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第384号 取り戻した大事なもの

こんばんは。パピーいしがみです。

いつもメルマガで小さいお子さんのお話をさせて頂いているのですが、今日は、小学校高学年から中学生のお子さんがいらっしゃる方にも、とても参考になるお話だと思います。

今日、ご紹介させて頂くのはOTTOさん。

OTTOさんとの出会いは3年前でした。その当時、息子さんは4年生。低学年の頃はどちらかというと、おとなしく、とても従順で成績優秀。

ところが、3年生ぐらから荒れだして、お母さんとは毎日喧嘩。次第に顔つきが変わり、気分が悪いと八つ当たり。

妹を殴ったり、いちいち逆らう。家の物は壊す。暴言は吐く。友達とのトラブル。授業は途中で抜け出す。学校では問題児扱い。

低学年の頃の優秀さは影を潜め、親も子も、ぼろぼろ・・・。そういう状態でした。

しかし、「何かが間違っているんだ」と気がついた、OTTOさん。間違っている物を探し出し、見つけ、意識しだすことで、変化が訪れます。

そして今は、見違えるほど・・・なのだそうです。

それでは、早速、ご紹介しますね。

ココから・・・・

パピーさん、こんにちは。OTTOです。

2度目の講座を終了して、早くも1年が経ちました。

久しぶりに立ち寄った本屋さんで、パピーさんのご本を拝見して、「あ、そうだ、久しぶりにパピーさんにメールしてみよう!」って思いました。

あの時、4年生だった長男も、もう中学1年です。もう見違えるほど明るく、元気になりました。

学校も面白くてしょうがないみたいです。勉強も頑張っているんですよ♪

3年前、さまざまなご相談をさせて頂いて、パピーさんにご迷惑をお掛けしておきながら、それ以降、ご報告もせずに本当に申し訳ありませんでした。

でも、パピーさんから頂いたメールは大切にとっておいてありますし、時間があれば、携帯に保存してあるフォローメールを読んでいます。

あの頃と比べると、今は本当に天国です。毎日、笑顔と笑い声がが耐えません。私も、主人もパピーさんには本当に感謝しています。

そして、これこそが「幸せ」なんだ。ってかみ締めています。あの頃の私は本当に間違っていました。

パピーさんの言われた「学校の成績、テストの点だけが、お子さんの価値ですか?」は、私にとってはものすごい衝撃でした。

低学年から始めた学習塾は、とても楽しそうに行ってくれていたし、学校での成績もよく、生活面でも、とても良い子でした。

学校で褒められる事で、本人も喜んでいると思っていました。

ですが、違ったんですね。

息子は、ずっと我慢に我慢を重ねていたんです。不満を、満たされない気持ちをくすぶらせていたんだと思います。

私は“良い子”の母でいることが、自分の幸せだったんです。私が、理想の母でありたくて、子供を強制していたんだ・・・、って本当にショックでした。

パピーさんからのアドバイスも最初は、「何言ってんの、この人?」(本当にごめんなさい)と思っていました。

でも、言われること言われること、全て当たっていて、中でも、「どんなことで褒めてあげていますか?」のご質問には、絶句しました。

私の褒めている時、それは、学校の成績が良かった時、塾でのテストが良かった時、熱心に勉強してる時、先生から褒められた時・・・。全て勉強や学校に関連している事だけだったんです。

当然、ご相談させて頂いた時には、ひどい状態でしたから、怒る時はあっても、褒める事など皆無でした。

これでは、子供は、「僕の価値は勉強だけなのか?」って思いますよね。

それ以外は、あれしなさい、これしなさい。「恥をかかせないで」とか、「せめてこれくらいは・・・」とか・・・。命令・指摘・強制ばかりでした。

私の都合の良いように子供を作ろうとしていたんです。

でも、パピーさんが仰ったように、荒れてくれてよかったです。私が気付けたから・・・。

もし、あのまま、我慢し続けて、自分の内に入ってしまって、私自身が「何かがおかしいんだ!」って気付けなかったら、パピーさんに会わなかったら、子供はどうなっていたか?

