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第353号 とっても難しい『叱る』事

こんばんは。パピーいしがみです。今日は、メルマガには珍しく『叱る』についてお話します。

なぜ、メルマガで『叱る』をあまりお話しないか?と言いますと、『叱る』ってとっても難しいからなんです。

よく、『子供が悪い事をした時には、すぐに叱らなければダメ』みたいな事を言われる方もおられますが、私は『叱るってそんな簡単ではない』と思っているんです。

叱り方によっては、著しく自尊心を傷つけてしまったり、反感を持たせる事もあるからです。『叱る』理由って、いけない事を「いけないよ」と教えることで、それを繰り返して欲しくないからだと思うのですが、

何度も同じ事を言わなければならない事って多いと思うのです。

もしその様に、同じ事を何度も言わなければならないとしたのなら、“その叱り方が間違っている、ってことは無いのかな?”って思うのですね。

私は、幼少の頃から、父に叱られて叱られて育ちました。教育者の父は、叱る事で子供が正しく育つ、と思っていたようです。

ホームページをご覧になった方なら、そんな私がどういうようになったのかご存知だと思いますが、私は、非行に走り、父に恨みを持ち、どんどん荒れていったのです。

子供である私は、毎日が憂鬱で苦しく、辛かったのですが、どんどん悪くなる子供を見ている父も苦しかったと思います。

このホームページや講座を作った理由の中の1つにも、子供達に、そして、親となったあなたに、間違った認識で、私や父と同じような事を繰り返して欲しくない、同じ轍を踏んで欲しくない、という気持ちがあったのですね。

ですから、すぐに『叱る』(否定)をして矯正しようとするのではなく、まずは、『認める・褒める』(肯定)を優先して頂きたい。

「『叱る』は、ちゃんと親子の関係が強化できてからですよ。」そんな思いで『叱る』についてはあまりお話をしなかったのです。

でも、今日、あなたにお伝えしたいな~、と思ったのは、まりへさんが、その『叱る』を学び、努力されて、又、まりへさんだけでなく、ご主人もその違いを感じてくださって、ご主人にも変化があった。そういうご報告を頂いたからです。

そのメールを拝見して、私は本当にうれしくなりました。それでは、どんなご報告だったのか、ご紹介させて頂きますね。

ココから・・・

こんばんは、パピーさん。まりへです。今日はうれしいことがあったので報告させていただきます。

今日の夕飯時のことですが、うちの息子はふざけて食べていて、とうとう食事のマナーに厳しい主人の怒りが爆発してしまいました。

「何度注意したらわかるんや!ふざけて食べてええと思ってるんか!作った人に失礼やろ!」息子は泣きながら反論したり主人を叩いたりしていましたが、私がだまってかばいだてしなかったので、結局座って食事の続きをしました。

全部食べ終わったとき「えらいな○○!ちゃんとすわってご飯全部食べれたやん!!」と主人が笑顔で褒めたのです。一瞬、きょとんとした息子。

次の瞬間パァーっと笑顔になって「うん!僕全部食べられたよ。」とうれしそうで、しばらくは主人にまとわりついていました。

いつもは感情の切り替えがうまくできず、一度怒るとイライラを引きずってしまう主人ですが、厳しく叱った後で笑顔褒めることができ、すごいと思いました。

あとで主人が「叱るのあんな感じでえんやろ?」と聞いてきました。私が子供たちを叱った直後、笑顔で接しているのを見て何かを感じ取ってくれていたみたいです。

「うん!すごくよかったよ!褒められてすごいうれしそうやったし、叱られた意味もわかったと思うよ。」と言うと、主人もうれしそうでした。

前に同居のおじいさんの子供たちの接し方のことで、パピーさんに相談させてもらったとき、「口で言ってもあまり聞いてはくれませんよ。それより態度で見せたほうがいいですよ」とアドバイスをもらい、実践してきましたが、

主人にそれが伝わって私もとてもうれしいです!今日はあまりにも主人と子供が笑顔でうれしそうだったので、パピーさんに報告させてもらいました。

ココまで・・・

いかがでしょうか?メールを拝見して、とっても良い叱り方だと思いました。だって、叱られた後、子供さんもお父さんも笑顔でしょ(^^)。

重複しますが、このメルマガでは『叱る』についてはあまりお話しません。というのは、『叱る』はとても難しいからなんです。講座の中でも『叱る』はずっと後になって出てきます。

でも『叱る』事は、とっても、とっても大切なんですね。正しく『叱る』事で『褒める』が何倍もの効果を持つのです。メールの中に、こんな文面がありましたね。

“前に同居のおじいさんの子供たちの接し方のことで、パピーさんに相談させてもらったとき、「口で言ってもあまり聞いてはくれませんよ。それより態度で見せたほうがいいですよ」とアドバイスをもらい、実践してきましたが・・・”って。

私は『叱る』というのは『教える』事だと思っています。

いけない事だったら、感情をぶつけたり、くどくど言う必要はありませんよね。「それは違うよ、こうなんだよ」って教えてあげれば良いことです。

でも、多くの場合“悪い部分を直したい”という気持ちが大きいあまり、つい比較をしたり、ぐちぐち・くどくど、長い事言い続けたり、その時のことだけでなく、あれも、これも・・・と、過去の事を持ち出したり・・・。

子供はそんな叱り方をされたら、嫌になりますよね。早く開放されることだけを望み、お小言なんて耳に入りません。

又、叱られてばっかりの自分をとてもダメなやつに思うでしょう。それに、どんどん自信を失いますよね。

でも、まりへさんは、“そんな叱り方は嫌!”子供の自尊心を高めながら、本人も悪いところを学び、叱った親も嫌な気分にならないようにしたい。そうお考えだったのですね。

そして、子供達を叱る事の多い、同居のおじいさんにもその叱り方をお教えしたい、って思われていたのです。

でも、人生の先輩に「こうやってやるんですよ」とは言えません。そこで、「どうしたらいいでしょう?」とご相談を頂いて、私は「態度で見せる事ですよ」とお返事していたのです。

それから、まりへさんは、努力して継続されたのでしょうね。“あとで主人が「叱るのあんな感じでえんやろ?」と聞いてきました。私が子供たちを叱った直後、笑顔で接しているのを見て、何かを感じ取ってくれていたみたいです。”とありました。

まりへさんの子供達に対する接し方を見て、ご主人は「そうか~、こうするんだな」って
感じてくださっていたのですね。すばらしいご主人です。とても本当に上手にされたと思いますよ。

短い言葉で1つだけ、バシッと言われたその内容。そして、その後のフォロー。本当に「叱る」の見本のようです。いけない行為だけをピンポイントで教え、すぐに切り替えて、出来た事はちゃんと認め、褒める。

とてもいい形の『教える』になっていますね。ご主人もきっと、「なるほど、こうやってやるんだな~」って感じてくださったようです。これからも楽しみです。(^^)まりへさん、素晴らしいご報告、ありがとうございました。

ご興味のある方はこちらをお読みください。

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