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第1266号 完璧主義をやめたい

パピーいしがみです。

今日はもしかしたら、多くの方のお悩み「どうしても小言を言ってしまう」や「完璧主義で指示や指摘をしてしまう」についてお話ししたいと思います。

『完璧主義=小言が多い』とは言い切れないのですが、今回ご紹介するモモさんの場合は、完璧主義の強いご自分の性格が子供への小言になっているとお考えだったようです。

こんな内容のご相談を頂きました。

ココから・・・

パピーさん、こんにちは。「幸せなお母さん」の基本編でお世話になり、上級編も読ませて頂きました。まだ子供は上の娘が9歳ですが、学校では陰湿ないじめもあり、仲間外れも結構あります。

それで学校に来れなくなってしまったお子さんも少なくないですし、一般には知られていない対処や、そもそもの親の姿勢なども教えて頂いて「今知れてよかった!」と思っています。

ただ私がまだまだ変われなくて、分かっているのに小言が多く、私の完璧主義が子供にとってのストレスになっているようです。

完璧主義を変えるにはどうすればいいのでしょうか?

ココまで・・・

この文面だけですと、どんな小言を言っているのか、どんな風にストレスになっているのかが分からないので、モモさんの「完璧主義」が子供に与えている影響や、日常はどんな様子なのか?を詳しく教えて下さいとお願いしました。

すると、こんな風にお返事を頂きました。

ココから・・・

ご連絡ありがとうございます。詳しいお話をせずにすみません。

我が家は、夫婦共働きで主人は介護関係の仕事をしています。

私は一般の会社に社員として勤めていますが、主人の仕事が三交代勤務で、そのお弁当を作らなければならない事もあって、私はいつも寝不足でイライラしています。

私が自分を「完璧主義」だと思う事は、仕事もきちんとやりたいし、家の事(食事や掃除や洗濯など)もちゃんとしたい。そして主人の健康の為に食事には気を配りたいし、子育てだってちゃんとやりたいと思っています。

これは子供の頃からそういう性格で、夏休みの宿題は夏休み中に必ず終われるように夏休み期間で均等割りをしたり、お小遣いも使うより貯金の方が嬉しかったり、サラリーマン家庭でしたからそんなに裕福でもなかったので、無理なおねだりはしないし我慢することも全然平気でした。

そして計画的で、真面目な私を、父も母も、一緒に住んでいた祖母もとても褒めてくれました。

私の性格は一言で言ってしまうと真面目。主人と知り合ったのもお見合いで、誠実な人柄と堅実な性格で、義父母もとても誠実な方で、両家ともに賛成してくださり結婚という運びになりました。(今でしたらかなり珍しいのかな?と思っています)

そんな私が2人の子供のお母さんになったのですが、さすがに出産・子育てと家庭、仕事と一人で3つを受け持つのは無理だと、長女を産むときに会社は退職させてもらい、しばらく専業主婦をしていました。

でも専業主婦でいると社会から遮断されて、強い孤独感を感じ、うつっぽくなってしまったので「働いた方が良いのでは?」という主人の言葉もあって、小さな会社の事務として最初はパートで努めていました。

勤務して数年で社員さんが辞めてしまわれたので、それからはその社員さんの仕事を引き継ぐ形で、事務全般を任せてもらい「これだけやってもらうのだから」と社員にして頂きました。

(社長さんからは真面目な勤務態度に好感を持ってくださった、と言って頂きました)

長女も次女も、どちらかと言うと真面目だと思います。学校の宿題もきちんとやるし、授業もちゃんと受けています。習い事はピアノとスイミング。

パピーさんのメルマガを結婚前から毎週楽しみに読んでいて、基本編も学び、それを生かすことで「我が家の子育ては上手く行っている」と思っていました。

「いました」と言うのは、そうでないことが分かったからです。

先ほど子供が2人おります、とお話ししましたが、この9歳の長女が「脱毛症」であることが分かったのです。

大体1ヵ月に1回ほど、私が行くタイミングで娘たちも一緒に美容院に行き、カットして頂いています。私のカットは先生がして下さり、子供たちのカットはいつも違う方がしてくださるのですが「長女もそろそろお年頃だから・・・」と先生が担当者を決めてくださいました。

