第249号 手が離れてきた時期だからこそ…
こんばんは。パピーいしがみです。
今日は暑い一日でしたね。
一昨日は、とても強い雨でしたが、昨日そして、今日と運動会をやったところも多かったようです。
最高の運動会日和だったのでは・・・?と思います。
今日、お話しする内容は、ちょっとずついろんな事が出来て来た時の、よくあるケースについてお話したいと思います。
お話くださるのは、アニスさん。
小学校3年生になったお兄ちゃんがスイミングを行きたくない!と、てこでも動かなくなってしまったようです。
さて、その時、どうしたのでしょうか?
ご紹介させて頂きます。
ココから・・・
( 前 略 )
さてさて、我が家の近況ですが・・・。下の娘が春から入園しました!
新しい環境が苦手な性質だったので、プレ幼稚園に通って前もって慣らしていたおかげと、5歳半上の兄に鍛えられて頭の回転や運動神経が結構良く、性格も積極的な方だったので、今のところ、毎日楽しく通っています。
初日は「行きたくない!」と大泣きでしたが、園バスに乗るとケロリ。
帰ってきて昼食を取りながら、「ママ、明日も幼稚園行ってもいい?」と別人のような発言をしました。(笑)
3年生に進級した息子は、春休み短期講習を機にスイミングを始めました。
もともとベビーの頃からやっていたのですが、泳法に入ってから嫌になってしまったようで、年中の時、転勤を機に本人の希望でサッカーに変えました。
でも、ちょっと太り気味の体型を友達にからかわれて気にしだしたので、
「よい機会だからダイエットを兼ねて平泳ぎ合格まで頑張ろう!」という約束で再び始めました。
でも、段々あれこれ理由をつけて嫌がるようになり、ベソをかきながら行くこともあり、とうとうある日、テコでも動かず休んでしまいました。
本人が辞めたがっているのを、無理に続けさせるのはかわいそうかな・・・とも思ったのですが、
息子は何事においても(例え好きな事でも)、苦しいことや、いつもの何倍もの根性や努力が必要な事が起きると、すぐに弱音を吐いたり、周りのせいにしたり、回避しようとするきらいがあるので、
今回は主人と頑として当初約束した「平泳ぎ合格するまで週2回頑張る!」を達成するまで叱咤激励して続けさせることにしました。
そして、「スクールは近所にあるし、もう大きいから一人で大丈夫だよね。」と彼を突き放している裏には「見学室は混雑していて、小さい妹連れだとしんどい。」という私の本音があったのを反省し、しばらくは付き添うことにしました。
あんなに嫌がるからには、さぞかし下手くそなんだろう?と思いきや、かなり上手でびっくりし、見ているのが楽しくなりました。
で、帰り道は心の底から手放しで褒めました。その時の息子の得意げな顔といったら・・・。
その数日後、学校で新学年の目標を各人で決める際に、息子は「水泳を頑張る」と書いたそうです!
(幼稚園以来、いつもサッカーに関する目標ばかりでした)
泳いでいるところの絵もつけたそうなのですが、その絵も自分なりに会心の作だったそうで、前向きな気持ちの表れかな~?、と私も話を聞いてうれしくなりました。
その後、何回か見学したり、帰りだけお迎えに行ったりしていますが、同じ学校の友達も習っているようで、その子達と帰るようになり、今は一人で出掛けて行くようになりました。
得意意識が出来たようで、張り切っています。
『手が離れてきた時期だからこそ手を掛けてやる事の大切さ』を実感した体験でした。
子供に対して「本当にやる気があるなら態度や行動で示して欲しい」とよく思います。
でも、わが身を振り返ってみると、「頑張れ!」などと口で叱咤激励するばかりで、その思いを態度や行動で子供にしっかり伝わるような『努力』をしていなかったことに気がつきました。
例え行動はとっていたとしても「忙しいのに。大変なのに。」という気持ちばかりが前面に出てしまい、「応援してるから安心して頑張っておいで」という優しい気持ちが欠けていたように思い出されます。
特に、下の子が生まれてからは、チビのお世話を言い訳に怠りがちだったと思い、かわいそうなことをしてしまったと、今になって反省しています。
パピーさんがメルマガやテキストで教えてくださっていることが、実感として少し分かった様な気がします。ありがとうございます。
下の子が幼稚園にあがり、少し精神的にも時間的にも、上の子に再びゆっくり向き合える余裕が出てきました。
今は、私が小学生の時にはまった『冒険者たち』(ドブネズミのガンバが主人公の児童文学)を読み聞かせして、二人でわくわくしています。
以上、二人の子供と私の近況でした!!
ココまで・・・
そして、私は、こんなお返事をしました。
ココから・・・・
近況報告、ありがとうございます。
すごく嬉しい文章がありました。
“『手が離れてきた時期だからこそ手を掛けてやる事の大切さ』を実感した体験でした。
子供に対して、本当にやる気があるなら態度や行動で示して欲しい、とよく思います。
でも、わが身を振り返ってみると「頑張れ!」などと口で叱咤激励するばかりで、その思いを態度や行動で、子供にしっかり伝わるような努力をしていなかったことに気がつきました”
うわー!!私は感動しましたよ!よくぞ、ご理解くださった!!本当に嬉しく思います。
そこなんですね。そこです!
