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第1279号 ギャンブルと子育て

パピーいしがみです。

まずはご報告です。
先週はYouTubeを4本上げました。

「年齢を超えた悩み『不登校』 https://youtu.be/MWYTywq0ids 」と

「子育ての常識、それってウソですよ『みんな仲良く』 https://youtu.be/DzNuR4xCTmU 」と

「子育ての常識、それってウソですよ『上の子優先』 https://youtu.be/hYa57_1PrMU 」と

「片側顔面痙攣 https://youtu.be/Navo9pt_ut4 」です。
「片側顔面痙攣」は子育てとは関係ありませんが、私の顔をご覧になった方が心配されると思って、動画で説明しました。

今後も面白いトピックを増やしていきますので、登録がまだの方は是非、ご登録くださいね♪

■あ、そうでした!!「登録の仕方が分かりません!」と教えて下さった方がおられました。私も説明もせずに申し訳ありません。

登録方法:一番簡単なやり方は、スマホを横向き(大きな画面)でご覧になり、YouTubeの画面でしゃべっている私の鼻の位置位から上に指を動かす(スワイプ)すると、「パピーいしがみの幸せなお母さんになる為の子育て支援チャンネル」(チャンネル登録)というボタンが出てきますので、(チャンネル登録)とある部分をタップするだけで登録できます。

【YouTubeチャンネル】https://www.youtube.com/@shiawasenaokaasan
登録方法:このページには黒い楕円に(チャンネル登録)と書かれていますから、そこをタップしてください。(それだけで登録できます)

【Instagram】https://www.instagram.com/papy_ishigami/
登録方法:このページは丸い私の写真の横に(フォローする)と書かれている四角いボタンがありますから、そこをそこをタップしてください。(それだけで登録できます)

いまさらですが、動画って便利ですね。

今まで二の足を踏んでいたけど、やってみると面白いし、リアルな反応があったり、今まで接点が無かった人まで見てくれているみたいです。

今まではiPhoneで動画を撮っていたんですが、いろいろ使いにくかったり音声や画像もイマイチなので、撮影用のカメラとマイクを買ってしまいました。YouTuberになったような気分です。(笑)

さて、今日のメルマガは「ギャンブルと子育て」としました。

「ギャンブルと子育て関係ないじゃん」って思いますよね。

いえいえ、これが結構関係あるんです。大谷翔平選手のお金を使って多額のギャンブルをしていた水原一平氏のお父さんもかなりのギャンブル好きで自己破産をされているとか。

ギャンブが悪いとは言いません。私も高校生までは賭け麻雀もやりましたし、パチンコもやりました。

ただ成人してからは、全く足が遠のき、パチンコはもちろん、競輪、競馬、競艇、オートレース、宝くじさえ一回も買ったことはありません。

それは「掛け事はいけない」と考えていたわけではなく、働くようになってから、学びが収入に紐付いてくることを知って、

ギャンブルにお金や時間を使うより、本を買うお金に使ったり、スキルアップに時間を使いたかったのが本音です。

(よく『時間つぶし』と言われる方がおられますが、私は潰す時間は一秒もないと思っています。人生は限りがありますから。ですから携帯ゲームも全くやりません)

でもギャンブルの好きな人って結構いるんですね。(胴元が儲かるシステムになっているんですけどね)

私が相談を受ける中でも、旦那さんがギャンブルが好きで、生活費をなかなか入れてくれないっていう人もいます。

「ギャンブルは人を狂わせる」なんて言いますが、実はそこに面白い理由もあるんです。

それって『時間割引率』の概念を知ってる人は、ギャンブルをしない、ということなんです。

(これについては勝間和代さんの本「勝間式生き方の知見」に細かく書かれていますので引用させて頂いています)

