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第230号 親和の欲求

こんばんは、パピーいしがみです。

「認める」「褒める」「包む」の中で多くの皆さんが、最初にアクションを起こされるのが、多分、「褒める」だと思います。

ところが、子供にとって不安があると「褒める」をどんなに頑張っても響かない。何も嬉しそうじゃない、という事があります。

「包む」とは“環境を整えること”と私は言いますが、具体的には「不安の無い環境を整える」という事なんですね。

マズローの五段階欲求についてご存知でしょうか?

これについては、

著書「くじけない子に育てる本」の中でも書いていますし、もちろん、テキストにも記載しています。

(※1、テキストをお持ちの方は19章、「くじけない子に育てる本」をお持ちの方は113ページです。)

その欲求というのは、一番下に「生理的欲求」その次に「安全の欲求」その次は「親和の欲求」そして四番目が「承認の欲求」でしたね。(五番目は割愛します)

「褒める」「認める」というのは“あなたは素晴らしいんだよ”という事を認めてあげる。

「承認してほしい」欲求を満たすのですね。第四の欲求です。

又、その欲求は下の階層から順番に、満たされるごとに上の階層の欲求に移っていくのでした。

という事は「褒める」「認める」が生きてくるためには、それ以下の欲求は満たされていなければならない。という事です。

このメルマガをお読みの方の中には「生活する事が出来ない」程の方はおられないでしょう。

そして「明日の寝床が無い」方もいませんよね。

ココで1・2の欲求はすでに満たされているんです。

でも第三の欲求になるとちょっと?と感じるかもしれません。

私達、家族というチームが仲良しでいるでしょうか?

夫婦の仲が良くて、その2人がいるチームの中で、子供は「自分も一緒に仲良くしたい」と思っているでしょうか?

