第1268号 摂食障害を乗り越える
こんばんは。パピーいしがみです。
とても嬉しいご報告を頂いたのでシェアしたいと思います。
内容は小学生高学年から中学3年生まで、完全不登校になってしまっていた息子さんが元気になって、復活したお話です。(友達依存が強かった娘さんが強くなれた話も含まれています)
その「完全不登校」と聞くと「あ~。もう無理なのかな~?」と暗くなっちゃいますよね。でもるるぽてさんのお子さんの今は元気元気!体格もしっかりしてきて自信もついてきたようです。
でもこの息子さん、小学1年生ぐらいから登校渋りがあり、やはり少し発達障害もあったようでこだわりがエスカレートして体調不良。そして不登校・・・。
一時は体重が30キロまで落ちてしまって、生か死か?「もう入院させてください」という医師からの指示があったそうです。
でも本人は「入院なんて絶対にしない」と。
だったら「自分が作った食事ではなく、お母さんが作った食事を食べなさい!」とるるぽてさんは言われて・・・そこから改善が始まったのです。
そう。息子さんの「こだわり」は「太りたくない」で、極端な糖質制限と食の偏りで、朝・昼・晩と自分で食事を作り(オートミールや鶏肉のささみ、こんにゃくなど)自ら追い込んでしまったんですね。
私がこの件でご相談を頂いたのが2022年の12月。
当時は中学3年生。
その時に私がお伝えしたのは(まだ背があまり高くなかったので「今食べとかないとチビのままだよ。背の高い子はいったん太ってもそこからぐんと背が伸びるから、食べといた方が良いんじゃない」のように、本人に「細いチビより、背が高い方がカッコいいよな」と思ってもらったらどうだろう?といった提案でした。
ですがそれよりもお母さんの言葉「じゃあ入院しない代わりに、お母さんのご飯を食べなさい!」が効いたのかな?(笑)と思っています。
どちらにしても、その後の変化が目を見張るようなので、是非、読んでくださいね。
ココから・・・
パピーさん、こんにちは。ご無沙汰しております。
以前、息子の摂食障害の件と、娘の繊細さについての相談をさせて頂きました、るるぽてです。
まず、息子についてですが、去年の4月に通信制高校に入学しましたが、当時は34キロ程しかなかった体重が今は、60キロ程まで増え、毎日筋トレをし、身長もまだ少しずつ伸びています。
こだわりが強い子なので、朝昼晩の食事は相変わらず自分で作っていますが、夕飯は、私が作ったおかずも一緒に食べてくれています。
さて、息子の高校は、単位修得の為の絶対条件のスクーリングで、一年に一度、島の本校へ行かなければいけない事になっています。
息子が島へ行く日程は11月の1週間で、全国各地から、学年も性別もバラバラの子達100人以上が集まり、その期間を共に過ごすというものです。
7月頃までは通学していた息子も、途中からオンライン授業をするようになり、学校の子達と会う事も全く無くなっていました。
顔は知っていたとしても、仲良く話をする事等無かったメンバーです。
島へ行く1ヶ月程前でしょうか?『スクーリング説明会』がキャンパスで予定されていました。
説明会の数日前、あまり乗り気では無かった息子に「島に行く事、どんな気持ちなの?」と聞いてみました。すると息子は「できれば行きたくない」と。
「そうだよね・・・でも行かないと卒業できないしね・・・」とだけ私は答えました。
もちろん、この高校に入学したら、島に行かないといけないのは分かっていて、息子が自分で決めた高校です。
でもいざ出発の日が近づくと「本当に行けるんだろうか」と心配半分、「行けばすごくいい経験になって成長するはず。できれば行ってほしい」と期待半分。
私達が住んでいる地域は東北地方ですが、集合場所が羽田空港なんです。
初めての事だから「羽田空港まで家族みんなで車で行って送り届けよう。帰りも羽田空港まで車で迎えに行くから」って最初は話していたんです。
でも説明会に参加した日の事。
最寄りの駅から自分達だけで新幹線に乗って羽田空港の集合場所まで行く話になり「うちは車で送って行きます」と言えない流れになってしまいました。
説明会終了後、駐車場まで息子と歩いている途中「流れで、みんなと一緒に新幹線で行くことになったけど、どう?」と聞くと「そっちの方がいい」と(笑)。
それに「前に比べたら行きたくない気持ちが無くなった」と話していて一安心でした。
あとから冷静に考えてみたらそうですよね。
家族がみんな一緒にギリギリまで行ってたら、かえって寂しくなってたかもしれないですしね。
同じ境遇の子達同士、みんなで最初から行った方が絶対良いに決まってる。親が勝手に先回りしてやってしまうところでした。
そんなわけで、無事、スクーリングに参加してきました!息子にとって産まれて初めての大冒険ともいえる体験だったと思います。
小5から中3まで不登校で、友達との関わりもほとんど無くなっていた息子が、高校で知り合った、本当に日の浅い仲間と共に過ごした数日間。
自分たちでやり遂げた達成感は、計り知れないものだと思います。帰ってきた息子は本当にイキイキとして、元気いっぱいでした(*^-^)
通信制高校なので、通学でもオンラインでも好きな方を選べるのですが、島に行く少し前辺りから、ほぼ毎日通学しています。
息子の中で何か変化があったのかなと思っておりますが、『家から出て人と関わる』というのはやっぱり大切ですね。
次に娘の事の報告をさせて下さい。
以前相談させて頂いた、大親友で常にベッタリだった友達との不仲が小5の頃の出来事でした。
そこを乗り越え小6になり、前回の相談では、人見知り、場所見知りのひどい娘に『好きな事の延長の習い事等を始めて人と交わり話をする。そんな機会をもってほしい』とパピーさんからのお返事を頂いたのが去年の4月でした。
いくつか見学に行きましたが実現はせず・・・。そんな中6月に市内の小学6年生が集まって行われる『陸上交換会』という大会がありました。
実は娘は運動神経は良く、足はどちらかといえば速い方で、練習をやればやるだけ吸収して結果に繋がる、そんなすごい所を持っています。
でも「ただ走るのが好き」というだけで、専門的に陸上を習いたいとは思っていないようです。
小1~小5まで運動会のリレー選手に選ばれていた娘が、去年5月に行われた小学校最後の運動会ではリレー選手には選ばれませんでした。
それが6月の陸上交換会の為の練習が始まり、タイムを測って選手を決める頃になると、少しずつ調子を取り戻してきたようで、一種目2名ずつしか選手に選ばれない中、100mの選手に選ばれました。
それでも、最初の頃は16秒台と決して速いタイムではなかったようです。タイムを測ってくるたび自分の部屋に貼った紙に記録を残していました。
「今日はタイムこのくらいだった!」と喜んで帰る日もあれば、「タイム下がっちゃった」とガッカリして帰ってくる日もあったりで。
15秒台前半が安定してきた頃、先生に「大会では14秒台目指して」と言われたようです。
そして大会当日。
娘は瞬発力がありスタートダッシュが得意なので途中まで先頭で走っていましたが、最後のあたりで追い付かれ、ゴールした時には1位?2位?どっち?という感じでしたが、結果、僅差で2位でした。
でも、目標だった14秒台でゴールしたんです!
