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第1264号 お年玉は僕の物?

こんばんは。パピーいしがみです。

希望を持って2024年を迎えたはずなのに・・・新しい年の初日。1月1日に北陸地方の大地震。もう・・・驚きを超えて震えました。

石川県(特に能登半島先端部)は相当な被害があるようですが、福井県、新潟県、そして佐渡でも、きっと被害は大きいと思います。

当日は津波の被害が少なかっただけでも・・・と思いましたが、翌日、さらに翌日と日を重ねると、そんな事言っていられないほどの被害が分かってきました。

(それでもまだまだ全貌は明らかにはなっていません)

ニュースを見るたびに切なくなります。心からのお見舞いを申し上げます。

まずは助かった方々は、今後寒くなるようですから、お体をいたわって頂き、そして一日も早く日常が戻ってきますように祈ります。

石川県は私の長男が大学生活4年間を過ごした場所でもあり、私も何度もお邪魔していますし、必ず大地震が来ると言われて育った静岡県民としては他人事とは思えません。

ですが今は、自衛隊の皆さんや、各県から集ったレスキューの方々に頑張って頂いて、救助・食料・飲料水の確保・衛生面に力を入れて頂きたいと願うばかりです。

そんな中、いつものようにメルマガ配信をすることもはばかられますが、私は私ができる事を続けたいと思います。

さて、今日のメルマガのタイトルは『お年玉』についてです。

これ。もう少し早く(元日・2日・3日)だったらタイムリーだったのですが、ちょうどご質問も頂いていたので、ご紹介することにしました。

ご質問の内容としては「子供が貰ったお年玉に親が口を挟むのはおかしいのでしょうか?」という内容でした。

本当はタイトルを「貰ったお年玉。全部僕の物?」としたかったのですが、ちょっと長いので短縮しました。

私はこの質問を頂いて「もし子供がこんな質問をしたら素晴らしいな~」と思ったのです。

と言うのは、子供たち(乳幼児は除く)はお小遣いを貰っていますよね。貰っていない子も、必要な時に必要なお金を与えられていると思うのです。

その時に親は細かくあれこれ言わないですよね。(逆にもし、親ががあれこれ使い道に口を挟むとしたら、私は間違っていると思います)なぜなら「お金の勉強」をするためにお小遣いがあるのですから。

もし1ヶ月分をすぐに使い果たしても「使っちゃったら我慢しなさい」と教えますよね。お金は『有限』であり『使えばなくなる』ってことを教える為です。

無くなったら『我慢』しなさい。欲しい物があったらもらえるお小遣いを『貯めて(貯金して)』買いなさい。など・・・失敗をして金の大事さや、使い方を学んでいくのです。

今後、一生を通じて付き合っていく「お金」。だからこそちゃんと教えたいし、その為に与えるお小遣いは、お金の重要性を教える最適なツールだと思います。

(教える時のお金は、デジタルマネーではなく現金で与えてくださいね)

でもお年玉はどうでしょう?親戚が集まれば数万円になったりしますよね。

特に年末はクリスマスもあったし、その近辺に誕生日があったりしたら、プレゼントをもらった上にお年玉ももらい、物を大事にすることや、お金の重要性なんてとても教えられません。

だからこそ親としては「使い方について一言言っておきたい」と思うのは当前なのですが、そうすれば子供からは「毎月のお小遣いは何も言わないのに、なぜお年玉だけは口を挟むの?」と思って普通です。

特に親が望まないゲームなどを簡単に買えてしまうほどの大金を手にした子供に「それは違うぞ!」と言いたくても、なかなか的を得た説明はできないと思うのです。

でもここで「ダメって言ったらダメなの!」とか「親の言葉を聞き(に従い)なさい」と力づくで押し切ってはいけないと思うのです。必ず子供が納得できる答えを用意しておいてほしいのですね。

先に冒頭で私が「素晴らしいな~」と思ったと書きましたが、その理由を話しすると、親から言われたから、ただ単にその通りにする・・・のではなくて、

「なぜいつも使い道なんか言わないのに、お年玉だけはそうやって口を挟んでくるの?おかしいじゃん」

という疑問を持った(自分で考えた・感じた)って事が「よくそこに気づいた!」と思うのです。

「疑問を持った」と言うのは『ちゃんと自分で考えている』からです。そして、その疑問をしっかり親にぶつけた、と言うのは『おかしいことはおかしいと言える』その姿勢が育っているからです。

それはただ単に親の言葉に素直に従うよりも何倍も素晴らしいと私は思うのです。

で・・・それでは親(あなた)はその疑問に対してどう答えますか?

とお聞きしたいのです。子供に疑問をぶつけられた方も、そうでなかった方も是非考えてほしいのですね。

ちなみに我が家の場合は「お年玉は半分は親に預け貯金。半分は自由に使ってよし」でした。これはテキストにも書きましたからご存じの方も多いと思います。

自分で考えて使う分は、たとえそれが浪費であっても、親は使い方についてあれこれ言いません。『浪費も大事な勉強だ』という考えからです。

(私の子供達は1万円以上のお小遣いをどう使おうか、チラシを見ながら計算していましたよ♪もちろん年によってはさらに半分を残しておいて毎月のお小遣いに加算することもしていました。あくまで私のスタンスは「半額はどう使おうが自由!」です)

なので子供から上記の疑問はぶつけられなかったし、私もあえて話すことは無かったので、今思うと残念なのですが・・・。

もう一度、子供の言葉を記載しますね。

「貰ったお年玉は、僕の物のはずなのに?どうして親が口を挟むの?」

さあ、あなたの答えは何ですか?
(しっかり考えて、子供が納得する答えを出してくださいね)

