第195号 お母さんの心に「僕」を感じる
こんばんは、パピーいしがみです。
駄々をこねたり、イヤイヤが激しかったり、又は殴ったり、物にあたったりって・・・
何でこの子はこうなんだろう?もう、いいかげんにしてよ!って事、ないですか?
実は、そんな時、本当は子供もとっても寂しくて、それをお母さんに伝える為のアピールだったりします。
私達もそうですよね。
大好きな人が急に冷たくなったり、よそよそしくなったりして「嫌われているのかな?」って思うと、
気持ちが揺れて、イライラしたり、わがままを言ったり、わざとすねてみたり、相手の気を引くような行動を取ることもあります。
子供達も同じなんですね。
特に叱りすぎたりすると「お母さん、僕が嫌い?」って、ものすごく不安になるんです。
世界で一番好きな人に「嫌われているのかも?」って思うとしたら、これは辛いですよね。とっても寂しくなりますよね。
そしてそれが行動に出ます。
お母さんは「何故?」って思います。そして、又叱ります。
子供は、寂しくて切なくて、でも他に方法を知らなくて、同じようにアピールをします。
そして、お母さんは「もう、いい加減にしなさい!」「いったい、いつになったら解るの!?」って怒ります。時には手も出ます。
そして子供は又、寂しくて、切なくて・・・。それが何度も何度も繰り返されるんですね。
今日のご紹介のメールはスティッチさん。ある言葉で、子供が全く変わってしまった。というご報告です。
安心したこどもさんは「もっとお母さんに好かれる僕になろう!」と自分で努力をし始めたのです。
そう。お母さんの笑顔、お母さんの優しい言葉、お母さんの心に自分がいる事を確認したいんです。
子供達も私達と同じように、いつも安心を求めているんですね。
ココから・・・
パピーさん初めまして。
この度パピーさんの講座を受けさせていただくことになりましたスティッチです。
これから一年頑張って幸せなお母さんになる事を決意しました。よろしくお願いします。
私には4歳になったばかりの年少さんの男の子、1歳の女の子を持つ母親です。
子育て、皆さんはどのようにしているんだろう???
長男が幼稚園に行きだしてから、私自身も少し疲れていたようで、かなりのストレスを感じていました。
泣くまで怒らなければ私自身が気がすまない、そんな毎日でした。
ちょうど昨年末から主人が仕事を独立し、仕事も手伝わなければならなく、そのストレスも重なっていたと思います。
我が家は犬を飼っています。
私の怒る態度、言い方、そのままを息子が同じように犬に叱っていたのです。
それを見て「はっ!!」としました。我に返りました。
このままじゃいけない、わらにもすがる思いでネットを検索し、パピーさんを知りました。
講座は値段も少し高かったけど、直ぐに購入することに決めました。
まず、テキストが届いたのが、息子の誕生日だったのです。まだ一章しか進んでいません。
一章は命のバトン、息子を出産した時のシーンが頭を駆け巡りました。
納品書の「パピーいしがみより一言メッセージ」を読み、そこで涙があふれてしまいました。
「一歩、一歩。ゆっくり・・・・ね」私はかなり焦っていたようです。
息子はかなりの内弁慶、娘は明朗活発。息子は幼稚園に行く時、毎日泣いていくんです。
幼稚園は楽しいけれど、ママとは離れたくない。
最初は励まし、何とか行っていたんですが、夏休みが終わるとまた泣き始めました。
幼稚園でも、強い子には何も言えないようで、女の子とばかり遊んでいるようです。
相手がどんな子であれ「自分の思いを口に出して話して欲しい!」私が今一番気にしていることは事なんです。
ダメ!!と言われれば、後ずさり・・・・・
私がその場にいれば「お母さん、あの子がおもちゃ貸してくれない、あの子がぶった」私に助けを求めてくるのです。
もっと積極的に何事にも進んでもらいたいのですが、恥ずかしい??のか、お友達の輪になかなか自分から入れない事もよくあります。
お友達と戦いごっこをしている時も、息子一人対お友達。
息子は4歳にしては体が大きいからか、いつもそうなっているんです。
息子がやられていたり、仲間に入れてもらえない時など、息子可愛さで「こうすればいい、ああすればいい」など
自分の感情を息子に押し付け、息子自信で解決させる事をしていなかったような気がするんです。
そこに問題があったんでしょうか??