「学校で目立たない程度におしゃれもしたいでしょ?」という配慮でした。ある時いつものようにカットをして代金をお支払いした時に、先生から「ちょっと・・・」と教えてもらったのが

「長女ちゃん、もしかして襟足の毛を抜いている(抜毛症)かもしれないよ。担当者が前回から気づいて、今月もやっぱり進んでいるので「早くお伝えした方が・・・」と教えてくれたのでした。

家に帰って何気なく見てみると、確かに襟足の生え際が左右で違います。

何気なく見ていると、時々手を左の生え際に手が伸びて、毛を抜くそぶりをしていました。(今までは全く気づかずにいました)

パピーさんも抜毛症についてメルマガでお話しくださっていたと思い、読み返してみましたが、やはり「不安」や「悩み」が原因であることが多い、と書かれていたし、「抜毛症」で調べてみるとやはり親の小言や完璧主義が子供にストレスを与えている事がある、とありました。

私は、確かに小言が多いし、完璧主義でもあるので「原因は自分だ!」と思い、困る前にどうやったら小言や完璧主義を辞められるか?とパピーさんにメールをしてしまったのでした。

私が言う小言は・・・キリがありません。

食事中は「肘をつかないの」から始まり「箸の持ち方がおかしいよ」「背筋を伸ばしなさい」「喋る時は手で口の中を隠しなさい」・・・。

宿題が終ってくつろいでテレビを見ていても「近すぎるよ(目が悪くなる。すでに視力は要眼鏡です)」「ちゃんと時間を決めて見なさいよ」。

お風呂に入っても「よく温まって」「シャンプーの泡はしっかり洗ってからお風呂に戻って」「濡れた足で歩かないで」「髪の毛をしっかりドライヤーで乾かしなさい」などなど。

自分でも「小言が多いな」とは思っていましたが、こうやって文字にすると、朝から晩まで何らかの小言を言っていると思いました。

今朝は「みんなを待たせないで(集団登校)行くんだよ。下の子の事も見てあげてね」など、子供が家にいればこまごましたことをずーっと言っています。(すでにできているのに!です)

長女の返事はいつも「分かってる。大丈夫!」です。(そこに怒りは感じません)

それでも長女に大きな問題が起きなかったのは、きっとパピーさんに教えて頂いていた「褒める」をしていたからだと思います。

どんなに小言を言っても長女には「〇ちゃん(妹)を見てくれてありがとう」とか「これこれが上手になったね」とか「頑張っているあなたが好き」などと、ちゃんと肯定をしていたので、私の小言もそれほどの悪影響が無かったのだと思います。

ですが今、抜毛症が分かって「あ、やっぱりどんなに肯定が多くても、小言の帳消しにはならないんだ。私はパピーさんのメソッドに甘え、自分を正すことを怠っていた」と深く反省したのでした。

ですが今回もやはり自分の汚点をさらけ出したくないと思う、自分の完璧主義な性格から、それをお伝えせず「小言を減らすには?」「完璧主義を直すには?」とだけお聞きしてしまい、パピーさんにはお見通しだったのかな?と感じました。

二度手間になってしまい申し訳ありません。よろしくお願いします。

ココまで・・・

なるほど・・・。モモさんが「小言を減らしたい」「完璧主義を直したい」と思った理由がよく判りました。

ただ長女さんの抜毛もそれほど目立たず、まだ「抜き始め」の『癖』でしたら、直せることもあるので、そのあたりをお伝えしました。

ココから・・・

モモさん、お返事ありがとうございます。「二度手間になってしまい申し訳ありません」とありましたが、大丈夫です。できれば伏せておきたいこともありますからね(^^)その気持ち。十分理解しています。