お父さんとお母さんが仲たがいしていたり、ののしりあっていたり、冷戦状態で無視しあっていたり、

子供の前でお互いがお互いをけなしたり・・・、常に愚痴を言っていたり・・・、そんな時、子供の欲求は満たされないんですね。

第三の欲求「お父さんとお母さんと仲良くて、僕もその一員になりたい」という欲求が満たされない状態にある、という事なんですね。

そう、「包む」というのは、そういう環境を整えて欲しい、という意味でもあるんです。

そこで、今日は、ものすごく参考になる経験をされた会員さん、モカチーノさんのメールをご紹介させて頂きます。

先に言っておきますが、モカチーノさんのお宅は喧嘩していたり、冷戦状態だったり、けなしていたのではありません。

ご主人は理解があって、優しい方なのですが、ちょっとモカチーノさんが「イライラをぶつけていた」ようなのです。

それを子供さんが見て、不安に思ったんでしょうね。

まだ1歳そこそこなのに仲裁に入ったり、ご主人に対する態度がおかしかったりしたんだそうです。

でも、モカチーノさんがそこに気づいたとたん変化があったようです。

それでは、始めましょう。

ココから・・・

パピーさん、こんにちは。はじめまして、モカチーノです。

私には、1歳3ヶ月になる娘がいます。

娘が11ヶ月を過ぎてきたあたりから、イライラしたり、旦那に八つ当たりしたりして、とても自分が嫌でした。

駄目だ・・・悪いな・・・と思いつつも自分で止められないのです。

夜に一人で泣いたりしました。

旦那は家事なども手伝ってくれるし、娘のこともとても可愛がってくれます。とてもやさしくて自分にはもったいないほどです・・・。

でも・・・イライラが治まらない時、やってしまうんです。

その頃からか、娘が旦那に懐かなくなってしまいました。

同居している義父とは一緒に遊んだりするし、抱っこされても平気なのに・・・。

どうしてだろう??ずっと考えていました。

パピーさんの「幸せなお母さん・・」を偶然(必然?)目にして、メルマガを読み、テキストを自然に申し込んでいる自分がいました。

そして、いろいろ読むにつれて、娘が旦那に懐かなくなった理由が『私にあったんじゃないか』と考えました。

娘の前で何度も喧嘩しました。

些細なことにカチンと来て、言わなくていい事まで言ってしまったり・・・。

そのとき顔は、娘が見てもとても嫌な表情だったと思います。

現に喧嘩していると、必ず私のほうに向かって「あ~!!あ~!!」と首を振りながら近づいて来ていました。

その時は興奮しているから気づかないんですよね。娘が必死に止めようとしてくれていることに・・。

しかも、私が旦那に対していつも怒っていたから、娘も旦那にそういう態度をとったのではないか?とも思ったのです。

最低なことに、今気づいてしまいました。

もう少し上手にストレス解消をして、「幸せなお母さん」&「幸せな家族」になれるよう努力したいと思います。

娘にも、私が好きになった旦那の事を好きでいてもらいたいです。

パピーさん、気づかせて頂いてありがとうございました。

これからもよろしくお願いします!!

ココまで・・・

そして私はこのようにお返事しました。

ココから・・・

モカチーノさん、こんにちは。パピーいしがみです。メールを頂きましてありがとうございます。

ところで・・・まだ、イライラしてご主人に八つ当たりしていますか?(笑)

メールを頂いた時に、こんな文面がありました。

> 娘の前で何度も喧嘩しました。

> 些細なことにカチンと来て言わなくていい事まで言ってしまったり・・・。

> そのときの顔は、娘が見てもとても嫌な表情だったと思います。

> 現に喧嘩していると、必ず私のほうに向かって

> 「あ~!!あ~!!」と首を振りながら近づいて来ていました。

> その時は興奮しているから気づかないんですよね。

> 娘が必死に止めようとしてくれていることに・・。

> しかも、私が旦那に対していつも怒っていたから

> 娘も旦那にそういう態度をとったのではないか?と思ったのです。

> 最低なことに、今気づいてしまいました。

って。

『最低なことに』ってありましたね。

いいえ。今お気づきになられて良かったんですよ。

ずーっと解らず、自分を振り返らず、挙句の果てには悲しい結果になる人は沢山います。

私達は失敗します。間違いを起こします。

でも、最悪?なのは、ずーっとその間違いに気がつかないことです。

私達は、他人同士が好きで結ばれて、そして結婚します。すると、肉親になったような錯覚を起こします。

「分かってくれているはず」「どうしてやってくれないの」「いまさら・・・はずかしい」

なんて、まだ結婚して年数が少ないのに「以心伝心」を当たり前に思っちゃう。

当たり前だから、出来て当然、できなければ腹が立つ。いらいらする。

でもそれは、私達、みんなが通る「間違い」なのですね。私も同じ間違いをしたんですよ(笑)。

私の場合、気づくのにはもうちょっと時間が掛かりました(笑)。

ご主人の有難さを感じる。ってとっても大事です。(あなたが、男性であれば、奥様の有難さを感じる事です)

でも、何でもご主人の言うとおりにしなさい、というわけではありません。

ご主人のいいところ、助かっていること。うれしいこと。それらをちゃんと口にして伝えて欲しいのですね。

「○○してくれてうれしいな~」「あ、ありがとう~」「ごくろうさま」こんな言葉でいいんです。

元は他人です。ちょっと気を使ってみましょうよ。そうすると、全然違う世界が開けます。

その時、子供さんのご主人に対する姿勢にも変化が現れている・・・と思いますよ。

ココまで・・・

そして、数日・・・又、メールを頂きました。

ココから・・・

パピーさん、こんにちは。 モカチーノです。お忙しい中なのに、返信メールありがとうございます!とっても嬉しかったです。

それと・・・パピーさんはホントにすごいなぁと思いました。

パピーさんのメールにあった

“肉親になったような錯覚を起こします。

「分かってくれているはず」「どうしてやってくれないの」「いまさら・・・はずかしい」

なんて、まだ結婚して年数が少ないのに、「以心伝心」を当たり前に思っちゃう。

当たり前だから、出来て当然、できなければ腹が立つ。いらいらする。”

まさに・・・こういう気持ちでした・・・。

「パピーさんには見破られたぁ・・・!(笑)」と思いました。

主人は優しい・・・けど、私がして欲しい事は違~う!!

