第320号 すぐ怒る我が子・・・。
こんばんは。パピーいしがみです。
お子さんがすぐに切れる、怒る、いつもイライラしている。そういうお悩みをお持ちの方もおられると思います。
だからと言って腫れ物に触るようにしたり、子供の機嫌を取るような事はしてほしくないと思うのですが、家の中に一人でも、不機嫌な人がいると、他の人にも影響を与えますよね。
今回、ご紹介させて頂くのは、ナッキーさん。
ナッキーさんの娘さんは、機嫌がころころ変わりほんの小さな事でもイラつき、当たり、不満をぶちまけていたんです。頂いた時のメールはこんな感じでした。
ココから・・・
今正直いって行き詰っています。たぶんわが子を心から「認める」ことができていないからだろう、と思います。
わが子は女の子で2年生です。4月生まれなので、あと3ヶ月ほどで9歳になるので、もしかすると9歳から10歳の変わり目に来ているのかな?とも思います。
もともと怒りやすい子どもだったのですが、2年生になって担任も変わり(かなり厳しく怖い女の先生)、いろんな面でストレスがたまっているのかな?とも思います。
とにかくすぐプリプリ腹を立てるのです。朝は必ずと言っていいほど機嫌が悪く、機嫌よく「行ってきます!!」と行った事は、ほとんどありません。
学校に行きたくないとはいいませんが・・・。今朝も、「私、ピンクいやだー」と、いやいやジャンバーを着ていきました。
髪を2つに結んでいくのですが、「今朝も右と左で量が違う」と文句を言っておりました。昨日の朝も、2階から「ママー」と呼ぶので、すぐ「なにー」と聞いたのですが、
「もういい!」と怒った声が聞こえてきました。
怒ったまま2階から降りてきて、おばあちゃんにも挨拶せずにトイレに入りました。挨拶だけは・・・、と心がけているので、「おばあちゃんに挨拶したの?」というと、怒ったような声で挨拶をしました。
万事こういう感じです。とても頑張りやで自分で目標をもってやれる子どもなのです。いいところはいっぱいあるのですが、一人っ子で“わがまま”に育ててしまったのかもしれません。
どこまでが“わがまま”なのか、どの点を叱ればいいのか、もっとまるごと認めてあげることが足りないのか、・・・行き詰っています。
ココまで・・・
そんなご相談にわたしはこのようにお返事しました。
ココから・・・
ナッキーさん、おはようございます。パピーいしがみです。子供さんが、『怒りやすい』という事でしたね。
でも、私はあまり気にしなくていいと思うのです。学校、友だち、先生・・・。交友関係が広がってくると、自分の思い通りにならない事も増えてきます。
すると、当然、面白くない事もあるでしょう。イライラしたり、腹が立つこともあると思います。「心の中に不満があると思う」とありましたが、誰でも不満は持っていますよね。
だからと言って、娘さんの行動に過敏になって、親がスタンスを変えたり、腫れ物に触るようにしてはならないと思うのです。
『違う事は違う』毅然な態度を持って言うべき事は言った方がいいと思います。
しつけではなく、親としての信念ですよね。ただ、娘さんの話を聞いてあげていますか?良いところを探し、伝える努力はされていますか?
結果だけでなく、頑張っている姿勢や努力など見てあげていますか?