・・・・ここはすぐに読み進めるのではなく、是非、時間をおいて考えてみてください。(是非、考える時間を作ってほしいです)・・・・

では、私なりの答えをお話ししますね。

それは「あなたがお年玉をもらえるのは、お父さんとお母さんの子供だから。そのお年玉は『あなたに与えられた』のではなく、お父さんとお母さんの子供だから下さったのだ!」です。

例えば、見ず知らずの方が「はいこれ、あなたにお年玉ね」って、お金の入ったポチ袋を、誰にでも配る・・・なんてことはありません。

要は「子供がお年玉をもらうには、お父さん・お母さんが、お年玉を下さる方々と、何年もかけて、良好な関係を築いているから」なのです。

例えば、子供にお年玉を下さる方に不幸があったら(お葬式などがあった時)きっとお父さん・お母さんは、お香典を包むでしょう。

もちろん、お年玉をくださる方のお子さんに渡すお年玉を用意していたり、すでに過去に差し上げていたかもしれません。

もしお年玉を下さる方本人が結婚したり、新しい家を建てたり、又、その方のお子さんに赤ちゃんが生まれたりしたら、きっとお祝いを差し上げるはずです。

そう考えると「子供がお年玉をもらう」のは『子供に上げたのではない!』と言い切れると思います。

そう。「親が今まで良い関係を保つために、何年も掛けて、お礼や祝儀、不祝儀などを納めていた。その親の子供だから頂けた」のです。

でもこれは子供には分かりません。まだ結婚前の子供であったら「自分のお金」だと思うはずでしょうし「貰う事が当たり前」だと思っているかもしれません。

でも違うんですね。私もこれは結婚して、お付き合いの中で【自分達の生活費から出費すること】で初めて分かったのでした。

小学生の頃の私は、お年玉のグラフを付けたことがありました。誰からいくら貰うか、毎年つけていくのです。そして去年と比較したり、お正月にお会いできない人にはこちらから出向いたりしていました。

(知らなかったとは言え、そうとう図々しいです)

そうなんです。当時の私は「自分にくれる」と思っていましたし「年齢が上がれば額も上がるはず。毎年同じっておかしいでしょ!」とさえ思っていました。

でも私がそんな風に少しでも多く貰おうとしたり「また去年と同じか?」と聞こえるように言っても、それを叱ってくれる人はいませんでした。(みなさん優しかったんだろうと思います)

でも、もし私があげる方で、あげた子供が「ちぇっ。去年と一緒か」とか「もらって当然」の態度をしていたら「ちょっと待て」と(『知らない』のですから叱りはしませんが)「それは違うぞ」と上記の説明をします。

その時はこんな感じです。

「あなたはお年玉をもらうのが当たり前だと思っているかもしれないけど、このお年玉は『あなたがお父さん・お母さんの子供だから』上げているんだよ」

「私は、子どもの時に、あなたのお父さん・お母さんからお年玉をもらっていたし、自分が結婚した時にはお祝いを頂いた。私の父や母が亡くなった時には、あなたのお父さん・お母さんから沢山のお悔やみの言葉とお香典も頂いている」

「あなたは、そうやっていつも気にかけてくださっているお父さん・お母さんの子供だから、私もこうやって「お年玉」をあなたに上げているんだよ」

「だからもし『自分が貰った』とか『貰って当然』だと思っていたら返してくれる?お父さん・お母さんに渡すから」

と言うと思います。

あなた(今、このメルマガを読んでくださっている方)だったらどうでしょう?「そんな事言ったら、気分を悪くさせないかな?」とお考えになりますか?

はい。まあ子供からは「うるせえジジイだな!」と思われるかもしれません。

でもお父さん・お母さんからは「よく言ってくれた」と思われるんじゃないかな?と思います。

だってこんな事、なかなか教えられるチャンスはないですからね。

ですから、もしご自分のお子さんが「貰ったお年玉は、僕の物のはずなのに?どうして親が口を挟むの?」や「ちぇ。これっぽっちか」と言ったり「貰うのが当たり前」の態度だった時。

それは大事な事を教える大変貴重なチャンスだと思うのです。

もちろんその時は叱らないでくださいね。だって『知らない』のですから。だから「それは違うよ」という感じで、是非、説明して教えてあげてほしいんですね。

子供は自分がもらうお年玉以上に、親が各方面に「お付き合い」として出費していたことを知ると思いますし、自分の態度は間違っていたな、と気づきます。そして「これも親のお陰だったのか」と分かります。

(これは上級編でもお伝えしている)「親が子供を援助する期間」や「秩序」などと同じで、なかなか教えることが難しい事『でも人生において重要な学びになる事』でもあるんですね。

上級編をリリースしてから、会員さんから「私も子供に【あなたを養う期間は〇〇歳までだからね】と言ってみました!」というご報告をたくさん頂いています。

素晴らしいですよね。実際に行動し、子供達に話をされた、とお聞きするととても嬉しくなります。

そしてその結果が(ほぼすべて)「一度はびっくりした表情をしていましたが、すぐに受け入れました」と頂くように、

子供は「知らない」からできない(教えてもらっていないから間違って認識している)のであって、教えてもらう機会がない【だけ】なんですね。

その結果、どんどん外れた方向に向かってしまう、と言う事なのです。

お年玉で、もし子供が間違った態度や言葉を発するようでしたら、とてもとてもいいチャンス。

是非、そんな風に話してあげて「自分がお年玉を頂けるにはそんな理由があったんだ」と分からせてあげてくださいね♪

新しく「思春期の悩み」のページができました。よろしかったらご覧くださいね。
https://www.age18.jp/adolescent.html

上級編が大きくバージョンアップしました。
通信講座『“幸せなお母さん”になる為の子育て(上級編)』
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「上級編」も含め新商品はこちらです。
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パピーいしがみ 人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子供達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。

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