第330号 約束
こんばんは。パピーいしがみです。
どうしても感情的に怒ってしまう。そういうお悩みをお持ちの方は多いと思います。
特にお子さんがまだ、2・3歳で、「いやいや」が多いときにはなおさらだと思います。
「こうすれば・・・?」「いや」
「じゃあ、こうする?・・・?」「いや」
あれもいや、これもいや、だんだんイライラしてきて「もう!いい加減にしなさい!」なんて爆発しちゃう。
よくありますよね。
今日のお話は、いづコロさん。
子供さんはやっぱり「いやいや」が激しいのですが、ちょっとしたお母さんの対応で、びっくりするような変化があったお話なんです。
とても参考になると思いますので、紹介させて頂きますね。
ココから・・・・
今日は、ちょっと嬉しい事があったので、久しぶりにパピーさんに報告したくてメールしました。
夜、お風呂に入った後、ドライヤーで娘の髪を乾かすついでに、夕方の子供番組を録画したビデオを観せていたんですけど、
髪を乾かし終わって「もう寝るよー!」と私が言うと、「やだ!!」という返事。
まあ、寝る前にビデオを見せてた私も悪いし、無理矢理やめさせたらかえって泣くだろうなぁ・・・と思い、
「じゃあこの番組が終わったら寝ようね」と言うと、「うん」と返事をしたので、私もパピーさんのメルマガのバックナンバーを見つつ(笑)待っていました。
そして数分後、観ていた番組が終わったので「寝よっか」と言うと、今度は「やだ~!!」と激しく抵抗して泣き出す始末・・・。
テレビでは次の番組が始まっていて、これも観たいと訴えてきました。
そこで私が、「じゃあいつ寝るの??」と聞くと、娘は少し考えて、「・・・これ観たら寝る」と答えました。
私は、(よーし、ちゃんと自分で考えて言ったな)と思い、「じゃあママ、終わるまで待ってるからね」と言い、番組が終わるまでまたメルマガを見て待っていました。
そしてまたまた数分後。観ていた番組が終わって、また次の番組が始まりました。
私が「寝よっか?」と言うと、また娘は「やだ!」と言いました。
そこで私は、「ママ、○○チャンがテレビ終わったら寝るって言ったから、待ってたんやけどな。じゃあママもう寝るから、○○チャン、テレビ終わったら消して来てくれる?」と言ったのです。
娘はまた「嫌!」と言ったのですが、少し考えて、「今テレビ消す!」と言ったのです!
私は嬉しくて、「ホント~!?○○チャン偉いなぁ~!じゃあ、ここのボタン押して、テレビ消してくれる?」と言うと、すぐにテレビを消してくれました。
そして、「テレビ明日観る!」と言ったのです。
私はまた、「○○チャン偉いね!そうやね、ビデオやから明日も観れるもんね~!ママ嬉しいなぁ~!」と言いました。
すると娘は嬉しそうに、「抱っこして!」と言い、抱っこのまま布団へ入ると、私の首もとにぎゅうっと抱き着いてきて、「ママチャン大好き!」と言ってくれました。
私も嬉しくて、何回も、「ママも○○の事大好き!」と言いました。幸せな時間でした。
ここでいつものように、無理矢理テレビを消して布団に入っていたら、娘はきっと大泣きしていただろうし、私もイライラして自己嫌悪になっていたと思います。
何より、娘が自分で考えて行動してくれたのが、すごく嬉しかったです。
私は、「待つ」事や継続する事がとても苦手で、いつもすぐ結果を求めて、少しやっただけで諦めてしまうんです。
パピーさんが、「テクニックではありませんよ」といつも言ってくれているのに、それもわかっているつもりでいたけど、
なかなか結果が出せない自分に「どうせ私には無理・・・」って、どこかで諦めてしまっていたのかもしれません。
でも今日、自分なりに「待つ」事をやってみて、何となくわかったというか・・・。
大人でも、観ているテレビを途中で消されたら怒りますもんね。子供も同じですよね。
「子供の立場に立って考える」って、この事かな~?って。
なんか、長いメールになってしまってすみません。
読んでいただけるだけで結構ですので。
また何かありましたら報告させてもらいますね!パピーさんもお体に気をつけて、頑張ってください!
ココまで・・・・
いづコロさん、メルマガ紹介のご許可、ありがとうございました。
このメールを読んで、是非、メルマガをお読みのあなたにお伝えしたいな~、
と思ったのは、子供さんとの約束の仕方なんです。
こんなシーンがありましたね。
“そこで私が、「じゃあいつ寝るの??」と聞くと、娘は少し考えて、「・・・これ観たら寝る」と答えました。
私は、「よーし、ちゃんと自分で考えて言ったな」と思い、「じゃあママ、終わるまで待ってるからね」と言い、番組が終わるまでまたメルマガを見て待っていました。”
いづコロさん、娘さんに「じゃあ、いつ寝るの?」と聞いて、娘さんは自分で考えて答えを出していますよね。
実は、これってとっても大事なんです。
私達は、親が提案する事に子供が了解した(と思った)時、「約束した」と判断をされているかと思います。
でも、子供にとってそれは、「約束」ではないんですね。
例えば、今回のような場合、
親「じゃあ、これ見終わったら、寝ようね」
子「・・・うん・・・。」
のように、親が、「これを見終わったら・・・」という提案をして、子供が「うん」という返事をした時です。
こんな時、私達は、『これを見終わったら寝るという約束をした』と判断します。
ところが、こんな場合、「さあ、見終わったから寝ようよ」と言っても、子供は、素直に「は~い」とは言わないですよね。
やっぱり「いや!もっと見る!」と言うのです。
でも、これってみんなそうなんですね。
なぜなら、この時の子供達の返事は、深く考えての「うん」ではないからなんです。
私達は、「約束したじゃないの?」と思うのですが、子供達は『約束した』とは理解していないのですね。
でも、今回のように、『自分が考えて出した答え』というのは、ちゃんと記憶に残ります。
そして、その約束が守られない時には、「でも、あなたがそう言ったんだよ・・・。」と言えば「あ、そうだ。自分が言ったんだった」となるのです。
もちろん、それが全ての場合に当てはまるか?と言ったらYESとは言えないのでしょうが、こんな2・3歳の子でも、ちゃんと理解できる。という事が私にとっては驚きだったのです。
子供達はちゃんとお話すればわかってくれるんですね。
いづコロさんがイライラせずに待った事。又、感情的にならずに穏やかにお話できた事。そして、娘さんが自ら考えて行動した事。
このお便りを拝見して昔聞いたこんな話を思い出しました。
「子供だって一つの人格を持っています。子供を一人前として扱った時、自分で考え始めます。」
一人前として扱うというのは、まさしく『認める』なんですね。
『強制・命令』をするのではなく『認める』事で、子供達は自分で考え始める・・・のですね(^^)
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