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第132号 ぼく、書けるよ!

あなたは、右利き?それとも左利き?子供さんはどうですか?

今日は今年1年生に上がるりよさんのお子さんのお話です。

とっても嬉しい事があったんだって!(笑)

ココから・・・

お世話になっております、りよです。

先日、とても嬉しいことがあり、パピーさんに聞いて欲しくてメールしました。

この春、小学一年生になる長男の話です。

突然ですが、パピーさんは右利きですか?私は右利きですが長男は左利きです。

乳児の頃、左手が器用だと気が付いてからは、なるべく右で持たせるようにし、お絵描きをするようになってからは

『右手で書こう』と言って左手で持つ事を注意し始めましたが、だんだん私の顔色を伺うようになり、

うまく書けないので楽しくなくて、私の目を盗んでは左手で書いたり、私の前でお絵描きをしなくなったりしてしまいました。

いろんな話を聞いて

“厳しい利き手矯正は脳が混乱を起こし今まで出来てたことが出来なくなるっていうし、

今は昔と違って保育園や学校でも厳しくないし、左利き用品も普通に買えるし。本人が楽しめる方向で行こう!”

と左利きを受け入れたのでした。

保育園でピアニーだけ右手を使うことになったのですが、嫌がらず楽しんで上手に弾いていました。

文字に興味をもった頃、さりげなく

『両方の手で書けたらかっこいいよねぇ。使い分けとか誰も出来ない事ができるって憧れちゃうよね、お兄ちゃんはその可能性を持っているんだよ』

と言ったりしていました。でも字を書く手はやはり左でしたが…。

ところが先日、突然に『僕、右で書くから!』と宣言されたのです。

今、昼間は毎日、実家へいっているので(左利きに少しうるさい)、何か言われたのだと思ったのですが違いました。

突然の宣言に『どうしたの?なにかあったの?何か言われたの?』しか言ってあげられなくて…。(なんて心の狭い…)

気になったので次の日、左利きをネットで調べていたら、不便なことだらけということに気が付きました。

矯正した人はそれなりの、しないひとでもそれなりの苦労があり、右利きでは考えられない世界がそこにはありました。

左利きであることが保育園で困ったという話は特になかったのですが、小学校では授業で困ることも出てくるはず。

今、思いつく限りでは、習字とそろばん。

習字では字が書けていないと書くことはできないですよね。左手ではかなり大変だと思います。

今はひらがな・カタカナですが今度は漢字が出てきて、書き順もきっと混乱してしまう…

やはり文字を書くことに関しては右手を使わないと、この先、彼は勉強の面で辛い思いをするのでは…。

『直すにはヨレヨレの字でも笑われない今がチャンス!』って思ったのです。

そして、お兄ちゃんに話してみました。

どう説明したら分かりやすいか練りに練って(;^_^A 

でもそれは必要ありませんでした。

話をしていくうちに、彼は自分の思っていたことを話してくれました。

“右手が使えなくて困ったことがたくさんあった。だから右手を使えるようにしたいんだ”と。

私は驚きました。

不自由なく保育課程を終了したとばかり思っていたのに、問題なかったと思っていたのは私だけ。

彼は彼なりに不便さを感じていたのです。

気が付いてあげられなかったことを謝って、右手の練習をサポートすることになりました。

強制ではなく、楽しく…今ならきっと出来ると思います。

『ぼく、書けるよ!』と言って書いてくれた文字はとても綺麗でした

(私が以前、彼が右手で書いた文字を見たときは、力が入らずミミズのようなひょろひょろな、文字にはなっていない線だったので)。

机が届いてから半月、机に向かって勉強と称していろいろしていましたが、私の知らないところで一生懸命に練習したようです。

私は彼が、『自分で考え自分で決めて実行したこと』がとても嬉しかったのです。

そしてそれが結果に繋がった事も。

それをそのままダイレクトに伝えたらとても誇らしそうに照れ笑いしていました。

できたからここで終わりではなく、完全に自分のモノにできるようサポートしたいと思いました。

左利きだから…が減ることを願って。

お忙しいのに最後まで読んでいただいてありがとうございます。

最近はみんなが素直で(私も(^-^))毎日が楽しいです。“幸せなお母さん”をまたひとつ見つけましたよ(^-^)

ココまで・・・

りよさん。ご報告メールありがとうございます。

子供さんも立派ですよね。自分で結論を出したんですね。そして宣言までして・・・!

今日、このメールをご紹介したのには、とても参考になる事があったからです。

『左利き』は実はとっても不便です。

親はそれを知っていますので、「子供の為に」変えさせよう!とします。

左手を使っていれば、「右を使いなさい。って言ったでしょう!」なんて言ってしまいがちです。

子供としては、「右より左の方が何やったってうまくできるのに・・・」「なぜ・・・?」と思うわけです。

親に「右を使え!」と言われて思うようにできない自分。

怒られて、努力してもうまくできない。

だんだんイライラして「もうやだ!」って思いたくなります。

でも、りよさんはそこをむりやり矯正しようとはしなかったんです。

こうありました。

『両方の手で書けたらかっこいいよねぇ。使い分けとか誰も出来ない事ができるって憧れちゃうよね、お兄ちゃんはその可能性を持っているんだよ』って。

こんな風に言われたら「やってみようかな?」って思いますよね。

その後、お母さんの思いとは裏腹に、子供さんは自分の心にずっと引っかかっていて結局自分で答えを出したんですね。立派です。

私は、思うんです。子供でもみんな心はあるし、考えもする。

「どうしたらいいんだろうか?」と悩む事もあるし、「こうやってみよう」と思う事もある。

それは、年齢じゃないんですね。

幼稚園でも子供達が「こうしよう」「ああしよう」と自分達で遊びを考えたり、ルールを決めたりもします。

まだ、○歳だから・・・とか子供だからそこまではまだできないだろう・・・。

そう考えているのは親だけで、実は、どんどんその能力は育っているんですね。

その能力を伸ばすのも、蓋をするのも「親」なんだと思うのです。

今回のりよさんの報告でこれを皆さんに伝えたかったんです。

でも、なんと言ってもりよさんの「子供の気持ちを尊重する」考え方が素晴らしいと思いますね。

最後にこんな言葉がありましたね。

“最近はみんなが素直で(私も(^-^))毎日が楽しいです。“幸せなお母さん”をまたひとつ見つけましたよ(^-^)”

私もとっても嬉しいです(笑)ありがとうございました。

※ ご興味がありましたら、ご覧ください。

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