第280号 好き嫌いの克服
こんばんは。パピーいしがみです。この頃、朝晩はめっきり涼しくなりましたね。
私は、今まで夏用の布団で寝ていたのが、今朝は寒くて飛び起きました。みなさんも風邪等ひかれないように気をつけてくださいね。
さて、先週の木曜日にお送りしたメルマガ278号「絶対食べなかったジャガイモなのに・・・」ですが、とても反響がありました。
皆さん、お子さんの好き嫌いにはお悩みなのかな?今日は、それを補足するような、ちょっと面白い話をしますね。
私には、母の妹(おば)がいるのですが、私が生まれたばかりの頃はまだ10代でした。
とっても私を可愛がってくれたのですが、このおば自身も末っ子であり、とても甘えんぼでもあるんですね。(今はもう60過ぎてます)
年の離れた兄弟のような感覚が私にもあって、真剣に口げんかもする事があります(いまでも)
で、この人の子供達がまだ小さい時の話なのですが、好き嫌いをさせない為に、食卓ではかなり厳しかったんです。
「好き嫌いをしちゃだめよ」「ちゃんと残さず食べなさい!」って。
子供達は泣きながら食べている?いえ食べれないから泣いているんです。
それを見ていた私は、「なんだ、姉ちゃん(おばの事)“ねぎ”食えるようになったのか?」って言ったんです。
そうしたら、おばは、私に向かって「余計な事いうな!」って顔して「しー!」って人差し指を口の前に置いたんです。
この人は、昔から太ねぎが食べれなくて、すき焼きをやっても、水炊きをやっても絶対に箸をつけなかったのです。
もちろん、入っていたら外すし・・。もう絶対ダメ!・・・の人、だったのです。
そこで、わざと、「親が嫌いな物があるのに、お前達に好き嫌いするな、っておかしいよな~」と子供達に言ったら、
「そうだよそうだよ。もっと言って」っていう顔をしたのです。
その時、・・・じゃあこうしたら・・・?って言ったのが・・・
「あ前達のお母さんにも絶対に食べられない物が1つだけある、みんな、そういうものってあるはずだよ」
「だから、お前達も、絶対に食べられない物があるんだったら『1つだけ』決めなよ。でも、他の物は嫌いでも我慢して食べるんだよ。それなら出来るでしょ」
そうしたら、子供達は、安心して、「私は、絶対“しいたけ”は食べれない」だから「ほうれん草は食べる」といって、味噌汁のしいたけを外し、そのほかはキチンと食べました。
おばも、苦笑いしていましたが、納得していました。
私達の味覚ってやはり子供と大人とは違って、子供の頃ダメだった物が大人になって大好きになったり、又、その逆もあります。
実は、我が家の奥さんも「つけもの」がダメで、これも幼少期、漬物が嫌いな子供(妻)に食べさせる為に、お義母さんが、幼稚園の先生と結託して、弁当に漬物をぎっしり入れたのだそうです。
お弁当の蓋を開けた瞬間、立ち上る“ぬか”の臭い。
もともと、未熟児で生まれ、食も細かった妻はそれ以来、漬物という漬物は一切ダメ。糠漬はもちろん、たくあん、浅漬け、ピクルス、キムチ・・・、すべてダメになってしまったのです。
又、食べる事が怖くなって、食事の時間が怖かった。
なんと、中学になるまで、給食すら完食できた事がなかったほど・・・だったそうです。
ところが、私は漬物大好き。
私があんまり美味しそうそうに食べるのを見て、たくあん、浅漬けは食べれるようになって、つい2・3年ほど前に、「キムチって美味しい!」って言い出しました。
ただ、ある店で作った新しいキムチ限定ですが・・・。(すっぱくなったのは、やっぱりムリだそうです)
ですから、私の家では子供達にはこう言って来ました。
「嫌いな物もあって当然。だから、絶対に食べられない物を1個だけ持っていてもいいよ。でも、絶対に食べられない物以外は、頑張るんだよ」
息子は、小豆がダメでした。
真ん中の娘は、食べられない物は無いよう?ですが、一番下の子は、おくらがダメです。
でも、こういうものも年齢によって変化が起こります。私はそれでいい、と思っています。
いけないのは「無理やり」「強制」そして、「親の出来ない事をさせる」だと思います。
だって、親が出来ない事を子供にさせるのなら、子供はどう思いますか?当然、反感を持ちますよね。
だから、親が食べれない物が1つあるのなら、最低1つは許さないと・・・。と思うのです。
だって、くさや(くさい干物)は食べられますか?それじゃ、ドリアンは?ブルーチーズは?鮒寿司は?関西の方なら納豆は?
ね~。だれだって、食べれない物ありますよね。だったら、やっぱり無理強いはできませんよね(^^)。
というお話をある会員さんにしたら、好き嫌いが多いその会員さんの娘さんに、お話してくれたらしいのですね。
そうしたら、その好き嫌いが沢山あった子の表情がパアッと明るくなって、
「これだけはダメだけど・・・他は頑張るね」と1つだけのこして、後は綺麗に食べられたのだそうです。
お母さんもびっくりして、褒めてくださったそうです。偉かったよね~!!
好き嫌いは無いのが一番だけど、一番じゃなくてもいいじゃない。「好き嫌いはあってもいい。でも無ければもっといい」完璧に失くすのではなくて、少なくする。
それも自分から・・・。
チャレンジして、苦手な物を乗り越えた時、それも、1つの自信になりますよ(^^)
ご興味のある方はこちらをお読みください。
★★★ 通信講座『幸せなお母さんになる為の子育て』★★★
詳しくはコチラ → クリック
号数 | 内容 | オススメ度 |
---|---|---|
405 | ■ 魚嫌いは味かしら? | ★★★★★ |
460 | ■ マイナスからのスタート | ★★★★★ |
752 | ■ 感情的に怒ってしまう自分を止めたい | ★★★★ |
784 | ■ 大丈夫。きっとこの子は育ちます! | ★★★★★ |