第278号 絶対食べなかったジャガイモなのに…
今日は、台風ですね。ここ静岡ではかなりの雨・風で、朝から雨戸を閉めっぱなし。今もがたがた言っています。
あなたのお住まいの地域はいかがですか?早く過ぎ去ってくれることを祈ります。
さあ、今日のメルマガは、タイトルを見ていただくとすぐわかっちゃったかな?
あるきっかけで、絶対に口にすることが無かった大嫌いなジャガイモを自分から食べちゃった。というお話です。
好き嫌いの多いお子さんをお持ちのお母さんには、とっても参考になると思いますよ。
お話いただくのはみーちゃんさん。みーちゃんさんの息子さんは、3歳のお兄ちゃん。下に2歳の弟さんがいるんですね。
そのお兄ちゃんの『嬉しい出来事』をご報告頂いたのでした。
ココから・・・
今日のお昼前、またパジャマから洋服に着替える時に息子が愚図っていました。
Tシャツやボタンのシャツを着たり、ズボンをはく事は自分でできるのですが、Tシャツを脱ぐのがまだ上手にできないんです。
毎日やりかたを教えながら、気づかれないように手伝ったりして、自分で脱げるように練習をしているのですが、今日も最初から「できないからお母さんがやって~」と泣いてました。
でも自分でできるところまではやって欲しいのです。
しばらく「自分でやってみなさい」「できないからやって」が続き、ようやく着替え終わった時に、抱きしめながら話しました。
「本当はちゃんと自分でできるんだよ。お母さん知ってるよ。洋服着るのだってちゃんとできるし、トイレだってちゃんと行けるしお箸だって、お友達よりも上手に持てるでしょ?
それに、自転車に乗れないお友達もたくさんいるのに○○ちゃんは、あんなに上手に自転車に乗れるでしょ?○○ちゃんは、すごいんだよ。何でも自分でできるんだよ。
だからお母さんにできるところを見せて欲しいんだよ」と。
すると、いつもは「うん」と返事をするのですが「はい」と返事をして、わんわん泣きました。
そして夕食の時、変化がありました。
息子はとても好き嫌いが多く、イモ類は食べないのですが、今日のメニューはアサリとベーコンとジャガイモの炒め物。
息子のお皿にはジャガイモは小さいのを2切れだけ乗せておきました。
ずっと「イモは食べない」と言っていたのですがご飯と他のおかずを全部食べ終え、お父さんに「すごいね。いっぱい食べたね。99点だ」と言われたら
自分からジャガイモを半分に切って口に入れたのです。嫌いなものは絶対に口に入れないのに。
私たちが驚いて褒めたら、結局自分のお皿の2切れ、全部食べました!
そして
「だって僕、何でもできるんだよ。だからジャガイモも食べたの」と言うのです。もう嬉しかったです。
昼間は着替えのことで叱ったりして、さんざん泣かせてしまったけれど、でも私が話したことをきちんと理解してくれていたんです。
そして「自分はできる」ということを、私たちにちゃんと見せてくれました。
これで自分に自信を持ってくれるでしょうか。明日の着替えは怒らずに、見守りたいと思います。
要は「きらいな物を自分から食べた」というだけの話なのですが長くなってしまいました。また何かうれしい出来事がありましたらメールいたします。
気温が変わりやすいので風邪などひかぬようご自愛くださいませ。
ここまで・・・
このご報告を頂いて、私はこんなお返事をしました。
みーちゃんさん、こんにちは。パピーいしがみです。とっても嬉しい出来事でしたね。
“「本当はちゃんと自分でできるんだよ。お母さん知ってるよ。洋服着るのだってちゃんとできるし、トイレだってちゃんと行けるしお箸だって、お友達よりも上手に持てるでしょ?
それに、自転車に乗れないお友達もたくさんいるのに○○ちゃんは、あんなに上手に自転車に乗れるでしょ?○○ちゃんは、すごいんだよ。何でも自分でできるんだよ。だからお母さんにできるところを見せて欲しいんだよ」と。
すると、いつもは「うん」と返事をするのですが「はい」と返事をして、わんわん泣きました。”
すばらしい!これが「うん」でなく「はい」の返事はなぜだと思いますか?
私は、「認められた」と意識したからだと思うのです。自尊心を高めてもらったのですね。
「僕ってすごいんだ、お母さんは僕を認めてくれている」って思ってくれたのでしょうね。“立派な僕”だから、「はい」なのですね。
そしてわんわん泣いた。というのですが、お兄ちゃんになってから今まで、寂しい思いをしてきたのでしょう。
独り占めできていたお母さんが離れていってしまったようにも感じていたでしょうし・・・、叱られる事も増えただろうし、不安や葛藤もあったと思うのですね。
でも、自分が「僕はなんでも出来る子なんだ」「お母さんはちゃんと見てくれているんだ」というのを知って、とってもとっても安心したのでしょうね。
その後の夕食、これもすごいじゃないですか?
“要は「きらいな物を自分から食べた」というだけの話なのですが・・・”とありましたが、とんでもありません。
自分から、苦手や甘えを乗り越えた、すばらしい、記念すべき一歩なのですよ。
ココまで・・・
その後、このようなメールを頂きました。
ココから・・・
キライだったジャガイモですが、今日は豚汁に入れてみました。
「いただきます」の前に、息子が「あー、今日はジャガイモが入っているんだね」と言うので
「そう、入ってるよ。○○ちゃんのお椀にも入ってるかな?もし食べられたら食べてね。イヤなら残してもいいけど」と言いました。
すると「だってね、僕はジャガイモ食べられるんだよ。」という返事が返ってきました。
そして本当にちゃんと食べました。
ただ「食べられる=好きになった」というわけではないようで「もう一つジャガイモあげようか?」と聞いたら「もう食べたからいいよ」と断られましたが(笑)
「お味噌汁に入っていればかぼちゃも食べられるかもね」と言ってみたら「僕は、かぼちゃも食べられるよ」と言っていました。(本当はかぼちゃも嫌いです)
今ならキライな食べ物も少しずつチャレンジできるかもしれません。どうすれば抵抗無く食べられるか、料理も研究しないといけないかも・・・・・・
ココまで・・・
みーちゃんさん、とってもステキなお便りありがとうございました。そして、メルマガへの掲載のご許可、ありがとうございます。
さあ、今日のメルマガをお読みになったあなたは、どうお感じになりましたか?
好き嫌いって克服するのがかなり難しいですよね。とくに「何でもバランスよく食べて欲しい!」と親が思ったって、
説明しても分かってもらえない年頃では、誰でもお悩みになった事は一度や二度ではないと思います。
でも、どうでしょう?
自尊心を高めることができたとたん、『嫌いなものは絶対に口に入れなかった子』だったのに、「自分から食べよう!」というアクションが自発的に起こっていますよね。
苦手なもの、嫌いなもの、出来なかったことにチャレンジする。ものすごく勇気がいるはずなのに、自尊心を高めることができれば・・・自ら乗り越えるようとする。
これって、すばらしいと思います。
もちろん、息子さんはこれから、様々な苦手な事にチャレンジしていくでしょうね。
その時は、みーちゃんさん。今回のように、驚いて、褒めてあげてくださいね。これからが、とっても楽しみです!!
ご興味のある方はこちらをお読みください。
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