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第333号 『ただそれだけ』です。

こんばんは。パピーいしがみです。

3月も中旬になりました。毎日暖かいですね~。

2・3日前は、雷と一緒に土砂降りの雨がふりましたが、これから、一雨ごとに暖かくなるんでしょうね~。

私はこの『春』という季節が大好きです。

散歩をしていて、ちんちょうげの香りがしたり・・・、さあ~、春が来るぞ!!ってウキウキします。

春が来ると、欠かせないのが卒園・卒業・進級ですよね。私のところにも沢山のご報告メールを頂いています。みなさん、ありがとうございます。

お子さんの素晴らしい成長ぶり、又、お母さんご自身の変化なども一緒に、沢山のご報告、喜びの声、本当にうれしく拝見しています。

ありがとうございます。

さて、今日もそんなご報告メールの中からひとつ。KAさんから頂いたメールをご紹介させて頂きますね。

ココから・・・・

お久ぶりです。

以前に縄跳びの件でメールさせて頂きましたが、その後の報告と近況報告をさせて貰おうと思います。

縄跳びの件はメール頂いてから、一緒に遊び感覚でやっているうちに飛べるようになりました。

前跳びの最高記録23回、後ろとびは10回。

現在はクロス跳びに挑戦中です。

私がその間やった事は一緒に楽しく跳ぶこと、後は良いところを見つけて褒めてあげる事。出来たら本気で一緒に喜んであげる事。

ただそれだけです。

子供って親があれこれ言わなくても、『自分の力で乗り越える事が出来るんだなぁ』と改めて気づかせて貰いました。

本人から「どうやったらいいの?」って聞いてくるまでは見守ることにしました。

主人との関係もあることがきっかけで、今凄く幸せな毎日を過ごしています。

そのきっかけとなったのがお弁当です。

実は昨年、主人が糖尿病になってから、毎朝手作りのお弁当を作って持たせているのですが・・・。

出張でいない時以外は毎朝作っていて、中身は殆ど野菜中心で味付けもシンプルで、

私としては、毎日変わり栄えしないお弁当で、『主人も飽きているんだろうなぁ申し訳ないなぁ・・・』なんて思っていました。

それが二ヶ月位たった頃、仕事から帰ってくるなり、

「今日、職場の年配の女性からお弁当を覗かれてチェックされたんだよー。『○○さんのお弁当は全部手作りで、お野菜が沢山入っていてバランスが良いわね。』

『それに彩りも良いじゃないのー。○○さん奥さんに愛されているんだね。』って皆がいるところで冷やかされたよ~。」

と、とってもうれしそうに話してくれまして・・。

その日がきっかけで、それまで台所に一切入る事などなかったのに、時々お湯を沸かしてくれて、コーヒーを入れてくれるようにもなりました。

以前は本当にうるさくて厳しい人だったんです。

例えば、子供がおもちゃを散らかして、片付けなかったりしていると激しく怒って・・・。

片付けさせようと、何度も娘に言って、それでもやらないと、怒鳴って、自分の部屋に閉じこもる。

そして娘が「ごめんなさい」って言うまで、部屋から出て来ない人だったんです。

でも、違うんですよね。こういう時って、いくら怒ったってダメなんですよね。

ところが、主人は、それを受け入れてくれるようになったんです。

例えば、私が片付けを一緒にやってみたり、褒めながらやすると「あっ」と言う間に部屋が綺麗になるところを見て、

「凄いねー。俺が言った時は全然やろうとしなかったのに・・・。」「怒って泣かせてやらせるより、褒めながらその気にさせてやらせた方が効率がいいんだね。」って気づいてくれて・・・。

それからは「一緒に競争だ!」とか言いながら、楽しんで子供と片付けするようになりました。

本当に人生には無駄なことなんてないんだなぁ。『災い転じて福となる』です。

毎日家族が元気に暮らしていけている事に感謝の気持ちです。これからもどんな事があっても負けないで頑張ろうと思います。

ココまで・・・・

KAさん、メルマガ紹介のご許可、ありがとうございます。

なんか『とても幸せな毎日』のようでとってもうれしいです。

さて、今日のメルマガをお読みくださったあなたには、お子さんの縄跳びとご主人の変化・・・。

全然違うことのように思えたのではないですか?

