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第361号 “良かれと思って”が実は・・・

こんばんは。パピーいしがみです。

今日は、私たちが“良かれと思って”する事が、実は、子供にとって、マイナスに働いている事もあるんですよ、というお話です。

今日、ご紹介させて頂く、いつもニコニコママさんは、この講座を学び始めて1ヶ月半ぐらい。

5歳の息子さんがいらっしゃるお母さんで、お腹には、2人目の赤ちゃんがいる大事な時期。

息子さんは、それを感じているのかな?ちょっと不安定で、お母さんの後追いがひどかったようです。

ところが、本当に些細な事がきっかけで、急にたくましくなってきた、というのですね。

その些細なきっかけとは・・・お母さんの「認める」だったようです。

でも、そこに気付けたのは、パパの“良かれと思って”された事の失敗があったから。それは、どんな失敗と、どんなきっかけだったのでしょうか?

ここから・・・・

パピーさんへ

こんにちは。いつもニコニコママ♪です。

先週は、子どもも5月病のように不安定で「ママ、ママ」と後追い?が酷かったですが、何のキッカケがあったのか、山を乗り越え、急にたくましくなりました。

キッカケはなにかな?と考えてみました。

思い当たるのは、先日、保育園のお散歩で、山に春セミの抜け殻を採りにいったそうなのですが

うちの子はのんびりマイペースなせいか、数個しか採れずに、家に帰ってきても悔しくて泣いていたのです。

最初はお風呂でパパに話したようなのですが、パパが“良かれと思って”した“こうすればいいんじゃないかな?”というアドバイスが気に入らず、さらにパパに八つ当たりして泣いてしまいました。

その後、私が話を聞くと「もっと沢山採りたかったんだ。」と言っておりました。まずは「気持ちを受け止めて、認めてあげること」。。。

私は、アドバスはせずに、とにかく「そうだったんだ。悔しかったんだね」と共感だけしました。

でも、たったそれだけなのに、子どもは満足したようで、気持ちの切替ができたようです。

その後は、ニコニコで、翌朝もスッキリと1人で目が覚め、幼稚園の支度も、とても早くできました。

これが「認めて」「包んで」あげるという、効果なのかもしれません。

まだ、こんな簡単な事で、5月病も乗り越えられてしまうなんて、ちょっと信じられないのですけど・・・。

でも、これからも、「何でも話せる環境」を作り、子供の気持ちを聞いて上げられるように努めたいです。

ただ、子どもが保育園の事を話してくれるのは、お風呂の時と寝る時なのですが、お風呂は長風呂になると、その後の寝るのが遅くなってしまうし、布団に入ると子どもより、私が眠くなって、話を続けられなくなってしまいます。(^^;)

生活の中を見直して、もうちょっと話が出来る時間をとれるような環境作りをしていきたいなぁ、と思います。

子育ては「1番になる事」が目標ではなく、「自信をつけさせる事」を目標に「認めて」「褒めて」「包んで」いってあげたいです。

ココまで・・・・

いつもニコニコママ♪さん、メルマガ紹介のご許可、ありがとうございます。

頂いたメールにこうありましたね。

不安定だった息子さんの5月病?が直ったきっかけです。

せみの抜け殻が沢山取れずしょげている息子さんに、パパが“アドバイス”した時の息子さんの行動

“パパが良かれと思ってした“こうすればいいんじゃないかな?”というアドバイスが気に入らず、さらにパパに八つ当たりして泣いてしまいました。”

と、ママがされた“気持ちを受け止めただけ”の時の行動

“アドバスはせずに、とにかく「そうだったんだ。悔しかったんだね」と共感だけしました。でも、たったそれだけなのに、子どもは満足したようで、気持ちの切替ができたようです。

その後は、ニコニコで、翌朝もスッキリと1人で目が覚め、幼稚園の支度もとても早くできました。”

というこの違いです。

これを、お読みになったあなたは、『そんなことで?』と、お感じになったかもしれませんね。

でも、実は、私たちが“良かれと思って”何かをする。それが、される方からしたら“すごく嫌”っていう事、こういう事は本当に良くあるのですね。

例えば、こんなご経験はありませんか?クレームの時のお話です。

私たちも、業者さんや、お店屋さんに、苦情を言う事があります。

商売をしていたり、仕事をしておられれば、そんなお客さんの対応をされた事もあおりだと思います。

苦情って、けっして嬉しいものではありませんが、同じ苦情を受けても、より怒らせてしまうという人もいれば、その苦情をきっかけに、そのお客さんをファンにしてしまう、という人もいるんです。

そこには明確な違いがあるのですが、その違いって、何だと思いますか?

