第294号 せめてあと5年、早く生まれて欲しかった。
こんばんは。パピーいしがみです。
今日のメルマガのご紹介は、ピアノの先生をされている“くるみさん”です。
くるみさんは沢山の生徒さんにピアノを教え、いろんな子供達を見て、いろんな家庭の様子をご存知です。
又、ご自分も3人の子供さんを育てておられるお母さん。
上のお2人はもう小学校を卒業されて、反抗期?真っ只中。そんな中で悩み、苦しみ・・・。いろいろ葛藤もあったようです。
でも、ある時「ああ、こういう事かな?」って思えたんですね。
子供さんの成長に応じて、私達のスタンスは変える必要があるんです。
だって、子供が自分で考えるようになった時に、親の考えを押し付けたり、小さい子供のようにあれこれ指示したら、判断ができるようになった子供達には、それは「雑音」に聞こえる場合もあるからです。
それでは、ご紹介させて頂きますね。「ああ、こういう事かな?」って思った瞬間です。
ココから・・・
パピーさん、こんにちは。くるみです。
あっという間に、2期が終了です。まだまだ、消化できていないことがたくさんですがこれからもよろしくお願いします。
はじめてパピーさんのサイトに行き着いたのが去年の10月の末。すぐに申し込みをし11月からスタートしました。
約1年がたちました。その間も私の心は何度もぐらつき、くじけそうになりました。
「やっぱり何をやっても私はダメだ・・・」と自暴自棄になった事も。
正直、そこまで落ち込んでしまったときは、パピーさんに相談することも、フォローメールやメルマガを読むこともできませんでした。
子供は親の所有物ではない、自分で歩いていけるようになって欲しい。頭では分かっている・・・でも・・・。
同じ事を繰り返し、落ち込み、反省。でも不安でしょうがない・・・。苦しかったです。
まだまだその頃は、パピーさんからのアドバイスをいただいても表面的にしか理解できていなかったのだと思います。
というより、「理解している風に自分を見せていただけ」だったのかもしれません。
最近、こんな事がありました。
私は自宅でピアノを教えているのですが、ちょうど次女と同じ学年の生徒が4人来ています。
(みんな出来がよくて、私を焦らせる要因の一つになってます(〃´o`)=3)
その中の一人の子は、本当に感心するくらい、いろいろな事にチャレンジします。
「どうしてこの子はこんなに頑張るんだろう?」と、いつも思っていました。「わが子とは大違い・・・」と。
中学に入って初めてのテストの数日前、レッスンでその子は、こんな事を言っていました。
「これから(その日は金曜日)横浜のおばあちゃんちに行くんだ~」「2泊だよ~」
(テスト前なのに・・・?と思ったら)
「お母さんが、『家じゃあ弟がいてうるさいから、集中できるようにおばあちゃんちにいくよっ!』だって~」「張り切ってるよ一人で~。」
私は「???そこまでする?」「みんな(親)はそんなに頑張ってるんだ・・・」「自分は何もしていない・・・」と思ってしまいました。
そして、その子はみごとに5教科オール5をとりました。きっとその結果はその子にとって自信につながったと思います。
でも・・・???。私の中に疑問が残りました。
振り返ってみると、この子はいつも親の言いなりになっていたような・・・?
