第293号 こんな風に考えてみたら?
こんばんは。パピーいしがみです。
前回のメルマガはゆうちゃさんの「助けてください」から始まった苦しみが、
“「私は、なんて幸せなんだろうと思いました。つい先日まで、子育てに悩み、苦しんでいたのがうそのように」”への変化をご紹介しましたね。
そして、そこでは、いつものように「テクニックではないですよ。考え方ですよ」とお話したのでした。
今日は、その「考え方」について私がどんなお話をしたのか?
についてお話ししますね。
前回のメルマガをお読みでない方、内容を忘れちゃった、と言う方は
下記のURLをクリックしてくださいね。
https://www.age18.jp/back292.html
ココから・・・
ゆうちゃさん、こんにちは。パピーいしがみです。
メール拝見しました。かなり凹んでいますか?
「助けてください」とある時はかなり深刻だと思いましたので、他の会員さんにお待ちいただいて、先にお返事しています。
まず、質問がありましたね。
“最近の長男の態度もパピーさんが言っている「厳しすぎる躾は憎悪を生む」というものなのでしょうか。そんなに厳しくしているつもりはないけれどそうなってしまっているのかな”
と書かれていましたが、私は、そうではないと思いますよ。
息子さんの言葉、行動、目つき、それらは、憎悪だったり、反発だったりするのではなく、お母さんに対する『甘え』だと思うのです。
その甘えって「僕をもっと見て欲しい」という気持です。
文面を読んで、思ったのですが、下に弟さんか妹さんがいますよね。
お兄ちゃんがこうなったのは、下のお子さんが誕生してからではないですか?
お兄ちゃんとしては、それまでは、お母さんを独り占めしていたのです。
それが、突然、「僕だけのお母さん」ではなくなって「僕よりも、下の子を大事にしている」「僕の事はあまりかまってくれない」と感じているのかもしれません。
今、お兄ちゃんが3歳だとしたら、下の子はまだ赤ちゃんかな?
もしそうだとしたら、「ウチには赤ちゃんが2人いる」と思ってください。
すると、「何にもできない赤ちゃん」と、「何でもできる赤ちゃん」がいることになりますね。
すると「何でもできる赤ちゃん」がいる事でとても楽でしょ。
そこにはきっと「この子がいてくれて良かった」と思うはずです。
ところが「もう3歳なんだからその位当たり前」だと思うと、思うようにならない時、腹がたつんです。
もちろんせっかく作った食べ物を「まずい」といわれた時も、「こんちくしょう!」って思うんです。(ちなみに、本気で言っているのではないですよ)
でも、赤ちゃんだって、いやいやをする時はありますよね。
そう。【いらいら】【憤り】って、私達が当たり前として要求した時、そうならない場合にイライラするんです。
例えば、通勤途中、もう遅刻寸前で、地下鉄が時間通りに来ないと、イライラします。
地下鉄は時間通りに来るのが当たり前、って思っているから、ダイヤに乱れがあると腹が立つんですね。
でも、地下鉄は、雨が降ったり、事故があったり、地震があっただけでも簡単に止まる。
いつそうなるか分からないから、違うルートも考えて、ちょっと余裕を持っていこう、と思えば、どうですか?ね。全然違うでしょ。
同じように、ウチには「赤ちゃんが2人いる」「この子は甘えたいんだ」「わがままを言うのは私を好きな証拠なんだ」と思えば、ちょっと違ってきますよね。
穏やかな気持ちを持って接することができると思います。
そして、ぎゅっと抱いて、じっと目を見て、こう言って下さい。
「お兄ちゃん、お母さんはお兄ちゃんがいい子だって、知ってるよ。生まれてきてくれてありがとね」って。
お兄ちゃんの顔はどうなるかな?ちょっと楽しみですね。是非、試してみてくださいね。
ココまで・・・
パピーさん、こんにちは。ゆうちゃです。お返事ありがとうございました。
他の会員さんにお待ちいただいてまで、先に返事をいただいたのにお礼の言葉もせず、すみませんでした。
パピーさんに返事をいただいてからもう10日になります。パピーさんからのお返事でどれだけ助けられたか分かりません。