ただ私もお返事をするにあたって、原因や理由まで知っていた方が、詳しいお返事ができますので、今回、詳細を聞くことができて本当によかったです。

まず今一番ご心配の「抜毛症」ですが、お母さんが気づかず、担当になった美容師さんが発見した・・・という事でしたら、多分、まだ「抜き始め」であり、「抜毛症」という程の重症ではなく『癖』ぐらいの段階だと思います。

それももしかしたら本人も気づいていないぐらいかもしれません。と言いますのは右利きの方でしたら、勉強や授業中も右で鉛筆を持っていますので、左手が空いていますよね。

問題を考えたり、授業に集中していると、手持無沙汰な左手が机の上に肘を置くとちょうど頭の後ろ位に届くのです。するとある子はそこで髪を指に巻き付けたり、ある子はちょっと指で引っ張ってみたりします。

すると引っ張った時にプッと抜けたり切れたり。そういうことはよくあるんですね。

これが眉毛や、頭頂部、額の上だとしたら話は違います。もしその部分が抜けていたら「意識して抜いている」ということになるからです。

確かにモモさんは小言が多い?ようですが、それに対して娘さんが「分かってる。大丈夫!」と言えるのであれば(まあ、うるさいな~とは思っているでしょうが)抜毛症になるほどの精神的苦痛は無いのでは?と感じます。

でも、ご自身で「どんなに肯定が多くても、小言の帳消しにはならない。自分を正すことを怠っていた」と気づかれた事はとても大事な事で、

「肯定」は「否定」を帳消しにするための物ではないし(もちろん間違ったことは教えなければならないですが)否定はできるだけ少ない方が良いのは言うまでもありません。

ですから「小言を辞めたい」「完璧主義を辞めたい」とお考えになったことはとてもいい事だと思います。

でもそれは「完璧主義が悪い」と言っているわけではありません。今までの人生の中でモモさんの「ちゃんとしたい」と言う思いが「良い結果や成功」に繋がったことも多かったと思いますし、

ご自分の中の最善を尽くそうとするお考えは素晴らしい事だと思います。(モモさんの頑張りで家庭がうまく回っているのだとも思います)

でも2つの理由から「完璧主義はやめた方がいい」と私も考えますので、それについてお話ししますね。

まず1つ目。

「完璧主義」は『自分の知識』の中の完璧なので、それほど範囲が大きくないという事。自分が経験していない事については「分からない=推奨できない=反対してしまう」となってしまう事なんですね。

特にITの事、テクノロジーの進歩で、新しいことがどんどん出てきています。

とすると・・・私たちが正しい判断ができる事は、かなり少なくなっているのが現実なのです。私達には分からない事。ついていけない事が、もうすでにたくさんありますし、今後はもっと増えるはずです。

そんな中で『自分の知識』の中で正解を見つけようとすると、正しくない判断をしてしまう事になりかねません。

もしそうなったら子供は間違った情報を正す為の不要な時間が必要になります。それは子供にとってかなり大きな負担ですよね。

そして今、世の中の考え方が、大きく変わりつつあります。AIの発達もそうだし、日本のスタンダードが否定されて、世界基準が基本になりつつあります。

それらを考えると「自分の知識」の中での完璧は、時代の完璧ではなくなっているのです。

そして2つ目は、「子供が考える事をしなくなる」です。

特に小学校に上がるぐらいになったら、親があれこれ言うよりも自分で考えさせてほしいです。それこそ「失敗しながら成功を体験していく」という積み上げが、今後成長していく子供たちにとっての財産になります。

世の中の急激な変化は、まだここ10年未満だと思います。そしてその間の世代が今のゼット世代と言われる子達(ちょうど会社に入ったり、就職をし始める世代)ですね。

そして彼らは「自分で考える事をしない」「指示されるまで待っている」「指摘されたらすぐにやめてしまう」と言われています。

そう。言われるまで行動せず(自分で考えず)、落ちてくるものを待っており、ちょっと厳しくされると簡単に折れてしまう・・・のです。

私はこれって、家庭でそのように育てられたからなんだろうな~と思っています。

子供たちが自分で考え行動するためには、あまり親が「これが正しい」という確信がない方が良いのです。「こうしなさい」「ああしなさい」と言うより「一緒に調べてみよう」「あなたはどう思う?」の方がずっといいわけです。

