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第210号 コントロールをやめると…

こんにちは、パピーいしがみです。

以前から、子育ては「方法」じゃないですよ。「考え方」ですよ。とお話していますよね。

「コントロールしようとするとうまく行かないんですよ」って、このメルマガでもお伝えしているのですが、

「そこが良く分からないんだよ・・・」と思われている方も多いと思います。

今日は、そんな思いをされている方に是非読んで頂きたい内容です。

ちょっと長いですが、ハンカチを準備してくださいね(TT)。

ココから・・・

パピーいしがみ様

ご無沙汰しております。スティッチです。講座も既に4章まで進みました。

私自身もまだまだですが、最近は本当に怒らなくなったな~と自分でもビックリしています。

「怒らなくても子育ては出来るんだ!!!」

本当にパピーさんの講座を受けさせていただいて感謝しています。

さて、今日はちょっとご相談が・・・

息子にも自信というものをつけさせてあげたく、いろいろと題材を考え、最終的には自転車に決まったんです。

息子も「早く補助輪をはずして自転車に乗りたい」と言っていたので。

最初は片方の補助輪をはずしてからの練習をしました。

最初の2~3日は頑張っていたのですが、4日目にちょうどお友達と約束してきたので、遊びに出かけたんです。

それ以降息子は自転車の練習をしなくなりました。

無理やりやらせるのも嫌だったので、しばらく何も言わないでおきました。

でも見るに見かねて「自転車の練習しないの?」と聞いてみたんです。

すると「なんかさ、片方だけ補助輪はずして乗ってると女の子みたいで、かっこ悪いんだもん」と訳のわからない回答が返ってきたのです。

私は「補助輪なくなって自転車に乗れるほうが、かっこいいと思うよ!」と話しましたが、息子はあまり興味がない様子。

この前も「幼稚園でジャングルジムができないの僕だけなんだ!」と言い始めたので、コレは!!!!と思い

幼稚園で練習させてあげようと早速始めたところ・・・

他の子が遊んでいるのが気になる様子。

本気でジャングルジムが出来るようになりたいのかな?????私からはそう感じ取れてしまったんです。

でも最後まで頑張りました。その時はたくさん褒めてあげました。

お風呂の中でも「あなたは毎日幼稚園に行く時、泣かないで頑張っていけるようになったね」など、沢山褒めてあげたんです。

でも、息子の反応は、最後までイマイチ。

出来なくて悔しいとかそういう気持ちがあまりないみたいなんです。

最近夜寝る前に今日の反省会と題して「楽しかったこと、悔しかったこと、寂しかったこと、頑張ったこと」を子供に聞くようにしているんです。

「今日は幼稚園で、泥んこ遊びしたのが一番楽しかった!!」など次々出てくるので、私もそれに対して褒めたり、自分の意見を話したりと繰り返しています。

その時も「お母さんだったらこうしたかな?」「ああしたかな?」なんて話したりするのですが、息子はあまり聞いていない様子。

で、私が話しをやめてテレビを見始めたんです。

そうしたら、息子が何かを察したかのように「僕、お母さんの言うとおりにする!!」といい始めました。

「お母さんの言うとおり????」

て、言うことは、今まで、この子は私の感情や、意見で左右されていて、自分の感情を押し殺していたのかな?

私の機嫌を損ねないように・・・、怒られないようビクビク毎日の生活を送っていたのかな?

私はかなりショックでした。

パピーさんに出会う前、私は些細なことでも直ぐに怒り、怒鳴っていました。

息子はまだ4歳。4年間の蓄積がこうしてしまったのかな?

パピーさん、息子は変われるでしょうか?自分の意見、気持ちを口に出し、行動し、自信をつけること出来ますか?

長い文章になりましたが、よろしくお願いします。

スティッチ

ココまで・・・

そして、私はこのようにお返事したのです。

ココから・・・

スティッチさん、こんにちは。パピーいしがみです。

メール拝見しました。

「お母さんの言うとおり????」とありましたね。

メールを拝見していて、半分くらいのところで、「あ。スティッチさんは気づいていないな」と感じました。

気づいていない・・・

何をだと思いますか?

