第158号 『ココロ』を感じる、理解する。
こんばんは。パピーいしがみです。
以前、メルマガ144号で『悩む事、それはチャンス!』という内容を配信しました。
(詳しくは…https://www.age18.jp/back144.html)
お母さんが考える『育児』は、子供の為の育児になっていない場合があるんです。と言う内容でお送りしたのです。
詳しくはバックナンバーをご覧頂きたいのですが、ちょっと内容をピックアップしますと・・・
ココから・・・
パピーさん、やっと目がさめました。分かったんです。(・・・と、思います)覚悟の意味が。
今まで何か勘違いしてました。
“今、あなたに必要なのは、覚悟することです。「いい母親」「理想の自分」「理想の子ども」を捨てる覚悟です”
子供を通じて、義理の両親や先生方に、「わ・た・し・がどう思われるか」「いい母親に見られたい」「しっかりした人間にみられたい」そう思ってたんですね、私・・・
子供のことを思っての言葉だったり、行動だと思っていたのに、私のための育児になってしまっていた。
それを捨てる覚悟って事ですよね。
( 後 略 )
ココまで・・・
実は、これって、私(というか他人)が直接言うと、とっても反感を買うし、ご自分の非も認めなければならないので、
あえてご協力下さった方のお名前も伏せたのですが、お読み下さった方の中には、私の真意をすぐに察知して下さってかなりの反響もありました。
今日、ご紹介するあわゆきさんもそのお一人で、このようなお返事を下さったのでした。
ココから・・・
パピーさん、こんばんは。あわゆきです。
今回のメルマガ(144号)、子供のサインに気づくきっかけになりました。ありがとうございます。
ここ数日、昼寝、就寝の前に、1歳6ヶ月の息子は、自分から「ねんね」といって、寝室に入っていくようになりました。
しかし、そこから、1時間、2時間と、全く寝ないのです。
布団に入って、絵本を読むようにいったり、そうかと思えば、部屋をでていって、ぬいぐるみを持ってきたり。同じ行動を、何度も何度も繰り返すのです。
自分から「ねんね」といっているのに、寝る気配がなくて、『早く寝てよ~』『何でよ~』と思っている自分がいました。
でも、これって、息子にとっては、「お母さん(私)と二人っきりで甘えられる時間を確保する」っていう事だったんじゃないかと気がつきました。
平日は仕事に出ているので“家事を効率良く進める事”が自分の意識の中心に来ていて、息子に対する態度が、おざなりになっていたんですね。
そういえば「休みの今日も自分のやりたい事ばかり考えてたな~」と、反省です。
嫌でも私の元から離れていくのに。
その時に”もっと構っておけばよかった”と思わないよう、“必要としてもらう喜び”を噛みしめていこうと思います。
ココまで・・・
そして私も下記のようにお返事したのです。
ココから・・・
あわゆきさん。こんにちは。パピーいしがみです。お久しぶりですね。
そうなんですね。必要としてくれる時間はとても短いのですね。でも、なかなかそれを感じ取れる人はいません。
良い発見だったのではないでしょうか?
“「お母さん(私)と二人っきりで甘えられる時間を確保する」っていう事だったんじゃないかと気がつきました”
あわゆきさんが感じられたように、私もそう思います。
是非、一緒にいる時間、べたべたする時間。お話しする時間を取ってあげてくださいね。
ココまで・・・
そして数日後、こんな報告を頂きました。
ココから・・・
パピーさん、あわゆきです。お忙しいのに、お返事ありがとうございます!