この1ヶ月程の練習で、本当によく頑張ったと思います。本人もまさか14秒台で走れると思っていなかったようで、とても喜んでいました。
この大会を機会に・・・という印象ですが、自信をつけたように感じました。
苦手な事にも挑戦したり、振り回される友達の機嫌にも、以前は帰ってくると落ち込んだりすることもあったのですが、
「最近○○ちゃんどうなの?」と聞くと「あーなんか気にならなくなった」と言っています。
そして、ついこの間の冬休み前の終業式での事です。
先生から娘に『校歌のピアノ伴奏』の打診がありました。
娘は小2からピアノは習っていますが、今まで発表会に出るのが嫌で出た事がない子です。
全校生徒の前でしかも伴奏です。
人前に出るのが苦手なこの子ができるわけない・・・って、思ってしまっていました。
でも、とりあえず私は何も言わず、全て本人に任せようと・・・。
そうしたら「今日楽譜貰った」と言って帰ってきたかと思えば、楽譜を部屋へ持っていき、練習をしている様子でした。
習い事のピアノへも、学校から貰った楽譜を持って行く娘。「あれ?」と思いながらも、私はあえて何も触れず。
なんだか「やる気になってる?のかな?」という雰囲気が漂い始めた頃の週明け、オーディションをして娘に決まったそうです。
「やれそうなの?」と聞くと「たぶん大丈夫」と。
娘が伴奏担当に決まったのが(月)で、終業式が(金)です。練習期間も少ない中ギリギリです。
不安要素があったようで「ピアノの先生と練習がしたい」と「前倒しレッスンが出来るか聞いてほしい」と言うのでお願いし練習にも行ってきました。
終業式当日。
念のため、私は失敗して落胆して帰ってきた娘にかける言葉を考えて帰りを待っていましたが「ちょっとだけミスったけど、大丈夫だった!」と明るく帰ってきました。
全校生徒の前で伴奏をやるなんて、今までの娘からは想像もつかない本当に凄いことでした。
『親は見守り、子供に任せて、自分で行動させ、そしてやる気スイッチが入ると、こんなにも違うのか!!』と驚きました。
私は去年の11月からダブルワークを始めた事もあり、毎日が慌ただしく過ぎ、忘れてしまいそうだった子供達の嬉しい変化を、パピーさんへの報告をしながら、改めて思い出しました。
大きく成長している子供達を間近でみていると、親としての幸せをひしひしと感じます。
お正月の石川県の大地震。
日常はいつ壊れるか分かりませんね・・・。
今ある日常は、決して当たり前ではなく、奇跡だという事を忘れずに、子供達と、家族と過ごせる日々に感謝しながら、これからも過ごしていきたいと思います。
長文失礼致しました。
今後も宜しくお願い致します。
ココまで・・・
最後にるるぽてさんは石川県の地震の事を言われていましたが、るるぽてさんご自身も東北で震災を経験されている方です。
さらっと言われていましたが「その時」の為の準備と、心づもり、そして「平穏な今」が決して当たり前ではないこと。
しっかり心に刻んでおきたいと思います。
それにしてもるるぽてさんの令和六年は、いいスタートになりましたね♪
息子さんの摂食障害。一時は30キロでしたものね。それを考えたら体重は倍になって、今も背が伸びている。そして登校が普通にできるようになり自信までついてきた。
いいよね~♪通信制の高校ならバイトも胸を張ってできるから、是非、働く事の厳しさやその中にある『楽しさ』も知ってほしいな~と思います。
そして娘さんは完全に友達を断ち切れたみたいですね。それも怖かった「人前」も乗り越えて、こちらも一段ステップアップしたようです。
るるぽてさんの言葉。
『親は見守り、子供に任せて、自分で行動させ、そしてやる気スイッチが入ると、こんなにも違うのか!!』
はい。もちろん放っておくだけで「自分で探せ」ではダメですが、ちゃんと寄り添って、必要な時に距離をとられて自分でやらせてみた、るるぽてさんのお手柄だと思います♪
この時期に自信を持てる、って事は今後大きな力になりますからね♪
【大きく成長している子供達を間近でみていると、親としての幸せをひしひしと感じます】
本当にそうですね♪ご報告ありがとうございました(^^)
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【 パピーいしがみ 】人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子供達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。