時には、2人だけで外食をしてみたり、遊びに行ったり、一緒に眠ったり・・・。そういう時間が必要かもしれませんよ。そんなお返事をした数週間後、こんなメールを頂いたのです。
ココから・・・
パピーさんおはようございます。いつもお世話になっております。ナッキーです。先日はお返事を大変ありがとうございました。
今日は、とってもうれしいことがあったのでお知らせします。パピーさんのお返事をいただき、今まで“結果”しか褒めてきてなかったなーと感じました。
マラソン大会だって自己ベストが出せた時も、8番以内に入った“結果”を「やったねー」「よく頑張ったね」と言っていただけのような気がします。
経過や過程を認め・褒めるというのは、難しいけれど、自分なりに褒め方を変えてみようと思い、やってみました。
実は、うちの娘はなぜか挨拶が苦手で、先日のメールにも書きましたが、いつも怒ってばかりで、朝も気持ちのいい挨拶はしたことがありませんでした。
それが、最近大きな声で、祖母にも挨拶しているのを聴いて心から喜びを表しながら、「挨拶が上手になったねー。気持ちいいねー」と言うと、娘は
「最近、挨拶が好きになったんよ。この前私が(知り合いに)挨拶したら、(その人)にこにこしてうれしそうに返してくれたけん、挨拶って気持ちいいんやなーっち思った。今まで、なんで挨拶するんかよく分からんかった」と言うのです。
今まで、形だけの挨拶を家でも園でも教えてきてたのかな、挨拶の気持ちよさを教えてこなかったんだな、と反省しました。うれしかったことはまだまだあります。
昨夜、私が夕飯の食器の洗い片付けをしてると、近寄ってきて、「ママ、なんか手伝ってあげようか」と言うのです。
もう終わりかけていたので、「ありがと、その気持ちだけでママはうれしいよ。もう済むからいいよ」
と言うと、「Aちゃんも時には手伝わんとー」と言って、お釜に残っていたご飯をラップに取って、冷凍庫に入れらるようにしてくれました。
その気持ちと行為がうれしくてうれしくて、「ありがと」といいながら、涙が出てしまいました。
また、昨日のPTAの授業の道徳の時間に、自分のいいところを書く、という課題があり、娘は「7個書いたよ。」と言ってました。
7個も見つけられてすごいな、と思ったのですが、「よし、私もA子のいいところを書いてみよう」と思い、紙に箇条書きしてみました。なんと12個も書けました。(^^)
娘には、「ママも書いてみたよ」と寝る前に見せました。「ママ、ありがと。こんなにいっぱい見つけてくれて」と言ってくれました。
A子自身の友達関係や、私自身の人間関係などいろいろ悩みはありますが、昨日のA子のやさしい言葉にその疲れも吹き飛んでしまいました。わが子に感謝です。
これからも。いいことばかりが続かないと思いますが、勉強を続けながら頑張っていきたいと思います。長いメールを読んでいただき、ありがとうございました。
ココまで・・・
いつもぷりぷりして、怒りっぽかった娘さん。ずいぶんと穏やかになってきたと思いませんか?
又、ナッキーさんが嬉しくて涙を流すほどなのですから、娘さんが自発的にしてくれた、お手伝い・気遣いは、もしかしたら、初めてのことだったのかもしれません。
怒りっぽい・・・。でも私は、喜怒哀楽ってあっていいと思うんです。いえ、無くてはいけません。
気分が悪い時には「気分が悪い!」って、表に出せなくてはならないと思いますし、表現する事が自然な事ですよね。
ただ、問題はその比率です。
喜びや笑顔よりも、怒ったりふさいでいる事が多いとしたら、それは周りにいやな雰囲気を撒き散らすだけでなく、本人にとっても、ものすごくマイナスですよね。もちろん、それを見ている私達もイライラしてきます。
そんな子供を見ていると「いい加減にしなさい」と叱ったり、「そうやっていつも不機嫌な顔をしていると気分が悪い!」などと言ってしまう事が多いですよね・・・。
もうお分かりになったと思いますが、気分が悪くてフクレている時に、その行為に対して直接、批判したり否定すれば、余計に気分は悪くなり、反発する気持ちも芽生えます。「どうせ私の気持ちなんて分からないくせに・・・」なんてね・・。
だったら、「怒りっぽい」のを直接、力ずくで、直そうとするのではなく、「安心できる状態」を作ってあげているかな?ってもう一度見直して欲しいな、と思ったのですね。
こんな言葉がありましたね。“「よし、私もA子のいいところを書いてみよう」と思い、紙に箇条書きしてみました。なんと12個も書けました。(^^)娘には、「ママも書いてみたよ」と寝る前に見せました。「ママ、ありがと。こんなにいっぱい見つけてくれて」と言ってくれました。”
“「ママ、ありがと。こんなにいっぱい見つけてくれて」”この言葉が、この子の本当に素直な気持ちだと思います。
安心できる状態の時こそ、私達は素直な気持ちになる事ができるんですよね。ナッキーさん、メルマガへの紹介のご許可、ありがとうございました。これからも、「認める」「褒める」「包む」を続けてくださいね。
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