『時間割引率』とは何か?ですが、これは経済学や行動経済学で用いられる用語で、『将来のより良いことのために、今の欲望をいかに我慢するか』と言う概念のことなんです。

例えば、今1万円をもらうのと、1年後に1万1千円をもらうのと、どちらがいいかを聞かれたとき、多くの人が「今の1万円」を選ぶのです。

これは先に手に入れることのできる報酬を、今すぐ手に入れる報酬よりも低く評価する心理が働くのですね。

千円の上乗せということは、1年間で10%の金利が付くということです。こんな金融商品はほとんどありません。なのに、それを選択する人は少ないわけです。

実はこれはいろいろなところで言えて、例えばAIがこれからさらに発達することがわかっているのに、相変わらず今の仕事をしがみつこうとしている人がたくさんいます。

それが必ずAIにとって変わる、もしくは今の仕事が無くなると予想できるのに関わらず、勉強して新しい仕事にチャレンジしようと思う人よりも、

「給料が減った」「仕事がない」と居酒屋で飲んで嘆く人が多い、ということなんです。

まだまだありますよ。消費者金融で借金をする方って、今もすごく多いみたいなんですが、(昨今のテレビCMで過払いの返還請求を促すほど風向きは強いはずなのに、有名消費者金融会社の株の上昇を見ると、いかに利用者が多いか分かります)

消費者金融を利用する方の多くが、高い金利にもかかわらず、先にお金を使って楽しいことや良い思いをして「後々、月々お支払いしてけばいいや」と考えるそうです。

そうそう。その消費者金融のCMのうたい文句は「物より思い出」です。物は買ったらそれで終わりだけど、思い出はずっと残るから価値がある、という事だそうです。

物は飽きたら売ればお金になるけど、思い出は売れないのにね。(思わず笑っちゃいました)

消費者金融の利率ってご存じですか?最大18%もあるそうです。ヒエー!もう消費税どころの額じゃない。

それにこれって複利(元金だけじゃなく元金+利息に対してさらに利息が付く)で増えますからね。恐ろしい。

それでも未来の支払いよりも、今の快楽を求めてしまうんです。

又、これについてスタンフォード大学の心理学者「ウォルター・ミシェル」と言う方が実験しています。

それをマシュマロ実験といいますが、目的は「将来のより大きな成果のために、自分の衝動や感情をコントロールし、目先の欲を我慢する能力」が、人の社会における成功に効果があるか?というものです。

内容は4歳の子供にマシュマロを1個与て「15分間食べるのを我慢したら、もう1個与えられる」と言う実験で、先の『時間割引率』の意識が将来どう違うか?と調べたのです。

約200人の子供を対象に行ったところ、3分の1の子が我慢できたそうです。

そしてその子たちは10数年後も自制心を持続していて、周囲より優秀な成績を収めていることがわかったのだそうです。

とは言っても・・・

実はこの実験には後日談があって、対象を変えて再実験したところ、そんなに明確な結果は得られなかったということです

なぜかと言うと、最初の実験はスタンフォード大学の附属の保育施設に通う、とても恵まれた家庭の子供だけを対象にしていて、余裕があることを前提にした子供たちだったからです。

実際に子供たちの自制心を左右する要因は、子供自身の性格よりも、家庭面(親の、姿勢や時間やお金の使い方等)であるということもわかったわけです。

例えば、もし、マシュマロを普段もらえない家庭、あるいは我慢したら2個もらえるということが『常に嘘』であるような家庭環境で育っていたら、1個もらった段階で食べてしまうのが自然で賢明な選択になります。

親がいつも約束を守らない家庭だったら、子供も「食べるのを我慢したら2個あげる」と言われても信じなくて当然です。

これまでの育った経験から1つもらったらすぐに食べることを選ぶようになるのです。

ということは、時間割引率を身に付けるためには、嘘のない家庭、人を信じる気持ちが備わるような環境で育たなければならない、という事でもあるわけですね。

さあ、どうでしょう?ギャンブルと子育てが関連付いてきましたよね(^^)。

そしてあなたのご家庭の場合はどうですか?