何かあるたびに「お母さんがやれって・・・」「どんどん決めちゃって・・・」「どうせ『やりたくない』って言っても怒られるだけだし・・・」「怖いんだょ~」と言っていたのです。
特別暗い表情で言っているわけでもないので、私も今まで気に留めていませんでしたが、「このままこの子は自分の人生を歩いていけるのだろうか?」と思い始めました。
仕事上、色々な親子を見てきましたが、こんな親子もいました。
やはりその子供もとても優秀。ピアノも上手。そこだけ取れば、私から見れば羨ましいような子でした。
夏休みの研究も毎年のように賞を貰っていて・・・。でも、それは全て母親が段取りし、調べ、それをこどもが紙にまとめただけのものでした。
今までの私は、そのような事が「変だよな~」と思えても、どこかで自分の子供と比べ「うちの子は劣っている」と落ち込み、焦り、そしてその不安を子供にぶつけていたのかもしれません。
本当に馬鹿なコトをしてきたと思います。でも、勉強だけでその人の価値が決まるわけではない。
もちろん、できないよりもできたほうがずっといいし、道も広がるかもしれません。
でも、成績を良くするために、大事なものを忘れてしまったら・・・どんな大人になるのか???・・・
先週、息子の誕生日会をしました。
娘二人もプレゼントを作ったり、当日の手伝いをしてくれたり・・・。家族のために何かしてくれたことが、とても嬉しかったです。
そして、私がアジフライのためにアジをおろしていた時・・・。(アジフライは息子のリクエストでした)
最近何事にも「別に・・・」「めんどくさい・・・」と言っていた次女が、「やらせて~」と言ってきたのです。
(チャンス!)と思った私は「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば・・・」を思い出しました。
(もう小さくない娘たちには、これを実践するチャンスがなかなか来なくて・・・。私から無理やり作ってもダメなんですよね)
「じゃあ、一度やってみるから見ててね」・・・とやって見せ、娘にまねをさせてみました。
見ていて(あーそんなやり方したら・・・)と思っても、ぐっと我慢。
1回やるごとに一つ、いいところを探して褒めました。
そしたら、いつもは私がうるさく言うせいか、すぐに「もうやーめた」とどこかへ言ってしまうのに「もう一回」「これで最後」「これで最後ね」と半分以上やってくれました。
そりゃあ、小さな子ではないので「ママ~できた!やった~!」なんて事はないですが、満足げないい顔でした。
調子に乗った娘は、パン粉をつけるところまでやってくれました。
その場で褒め、夕飯の時も「これ、○○がさばいてパン粉までつけたんだよね。もう、ひとりでアジフライ作れるね~」とみんなの前で褒めました。
長女に関しても、親がとやかく言う前に自分で考えてる。
「どうして?」とこっちが思う時も、彼女なりに悩み、自分でその壁を乗り越えようとしているんだ、と思えるようになりました。
もちろん、腹が立つときもあります。娘たち自身も努力しなければいけない点もあります。
『けれど、今が大事な時なんだ・・・』『節目の時を迎えているんだなぁ』とつくづく感じています。これも、パピーさんと出会えたおかげです。
こころから、そのことに気が付くのに、1年という長い時間がかかってしまいました。
まだまだ勉強中の身で、そして心が揺らいで反省する日もあるかもしれません。
でも、パピーさんと出会えなかったら・・・、講座の申し込みをしていなかったら・・・、と思うと恐ろしいです。
ホントいうと、パピーさんには後10年・・・いえせめて5年早く生まれていて欲しかったです(笑)。
小さなお子さんを持つお母さんがとってもうらやまし~。
あと、こういう気持ちにさせてくれた、もうひとつのものはLococom(コミュニティ)だと思います。(前にも言いましケド)
グループの仲間の頑張ってる姿・・・、こんな若いお母さんたちも頑張っている、みんな悩んでいる!わたしもがんばらなきゃ!って、前向きな気持ちにさせてくれます。
Lococomタイムは私にとって大切な時間です。(家事がおろそかにならないようにしないと・・・)
長くなってしまい、申し訳ありません。お付き合いいただきありがとうございました。
・・・と言いながらもうひとついいでしょうか?
