第217号 気もちが穏やかになった時、子供は…
こんばんは。パピーいしがみです。
今日は、前回からの続きです。
前回は、tokkoさんのお話を紹介しました。tokkoさんは、認める・褒めるの威力、を体験してそれをいろんな場面で使ってみたのですね。
そうしたら・・・・いろんな事ができるようになっちゃった!のだそうです。(まだ2歳です)
「自分からやろう」とする時の子供の吸収力は、それはそれは、素晴らしいものがあります。
それは、強制する場合とは雲泥の差です。
子供達のほとんどは「躾」という名のもと『強制』を感じて育っています。
そんな多くの子供達の中で、あなたがこの力を体験して、あなたの子供達に接する事が出来たとしたら・・・それって、すごい事になると思われますよね。
ってお話をしました。
さあ、今日はその続き、さて、どんな事がおきたのでしょうか?
ココから・・・
パピーさんへ
こんばんは。tokkoです。お返事ありがとうございました。
お忙しいだろうから、お返事はいただかないつもりだったんですが、とっても嬉しかったです。
お忙しいのにすみません。
パピーさんも私の仲間だったんですね(^^)
パピーさんでも虫歯があるのかぁって、完璧じゃないんだなぁって所がちょっとうれしかったです。
私から見ると、パピーさんはすごい人だと思っていたので(笑)
私がびっくりしたのは、お子さんに虫歯がないってことでした。すばらしいです。
でも、歯みがきをちゃんとはしていないってのにびっくりしました。
栄養のほうが大切、なるほどそうかも?なにはともあれ神経質にはならなくていいってことですね。安心しました。
あれからなんですが、歯みがきはちゃんとそれなりに続いています。
私の肩の力が入らなくなったせいか、すごく親子ともに気分が楽になりました。
ここからはちょっと報告です。
歯みがきができるようになった頃から、娘の自立心が芽生え始めてきたんです。
靴下を自分ではきたいとか、服を自分で着たいなどなど。
で、前だったら時間がかかるからって私がしていたんですけど、できるだけ自分でさせてみようと思って
娘が「したい」っていったら時間がかかってもさせてみることにしました。
すると、なんだか一気に、すごくたくさんのことができるようになっちゃったんです。
靴下を自分で履く、服を自分で着る(少し手伝いはいりますが)、靴を自分で履く、おもちゃを片付ける。あれよあれよとできるようになりました。
そのときに気をつけたのが、講座にあった
「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば、人は動かじ」という言葉の通りに、
まずはこうやるんだよ、ってやってみせて、娘にさせてみて、できたところは思いっきり褒めてやる。それを繰り返しました。
もちろん、時間はかなりかかります。
ボタンを留めるのなんて最初は一個とめるのに30分かかりました(笑)
でも、娘があきらめなかったので待ちました。
できたときの晴れやかな笑顔は忘れることができません。
それからというものいろんなことに日々チャレンジです。
最近では、窓拭きや雑巾がけ、食べた後の食器を運んだりと私のお手伝いまでしてくれるようになりました。
もしかしたら、この年齢だったらできるのはあたりまえかもしれません。
でも、できたときの私の対応で今後が違うのかなって。
私が褒めることで娘の中で「これはすごいぞ」って思えたら、それが自信になるんじゃないかって思ったんです。
自信をはぐくむって大事ですよね。
私は、パピーさんの講座に書いてあったとおりの「運動できない子ちゃん」でしたので、自分に自信なんてありませんでした。
だから余計に大事だって思うんです。
娘にはそんな思いさせたくない、自分への自信をしっかりつけてやりたいって。
今回の歯みがきの件があったから、こんなにも考えることができたんだと思います。
やっぱり「全てのことは必要にして善」なんですね。
最近は、子育てがとても楽しいです。娘も楽しそうです。それでいいんですよね。
これからも楽しく育児ができるよう、パピーさんの力をお借りしたいと思います。
またいい報告ができるといいなぁって思っています。
それと、メルマガの件ですが、私のつたない文章でよければ使ってください。
こんな報告でいいのかなぁとは思いますが(^_^;)
P.S.
それと、ミュータンス菌のことですが、私の説明が足らなかったんですけど、3歳までにうつらなかったらミュータンス菌は口の中で増殖しないそうです。
3歳以降になれば同じ箸を使ったりしてもいいんだとか。そういう話みたいです。
うちの主人にうつらなかったのもそういう理由らしいですよ(笑)
ココまで・・・
tokkoさん、メルマガ掲載のご許可、ありがとうございました。
今回のメルマガをお読みのあなたは「ああ、今日は子供の虫歯の話なのね」と思ったでしょうか?