今「まずい。ウチはギャンブルはするし、子どもにも嘘ついてる!時間割引率の概念も全くない」と思われた方は、今からでも対策があるんです。

それは(欲に対して自制するのは大変ですから)魅力的なものや、欲しくなりそうなもの、快楽に向かいそうなことを遠ざけるのだそうです。

具体的に言えば、お菓子、ネット、ゲーム、お酒、タバコなどなどです、

ね。どれも私たちの生活に深く入り込んでいるものばかりですよね。だから、最初から全てを節制しようとするのではなく、

最初は、お菓子を少し減らしてみる。スマホの電源を切ってみる、そんなところから始めるといいそうです。

それで少し痩せたり、気持ちが穏やかになってくると「もうちょっとできるかも?」と思い始めるのですね。

時間割引率を高める体験をして「こっちの方がいいや」ってわかるとだんだん習得できていくのだそうです。

もちろんもちろん。将来の幸せのために今の幸せを犠牲するなんてことは本末転倒ですが、子供たちに教えることを考えると、今すべきことが見えてきますよね。

あ、最後に一つ。

冒頭に出てきた大谷翔平選手の多額のお金を使った水原一平氏について、きっと多くの方が「大谷君かわいそう・信じていたのにね」と同情されているとと思いますが、

私は、水原氏が大きな失敗をしてしまったのは、その環境を作った(多額のお金を自分で管理することなく任せてしまった)大谷選手にも責任があると思っています。

なぜなら、最後の最後、お金の出し入れについてだけでも自分で管理していたら、こんなことは起こり得なかったからです。(同様の話は芸能人にもよくありますよね)

それは大谷選手の「信頼」があったとは言えども、水原氏が罪人になってしまう環境を作ってしまった、のは大谷選手だったという事なんですね。

それで水原氏だけでなく、水原氏のご家族・ご両親・ご親戚も苦しんでおられるでしょう。

これはまさに子育てと同じ。

「人を信じるな」「子供を信じるな」という事ではなく、犯罪を起こさせないために(人は魔が差すという事があるのですから)自分を守り、相手との関係を守るために、魔が差した時には未然に防げるような対策をしておかねばならないのですね。

ちなみに私は妻との関係を悪くしたくないので、妻には会社の経理をお願いしていますが、会社のお金は全て私が管理して、出入金をしていますし、プライベートでも妻が実家からどれだけ遺産をもらったのか?も全く把握していません。(妻も同様に私の個人資産は知りません)

それは「相手が罪を犯す環境を作らないため」でもあるんですね。

お父さんが「毎月積み立てていた子供の学費保険を解約し使っていた」とか「後輩におごる為にクレジットカードで多額の支払いをした」とか「財形貯蓄を知らぬ間に解約していた」なんてご相談はとてもたくさん頂いています。

当然それはトラブルの原因になりますし、お父さんとお母さんがお金のことででケンカしていれば、子供はお金に対する嫌悪感を持ったり、結婚に対しても疑問を感じたりします。

そうならない為にも、きちんと分けて、しっかり管理する。それは是非、やっておいてほしいな~と思います。健全な家庭を維持するためにも(^^)。ね。

ちなみに今は「チャージ式のクレジットカード(年会費無料)」がありますから必要分だけをチャージして「いざと言う時にはこれを使って」と渡しておくだけで、無駄遣いの抑止力になります。

お父さんだけでなく、中高生の子供達にも使えますし、罰として「使わせない」という時も手元のスマホでストップできますからね(笑)

新しく「思春期の悩み」のページができました。
https://www.age18.jp/adolescent.html

上級編が大きくバージョンアップしました。
通信講座『“幸せなお母さん”になる為の子育て(上級編)』
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パピーいしがみ 人材育成の現場から、育児・子育てこそが、本人の一生のベースになると痛感し、吸収したノウハウやアイデアを自分の3人の子育てに応用。子供達が喜びと自信を持って成長していく中で、親としての充実感と予想をはるかに上回る結果に驚愕する。2003年あまりの少年犯罪の多さ、幼児虐待の事件に心を痛め、その子育て育児方法をインターネットで公開。熱烈なサイトのファンからの要望で、テキストを作成し通信講座として紹介。著書も好評で現在は会員さんから毎日届く悩みや相談に応えている。

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