本当に本当にありがとうございました。
あの時は本当に苦しくて、苦しくて自分ひとりではもうどうにもならなくて。
まず、何より長男の言葉、行動、目つきのことを
“それらは、憎悪だったり、反発だったりするのではなく、お母さんに対する『甘え』だと思いますよ”
と言ってくださったパピーさんの言葉にぽろぽろと涙が溢れて止まりませんでした。
私なんて母じゃないほうがいいんじゃないか?とか私が母である子どもがかわいそうだとか思っていましたから。
でも「私に甘えてくれているんだ」と思うことができたら子どもはこんな私でも母と認めてくれているんだと思えて素直にとてもうれしかったのです。
そんなことにも気づかずに、長男のことを怒ってばかりでした。少しずつ心穏やかに過ごせるようにしていきたいです。
そして、もう一つ。
パピーさんに教えていただいたこと。
“「ウチには赤ちゃんが2人いる」と思ってください。
すると「何にもできない赤ちゃん」と、「何でもできる赤ちゃん」がいることになりますね。
「何でもできる赤ちゃん」がいる事でとても楽でしょ。そこにはきっと「この子がいてくれて良かった」と思うはずです。”
私の気持ちの持ち方を少し変えてみようと思いました。
下の子は今1歳9ヶ月になります。長男のことはいつも「もうじき4歳になるんだからできるでしょ」っていう考えでいました。
だから着替えをしなかったり、ご飯を食べなかったりすると「なんでできるのにしないのー!」って怒ってばかり。
一人でトイレに行けるようになったことや、箸を使えるようになったことなどできることは当たり前で、ほめてあげることをしてませんでした。
パピーさん。気持ちの持ち方で見方がいろいろと変わってくるんですね。
「この子がいてくれて良かった」と思えることがたくさんあることに気づきました。
ここ数日、以前に比べ少しだけど心穏やかにすごせています。心に少しゆとりができた気がします。
止まってしまっていた講座も(すみません)また進めていこうと思っています。
まだまだ「幸せなお母さん」にはほど遠く、情けない母ですが、これからもパピーさん、どうぞよろしくお願いいたします。
必ず「幸せなお母さん」になれると信じて毎日を過ごしていきたいと思います。
ココまで・・・
というやりとりがあって、前回の内容、
“担任の先生からも「Kちゃんはいつも明るくて、やさしくて、お友達に嫌なことを言ったりしたりしないのでとても人気があるんですよ。」
「かあちゃんもKのこと好き?」って聞くので、「だーい好きよ♪いい子に育ってくれてかあちゃんとってもうれしいよ。ありがとうね」というと、
私の胸に顔をすりすりとすり寄せて「Kもね、かあちゃんのこと、だーいすきだよっ」って言ってくれるんです。
> 家へ帰ってからも、電車がうまく連結できなくて、かんしゃくを起こしている次男のところへ行き「どうしたの?とれちゃうの?Kがつけてあげるよ」と優しい言葉をかけたり。
パピーさん、なんだかここ数日、うれしいことばかり”になってきたんです。(実はそれだけじゃないのですが・・・)
もうCD(Step1)をお聴きになって下さった方も多いのですが、
私達は「親として何かを教える」よりも先に、やらなきゃならない事があるんです。
それは、『子供が親の言葉を聞ける状態』『子供が自分からやりたくなる状態』を作る、っていう事なんです。
どんなに親が立派な事を言っても、どんなに親が言い聞かせようと思っても、「聞ける状態」ができていないと、子供は耳を傾けません。
耳を傾けなければ、当然、親の思うようには行動しません。
しかし「聞ける状態」ができてくると、子供達は、「私達が何をすると嬉しいのか」を自分で探してやりだします。
そこに必要なのが「親と子の良好な関係」で、その関係を作るのが、「認める」「褒める」「包む」なんですね。
ご興味のある方はこちらをお読みください。
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