幼稚園のストレスがかなり溜まっているようで、家に帰ってくると、妹にかなりのイジメをするんです。
叩いたり、けったり、突き飛ばしたり、妹は「ニニ怖い~」と私から離れません。
パピーさん、私はどのように対応していいのでしょうか?
私は小さい時から友人作りが苦手で、友達も少ないし、無視されたりという事も多々ありました。
逆に主人は友人が物凄く多く、今でも学生時代の友達とは付き合いがあります。
息子には私と同じようになってほしくなく、友達もたくさん作ってもらいたいと思っています。
長々とメールすみません。子育ての悩みはまだまだあります。
今回は私の中で、一番気にしている事を書かせていただきました。よろしくお願いします。
スティッチ
ココまで・・・
そして私はこのようにお返事しました。
ココから・・・
スティッチさん、こんにちは。パピーいしがみです。
メールありがとうございます。お返事が遅くて、申し訳ございません。
今、ご相談のメールがちょっと立て込んでいまして、大体1週間ぐらいでお返事をしています。
息子さんのことでご心配がおありのようですね。
“ダメ!!と言われれば、後ずさり・・・・・
私がその場にいれば、「お母さん、あの子がおもちゃ貸してくれない、あの子がぶった」私に助けを求めてくるのです。
もっと積極的に何事にも進んでもらいたいのですが、恥ずかしい??のかお友達の輪になかなか自分から入れない事もよくあります”
って。あまり積極的でないようですね。強い言葉に怖さを感じているようにも感じます。
そして、妹さんへの言動、犬への言葉・・・
もしかしたら、スティッチさんがお気づきの通りかもしれません。
“泣くまで怒らなければ私自身が気がすまない”とありました。
私達は、怒られると萎縮します。萎縮は自信を失わせる最たるものなんですね。
その対極にあるのが、褒める事なのですが、今の、スティッチさんには、その前にやらなければならない事があるようです。
それは「私も頑張ってるな~!」と自分を認めることなんです。
今まで、ご自分を振り返ることなんて無かったんじゃないですか?
ご結婚、出産、子育て、そしてご主人の独立。忙しい毎日で、ご自分よりも子供、ご自分よりも家庭。常にそう思ってこられたでしょ。
立派ですよ。偉いです。頑張ってきましたね。
でも、ちょっと立ち止まってみましょう。今まで大変な事がありましたよね。
結婚してから?ではなく、生まれてからです。
子供時代、学生時代、仕事をして、ご結婚、・・・そして今、嫌な事、辛いこと、悲しいこと、悔しいこと。いっぱいあったでしょ。
でも、あなたは乗り越えてきた。
そして、命のバトンを繋いだ。
そう、第1章、命のバトンの重みを感じ、そして、あなたは、その命を繋ぐ大変大きな仕事を成し遂げたのですよ。
今まで起きたあらゆる苦難、辛く悲しいことに負けていたら、今は無いのですね。
そして、今、子供さんのことでも「何とかしたい」と思っておられる。
頑張っていますよ。偉いですよ。りっぱです。それをご自分で感じてください。
「私もなかなか頑張ってるな~!良くやってるよ!偉いじゃん!」って。
どうですか?ちょっと気持ちが楽になりませんか?