実は、その違いとは、「認める」が出来るか出来ないか、なんです。

苦情を受けると、お詫びはもちろんですが、釈明や説明をしようとしてしまう事があります。

お客様からの苦情を全て聞く前に、話の腰を折ってしまったり、納得してもらおう、って、説明に時間を割いてしまったり、「これはこうです。ああです」って言いたくなってしまいます。

ところが苦情を言う方は、説明を求めているんじゃないんですね。

もちろん、担当の方は、“良かれと思って”されています。お客さんに分ってもらおうとして、一生懸命、対処されるんです。

しかし、腹が立って苦情を言いに来ている方にとって、説明をされればされるほど、反論されたような気分になって、よけいに腹が立つのです。

ところが、こんな場合はどうでしょう。

責任者の方が、その苦情を真摯に受け止め、まずはこちらの話を全てを聞いてくれた、そして、うなずき、「お客様が、お怒りになるのは、ごもっとも・・・」などと言ってくれたら・・・。

私たちの怒りとか憤りが徐々に納まってきますよね。「ちゃんと対応してくれるな」「誠実だな」って感じます。

又、そう思わせてくれた方に対して、信頼が深まります。

反論されたような気になる、というのは、『否定』です。すべてを聞いてうなずいてくれる、というのは『肯定』です。

そう。

パパが“良かれと思って”された「こうすれば・・・」というアドバイスは、実は、受ける方(子供さん)にとっては、『否定』と感じてしまっていた、という事なんです。

ところが、話を聞いてうなずいて、共感されたママの行為は、子供さんにとって『肯定』と感じた、という事なんですね。

そう。“その子のペースで話を聞いてあげる、共感する”って、「言い聞かせる・説明する・納得させる」よりも、ずっとずっとずっと、ものすごく大切なんです。

それを、目にした、いつもニコニコママ♪さんは、「え、こんな簡単な事で??」とちょっと信じられなかったようですが、『共感する』って、本当に大きな力を持っているんですね。

そうそう、その不安定だった息子さんですが、その後あった保育園のお泊り保育を経験して、本当にたくましくなったのだそうです。

それまでの息子さんは、おねしょは毎日。

夜、一人で眠ると、うなされて、泣いて起き、その後は夜泣きのように厄介だったのだそうです。

ところが、お泊り保育の前に、先生と子供達とでお話した、「お泊りで不安な事はないですか?」の質問に、「不安な事はありません!」ときっぱり言い切り、

当日は、何の問題もなく、楽しく過ごせた・・・。というのです。

他の子供達はお母さんを思い出してシクシクしていたのですが、息子さんは、夜泣きもせず、先生と離れたところで、一人で静かに寝る事ができたのだそうです。

そして、そのお泊りが自信になったのでしょうね。

いつもお母さんにべったりだったのが、その様子もなくなり、洗濯物など、荷物を二階に運ぶときも、

「ママは赤ちゃんいるから、こっちを持って」と言って、軽い方を持たせてくれたりして、お兄ちゃんぶりに磨きが掛かっています・・・との事でした。

今、まさに、息子さんは、『僕は出来るぞ!』って思ってくれ始めたようです。

もちろん、それが全て、せみの抜け殻取りの一件があったからだ、とは申しませんが、『自信を付けてあげたい!』というお母さんの気持ちと、聞いてあげる環境づくりを頑張って下さったお陰だと私は思うのです。

もしかしたら、今回あった、保育園のお泊り保育は、偶然あったチャンスだったかもしれません。

でもね。タイミングとかチャンスとか、いつ訪れるか分りません。

いつ訪れるか分らない、そのチャンスをモノにする為には、やっぱり日々、子供達が何でも話せる状況を作っておく、

常にチャレンジができるよう、肯定の言葉で包んでおくなど、小さな毎日の積み重ねがとってもとっても大事です(^^)

最後にこんな言葉がありました。

“子育ては「1番になる事」が目標ではなく、「自信をつけさせる事」を目標に「認めて」「褒めて」「包んで」いってあげたいです。”

是非、これからも、この調子で続けて下さいね。息子さんのさらなるご活躍、楽しみにしてます(^^)

ご興味のある方はこちらをお読みください。

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