第344号 『教える』内容
こんばんは。パピーいしがみです。
先般、『教える』技術という題名で、子供さんへの『教え方』についてお話しました。
それは、練習が必要な事。
例えば、字の書き方だったり、箸の持ち方だったり、又は、自転車の乗り方だったり、縄跳びのやり方だったり。
そのような『上達』が必要な事への教え方について、お話させて頂きました。
そして今日は“『教える』内容”としました。何の事か?と思われるかもしれません。
まだお子さんが小さいご家庭の場合は、考えた事がないかもしれません。
でも、子供達が大きくなるに従って、必ず直面する事で、親がちゃんと教えておかなければならない、重要な“内容”ってあるんです。
例えば『性』。これは、子供達が大きくなるにつれて、必ず知りたくなる内容です。
もし、あなたのお子さんが、『赤ちゃんってどうやって生まれるの?』とか『交尾ってなに?』って聞かれたらなんと答えますか?
「そんな事知らなくていいの?!」って言いますか?それでは、『死』について聞かれたらどうでしょう?
今日は、CHIEZOさんが、お子さんに『死』について聞かれた時、どの様にお答えになったのか?
そのお話を聞かせて頂きます。
ココから・・・・
この前の日曜日、上の息子がクイズの特番を見たいと言い出し、週末恒例のお鍋(今季最後かな)をつつきながら家族みんなで楽しんでいました。
番組後半、病気と闘う一人の男の子が紹介されました。
移植を必要とする心臓病で、ご両親が懸命に募金活動をされる姿と、ベッド上で過ごす男の子の姿が丁寧に描かれていました。
ふと隣を見ると、上の息子が真剣なまなざしで食い入るように見ていました。
同じような年頃の子どもだからかな?なんて思いながら、さり気なく息子の様子を見ていると、途中で膝をがくがく震わせたり、かなり緊張しているようで、正直驚きました。
「あ、息子は自分と変わらないこの男の子の行く末を心から心配し、命の重さと向き合っているんだ・・・」
気づいたときにどうしようかと思いましたが、すっと寄り添って、手をぎゅっと握りました。
普段、自分の好きなレンジャー物などの番組では、誰かがやっつけられそうになるたびに隣の部屋へ逃げ隠れ、一段落すると定位置に戻る、その繰り返しなのに、微動だにせず、真剣に画面を見つめているのです。
そして一言、小さな小さな声で、「お母さん、この子死ぬの?」
番組の流れを考えれば、手術が成功し元気になることが予想されましたが、一生懸命に向き合っている姿を受け止めたいと思い、
「心配だね。でもがんばってるお友達、応援してあげたいね」と手を握り、抱きしめました。
最後まで、じっと見ていました。
元気になったお友達にほっとしながら、少し興奮気味にいろんなことを尋ねてきました。
病気のこと、自分はどうなのか、移植ってなんなのか、いつか自分も病気になるのか、お友達が元気でよかった、などなど…
“命があって生きているものはいつか必ず死ぬ時が来る”ということを、今までは花や虫などの生き物との出会いと別れを通して少しずつ話していたので
わたしなりの言葉で、ときに夫も手伝ってくれながら、ひとつひとつの質問に答えました。
うまく答えられたかはわかりませんが、息子にとって大切な経験になったと感じました。
大切なことは、ほんとに近くにあふれているんですね。
まだ早いかな、とか、うまく言えないかもと思わずに、これからも出会う、めぐり会うすべてのことをひとつひとつ受け止め、話し合っていけたら、と深く深く感じました。
ココまで・・・・
CHIEZOさん、メルマガ掲載へのご許可、ありがとうございます。
こんな文面がありましたね。
“元気になったお友達にほっとしながら、少し興奮気味にいろんなことを尋ねてきました。
病気のこと、自分はどうなのか、移植ってなんなのか、いつか自分も病気になるのか、お友達が元気でよかった、などなど…
“命があって生きているものはいつか必ず死ぬ時が来る”
ということを、今までは花や虫などの生き物との出会いと別れを通して少しずつ話していたのでわたしなりの言葉で、ときに夫も手伝ってくれながら、ひとつひとつの質問に答えました。”
私は、CHIEZOさんのこの真剣な姿勢。本当にすばらしいと思います。
『うまく答えられたかはわかりませんが・・・』ともありましたが、
上手く答えられなかったとしても、お母さんがお母さんの言葉で、真剣に伝えようとしてくれている。
その姿勢は、必ず伝わります。
真剣に対応してる事で、いかに大切な事なのか?って子供達には分るのですね。
親が教えたい大切な事はまだありますよね。
お金の事、性の事、いじめの事、生きる事。それらは全て、チャンスが無ければ、なかなか教える事ができない内容です。
又、とても難しい内容でもあります。でも、必ず訪れます。真剣に、本気で、子供が尋ねてくる事が、必ず、必ず訪れます。
ですから是非、少ないチャンスのその時に、私たちが、逃げることなく答えられる様に、『そういう時って必ず来るんだ』って事を頭に入れておいて欲しいのですね。
ちょっと補足をさせて頂きたいのですが・・・、
特に性については、親がうろたえたり、いい加減な答えをしたり、「そんな事は知らなくて良いい!」などと叱ったりすると、親が教える事のできるチャンスは二度と訪れません。
そうなった時、子供達は、雑誌やテレビや外部から、捻じ曲げられた情報を取り入れるしかないのです。
私はそれは絶対に嫌でした。
神聖なモノである『性』について、ちゃんと私の思いを伝えたかったのです。
子供が、巷にあふれている情報だけを取り入れる事は、絶対に絶対に、避けたかったのです。
ですからあえて講座の中でも、その重要性をお話し、私の場合、どのように子供達に説明したかについても詳細に記載しています。
子供達は、純粋に興味を持って聞くのです。
親が、真剣に話す姿を見ることで、質問内容の重要さ、そして親の姿勢を感じます。
子供達はそんなあなたを見て、あなたの考え方をちゃんと、理解してくれます。
是非、重要な事を教えるチャンスは少ないという事。そして、『そういう時が必ず来る』という事。
頭の片隅にでも置いておいてくださいね。
ご興味のある方はこちらをお読みください。
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