第1261号 思い込み
こんばんは。パピーいしがみです。
つい先日、「今年の漢字」が発表されましたね。これを聞くと「今年ももうすぐ終わりだな~」って思います。
これからクリスマスがあって、全国サッカー選手権大会がはじまり、富士山駅伝があって、レコ-ド大賞があって、紅白歌合戦、翌日は元旦、箱根駅伝・・・
とまあ、あっという間に年が変わってしまうのですね。
私のメルマガも残すところ(今回を含めて)あと3回となりました。
という事で、今日のメルマガは大事なところで大きな間違いを犯してしまう「思い込み」のお話をしたいと思います。
私達は常に判断を迫られます。
ですから瞬時に「これは・・・こうだね」「これはこうしよう!」と、即断即決していかなければならない事が多いです。
忙しいお母さんは特にそうだと思います。
でももしかしたら、それは「正しい選択」じゃない事もあるんですね。又、それは「思い込み」から来たりしています。
もしそれがマイナスに向かったら、とても残念ですし大きな影を落とすかもしれません。
今日はそんな「思い込み」でもったいないことをした(でも回収できた)お話です。
ご報告をくださったのはニャーさん。家には3匹のネコちゃんがおられるそうです。
ココから・・・
パピーさん、こんにちは。ニャーです。今年ももう終わりですね。
今年も1年お世話になりました。ありがとうございました。
今年1番の出来事は、3年生の長男が「逆上がりができるようになった」ことです。
実は以前、この「逆上がりができないのに練習をしない」ことをパピーさんにも相談して「長男に何と言ったら練習をするようになるでしょうか?」とお聞きしたら、
一つは「お母さんが鉄棒が得意でなかったら、お母さんが頑張る姿を見せること」と、もう一つは「家のリビングに鉄棒を置いてみることはできませんか?」でした。
最初の「お母さんが頑張る姿を見せる」は、「え~、私がやるの?私じゃなくて子供がやる方法を教えてほしかったのに~!」と思い(本当にすみません)スルー。
「家のリビングに鉄棒を置く」も「それでやらなかったらお金の無駄じゃん!」と思ってしまいました。(アドバイスを頂きながら検討もしていませんでした。本当にすみません)
子供は運動嫌いで、少し太っています、そしてクラスでも「どんくさい」方で、逆上がりも「できない」し、走るのも「遅い」方で、友達からも「太ってるせい」とか「痩せれば?」とか言われ、おまけに勉強もできません。
保健の先生からも「家庭での食事に気を付けて」とか「運動を増やして・・・」と言われていましたが、いくら子供に言ってもお菓子もすごく食べるし、運動もやろうとしないのですね。
そんな子でも、やる気にさせる、すごい方法や声掛けをパピーさんならご存じかも?と期待していたのですが・・・
今考えると、とんでもない自己都合主義ですよね。自分が楽して声を掛けるだけで子供ができるようになる方法なんてありっこないのに・・・。
勉強し始めて今年で3年になりますが、やっとパピーさんの言われることが分かってきて、子供がどんどん私そっくりの【楽して何かを得たい子】になってしまい、「子供の姿は私を映したものだな~」と反省することしきりです。
家に帰ってきても勉強はやりません。口うるさく言ってやっと動き出し、15分ぐらいでできそうな宿題をだらだらと1時間もかけてやっています。そして「今日は1時間も勉強をした!」と威張っています。
そんな長男を見て「いよいよダメな子にしちゃったな」「私もメルマガ読むだけでできたような気になって、テキストも空けていないし・・・」と、「私が模範を見せる」という事を目標にして頑張ろうと思っていたのですが・・・
三日坊主と言うか・・・私自身がダメな見本を見せているのですよね。
パピーさんも以前から言われている事ですが「子供が勉強するようにしたかったら親が勉強する」「子供に本を読ませたかったら、親が本を読む姿を見せる」ですが、なんとか頑張って15分だけ継続できるようになってきました。
長男は鼻をほじって見ているだけでしたが、幼稚園年少の次男が絵本を持ってきて一緒に本読みをするようになり、1年生の娘も「私も宿題する~」と言ってテーブルを囲むようになりました。
(「あ~パピーさんが言っていた通りだ。でもやっぱり長男はダメか~」と思いながらも、下の子達の為に習慣にしようと、なんとか続けていました)
我が家は団地に住んでいるのですが、時々顔を合わせる3つ上のお兄ちゃんがおられるご家庭で「ウチは引っ越しするんで処分するつもりなんだけど、よかったら使う?」と鉄棒をくださいました。
そのお兄ちゃんは体操教室に通っていて、コーチに「毎日鉄棒にぶら下がっていると早く上達する」と言われて買ったのだそうです。
あ、ラッキーと思って、子供の使う高さに合わせて、リビングに置いておいたら、なんと1週間で1年生の女の子が逆上がりができるようになってしまいました。(クラスで逆上がりができる女の子は2人だけです)
これもパピーさんの言うとおりになって「え~!」だったのですが、次にできたのがなんと年少の次男です。お姉ちゃんに「どうやってやるの?教えて」と言っていて、毎日触っているうちに本当にできるようになってしまったのです。
そこで私も言わなければいいものを長男に「弟や妹が先にできるようになって、あんたは悔しくないの!悔しかったら練習してできるようになってみろ!」と言ってしまいました。
