第192号 いじめは絶対になくならない
こんばんは、パピーいしがみです。
今日のタイトルは『いじめは絶対になくならない!』としました。
このタイトルは、ホームページにもありますし、「くじけない子に育てる本」にも、そしてテキストにも記載しています。
ここのところ、テレビでもニュースでもいじめで自殺とか、教師のいじめとか、はたまた討論会のような番組も企画されています。
どうしたら「いじめ」がなくなるのだろうか?誰のせいで「いじめ」がなくならないのか?いったい何が悪いのか・・・?そんな討論がされています。
私の本や、テキスト、又はホームページを熟読されている方はほとんどが、「いじめはなくならない」と理解されていると思います。
いや、本当はなくなるのかも知れません。でも私は「絶対になくならない」と思っています。
どんなに学校が頑張っても、どんなに国家が努力しても、絶対に絶対になくならないと思っています。
何が悪いのではありません。
1つの例をあげますね。あなたもこんな経験はありませんか?
可愛い猫を見つけて、なでたり可愛がっているうちに、引っかかれて逃げられた事。
人懐っこい猫はなでられる事が好きです。なでられる事で喜びます。
ところが、あんまりしつこいと「いい加減にしてよ!」って抵抗するんですね。
猫はある程度は、なでられる事も我慢していますが、あんまりしつこいと、「いい加減にして!」と感じるボーダーラインがあるんですね。
そのボーダーラインを超えたとき、猫にとっては「喜び」ではなく、「不快」になるんです。
その「不快」な状態が猫にとっては「いじめられた」状態なわけです。
同じように私達は、クラスメートで興味がある子がいると、その子がどんな子か自然に調べだすんですね。
仲良くなりたくて、相手がどんな反応をするのか見るのです。
最初は、ちょっとした気に障る言葉だったり、からかいだったりするのが、徐々にエスカレートして、辱める言葉になったり、ちょっと押してみたり、引っ張ってみたり・・・。
そうして反応を見るんです。
よく男の子なんかは、ケンカをした後、ものすごく急接近して親友になるなんて事もありますよね。
私もそうやって取っ組み合いのケンカをして友人・仲間になったケースもあります。
ココでちょっと考えてほしいのですが、仲良くなる為のコミュニケーションの手段であるそれらは、
ある子は最初の気に障る言葉で、すでに「いじめられた」と感じるかもしれませんし、
ある子は、押されたり、引っ張られたりしても「いじめ」とは感じない子もいるのですね。
どのあたりで怒るのかな?自分より強いかな、弱いかな?どんな考え方をするのかな?
その子を調べる手段である、からかい。ふざけあってじゃれあって、相手に触れて反応を見て仲良くなるんです。
きっとあなたにも経験があるはずです。
じゃあ、そのからかいがどういう状態から酷い「いじめ」にエスカレートするのでしょうか?
私は1つの原因として「我慢」があると思うのです。
多くの親は「友達と仲良くしなさい」と言いますよね。又は「叩かれても、叩き返さないように」なんて。
又、「ケンカはダメよ、話し合いで解決するのよ」とか「乱暴な子は嫌い、優しい子が好き」なんて言う方もいますよね。
これって、子供にとってものすごいプレッシャーなんですよ。
そんな言葉を聞いて育った子は「ケンカは野蛮、仲良くしなきゃ」って思います。
ヤンチャ坊主からちょっかいを受けても「ケンカはダメ、叩き返しちゃダメ」って頭の中でパニックです。
そしてじっと我慢、我慢、我慢するんです。ヤンチャ坊主はどうすると思いますか?
「あれ、反応なし」「もうちょっと強くやってみるか?」
「まだ、反応なし」「それじゃあ、もうちょっと?」
「なんだ、まだかよ」「もしかして、無視してる?」「これらなどうだ?」
相手の反応が無い事でどんどんエスカレートします。
その時、やられている子供はもう大変です。
「ケンカはダメなんだ」「手を出しちゃいけないんだ」「悔しい」「でも我慢しかないんだ」「我慢、我慢だ」
必死で我慢します。
そのうち「あれ、これってひどすぎない?」「もしかしてこれがいじめ?」「僕、いじめられているんだ」
「みんな、見ている」「にやにやして見ている」と、とてもみじめな気持ちを感じます。
くやしい、でも手を出せない、みじめだ・・・知らないうちに涙が出ます。
出来る事といえば、無抵抗で泣くだけ。ヤンチャ坊主は次の日も次の日もやってきます。
無抵抗がどこまで続くか、次第に次第にエスカレートします。
自分の子供がいじめられているなんて、親は心配するだろうから、相談もできない。
悔しい、辛い、逃げたい。でも。自分で解決するしかない・・・我慢しかない。もうやだ、・・・死にたい・・・。
私は、いじめがエスカレートする過程に、必ずあるのがこの「我慢」だと思うのです。
いじめになる前で、からかいで終わらせる為には「やめろ!」って大声で言えること。
「ケンカでも何でもやってやる!」っていう度胸。そして、プライドを守るだけの気もち。
それを前面に出す事で、相手はその子の強さを見るんです。一目置くようになるんです。
だから、お願いです。子供に「我慢」をさせないで欲しい。子供が「怒り」を感じたら、爆発させて欲しい。
親の希望を押し付けないで欲しい。どんな事でも、聞ける状態を作っておいて欲しい。
絶対になくならない『いじめ』だからこそ、それに対応できる強さを声にできる自信を身に着けさせてあげて欲しい!
私は子供達にこのように言いました。
「腹が立ったらやり返せ、思いっきりぶん殴れ!」「あとの面倒は俺が見る!」って。(今日は過激ですみません)
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号数 | 内容 | オススメ度 |
---|---|---|
43 | ■ いじめ・・・絶対になくならないもの | ★★★ |
51 | ■ あなたなら・・・どうしますか? | ★★★ |
53 | ■ 私なら・・・こうします。 | ★★★★★ |
54 | ■ あなたなら・・・どうしますか? 最終回 | ★★★★★ |
58 | ■ いじめられた過去からの復活 | ★★★★★ |
59 | ■ 復活のきっかけ | ★★★★★ |
76 | ■ いじめは“絶対に”なくならない! | ★★★★★ |
83 | ■ 子供が誰かを傷つけたら・・・? | ★★★ |
100 | ■ 親の想像を超えた妨害は起りうる | ★★★★★ |
164 | ■ 知ってると知らないとでは、偉い違い | ★★★ |
176 | ■ 子供の世界にもダークな部分がある | ★★★ |