私は、「認める」「褒める」「包む」と3つお話していますが、一番始めは、子供へのアクション、人へのアクションではなく、「自分」が「自分」を認める事なんですね。
そうすると、あなた本来の優しさが取り戻せます。ほんとうのあなたを表に出せるようになるんです。
子供さんは、大丈夫。
体も大きいし、力も強そうですので、「萎縮」が無ければ、すぐに自信を取り戻せると思います。
怒りたい、叱らなくちゃ!と思うことを「2回に1回は、優しく諭すようにしよう」とするだけで、ずいぶん違うと思います。
笑顔で接して「あなたが大好き」と言葉を掛けてください。きっと変化があるはずです。どうぞ、お試しくださいね。
ココまで・・・
こんな風にお返事をしたら数日後、メールを頂きました。
ココから・・・
パピーさん、こんにちは!スティッチです。
お返事ありがとうございます。
メールを何度も読みながら号泣してしまいました。
私を認める??頭の片隅にも無かったことです。
頑張っている=当たり前
毎日時間との勝負、子供が起きる前にコレしてアレして、息子が幼稚園に帰る前にコレしてアレして分刻みの生活でした。
自分の事など考える余裕すらありませんでした。頑張っていると認める事の大切さは、まだ私にはわかりません。
少しずつ自分を認める、頑張っている!!そう思えるように私自身も努力します。
さて、息子の件ですが、息子には「あなたが一番大好きだよ!!」と何度も伝えました。
今までも言っていたのですが、口先だけで、心の底から真剣に伝えていなかったと思い出しました。
娘には申し訳ないのですが、娘の居ないところで「お兄ちゃんが一番大好き!!」と真剣に伝えました。
息子は「□□(妹)は嫌いなの?」と聞き返したので、
「□□も大好きだけど、あなたが一番!!」と伝えたら、満面な笑みを浮かべて抱きついてきたのです。
それから自信ありげに「明日から幼稚園泣かないで頑張るからね」の一言。
翌日は不安でしたが、息子は涙一つ見せず元気に幼稚園へ行きました。
それからと言うもの「幼稚園毎日楽しい!!早く明日にならないかな?」と話しています。
今までは、幼稚園でも先生も息子のことを気に掛けていてくださったようで、その分注意する事も多かったそうです。
その後、先生から連絡がありました。
このごろお友達にも自分の言葉で伝えられるようになったそうです。
息子はかなり嬉しかったようで、「先生にも褒められた!!」と帰ってきました。
ちょっとのきっかけで、こんなにも変わるなんて思いもしませんでした。
パピーさん、ありがとうございます。私は、全力で子育てを頑張ります。
また何かありましたらよろしくお願いします。
スティッチ
ココまで・・・
お兄ちゃんが元気になってくれてよかったです。ですが私にはちょっと気になることがありました。
そう。「あなたが一番好き」の部分です。
ですから、時間をおいてからこんなふうにご連絡をしてみました。
ココから・・・
こんにちは、パピーいしがみです。
あれからいかがですか?
返信を頂いて「ちょっとしたら又メールしよう」と思っていました。実は、ちょっと補足をしたいと思ったのです。
先日頂いたメールにこうありましたね。
“娘には申し訳ないのですが、娘の居ないところで「お兄ちゃんが一番大好き!!」と真剣に伝えました。
息子は「□□(妹)は嫌いなの?」と聞き返したので、
「□□(も大好きだけど、あなたが一番!!」と伝えたら、満面な笑みを浮かべて抱きついてきたのです”
って。よかったですよね。本気で、真剣に・・・って伝わるんですね。
ただ、将来的にちょっと困ることがあるかも?と思いましたので補足させてもらおうと思ったのです。
もちろん、息子さんが1番・・・というのは本当かも知れませんが、妹さんも大きくなります。勿論感情も持っています。
大きくなるに連れて、今回の事についてもお兄ちゃんが妹に話すこともあるかもしれません。
妹さんが言葉を理解できるようになると「私よりもお兄ちゃんの方が大切なんだ」と落胆したり嫉妬することもあるのですね。
ですから、
だれが「一番」って、あまり口にしない方がいいかもしれません。
じゃあ、どうすればいいの?と思いますよね。
参考になるかどうかわかりませんが、
私は、私の子供達にこのように言ったのです。
・・・
お父さんとお母さんの二人だけしかいないとき、最初に生まれたのがお兄ちゃんだったの。
でもね。赤ちゃんが生まれるって言うのはとっても大変で、お母さんも長いこと苦しんで、生むときはものすごく痛かったんだって。
そうやって苦労して生まれてくれたお兄ちゃんに、お父さんはものすごく感激して、本当にうれしくかったんだ。
お母さんもとっても喜んでた。
そんな小さいお兄ちゃんがだんだん大きくなっていくと、言葉を話したり、しぐさがとっても可愛くて、おじいちゃんもおばあちゃんも、ものすごく喜んでくれたんだ。
お母さんとお父さんと二人だけの家にお兄ちゃんが生まれて、とっても楽しくてね。
こんなに子供達が幸せを運んでくれるんだ、って分かったから、「もう一人子供が欲しい」って思ったの。
そして生まれたのがあなた(妹)だったんだよ。
だから、あなたが生まれる為にはお兄ちゃんなしには考えられないんだね。
・・・
どうでしょう?
