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第226号 「知っている」と「知らない」の違い

こんばんは、パピーいしがみです。

今日はとっても興味深いお話です。

1つの題材を教える時、全く同じ内容でも、やり方しだいでこんなに違う、という報告を下さった、キラキラママさんからのご報告です。

いつも私は言いますよね。「テクニックではないんです。考え方なんです」って。

今回の件ほど、それを明確に物語っているケースは希なので、お願いして、今日のメルマガに掲載させて頂きました。

これは、絶対に為になります。それでは行きましょう!

ココから・・・

パピーさん、こんにちは。キラキラママです。

目標・決意メールのお返事ありがとうございました。暖かいお言葉が嬉しくて何度も読み返してます。

( 中 略 )

勉強し始めて二ヵ月、決意メールから一ヵ月、我が家に嬉しい転機があったのでご報告します。

息子はもともと運動が大好きで、最近ハマっていたのが縄跳び。でも二重跳びだけはできませんでした。

とても頑張って練習していたので、できた時はすごく達成感・満足感が得られるだろうし、私も息子と一緒にそれを味わいたいな、と思っていました。

以前メルマガで紹介されていた、運動のコツが載っている本の事を思い出し、図書館で同じ方の書かれた本を探しだして息子に見せました。

できるようになりたくて仕方ない息子は興味津々、早速練習開始。

今までの私なら、本を読み、やり方を説明、手本を見せる・・・までやって、あとは息子に練習させ、練習してる横で私は家事を・・・

と効率を優先させた思います。また、練習を見てもダメ出しをしたと思います。

でも今回は、私が結果(できるようになる事だけ)を急がず、できるようになるまでしっかり過程を見て、

ダメ出しせずに、息子のやる気を持続させ、一緒に乗り越えて、できた時は一緒に喜んで、最初から最後までいっぱい誉めてあげようと決めていました。

縄を回すのが早くなった!、跳ぶ姿勢が良くなった!、リズムよく跳べてる!等できた事を誉め、

早くできるようになりたい一心で、まだ確実にできていない段階でも次のステップに進もうとする息子を、

「あわてないで、できない時はもう一つ戻ってやろう」

と言って励まし、二人で楽しく、でも一生懸命に練習しました。

息子の言葉も「ダメだ、できん」→「できるかな」→「できそう」に変化していきました。

気を良くした息子は「パパと練習する!」との事で、主人に息子を任せ、私は家事をしていました。

ところが、しばらくすると息子が「もうヤダ」と泣きながら戻ってきました。

訳を聞くと、パパが色んな事を次々言うから、どうしたらいいのか分からなくなって跳べなくなった・・・との事。

せっかく教えてやってるのに・・・と機嫌を悪くした主人にも聞いてみると、本と同じ事を言っただけ、

休まずやってるから休めと言っただけ・・・との事。

言っている内容は本と同じなんですが、言い方を変えて良くも悪くも色々と説明したようで、息子は混乱してしまったようでした。

私はこの時、『パピーさんが言っておられるのはこれだ!』と思いました。

私は今回、息子が楽しく縄跳びを練習する、時間がかかっても過程を誉めながら、その結果二重跳びができるようになればそれで良し、と考えていました。

一方、主人は早く二重跳びができるようになる事だけを考えて、細かくダメ出ししたのだと思います。

この意識の差で、さっきまで汗びっしょりになって、息がきれても笑顔で自発的に練習していた息子が、強制的に練習させられている気持ちになり、

今はもう辞める!と泣いてしまったのだ、と思いました。

以前の私なら、今回の主人と同じ事をしたのではないか?と思います。

なんとか二重跳びで一緒に喜びたいと思っていた私は、二人を前に、

息子には・・・ちょっとでも早くできるようにしてあげたかった、主人の気持ちだけを伝え、

主人には・・・混乱した息子の気持ちを代弁し、さらに私がパピーさんの講座で学び始めた事(まだ主人に言えずにいました…)と

そこで得たノウハウを使って縄跳びの練習をしていた事を話し、今回の練習は私に任せてほしいと話しました。

主人は分厚いテキストを見てビックリしたようでしたが、練習は私に任せ、自分もテキストを読んでみる、と言ってくれました。

一旦気分転換したほうがイイかな?と思い、息子を散歩に連れ出し、途中で笹舟の作り方を息子から教わったり、

夕食のカレーを一緒に作り、味付けは息子に任せたり・・・と息子主導で色々やりながら様子を見ていた所、練習を再開する気になってくれました。

次の日、また朝から練習再開。昨日と同様、誉めて励ましながら二人で頑張りました。

だんだん良い兆しが・・・

そして、ついに・・・「できたぁ!!」2回続きました。

「今できたね!」「やったね!」と二人で抱き合って(笑)喜びました。

回数にするとたったの2回でしたが、できた時の息子の満足そうな笑顔、サイコーでした。

息子が頑張って二重跳びを跳べた事はもちろんですが、私自身がテキストで学んだ方法で、息子と一緒に達成感・満足感を得る事ができ、喜ぶ事ができて本当に嬉しかったです。

現在、息子は主人と一緒にこま回しに挑戦中です。

回ってるこまを紐を使って手に載せる大技(?)だそうです(笑)