昨日(?)いただいたメルマガのキティーさんのお話。パピーさんの力、そしてキティーさんの努力に脱帽です。すばらしいですね。
お風呂の尻文字ですが、子供が小さい頃、やっぱりお風呂の中で、背中に文字を書きっこしてゲームしていたのを思い出しました。これって、結構難しいんですよ~。
書くほうは丁寧に書かないと分かってもらえないし、かかれるほうは集中しないと正解できないし・・・。
それと・・・ピアノのレッスンでも、子供たちが集中しないときは、尻文字で音符の形を書いて名前を当てるゲームなんかもしてます(笑)
かなり余談でした~。3期もどうぞよろしくお願いいたします。
今日は午後から雨の予報・・・。一雨ごとに涼しくなりますので、どうぞお体にお気をつけてくださいね。
まだまだ、書き足りない気分ですが、今日はここで失礼いたします。
くるみ
ココまで・・・
そして、私はこのようにお返事をしました。
ココから・・・
くるみさん、こんにちは。パピーいしがみです。
ワードでのレポートまで添付してくださって、ありがとうございます。
お便りの最初に、こうありましたね。
“その間も私の心は何度もぐらつき、くじけそうになりました。
「やっぱり何をやっても私はダメだ・・・」と自暴自棄になった事も。
正直、そこまで落ち込んでしまったときは、パピーさんに相談することも、フォローメールやメルマガを読むこともできませんでした。
子供は親の所有物ではない、自分で歩いていけるようになって欲しい。頭では分かっている・・・でも・・・。
同じ事を繰り返し、落ち込み、反省。でも不安でしょうがない・・・。苦しかったです。”
わかります。わかります。
辛いですよね。そんな時。嫌になっちゃいますよね~。でもね。この頃、ちょっと面白い事に気がついたんです。
それはね、臨界点ってあるんだな~、という事です。
例えば、コップに水を張って、そこにコイン(1円玉)をだんだんに入れていくんです。
すると、コップから水が盛上がっている(表面張力)のに水はコップのふちから滴り落ちないんですね。
だけど、もう1枚、もう1枚って入れていくと、ある時、ぎりぎりの線を越えると、一滴の水がこぼれたか・・・って思った瞬間、どどど・・・って沢山の水がこぼれるんですね。
この頃、これってすごく似てるな~。って思うのです。
くるみさんが今回下さったメールに、お姉ちゃんの事が書かれていましたが、これも突然起こったことではないと思うのですね。
例えば、プレゼント、お手伝い、そして「やらせて~」の言葉・・・。そしてアジフライ・・・。
まさに臨界点を越えた・・。そんな感じがしたんです。
もちろん、それはくるみさんが、継続してコインを一枚、又一枚、って、入れ続けてくださったからだと思うのですね。
“長女に関しても、親がとやかく言う前に自分で考えてる。
「どうして?」とこっちが思うときも彼女なりに悩み、自分でその壁を乗り越えようとしているんだ。と、思えるようになりました。
もちろん、腹が立つときもあります。娘たち自身も努力しなければいけない点もあります。
けれど、今が大事な時だと、節目の時を迎えているんだなあとつくづく感じています。”
本当にそうなんですね。
そして、親はだんだんに離れていく準備(違っていると思ってもあえて失敗をさせる。でも、ヘルプがあったらすぐにてを差し伸べる事のできる位置にいる)をしなくてはならないのですね。
でもね。くるみさん。
こうやって、やって見て、そして考えると、子育てって確かに難しいけど、『やりがいがある!』って思いませんか?
そして、それは全て自分に返ってくるんです。
私も今までいろんな趣味を持ち、熱中しましたが、これほど、私を真剣にさせて、のめりこませた物はありませんでした。
面白い!というと、お悩みの方には不謹慎かもしれませんが、本当に興味深い、と今も思っています。
そして、そんな子育てについて、ご興味をお持ちの方がこんなに沢山いらして、私の話に真剣に耳を傾けてくださる。
そのたびに「なんと私は幸せか?」って、本当に有り難い気持ちでいっぱいです。
ココまで・・・
その後のくるみさんからのメールです。
ココから・・・
パピーさん。こんにちは。
週末のお休みが終わり、「さあ今日からまた仕事に家事に子育てに・・・」という月曜の午前中にパピーさんからメールを頂きパワー全開です!