スティッチさんは、子供さんを変えたいと望んでいますね。

そして、その為に行動されていますね。それって、コントロールしようとしているんですね。

「あっ」って思いました?(^^)

私はよく「方法」ではないですよ。「考え方」ですよ。と言いますね。

「褒める」は方法なんです。言い換えれば「道具」なんです。

例えば、大きなスコップがあったとします。大きなスコップがあれば、大きな穴が早く掘る事ができますね。

ところがその大きなスコップも使い方を知らなければ、使いこなせないですよね。

それなら、手でちょっとづつ掘った方が時間的には早いかもしれません。

このスコップに当たるものが「褒める」そして「使い方」=「考え方」なんです。

私達はどうしたいのでしょうか?【子供に自信を付けたい】のですね。

自信を付ける為にはどうしたらいいでしょうか?【沢山沢山チャレンジして、出来ない事をできるようにする】んですよね。

沢山チャレンジする為にはどうすればいいでしょうか?

最初はやる気にさせる。失敗しても、やめたくならないように励ます。

出来てきたら、出来てきている事を伝える。

やり遂げる、出来るようになるまでに、気もちが萎えないようにやる気を損なわないように行う、私達のアクションが「褒める」なのですね。

何度も何度も失敗して、失敗にも挫折にも負けず、やり遂げた時に感じる、「辛いところを乗り越えた」という達成感。満足感。

そんな喜びをいくつもいくつも経験して、初めて自信に繋がるのですね。

それじゃあ、私がなぜ、あれあれ?と思ったかをお話しましょうか?

こんな文面がありました。

“息子にも自信というものをつけさせてあげたく・・・幼稚園で練習させてあげよう・・・今日の反省会と題して・・・”

もし、スティッチさんが子供さんで、お母さんがこのように考えていると感じたらどう思うでしょう?

あ。お母さん、私をコントロールしようとしているな。と感じませんか?

子供さんは、それを感じ取っているのだと思いますよ。

そして、子供さんの最後の言葉、「僕、お母さんの言うとおりにする!!」は、

きっと落胆していたお母さんを見て、子供さんが「お母さんが元気になるように・・・」って気を使ったのではないかな?と感じます。

「褒める」というのは、自尊心をくすぐる事です。「ちょっと嬉しい」そういう気持ちを持たせる事なんですね。

出来る事が重要なのではなくて、出来ない事を、出来るように努力して『乗り越える』事が重要なのですね。

自転車の補助輪が片方だけ付いている事に「女の子みたいでかっこ悪い」とありましたね。

そしてスティッチさんは「訳が分からない・・」と言われていましたが、

同級生や同じくらいの子供がいる時に「できない自分」をさらけ出すのは、かなり恥ずかしいんですね。

確かに出来ないから努力するのですが、出来ない事は、やらなければ(それを見せなければ)誰にもわかりません。

しかし、努力をすると、誰かに見られる事もあるんですね。

すると、出来ない自分をさらけ出す事の方が自尊心を傷つける結果になってしまうんです。

と言うと、「じゃあ、どうすればいいのよ!」って思われますか?

全てをお話してしまうと、スティッチさんの為にならないので、

ちょっとお考え下さい。

基本は、テキストの第二章「自発的に、興味を持って、楽しく」です。

「どうしたら、子供が自分からやりたくなるだろうか?」

難しかったら「私だったらどうすればやりたくなるだろうか?」と考えてみてください。

きっと明確な解答が出てくるはずです。

そして、それこそがスティッチさんのスキルになるんですね。頑張ってみてください!

ココまで・・・

私は全てを語りませんでした。

すごくいいチャンス。是非、考えて欲しい、悩んで欲しい。自分なりの結論を出して欲しい!と思ったのです。

それを乗り越えると、スティッチさんの大きな自信になって、自分の経験、体験、それこそ、『これだ!』っていう大きな発見と喜びを味わえるからです。

是非、そのチャンスをモノにしてほしかったんです。

でも『絶対に乗り越える事ができるな』という確信が、私にあった事は言うまでもありません。

そして、待っていたお返事が来ました。

ココから・・・

パピーさん。おはようございます。スティッチです。

以前はメールありがとうございました。

あれから凄く悩みました。

目標もなかなか決まらず、常に頭の片隅にはそのことばかり考えていた中、私自身、体調を崩し最悪の一週間でした。

メールの中にあった、大きなスコップの例えも中々意味が解らず、

メールをいただいた日、そのことばかり考えていました。

ようやく解りました。

「考え方次第で、親子共々楽しく、子供の気持ちを考えて、褒めてあげる(包んであげる)事が出来る」

上記の理解であってますか?

パピーさんからのメールで、自転車の件も、私は全く息子の気持ちを理解していなかった事に気づきました。

ちょうどそのころ自転車の練習をしていた時、幼稚園のお友達に出くわしたんですよ。

その時お友達は息子を見て笑い出したんです。

でもそのお友達は補助輪なし自転車を乗れない子だったんですが、なぜか大笑い。

その時私は息子に励ましの言葉をいくつか言ったんですが、息子も相当恥ずかしかったんですよね。

多分、息子は私の励ましの言葉より、恥ずかしさの方が多かったんですよね??