それと「小言を減らす」についても付け加えておきますね。

今、モモさんは「自分は小言が多いな~」とお感じになりましたね。そして私に説明するために文字にしてみたら「こんなに多かったのか?」と驚かれたと思います。

私たちは「良かれと思って、無意識に口にしてしまっている」のです。

やっかいなのは「良かれと思って」という部分と「無意識に」というところです。

ですがそれが分かっていれば「意識して」「実はこれってよくない事」だと認識して頂ければいいのですね。

そして「できている事なら言わない」様にしてもらう事。そして必要であっても「口にするのではなくゼスチャーで伝える」ようになさったらいいと思いますよ。(自分の喉が痛い時にどんな風にするかな?と考えて)

例えば「口に物を入れて喋る」ようであれば、娘さんに向かって小言を言うのではなく、自分の口に手を当てるゼスチャーをします。

肘をついて食べるようであれば、ご自分の肘をテーブルに付けて、そこを指さしてください。

時間を気にしてほしいのであれば、肩をトントンと叩いて時計を指さしてみてください。

今までそれを言われていた子は、ゼスチャーだけで理解すると思います。それで「アッ」と気づける子ならきっとそれだけで直すでしょうし、言葉にしないので雰囲気が悪くなることもありません。

でもそれを意識するだけで「できている事」については言わなくなりますし、体感的にすごく小言が減ったと分かるはずです。

最後に「抜毛症」の件ですが、私は娘さんの抜毛は、まだ病気(症)まではいかず(癖)の段階であり、本人の意識で治せると思いますし、モモさんの完璧主義も小言も、モモさんが意識することで修正できると思います。

ですから本人があまり精神的異変(「明るさが減った」とか「いつもふさいでいる」とか「躁鬱的な雰囲気がある」というのでなければ、抜いている様子を見た時に

「あんまり抜くと髪の毛無くなっちゃうよ~(^^)」と明るく言ってあげるだけで良いと思います。

本人も「あ、癖になってる」と分かったら自分で気を付けるようになりますからね。(後頭部であればそんなに目立たないので、しつこく言う必要もありませんから)

ココまで・・・

お返事をするとモモさんからはこんな風にメールを頂きました。

「『抜毛症』という段階ではないんですね。ホッとしました。でも『せっかく気づいたのだから注意して』というアドバイスを守って私の完璧主義を押し付けないように注意したいと思います。

又、「口で言うのではなくゼスチャーで伝える」は、やってみるとすごく良い感じで伝えられることが分かりました。

小言ではないので雰囲気を悪くすることはないですし、子供は「アッ」とすぐに気づいてくれますし、私もできることまであれこれ言う事をせずに済んでいます。

毛を抜くことも、明るく「無意識で抜いちゃってるみたいだよ。この前美容院の〇〇さん(担当の方)が襟足の左右が違うので教えてくれたんだ」と言いましたら、

「えーっ」と言って鏡を見に言って「ほんとだ─!やばい!」とそれからら無意識で手が後頭部を触ると「まずいまずい」と気を付けています。(本人は本当に気づかずに抜いていたようです)

パピーさんに相談してよかったです。もし「完璧主義」と「小言」だけに回答するだけの方だったら、最も大きな悩みだった抜毛症についての対処は知らずじまいでした。」

はい。未然に防げてよかったと思います。

実はこれって、子育ても同じで、思春期のお子さんや、成長してきた子供たちは「本当の事」は言わずにふんわりと聞いてくることがあります。

例えば「お母さんはいじめにあったことある?」とか聞いてきたら「あ、何かあったかな?」と少し気にかけておくことが必要なように、その質問の裏に隠れていることを想像してみてほしいのですね。(発見が早くなる)

今回は「小言」と「完璧主義」について、でしたが参考になったら嬉しく思います。

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パピーいしがみ 人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子供達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。

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