実は、共通することがあるんです。

以前、KAさんからはこんなご相談を頂いていたのでした。

ココから・・・・

縄とびを家でやっていますが、縄を手首で回す事が出来ず、腕全体を使って飛んでは止まり、又飛んでは止まりの繰り返し。

一応飛べているので本人も満足してはいますが・・・・。でも「もっと続けて飛べる方法があるよ」っと、言った瞬間に「もうやめたぁ」っとなってしまいます。

だから、なかなか上達しないんです。

「手首を回すんだよ」って言うのですが・・・結局自分のやりたい様に飛んで満足しています。

こんなやり取りが何日もあり・・・・。自分のしたいようにやってみたい気持ちも大事にしたいし、自分の力だけで乗り越える力もつけてあげたいのですが・・・・。

「出来ない」とあきらめてしまう事もあり、だからと言ってアドバイスしようとすると、あまり面白くないみたいで・・・・どうしたらいいものか?と・・・。

ココまで・・・・

私達って、誰かに忠告されるのって嫌いでしょ。

自分の中で満足していたり、これが正しいんだ!って思っている時、「でもこうしたらもっといいよ」って言われると、ちょっとムカッてしませんか?

そう。誰でもそうだと思うのですね。

例えば、縄跳びで腕全体を使って、飛んでは止まり、飛んでは止まり、それでも、自分自身、十分満足しているとしたら、

「もっと上手に飛べる方法があるよ」「もっと手首を回すんだよ」って言われ時、どうでしょう?

そうですよね。面白くないですよね。「うるせーな、別にいいんだよ!」って思いませんか?

それと同じように、躾に厳しい方で、「こうするんだ!」って思っておられる方に「この方が良いですよ」と言えば、やっぱり同じように面白くないんですね。

自分のやり方が否定されたように感じて、「俺には俺のやり方があるんだ!」とか「俺はこうやって育ってきたんだ!」とか、言いたくなっちゃうんです。

あ、あなたのご主人さまもそうですか?(^^)?でも、みんなそうなんですよ。

アドバイスって、その内容がどんなに良くても、又は正しくても、それを「欲しい!」と思っている人以外、みんな雑音にしか聞こえないんです。

又、その上、何度も言い続けられると、今度は、発せられるどんな言葉も“拒否”したくなるんですね。

「またその話か?もういい加減にしてくれ!」とか「じゃあ、お前がやればいいだろ、俺は知らん」とか・・・。

KAさんは、お子さんの縄跳びを通じて、それに気がついたんですね。

『あれこれ口にすることは、かえってマイナスなんだ!』って。だから、メールにこうあったんです。

“私がその間やった事は一緒に楽しく跳ぶこと、後は良いところを見つけて褒めてあげる事。出来たら本気で一緒に喜んであげる事。『ただそれだけ』です。”って。

実は、これってものすごく意味の有ることで、「人に気づかせる」事はすごく労力がいるのにもかかわらず、長続きはしないし、習得させる事もとても難しいんです。

ところが、「自分から気づいた」時には、スポンジのように吸収し、すぐに習得して、又、ずーっと継続するんです。

例えば、ご主人の変化。

ご主人に変化が現れたきっかけは確かにお弁当だったでしょう。

でも、職場に持っていったお弁当を覗かれて、奥様がご自分の為に丹精をこめて作ってくれていると知ったとしても、それだけで、今までの行動が変わるような事はないと思うのです。

こつこつと学び、実践し、継続をしてくださった、KAさんの努力。

叱るだけだった自分と、KAさんがする、褒めながら教える時の「娘さんの行動」の違いも、ご自分の目でご覧になった。

ご主人はそれらに『自分から』気がついて下さったんですね。

もちろん、KAさんの努力の賜物ですが、ご自分のやり方を改めようとされたご主人も立派だと私は思います。

人を変えようとするのはとても難しいです。

でも、「自分から気がつく」と、それってどんどん吸収していくんですね。

そして、その姿や変化に、私達が喜びを表すことで、本人はどんどん、自ら変化してくれるんです。

それは、子供も大人も同じなんですね。

そう、何かをさせよう!変えさえよう!改めさせよう!って、思う必要なんか全然ないんですね。

「認める」「褒める」「包む」こつこつと積み重ねる。『ただそれだけ』

それで十分なんです。(^^)

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