかもしれません。

そんな時は「自己満足」でいいのだそうです。

自分の「幸せ」は、人がどう思おうと関係なく、自分が「あ~、今日良いことした♪」と思うだけで良いそうですよ♪。

もちろん。それに対して笑顔で「ありがとう」と返ってきたら「喜び」が2度、バケツにたまるわけです。

それを考えると「子育て」で「認める・褒める・包む」をしたり、「いいところノート」を付けたりすると・・・これらは長期的に幸せでいられるためには、とてもいい方法だと思います。

私の母が「実はすごく幸せを感じていた」というのも「なるほど。そういうことか~」と納得しました。

「子育て」の時期は、そんな「喜び・感謝・満足」をたくさん、そして日々、得やすい状況なのですから、是非、めいっぱい感じてほしい♪と思います。

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パピーいしがみ 人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子供達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。

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