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第1274号 子育て方針を変える時

今日のタイトルは「子育て方針を変える時」としましたが、最初につけた仮タイトルは「あんたなんか産むんじゃなかった」でした。

でもちょっとインパクトが強すぎるので変更したのですが、実は今日ご紹介するnewsさんは、娘さんが幼稚園年長の時に、すごく荒れてしまっていて、

お話を聞いたらnewsさんが頻繁に「あんたなんか産むんじゃなかった」と娘さんに言っていた事が分かりました。

このメルマガをお読みの方はきっと「あ~、それは・・・」と気づくと思いますが、

これって人の最も重要な「生」の否定になってしまうので、親が言ってはらない『絶対にダメ』な言葉なんですね。

私はnewsさんに「それは子供の『生(存在)』を否定する言葉」で絶対に使ってはいけないのです、と伝え、newsさんも分かって下さり、そこで「子育て方針の変更」をしてくださったのです。

ただ、このような「親が悪かった」事による大きな子育ての指針を変える時には、少しずつ変えていくのではなく、

「今までの対応は私が間違っていた。ごめんなさい。これからは~~にします」としっかり子供に宣言して、ズバッと変えていかなければなりません、とお伝えしました。

これには理由があって、一番重要なのは「親自身」が「もうこれからは同じ間違いは出来ないぞ」と厳しく認識する事。

そして子供も「親の姿勢が変わる事」に不信感を抱かず、リセットしやすくなるメリットがあるからです。

お母さんが約束を守っていれば、子供も「お母さん、本当に姿勢を変えてくれた。頑張ってくれてるんだ」ってお母さんの事も評価をしてくれるし、それによって信頼も高まります。

今までの関係を新しく構築し直して、子供も新しい状況を受け入れやすく、そして素直な自分を出しやすくなるのですね。

でも宣言するタイミングは難しいですよね。どう言ったらいいかも悩むと思います。その時は私の事を話して「『今のままでは絶対ダメ!』ってお母さん、とても怒られたんだ」と言ってください!とお願いしています。

子供も「おかあさんも怒られたんだ」と知ると「かわいそうに」と同情してくれたり、「私だけじゃなくてお母さんも怒られることがあるんだ」と、子供も不満を手放しやすくなります。

newsさんは、そうやってきちんとリセットをして、怒りっぽかったご自分を反省し、褒める事を増やして、お子さんとの関係はとても良くなっていったのです。

ところが、それから3年が過ぎ、娘さんも思春期に近づいてきて反抗もするようになり、言う事を聞かない事も出てきました。

(くれぐれも言っておきますが、反抗する時期があるのは悪い事でありません)それは子供が正しく成長をしている事なので、あって当然なのですが、newsさんは昔の癖が出てしまい、

つい「あんたなんか産むんじゃなかった」を言ってしまったのです。

「もう絶対に言わない」と約束したはずの言葉を口にしてしまった。それから娘さんは、お母さんの事を軽蔑し、一切口を利かないそうです。newsさんは事の重大さを感じ私に連絡を下さいました。こんな内容です。

ココから・・・

パピーさん、ご無沙汰しています。今3年生の娘が幼稚園の時に相談させて頂いたnewsです。あの時は愛あるご叱責をありがとうございました。

あれから深く反省し、新たな気持ちで子供と接することができ、たった二人の家庭でもとても良い雰囲気で生活できていました。(友達にも「変わったね~」と褒めてもらっていました)

ですが、私が転職し忙しくなったことや、娘もそろそろ反抗期になる時期を迎え、ここのところぶつかる事が多くなっていました。

そして(原因は何だったか覚えていないぐらい些細な事なのですが)久々に言い合いの口げんかになってしまい、あの時「今後、絶対に口にしてはなりません」と言われた「あんたなんて産まなければよかった」の言葉を使ってしまいました。

いえ厳密には「あんたなんて産まなけ・・・」ぐらいで気づき「アッ」と口を押えたのですが時はすでに遅く、娘は急に怖い顔になり「ママの嘘つき!『絶対に言わない!』って約束したのに!!!」と言って、怒って家から出て行ってしまいました。