私達は、もうひとりでできるから・・・と「出来るならやってよ・・・」って思います。
でも、人の気持ちはいつも同じじゃないんですね。
高揚している時もあれば、凹んでいる時もある。高揚している時には、なんでもなかった事が、凹んでいる時にはできない事もあるんです。
そんな時、お母さんの「包む」が必要なんですね。
寂しい時、つらい時、悩んだ時、話を聞いてくれたり、勇気をくれたり、力になってくれる存在、それが、お母さんの力なんですね。
今回、息子さんはお母さんの「包む」で辛い事を乗り越えましたね。そして、小さな自信をつけてくれたようです。
とてもとても嬉しく思います。
今回の件、是非、メルマガでご紹介したいです。お返事頂けますか?よろしくお願いします。
その後、すぐにお返事を頂きました。
ココから・・・
パピーさん、おはようございます。
昨日は早々にご返信を頂き、ありがとうございました。
メルマガ掲載の件ですが、とてもうれしいです。
いつもメルマガを読んで、色々参考にしたり励みにさせて頂いているので、自分のつたない文章が載ると思うと恥ずかしい反面、すごく光栄です。
それにしても、メルマガやテキストで勉強して、少しばかり育児について分かったようなつもりになっていましたが、
やはり実際に我が身に降りかかって体験して、はじめてパピーさんの伝授している事柄が、自分の血や肉になるのだと実感しています。
私はまだまだ頭でっかちの状態です。
子育ては短いような長いような。
昨日の17歳少年の母親殺害のニュースを見ると、中学生までは順調に育っていたようなのに何故??と思わず悩んでしまいました。
ゆっくり、丁寧に心を込めて、引き続き子育てを頑張っていこうと思います。
パピーさん、今後ともあたたかいご指導、お願いいたします!!
ココまで・・・
アニスさん、メルマガ掲載のご許可を頂きましてありがとうございました。
お返事でも書いたのですが、すごくいい発見・気づきがありましたね。
私達もそうですが、すでに大人であるのにも関わらず、小さな事で凹んだり、悩んだり、これでいいんだろうか?って心配になりますよね。
子供だって同じなんですね。
出来るようになったこと、乗越えたことが、その時々の状態で出来なくなっちゃうことがありますし、
今までよりもちょっと大きなハードルに感じた時には、又、くじけたり、落ち込んだりするんです。
そして、辛いから逃げたくなっちゃうんですね。
でも、何が原因なのか?って考える方がとっても少ないんですね。
多くの方が、その結果だけを見て「嫌ならやめればいい」とか、「ムリしても行かせる」とか安易に考えたり、人に聞いたりするのですが、結果は同じでも全然、原因とプロセスが違うんです。
直ぐに、手っ取り早い方法を取ろうとしちゃうんです。自分で考えずに人に聞いてしまおうとするんです。
又、教えてくれた人が、考えることの大切さを教えてくれない為に(まあ、ほとんどの方は、方法だけを教えるのですが)
そして、うまく行かずに・・・って事がものすごく多いんですよ。
今回、アニスさんは、ご主人と一緒にちゃんと考え、子供にも話し、そして自分に足りなかった事に気づき、そして、それを修正したんですね。
こういう事がとってもとっても大切なんです。そう、結果だけを見て、安易に決めてほしくないんです。
そこには必ず理由があって、その理由をちゃんと見極めて欲しいのですね。
だから、私達親は、常に子供を見ている事が必要なのです。
以前、メルマガでも書きました『穴が開くほど見つめなさい』です。
常に見ていると、変化が分かります。
「今日は、元気だな、調子いいな。」と思う時もあれば「あれ?どうしたんだろう?いつもと違うな?」という時があるはずなのです。
そう感じる事ができると、原因はなんだろう?って推測できるんですね。
又、変化が小さいうちに気づく事によってとっても早い対処ができます。
その時に、さっと手を差し伸べたり、元気や勇気を与えたり・・・、それが「環境を整える」の『包む』になり、そこに使う言葉は「認め」「褒める」言葉なのですね。
それから、アニスさんの最後のメールにもありました、
17歳の高校生が起こしたあの事件、皆さんも衝撃をお感じになったと思います。
私は、以前から少年犯罪の影には子育てが絡んでいないか?と調べているのですが、非常に多くの関連性がある事が分かっています。
そこには、やはり、「包む」どころか「認め」「褒める」もない世界。
『自己否定』と『不安』、そして『自信と笑顔の欠如』があるのです。
今後、もっと調べて、お話したいと思っていますが、ある精神科医が『多くの少年犯罪は起るべくして起っている』と言っていたのも頷けます。
このメルマガをお読みのあなたは是非、子供達を「認め」「褒め」「包ん」であげて、
不安の無い、自分に自信を持てる、笑顔に包まれた毎日を過ごして欲しいと願います。
認める」「褒める」「包む」にご興味のある方はこちらをお読みください。
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