まずいですよね~。「あ~しまった!」と思ったのも後の祭り。長男は「うるせー」と言って、玄関ドアを思いっきりの力で閉めて出て行ってしまいました。
長男がいなくなって溜息をついてた私に、長女が「ママ。ママは知らないと思うけど、お兄ちゃん練習してたよ。私にも「練習しているのはママとパパには内緒だよ。驚かしたいから」って言ってたから黙っていたけど、お兄ちゃんもやってたよ」と言われました。
それを聞いて、もうショックでショックで。
私は子供に「この子はダメな子」とレッテルを貼るし、そもそも子供の事も見ていないし、最低なのは長男じゃなくて私だよ・・・と思って(下の子達には「1時間で帰ってくるから」と言って)出て行った長男を追いかけました。
長男は近くの公園のブランコで座っていました。(まだ長男が小さい時によく来ていた公園です)
そこで「ごめんね。ママが悪かった。あなたが練習していたなんて知りもしないで、本当にごめんなさい」と謝りました。
長男は「もういいよ」と投げやりに言いましたが、長男の手を見たら、豆ができていて「こんなに頑張っていたんだ」と思ったら、涙が出てきて・・・その手をさすりながら「本当にゴメン。ママが悪かったね。本当にゴメンネ」と素直に言えました。(多分、ちゃんと心から謝ったのは初めてです)
その後、二人でぼーっとブランコに座って、10分ほどたったら長男が「帰ろっか?もうばれちゃったら隠れて練習する必要もないし、もうちょっとでできそうなんだよね」と言って、一緒に帰り、その日はその後、テレビも見ずに鉄棒と格闘していました。
それから約10日後。長男は逆上がりができたのです。得意満面で「見ててよ♪」と言って。
まだ「くるっと」ではなく「よいしょっと」という感じでしたが、私は心の底から褒めました。「今までよく頑張った!すごいよ!偉いよ!!」と抱きしめました。
私が自分の過去を反省し、素直に長男を見て「良くなったところを褒める」「意識して良いところを探す」をし始めたら、長男はどんどん柔和になってきて「俺も宿題やるかな?」と言って、今は勉強タイムに長男も加わって4人で、机を囲んでいます。
こんな日が来るなんて、思いもしなかったと同時に「もっと早く素直にパピーさんのアドバイスを受け入れていたら・・・」と深く後悔しました。
そして事は「逆上がり」に終わらず、その壁を乗り越えることで、得たものがたくさんあったと思いますし、私自身の学びにもなりました。
ですから「全ては私と長男にとって必要だったんだ!」と思って、今は沢山「認め」「褒める」ことができるように、さらに子供たちの良いところを探しています。
そんなこんなで1年が終わりそうです。メルマガやテキストでの沢山の気づき。ありがとうございます。
同じ内容のテキストでも、読み返すたびに新たな発見があるのが不思議です。
これからも、悩んだ時など相談させてください。ではパピーさんもお元気で、新しい年をお迎えください。(いつも感謝しています)
ココまで・・・
と言う内容でした。
私はニャーさんに「ニャーさんは、思い込みが激しい方ですか?」と聞いてみたら「そうなんです。それで今までもいろいろ失敗しています」と言われていました。
でも、今回の事で「今までの事から【きっとこうだろう】って考えてはいけない事がよく判りました。特に成長過程にある子は【いつ変化があるか】よく見ていないと分からないですね」と教えてくださいました。
はい「今までの事から【きっとこうだろう】って考える」ってまさしく【思い込み】なんですね。
でも「自分は思い込みが激しい。それは子育てにはよくない考え方だ!」と知ってくださったことは、まだ長男さんが3年生で分かったとしたら、十分に早い「気づき」になります。
ニャーさんは今回の事で「よく見て変化を探そう!そして自分はすぐ動き出そう!始めよう!」と新たなスローガンを作った、と教えてくださって、それを来年の目標にするそうです。
「よく見て変化を探そう!すぐ動き出そう!始めよう!」
なかなかいいですよね♪
もしあなたも何か苦手な事があったら、来年のスローガンを今から検討しておくのもいいですよ♪
年が明けたら又、それからのスピードも速いですからね(^^)
ちなみに逆上がりができないお子さんは、まだまだ多いようです。ニャーさんも言われていましたが【事は「逆上がり」に終わらず、その壁を乗り越えることで、得るものがたくさんある】のです。
でも「家に鉄棒を買うのもな~」というお気持ちも分かります。
もちろん方法はそれだけではありません。今までも「逆上がり」についてはいくつかお話をしていますので、よろしかったらご覧頂いて、参考にしてくださいね。
第935号 登校しぶりとその理由
https://www.age18.jp/back935.html
第623号 子育ては感動だ!
https://www.age18.jp/back623.html
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【 パピーいしがみ 】人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子供達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。