第208号 真っ白いキャンバス
こんばんは。パピーいしがみです。
今日は、真っ白いキャンバス?の話をしますね。
「は~?それって何の事?」って言われそうですね。(^^)
昨年末ぐらいからかな?私の頭の中でキャンバスが飛び交っているのです。
それはそれは、真っ白なキャンバスです。
なんか解らないけど、誰かに「メルマガで話せ!メルマガで話せ!」って言われているみたいで、
どうも、気になるので、新年の一発目、第1号でお話しすることにしました。
「真っ白いキャンバス」って何のこと?と思われるでしょ?
私の頭の中で飛び交っている、このキャバスは本当に色々で、
形が丸いもの、四角いもの、三角なもの。大きなもの、小さなもの。さいころ状のもの。宙に浮いているもの。沢山あるんです。
実は、このキャンバスは、子供達なんです。あ。よけいわからない?(笑)
私達は、結婚し、親になりました。いえ、親になる事ができました。
ご存知のように、結婚したくても出来ない方。
結婚して、仲も良く、子供を授かりたいけど授かれない方・・・。
世の中には、強く強くそれを望んでいても、その望みを叶える事のできない人は一杯いるんですね。
それだけでも、私達は望みが叶った「ラッキーな人」なんです・・・が、でも、今、私は『それだけじゃない』と感じているんです。
私達は、自分の命が大切ですよね。
そして、一人にひとつ、心(性格)があります。
それは、親や兄弟、幼稚園、学校、先生、友達、本、運動などなど、様々な影響を受けて、今の自分の心ができていますね。
でも、どうでしょう。
生まれたばかりの時って、その心は・・・真っ白なんですね。
そして大きさも、形も、状態も、どうにでもなる。本当にまっさらな状態なんです。
私達は、その真っ白な、これからいかようにでも色をつけることの出来る、そういう『キャンバス』と『命』を持った「人」を与えられたのですね。
そう、私の頭の中でキャンバスが飛び交っていたのは、皆さんにそれをお伝えしたかったからなんです。
子供達は成長して「人」になる為に、そのキャンバスに様々な色を付けていくのです。
その影響を最も強く与える「人」、それが私達なんです。「人」が「人」を育てるというわけです。
私は、基本的に無宗教ですし、『神様』とかあまり口にすることはありませんが、
偶然というのは無いと思っていますし、私達の知っている事って本当に微々たる物で、今の科学だけでは証明できない事って沢山あると思っています。
そして「証明できないけど、どうやらそうらしい・・・」という事も沢山経験しています。
そんな中で、『真っ白なキャンバス』と『たった一つの命』を持った子供を授かった、というのは、
「この子の人生、あなたに任せたからね」「よろしく頼むよ」「大丈夫、あなたなら出来るよ」って、私達に預けられ、託されたのだ!って感じているのです。
私達は決められた時間の中で生きています。
私達に与えられた時間はほんの数十年。
でも過去から現在まで、私達と同じように、みんなその数十年を生き、次の世代にバトンタッチをしているんですね。
そしてこれからも、ずっとずっと未来まで続くのです。
そう。私達は、次の世代を担う「人」を育てる大きな意味を持った仕事の“お手伝い”をしているんです。
そして、その仕事を手伝う資格を与えられた・・・という事だと思うのです。
ね。そう思うと・・・すごいでしょ(^^)
でも、ここで2つ考えなければなりません。
真っ白なキャンバスを持った子供達。
私達の経験や知識で、そこに絵を描くのは比較的簡単です。
でも、それは『次の世代を担う「人」を育てる』事でしょうか?
私は違うと思うのですね。
私は「このキャンバスはあなたのキャンバスなの」「あなたが自由に描く事ができるんだよ」と言いたいんですね。
勿論、描き方が解らなければ描く事はできません。
鉛筆や筆の使い方、いろんな色の絵の具がある事。絵の具も油性もあれば水性もある。
発色するのもあるし、ライトを照らしてもいい。大きく描いてもいいし、小さく描いてもいい。
オーソドックスな技法を使ってもいいし、自分で考えたアイデアを盛り込んでもいい。
もちろん失敗したっていい。うまく行かなかったら、もう一枚作ってもいい。
何度も何度も塗りなおしてもいい。
私達が直接手を下したり、指示や命令をするのではなく、自分の手で、自分自身で作り上げていく。
そこで必要な方法やコツ、使い方などを教えてあげる。
又、自分で生み出して、オリジナルを作っていく。
考えて、やってみて、失敗して、作り出し、感動して、涙して・・・そして、次第に自分らしく、自分自身の喜びを感じさせてあげる事。
それこそが「育てる」事だと思うのですね。
それが私の考える『子育て』なんです。
でも、私達自身も沢山の方法を知っているわけではありません。
又、子供達に『描きたい』って思わせてあげるためには私達の工夫も必要です。
だからこそ、私達も知識を吸収し続ける必要があるんですね。
それからもう1つ。「考えなければならない」というのは、
『預けられた』という事は『お返しする時が必ず来る』という事なんです。
お返しする時とは、子供自身が、自分の考えを持って、自分で判断して、自分自身で生きていく。その時だと思うのです。
親を不要として自分で生きていく力を付けた時、その時にお返しするのです。
それは、子供達が家庭を持った時かもしれません。私達の命が尽きた時、かもしれません。
又、「自分でやってみたい」と思ったときかもしれません。
でも間違いなく言えるのは『その時は必ず来る』という事なんです。
私の子供達はそろそろその時期が来ているようです。
私は18歳までが子育ての時期(預かってからお返しするまで)だと覚悟をしていました。
そして、その流れに逆らうことなく、子供達が『自分で自由にキャンバスを描く』手伝いをし、『お返しの時期』を見計らってきました。
その結果、本当に楽しい毎日を過ごし、喜びと感動を味わってきました。
いえ、子育てが終わったと思える今でも、子育て中とは違った喜びと感動を、継続して味あわせてもらっています。
どうやら子育てには『意味』と『流れ』があるようです。
私達がその意味を理解し、流れに逆らわず、上手に乗ることで、子供達は自分の能力の最大限を発揮し、私達は喜びに包まれ続けるようです。
ここまで書いて、私の頭の白いキャンバスは落ち着いたみたいです。
まだお正月休みの方は是非、ゆっくり、じっくり考えてみてくださいね。
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