イライラ⇒八つ当たり

パピーさんのテキストで育児の勉強をしてみようと思い、始めたもののテキストやメルマガを読んでも、2~3日はまだ(笑)イライラしていました。

パピーさんへ初めてのメールを書きながら(たぶん)私の考え方が変わったんだと思います。

あれから・・・。

嘘のように八つ当たりしなくなりました。我慢してるわけでもないんです。私の、娘と主人に対する目が変わってとても楽になったのです。

以前は家事に追われながら娘を見ていたので少しの悪戯(娘にとっては好奇心)も怒っていました。

「何度言ったらわかるの!!」「だめだったら!!」「やめなさい!!」

こんな言葉ばかりでした。

でも考えたらそんなに怒ることでも無くて・・・。後で片付けるのが大変とか・・服が汚れるとか・・私の都合ばかり。

これじゃ一日持たないですよね。そこで考え方を変えました。

ちょこちょこ片付けても次から次へと出してくるので、お昼と夕飯の時にまとめて片付けよう・・汚れたら拭けばいい・・着替えればいい・・などなど・・

こうなった時はこうしよう、と考えておくだけで、心に余裕が出来ました。

主人に対しても、仕事をして来て疲れてきているんだから・・と。

パピーさんのメールを拝見して、口に出して伝えるってとっても大事な事なんだ、と気づきました。

この間、私が娘のウンチで格闘しているときに、お昼の食器を何も言わず洗っててくれたんです。

本当に嬉しかったので、「うゎ~!!嬉しい!助かったぁ・・ありがとう。」と言ったら、

本当に嬉しそうに照れ笑いをして「お安い御用だ・・。」と言ってました。(^^)

もともと家事も手伝ってくれていましたが、ますます熱心になって私が楽になりました。

ナノで・・嬉しいありがとう攻撃は続けています。(笑)

そして、一番の変化は主人が帰ってくると玄関まで突進しながら迎えに行く娘です。

「お~きゃ~きゅ!」(お帰りのつもりみたいです。)と言って満面の笑顔で迎えてくれます。

主人もこの時とてもいい笑顔です。毎日見たいなぁと思います。

パピーさん、たくさんの気づきをありがとうございます!!

また間違いや迷いが見つかったときは聞いてもらえますか?嬉しい変化が見つかったときも・・!

長くなってすみません。読んでいただいてありがとうございます!これからもよろしくお願いいたします。

ココまで・・・

モカチーノさん、メルマガ掲載へのご許可、ありがとうございます。

当初の悩みだった『娘さんがご主人になつかない』は、あっさり?解決してしまったみたいですね。

先日、モカチーノさんからご報告を頂いた時にも有りました。

相変わらず娘さんは、ご主人が帰ってくると、満面の笑みをたたえて、玄関に突進するそうです。

お父さんを待ちわびているんですね。素晴らしい状態になりましたね。

実は、お父さんはこの時がもうめっちゃ嬉しいんです。

お父さんの声は無かったけど、そうとう嬉しいと思いますし、『この家族の為に俺は頑張るぜ~!』と思っているはずです。

さあ、このメルマガをお読みのあなたのお宅はいかがですか?

モカチーノさんちは「親和の欲求」が満たされて、又1つ、ステージが上がったのですね。

その変化は喜びに満ち溢れていますよね。

全てはこの段階を踏んできます。

「ウチはうまく行かない」もしそう思われていたら、もう一度、「親和の欲求」を考えてみたらどうでしょう・・・?

「認める」「褒める」「包む」にご興味のある方は

コチラをお読みください。

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