私はここで追いかけないと、この子は帰ってこないかもしれない、と思ってすぐに追いかけ、なんとか追いついて「本当にゴメン。お母さんが悪かった。許して欲しい」とその日はなんとか娘に謝り朝を迎えたのですが、

それから一切、口を利いてくれなくなりました。ただごはんは食べます。学校にも行っています。でも挨拶をしても、話をしようとしても無視です。今日で3日目になりました。

私はパピーさんとの約束も破ってしまい、こんな相談ができる立場ではありませんが、今後どう対応したらいいか?娘にも「いつまでも怒っているのはおかしいよ」と言ってもいいのかどうか?なんとかお力になって頂きたくてメールしました。

本当に申し訳ありません。せっかく良い関係になれたのに、私のせいでそれを壊したままにはしたくありません。なにとぞアドバイスを頂けませんでしょうか?そしてできれば、今後二度とないように厳しく叱って頂きたいです。

本当に本当に反省しています。よろしくお願いします。

ココまで・・・

このメールを読んだ時、「あ~、やっちゃったか~?」と思いました。

newsさんが、とてもとても恐縮している様子が分かりますよね。

と言うのも私は「リセットは1度はできる、でも2度目は無いです。同じ失敗を2度したら(特に人格否定を繰り返したら)最も大事な『信頼』を失いますからね」と言ってあったからです。

なので、私がお返事をしても改善するかどうか?は分からない、あとはnewsさんが、どれだけ誠意を見せるか?だと思い、このようにお返事しました。

ココから・・・

newsさん、メール拝読しました。事の重大さは分かってくださっていますね。

でも大事なのは私との約束ではなく「娘さんとの約束」を破ってしまったことです。私との約束とは比べ物にならないほどこちらの方が重要なんです。

私もメールを読んで「あ~、やってしまったか・・・」としばらく頭を抱え、どうしたら良いだろうか?と考えていました。

ただ現時点で「いつまでも怒っているのはおかしいよ」と言うのはやめましょう。まずは娘さんの怒りを鎮める事の方が先です。

ですがあの時に言った「二度目は無いですよ」は決して大げさな言葉でも、釘を刺すための言葉でもなく、それが真実なのです。

ですから後は、newsさんが『今後の姿勢で見せていくしかない』と言うのが本当のところです。やはり一度方針転換をして、同じ間違いを二度繰り返しては「絶対にダメ」なのです。

ですが『諦める』のではなく、たとえそれが辛い道でもご自分を律して誠意を見せるようになさってほしいですし、せっかくこの3年がんばって、良い関係を作ってきたのですから、それを取り戻して欲しいです。

今後「こうすれば上手く行く」という方法はありません。なので愚直に自分を律するしかないのですが、私は「回復する望み」はあると思っています。

というのも娘さん、当日は家を出ていこうとしていても、その後は家にいるのですよね?そしてご飯も食べるし、学校にも行っている、とありました。

本当にお母さんの事を軽蔑し、毛嫌いしているのならいつだって家出できるし「ハンガーストライキ(ご飯も食べない)」も選べるわけです。

でも学校も変わらず行っており、ちゃんと家に帰ってきて、ご飯も食べている、ただ「無視という形で怒りを表している」のだとしたら、その怒りが鎮まった段階で修正できるかもしれない、という期待はあります。

newsさんは「今後二度とないように厳しく叱って欲しい」と書かれていましたが、厳しく叱るのは「私」よりも適任者がいます。それは「newsさん、ご本人」です。

もちろん今、反省はされていると思いますが、それを自分の中に刻み付けるやり方がありますので、それをお伝えします。

そのやり方とは「ロールレタリング」と言います。

簡単に言ってしまうと「娘さんに対してお詫びの手紙を書く」のです。でもそれを娘さんに渡すのではなく、娘さんの気持ちになって、送った手紙に対しての返事を書きます。

(娘さん宛の手紙を書いて、きちんと封までして、それを娘さんの気持ちになって開封し、読んで、娘さんの気持ちになって返事を書く『それらを一人で行う』という作業をします)