テキストを読み始めたせいか、主人の教え方も以前とは変わってきたようで、二人で楽しそうに練習しています。

今回の事をきっかけに、家の中も良い雰囲気に変わりつつあります。

嬉しさのあまり、また長々と綴ってしまいました。すいません。

良い事ばかりは続かないかもしれませんが、次回も良い報告ができるといいなと思います。

また聞いて下さいね。お体ご自愛ください。

☆キラキラママ☆

ココまで・・・

そして私は、このようにお返事しました。

ココから・・・

キラキラママさん、こんにちは。パピーいしがみです。

メール、ありがとうございます。

お母さんは気づいてしまいましたね(^^)。

“せっかく教えてやってるのに・・・と機嫌を悪くした主人にも聞いてみると「本と同じ事を言っただけ、休まずやってるから休めと言っただけ・・・」との事。

言っている内容は本と同じなんですが、言い方を変えて良くも悪くも色々と説明したようで、息子は混乱してしまったようでした。

私はこの時『パピーさんが言っておられるのはこれだ!』と思いました。”

そう、それなんですよ!(^^)

今回の件も、ご主人には申し訳ないけど、「知っている」お母さんの教え方と「ご存じない」ご主人の教え方。

同じ内容、同じ本を見てやっているのに、伝わり方、やる気の持続、そして、上達スピードが全然違う、という事がお分かりになったのですね。

これが、もし、ご主人にバトンタッチしなければ、多分、これほど明確に分からなかったと思うのです。

何度も言いますが『ご主人には申し訳ないけど』本当にいい経験をされましたね。

それから、ご主人も立派だと思います。

だって、キラキラママさん、テキストの購入を内緒にされていて、その時、暴露(大げさ?)されたんでしょ。

ご主人、よく「こんな高い物を買って!」なんて怒らなかったですね。

その上「テキストを読んでみる」とも言って下さったのですね。器がでかいですね。

ご自分の教え方がちょっと良くなかったと感じた上に、奥さまの内緒の(高額な(笑))買い物を知った上で、素直に「読んでみるよ」と言ってくださるなんて、

なんと心の広い方でしょう?器が大きいです。かっこいいです!

そして、とうとう二重回しが出来たんですね。

その時の喜びは言葉に言い表せないほどですよね。

そして、今はこま回しですか?

それも、ご主人がずいぶんと教え方がうまくなったようで(^^)嬉しい報告、ありがとうございます。

きっとこれからもどんどん楽しいことが起きると思います。その時は、是非、メールくださいね。まってま~す!

ココまで・・・

キラキラママさん、メルマガへのご紹介、ご許可を頂きまして、ありがとうございます。

どうやらその後、お兄ちゃんの態度のうれしい変化や、新しい出来事、すばらしい事がいっぱい起きているようですね。

今回は、ものすごく面白い(興味深い)ご報告、ありがとうございました。

もう明確に差がでましたね。

でも、ご主人の(以前の)教え方って、日本中、いえ、世界中の、ほとんどの方がそうやっているんですね。

私達にはみーんな感情があります。

誰でも強制される事は嫌い、自分からやりたいんですね。

そして自分からやる時、又、面白くって、楽しくってやる時、っていうのは、ものすごいスピードで能力が開花するんです。

吸収する力も、理解する力も、集中力も私達の想像をはるかに超えて、すばらしく良くなります。

そして、自分からはじめた事や、楽しい事、面白い事って、何度失敗しても、もう一度やってみよう、もう一度、って何度も何度も繰り返す事ができるんです。

そう。乗り越えようとするんです。自分で!!

そして、ついに達成した時、お母さんももちろんですが、子供にとってこれは、もうかけがえの無い経験です。

満足感、達成感、「やりとげたぜ!」「がんばったぜ!」そういう簡単に手に入らない事だからこそ、大きな大きな喜びになって、

「大きな喜びをもっと体験したい!」と思うようになるのです。

そんな体験をした子は、いろんな事にチャレンジするようになります。

辛い練習を乗り越えた所に喜びがあることを知ったのですから、つまづいたり、失敗しても、簡単にはへこたれません。

当然、何度も何度もチャレンジするのですから、成功する、やり遂げる頻度も多くなります。

その成功体験が徐々に積み重なる事で、どんどん強い自信になっていきます。

(あ、スポーツも勉強もおんなじですよ(^^))

そう、その時にはもう、自分で考え、自分で行動し、自分で乗り越え、自分で喜びを味わう様になっています。

でも「知らない」親は、これが出来ないわけです。

いつまでたっても強制をしてやらせようとする。

子供は面白くない、やりたくない、いやいやしょうがなく・・・。

やる気がないから上達も遅い。なかなか上手くならないから罵声を浴びせられる。

自尊心もぼろぼろ、イヤイヤ、泣き泣き、苦労して苦労してやっと達成。

その時の子供はなんと思うでしょうか?

「こんなに大変なこと、もうやりたくない!!」ですよね。

この違い・・・。

「大きな喜びをもっと体験したい!」と「こんなに大変なこと、もうやりたくない」

全く同じ事をするのに、全く違った考えを持ったこの子達が、1年後、5年後、10年後、どれだけの差が開いているか?を考えると、恐ろしくなります。

でも、その違いは、単純。

「認める」「褒める」「包む」を親が「知っている」か「知らない」か?

親が「出来る」か「出来ない」か?だけなんですね。簡単なことなんです(^^)。

是非、あなたの子どもさんにも経験させてあげてほしいです。

「認める」「褒める」「包む」とその『考え方』について

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