長いメールだったので、前回と今回の、流れをもう一度おさらいしてみましょう。
お母さんはちょっと虫歯のある人。ご主人は1本も虫歯が無い。
↓
虫歯はミュータンス菌によってうつる事を知る。もし子供が虫歯になったら「自分が原因」だと思う。
↓
検診の時に子供の虫歯を発見。自分がうつしてしまったんだ!とショック、後悔する。
↓
今以上の歯磨きとフッ素処理をしようと決意。
↓
子供はただならぬ雰囲気を感じて抵抗を示す。
↓
子供が泣いても実力行使する。時には強引に押さえつけてでもやり遂げる。
↓
子供も泣き叫び、自分も苦痛だった。
・
・
・
強制的にやるのは返って逆効果であると学ぶ。
↓
子供がどうやったら受け入れるのかを考え行動してみる。
↓
子供が落ち着くのを待って、少しずつ進める。少し進んだら褒め、少し進んだら褒める、を繰り返す。
↓
できた時には、喜びを伝え、楽しい雰囲気で包む。
↓
お母さん自身も心が和み、子供も安心し、抵抗感が無くなる。
↓
『強制では人は動かない』という意味を体験する。
・
・
・
以前の抵抗と強制と泣き叫びが嘘のよう・・。
そして、今は『時間がかかるから・・・』と母親がやっていた事を、「やりたい」と言い出すようになり、時間がかかってもさせてみるようにした。
↓
靴下、服から始まり・・・窓拭き、雑巾がけ、食器の運搬・・・。
ほんとうに、いろんな事ができるようになっちゃったようですね。
当初のtokkoさんは、強制的にでも、やろうとしていましたね。
もちろんそれは子供の為だったし、「何としてでも」という思いがありました。
ところが、それは苦痛が伴い、雰囲気も悪く、お互いに辛い状況だったのです。
でも、今のtokkoさんはこう言われています。
『最近は、子育てがとても楽しいです。娘も楽しそうです』って。
そう。いくら本当に「子供の為」であっても、「子供の為なんだから!!」と確信があっても、強制は、決していい雰囲気を作らないのです。
何かを『させよう』とする行為は、相手を「認めていない」ことなんですね。
人によっては「人格を否定された」とも感じます。
その時、相手が感じるものは、『反発、抵抗、排除、憎しみ、恨み・・・・』
これでは、いくら子供の為の行為でも、私達が導きたい方向の『真逆の方向に走る』のは目に見えていますよね。
そして、これからが素晴らしいんです。
それを体験されたtokkoさん。
その体験からの気付きを得て、もうちょっと進めてみたんですね。
前だったら時間がかかるからって私がしていたんですけど、できるだけ自分でさせてみようと思って、娘が「したい」って言ったら、時間がかかってもさせてみることにしました。
すると、なんだか一気にすごくたくさんのことができるようになっちゃったんです。
“靴下を自分で履く、服を自分で着る、靴を自分で履く、おもちゃを片付ける。あれよあれよとできるようになりました。
最近では、窓拭きや雑巾がけ、食べた後の食器を運んだりと私のお手伝いまでしてくれるようになりました。”ですって(^^)。
この中ですごいのは、
“でも、娘があきらめなかったので待ちました。できたときの晴れやかな笑顔は忘れることができません。”
ですね。
子供達は、できなかった事ができた時、それはそれは感動します。
そして、それをお母さんが喜んでくれれば、そのうれしさは倍増!です。
でも、その為には『私達が待つこと』これがとっても大事なんです。
でも、実は、そこが難しいところなんです。
だからこそ、私がtokkoさんえらいな。と思うのは『30分でも待った』という部分です。
私達が目指すものは、最初は時間がかかります。
ところが、子供に「自分から」という力が備わると、すぐにその時間が一瞬であった事がわかります。
だって、一度身に付くと、次から「やらせる」言葉すら不要になるからです。
「やりなさい」「やだ」「早くしなさい」「いや・いや」・・・
こんな押し問答の時間がなくなるからです。
子供自身が『自分から』、1つ1つ乗り越えていくことで、子供達はどんどん、力を付けていくのです。
小さな自信が1つ1つ積み重なる事で、別の新しい事にチャレンジするようになります。
そして、どんどんいろんな事が出来るようになり、その経験から、いろんな考えや判断、行動ができるようになります。
失敗があっても、「あきらめなければできるようになるぞ」と学び、練習する事の重要性。継続する事の大切さ。頑張る事の素晴らしさを学びます。
成長する時の力ってすごいんですよ!!
あ、ちなみにtokkoさんのお子さんは、2歳1ヶ月。決して「出来るのが当たり前・・・」ではありません。
ですから、ご自分のお子さんと比べないで下さいね。
念のため・・・(^^)
最後にこの言葉をあなたに・・・
「やって見せ、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば、人はうごかじ」by山本五十六
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