きっと最初に書く手紙は「ごめんなさい」となるでしょうが、それを読んだ自分の中の娘さんは「簡単には許せない」と言うでしょう。

そうしたらその内容に対して、もう一度newsさんは娘さんに対してお返事を書いてください。

それを2回、3回、と繰り返すと、心から誠実な気持ちを出せるはずですし、娘さんの気持ちもすごくよく判るはずです。

自分の中で自分の気持ちを伝え、自分自身で厳しい返事をする・・・その繰り返しは、けっこう辛いはずです。

でも誠実に娘さんと向き合える自分の姿勢を作る事が出来ます。

例えば3回のやり取りをすると、1日ごとに手紙を書いたとして6日かかりますよね。その間ずっと自分の中で娘さんとまっすぐに向き合うのです。(実際の娘さんとは、無視をされても「おはよう」や「行ってらっしゃい」など変わらずに声を掛けてください)

もし、その間に実際に娘さんの気持ちが晴れて会話ができるようだったら、その時はチャンスです。「本当にごめんなさい。あなたを傷つけてしまい申し訳なかった」と心からお詫びを言ってください。

又、何回かのロールレタリングをした後でも、娘さんの気持ちが変わらないようなら、newsさんから「話を聞いてくれる?」と声を掛け「この数日間、こういう事をしていたんだ・・・本当に申し訳なかった」と誠実に娘さんに謝ってください。

これで解決するかどうか?は分かりません(本当の解決は、newsさんの姿勢を見せる事しかないと思っています)が、

娘さんが「これだけ悪いと思ってくれていたんだ。私の事を考えてくれていたんだ」と分かれば、娘さんの気持ちが変わる可能性は十分にあります。

この「ロールレタリング」はゲシュタルト療法からヒントを得て考え出された日本発祥の技法で『役割交換書簡法』とも呼ばれているのですが、この効用については論文にもなっています。

https://imsar.jp/pdf/imsar10/imsar_10_05.pdf

自分の気持ちを整理するとともに、相手の気持ちもよく判り、さらにそれが記憶にも残るので、大きな失敗をしてしまった時や、誰かに大きな迷惑を掛けてしまった時に「繰り返さない」効果を発揮しますし、次に会話をする時には誠実に対応ができます。

私も関係の改善を心から願っていますが、一番大事なのはnewsさんの誠実な気持ち。姿勢。そして娘さんにそれが届いて信頼回復ができることです。

だから時間がかかったとしても諦めず続けてほしいです。

ただいつまでたっても娘さんの気持ちがおさまらないとしたら、その時はもう一度ご連絡ください。

親が反省することは大事ですが、いつまでも娘さんに対してへりくだった態度をしていては、娘さんに道を外させてしまいかねません。

なのでもし全く改善しなかった時には、もう一度一緒に考えましょう。

ココまで・・・

結果から言ってしまうと、newsさんがロールレタリングをし始めて、3日ぐらいしたところで、娘さんが「怒っているのも疲れた!」と声を掛けてくれたそうです。

そしてnewsさんは「チャンスが訪れてくれた」と、私とのメールのやり取り(3年前のものも一緒に)と、書き始めた手紙を見せて「本当にごめんなさい」と謝ったそうです。

娘さんは「自分で手紙書いて、自分で返事書くの?変なの?」と言いながら「あ、でもこの手紙は私宛でしょ。貰っとく」と、その日、1日でわだかまりは解け、会話はできるようになったそうです。

そしてその翌日には「ママへ」というお返事をもらったそうです。

そこには「ママ、お手紙ありがとう。本当は私からゴメンしなくちゃいけなかったのに、とても嬉しかったよ。ママ、本当は大好き!」って書いてあったそうです。

ねー。よかった。newsさんが喜んでくださったのは言うまでもありません。

そして「このロールレタリングがすごくよかったです。泣きながら手紙を書いてここのところ起きていたとげのある気持ちも無くなりました・・・」とご連絡くださったので、今日はそのご紹介をさせて頂きました。

もし「大失敗してしまった」と思った時(無いのが一番ですが)使ってみてくださいね。今までの「反省」とは大きく違う気づきがあるはずですから(^^)。

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パピーいしがみ 人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子供達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。

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