誰が一番と言っていませんが、これを聞いたらお兄ちゃんはとってもうれしいし、同じ事を妹に言っても納得してくれると思うのです。
そして、妹は「お兄ちゃんってすごい」って思ってくれると思うのですね。
老婆心ながらちょっと補足をさせて頂きました。今後も楽しい子育て続けてくださいね。
ココまで・・・
その後に又、ご返信を頂きました。
ココから・・・
パピーさん、おはようございます。補足メールありがとうございます。
そういえば、息子は一番!一番!と嬉しそうな顔をしています。
今は息子の事が心配で、娘の事まで考えていませんでした。貴重なご意見ありがとうございます。
娘が言葉の理解が出来るようになったら、パピーさんのご意見プラス自分の気持ちをもう少し付け加えて話していきたいと思います。
ところで、最近息子に変化がありました。
未だに怒ってしまう時も多々ありますが、褒める、包むをかなり増やしているつもりです。
忙しい時でも、息子に話しかけられたら、極力目を見て話すこと、一つでも何かできるようになったら必ず褒めて、抱きしめてあげる、
もしくは頭をなでて、笑顔で・・・を繰り返していたら、幼稚園でも泣かなくなりましたし、自分の気持ちをお友達にも話せるようになりました。
自分の気持ちを伝えられた時のことを話す息子には満面の笑みがこぼれていました。
私はあまりの嬉しさに、息子を抱きしめ「よく自分の気持ちを言えたね。お友達に気持ちを伝えるのは物凄く、勇気のある事だけど、頑張ったね。まさにあなたはアンパンマンだね」と褒めてあげました。
今息子はアンパンマンにはまっているので・・・
たったそれだけを伝えただけで、今度は妹に意地悪をしなくなってきたんです。
「□□ちゃん、にーにと一緒に遊ぼうね~」「にーにと一緒に使おうね~」こんなにも変わってしまうんだ!!
と思い自分自身もビックリしました。
ココまで・・・
スティッチさん、メルマガへの紹介のご許可、ありがとうございました。
ほんの短期間ですごい変化ですよね。
私達は「あなたが好き」って、あまり使いませんよね。でも、これって言われたらものすごく嬉しいと感じませんか?
私達が嬉しい言葉は、子供達ももらって嬉しいのですね。
ただ、気をつけて欲しいのは、そんな力がある言葉も、「真剣に、本気で」思って言葉にしないと、全く相手に響きません。
スティッチさんも言われていましたね。
“今までも言っていたのですが、口先だけで、心の底から真剣に伝えていなかったと思い出しました”って。
子供達にも心があります。感情があります。
呪文のようにただ口にするだけでは、すべて見透かされます。(それも私達と同じです)
それはそうと、とてもいい習慣を始めれられましたね。
“忙しい時でも、息子に話しかけられたら、極力目を見て話すこと、一つでも何かできるようになったら必ず褒めて、抱きしめてあげる、もしくは頭をなでて、笑顔で・・・”
“繰り返していたら、幼稚園でも泣かなくなりましたし、自分の気持ちをお友達にも話せるようになりました。
自分の気持ちを伝えられた時のことを話す息子には満面の笑みがこぼれていました”って。
僕の存在をお母さんの心に感じたのですね。
この辺りが、「方法ではありません」「考え方なんですよ」という所ですね。
上手に「認める」「褒める」「包む」を理解されていますよ。
“私は、全力で子育てを頑張ります”この言葉にも力強さを感じます。
全力で!その真剣さがとっても嬉しいです!
ご興味のある方はこちらをお読みください。
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