パピーさんの言っている「コントロールしている」ようやく理解できました。

私はいつも自分の感情を息子に押し付けていたかもしれません。

「他の子が出来るのに!!なんで?!!」ではないんですよね?

息子は息子のペースがあり、結果を褒めるのではなく、出来なくても経過を褒める、姿勢を褒める、そうですよね?

息子が出来なかったジャングルジム

先週も幼稚園に行ったので「ジャングルジムはあれから練習した?お母さん○○が頑張っているところ見たいから出来るところまででいいから、見せてくれる?」と伝えました。

息子は「いいよ!頑張るから絶対見てて!」と言って、ジャングルジムへ走っていきました。

見事、一人で出来ていました。抱きしめて2人で喜びました。

「お母さんと練習したからできるようになったんだよ!!」息子はとても嬉しそうでした。

翌日、息子はお友達の家に遊びに行きました。

私も最初は一緒に遊んでいたのですが、どうしても一度家に戻らなきゃならなくて、一旦帰り、用事を済ませ、再び息子を迎えに行きました。

帰り、外は既に真っ暗。息子が突然「お母さん、暗くて怖い??僕がいるから大丈夫だよ!!僕がお母さんと妹を守るからね」って。

あまりの嬉しさに泣いちゃいました。

家に着いたとき「あなたがいてくれたからお母さん怖くなかったよ。いつもお母さんと妹を守ってくれてありがとね」と言うと、息子は恥ずかしそうに笑っていました。

その後、夕食を食べていた時に、野菜嫌いな息子が突然野菜を食べ始めたんです。

「○○、凄いね~、今日は野菜食べれるんだ~」と言うと、息子は「何でも挑戦だよ!」の一言。

私はビックリしました。

「息子の口から挑戦???」

息子は息子なりに頑張っているんだな~って。

でもなんで急にそんな事言い出したのかな~?っと、考えてみました。

私がパピーさんにメールをいただいた日から私が実行したのは、子供達の気持ちを考えながら行動し、会話をして、子供達に常に目を向けて会話を増やした?と言ったらおかしいのですが、

「○○してくれてありがとう」

「○○してくれて助かったよ~」

「○○頑張ってるね」

などの言葉を多く使うようにしたんです。それしか思い当たらないのですが・・・・・・・

パピーさんの助言の通りでした。

自分がコントロールするではなく子供の気持ちになる、子供の立場で!

それと、考え方次第ですよね。ブルーだった一週間が、嘘の用に晴れ晴れした気持ちです。

息子は自分が怖がりなところが嫌だ!!と言い出したので、おそろいのミサンガを作って右足につけました。

「コレは怖がりが治るお守りだよ!!もし怖がりが出たら、コレを見てお母さんも同じもの着けてる!と思い出して!」

と話しながら、息子の足首にも着けました。

息子は嬉しそうに、それにテレながらチューしてくれました。思わず抱きしめちゃいました。

私の目標ようやく見つかりました。

・子供をコントロールするのではなく、子供の立場で行動し、助言する。

・毎日楽しく子育てをする。

・極力子供達と遊ぶ時間を作るようにする。

・そして、幸せなお母さんになる!

でも今でも十分幸せかも・・・・・?

長々メールすみませんでした。文章も読みずらかったかもしれませんが、お許しください。

また息詰った時メールしても構いませんか?よろしくお願いします。

スティッチ

ココまで・・・

スティッチさん、メルマガ掲載のご許可、ありがとうございます。

素晴らしいお返事に涙しました。

この短期間に良くぞそこまで考える事ができましたね。努力されましたね。

そこまで真剣に考えてくれて、私はとても嬉しく思います。

野菜嫌いの子供さんが、野菜をもりもり食べるようになって、「何でも挑戦だよ!」の言葉。感動です!子供ってすごいです!

そして、スティッチさんも・・・!おっとまた涙が・・・。

目標もいいですよ。

それから、スコップの意味ですが・・・もう分からなくてもいいみたいです。

1年とか時間を置いて、もう一度読み返した時、「あ~!そういうこと?」って分かると思います。

今は、忘れておきましょう。全然問題ありません。

それから、息が詰まったら・・・どうぞ、ご遠慮なく、メール下さいね。

いつも、私はあなたの傍にいますよ・・・(^^)。

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