読み進めるうちに、涙が・・・(涙もろいのではありますが、パピーさんからのメールって、いつも私を泣かせてくれます・・・(笑))
どうして涙が出るのだろうと考えてみました。
きっとそれは、100%褒めてもらってなくても「わかるよ~」「いいんだよ~」と自分の存在を認めてもらっているというか、
ちゃんと自分の事を見てくれている、考えてくれているということにほっとする、安心してホロッときてしまうのかな?
まさに「褒める」「認める」「包む」ですね。
これまで色々悩んだ時、本を読んだり先輩ママなどに相談してきましたが、いつも堂々巡りでした。
そんな私にとって、パピーさんはまさに救世主♪
子供たちに経験させなければいけない「自分で考え悩み乗り越える」ということを、私自身に経験させてくれました。全ての事は共通しているのですね。
そして、臨界点のお話・・・すごいですね!とっても納得できました。
こう考えると、こつこつレンガを積み重ねている時も辛くないですよね。むしろ、楽しくなりますね。
難しい難しいと思っていた次女・・・私もこれじゃあいけないと、何か一緒にすごす時間をとるようにするのですが、どうしても途中から険悪なムード・・・ということが多かったのです。
でも、最近は最後まで楽しい時間を過ごせるようになって来ました。
昨日もテニスをやったのですが、アジフライの時と同じように褒めることと的確なアドバイスをすることでどんどん上手に。
そして、あんなに自己中心的で、“自分を上手く表現できない”と思っていた娘が、失敗すると「あ~ごめんね!」の連発。
お互いをいたわりあい、褒めながら楽しい時間を過ごせました。私も久しぶりにいい汗をかきました~。
本当に「こんな簡単な事が今までできていなかったなんて・・・」と恥ずかしいのですが感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします!
ココまで・・・
くるみさん、貴重なお話ありがとうございました。
面白いですよね。
臨界点を越したらとたんに、くるみさん。
“難しい難しいと思っていた次女・・・私もこれじゃあいけないと、何か一緒にすごす時間をとるようにするのですが、どうしても途中から険悪なムード・・・ということが多かったのです。
でも、最近は最後まで楽しい時間を過ごせるようになって来ました。
昨日もテニスをやったのですが、アジフライの時と同じように褒めることと的確なアドバイスをすることでどんどん上手に。
そして、あんなに自己中心的で、自分を上手く表現できない”と思っていた娘が、失敗すると「あ~ごめんね!」の連発。
お互いをいたわりあい、褒めながら楽しい時間を過ごせました。私も久しぶりにいい汗をかきました~。”
ですって。(^^)。
タイトルの「せめて5年、はやく生まれて欲しかった・・・。」っていうのは、
私に「あと5年早く生まれて欲しかった」という事だったのです。
という事は、私はすでに5つ年をとっていなければならない、という事ですね~。うーん、それは辛い!!
・・・と、冗談は抜きにしても、先ほどの臨界点のお話ですが、当然、大人に近いほど、臨界点は高いです。
それだけ努力の積み重ねって必要になるんですね。
だから、きっと、くるみさんは、小さいお子さんをお持ちのお母さん達のお話をメルマガで読んで、
「どうしてウチは・・・」「やっぱり難しいのかなぁ・・・?」「また、失敗しちゃったよ・・・?」って沢山、沢山、お悩みになったと思うのです。
だから、この言葉・・・。
「小さなお子さんを持つお母さんがとってもうらやまし~。」って本音なのだと思います。でも、よかったですね。
一回、「ああ、こういう事か?」って分かれば、もう次からはほんとに楽ですし、ちょっとつまづいてもすぐに復活できますからね。
これからは、女性同士、いろんなお話に花が咲くと思います。その時には、是非、又、楽しいお話聞かせてくださいね。
メルマガへのご紹介、ありがとうございました。
くるみさんのご家庭でみんながニコニコしている姿が目に浮かびます。
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