『一緒にいたい』のサインに気づいてから、もう、要求があれば“いちゃいちゃ”(笑)するようにしました。
そうしているうちに、自分の考え方が、変わってきました。
正直にいうと、最初は子供のために時間をさくは、自分の一生懸命考えた段取りが台無しにされるようで、抵抗がありました。
でも、実際に家事の最中に足元に絡みついてきたときに、手を止めて、絵本を読んだり、じゃれたりしてみたら、自分が思っていた時間(10~15分くらい)よりもずっとずっと短かったんです。
絵本を3回読んでも、5分もかからないんですよ。
たとえ忙しい朝でも、5分程度なら微調整は可能です。
それでいて、かまった後は、おとなしく一人で遊んでいてくれるし、着替えなどのこちらの要求にも従ってくれる事が増えてきて、うそのようにその後の段取りが順調にすすむので私も大変気分が良いのです。
イライラして、”も~!!”と思うこともほとんど無くなりました。
ちょっとの手間(かまう事)を惜しんで、後で自分も子供も嫌な思いをするのは、なんてばかげた事だったんだろうと思いました。
自分だって、何かして欲しいと思ったときに、後回しにされると、すごく寂しいし、腹も立つ。
それを子供に強要していたんだから、感情が爆発してかんしゃくを起こすのは当たり前ですよね。
表現してくれればまだ良いけど、気持ちを閉じこめてしまったら…
自分が気持ちを閉じこめたタイプだったのですが、親以外にも心を開く事が難しく、人間嫌いの傾向がありました。
心の底から感謝したり、感動した事が、少なかったように思います。(今は、人とかかわりを持つ事が好きですので、ご安心を。)
自分がラク(手間を惜しむ)をした分は、必ず後で自分だけじゃなく、子供にとっても大きな苦労に変わるんだ!と思ったので、
今は“面倒だな、嫌だな”と思う事こそ、気づいたときにきちんとやれば、後で楽(うれしい、楽しい、気持ち良い)になるぞ!と思って、行動するように心がけています。
そしたら、本当に、まだ3日目ですけど、自分の気持ちがとても穏やかで、気持ち良いです。
今回の事で『認める』『包む』が、本当に理解できたように思います。
今、子供がたとえ『イヤイヤ』をしても、かわいいと思える自分がいるからです。
子供が産まれてすぐに、保育士をしている義母から『親がすべき事は、子供を”見る”事だと思うよ』といわれた事を思い出しました。
当初、文字通り、片時も目を離さないで子供の『動向を見る』事だと思って“家事だってやらないといけないのに大変だ~!そんなの無理!”と思っていました。
でも、そうじゃなくて子供の『「ココロ」を感じる、理解する』事だったんだなと思います。
そして、理解するための努力を惜しんではならない。それが、親がすべき”苦労”なんだと思いました。
今、とてもすっきりしています。自分の行動の基準が、はっきりしたからです。“本当に大事な事”が、わかった気がします。
1年前、パピーさんと出会えて本当によかった!
また、うれしい事があったら、報告しますね。
長くなってしまって、すみません。最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
ココまで・・・
あわゆきさん、もう1年たったのですね。
「ほんとうに良かった」という言葉を聞けて、私も嬉しく思います。
親って、子供の成長に合わせて、新しい発見があったり、驚きがあったり、そして悩みがあったり、問題があったりしますよね。
でも、間違いなく言えることは「子供も感情を持った一人の人間」なんだって事だと思うのです。
そう。私達が「してほしい」と思うのと同じく、子供も「して欲しい」と感じる事はあるし、「して欲しくない」と感じる事もあるのですね。
それこそ“子供の『「ココロ」を感じる、理解する』”だと思うのです。
でも、私達には向上心があり、子供に「こうなって欲しい」「こうさせてあげたい」と思ってしまうのですね。
そしてその思いが強ければ強いほど「○○しなさい」「××はだめ」になってしまうのです。
又、そうなった時、子供の『ココロ』は感じていない、理解されていない。って事になってしまいます。
この辺りのバランスを理解されると、とっても楽に(楽しく)なると思います。
あわゆきさん、ご掲載の許可、ありがとうございました。又、新しい発見があったら、教えてくださいね。
ご興味のある方はこちらをお読みください。
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