と考えると、本当にゾッとします。今頃、家庭は崩壊していたと思います・・・。

それでも、恥ずかながら、私自身、簡単には変われませんでした。

今まで「命令・指摘・強制」で来ていた私、勉強以外で褒めることなんてしていなかった私です。他の事で何を褒めたらいいのか分からなかったのです。

又、違う自分を見せることがとても恥ずかしかったというのもあります。

ですから、宿題の目標にもしました、「私が出来る事をしよう!」から始めました。

あ、この目標もパピーさんに言われたとおりでした。

できもしない偉そうな、又、難しい目標をいくつもいくつも挙げ、「必ず達成します!」なんて送ったメール。今思い出すととても恥ずかしいです。

でもそんなメールに優しい口調で、

“「目標は達成することが目的ではないんですよ。気分が良い時も、悪い時も、ちょっとの努力でできる事。それを、忘れずに、継続する。それが目的です。

その目標はあまりにも小さいことと思うかもしれませんが、継続することで、全然違った結果が訪れるんです。」”

とお返事いただいて、本当に目からうろこでした。

「忘れないこと」「継続できるような小さな事」・・・。「子供の話に耳を傾ける」でいいですか?と送ったメールに、パピーさんは、

「とっても良いですよ」と言ってくださって、すごく嬉しかったのを覚えています。「あ、褒めるってこんな感じ・・・?」って思ったのです。

でも、固まった私の頭は又、否定ばかり。

最初は、「こんなことで・・・」と思っていましたが、やってみると本当に、継続するのは難しかったです。

仰るように、私に余裕がある時はできるんです。でも、イライラしている時、時間が無い時、体調が悪い時。「あ、私、できてない・・・」と愕然としました。

小さい目標でさえ、そうなのですから、最初、私が提出した、あんな大それた目標。それは、きっと絵に描いた餅だったのでしょうね。

「必ず達成します!」と言いながら、「絶対、無理だった」と思います(笑)。

できないながらも、意識して、「子供の話に耳を傾ける」ようにしました。

そしたら、無口だと思っていた子が、本当はとてもよく話す子だったと知って驚きでした。

こんな私とでも、話をしたいと思ってくれていたんですね。

「こんなに喋りたかったんだ」ってびっくりすると共に、なんて、私は子供の事を知らなかったのか、なんて、私は自分の都合ばかりを押し付けていたのか?って子供が眠った後、悲しくて泣いた事もありました。

そして、本当は勉強なんか好きじゃない。野球をやりたかったんだ、という事もわかりました。

スポーツなんて苦手だと思っていたのは私だけで、スポーツ音痴の自分の子が運動神経いいわけない!って・・。

あ、これもパピーさんが仰る「思い込み、勝手な決めつけ」ですね。

野球なんてやったこと無いのに・・・と思っていたのですが、これにはお父さんが大喜び。毎週日曜日のキャッチボールから始まりました。(最初はキャッチボールすら出来なかったんです)

この頃からです。

子供の学習態度がとてもよくなった、と学校の先生から教えて頂き、それに伴って、学校で行うテストなどの点も良くなっていったのです。

家でも勉強を強制しないようにと意識して努めていますので、学習時間が増えたとは思えません。

子供の声を聞けるようになった私は、子供に聞いてみました。

「この頃、テストの点がいいみたいだけどなぜ?」

子供は、「だって、授業でちゃんと聞いてるもん」と答えたんです。これも、まさに、パピーさんのテキストどおり。

「しっかり授業を受けていれば、宿題だけやってればいい」

そう書いてあった部分に、以前は「何、言ってんの?」と思っていた、私の勝手な思い込みを、パピーさんは簡単に覆してくださいました。

半年・・・1年・・と経過していった時、主人が言ったんです。

「お前、この1年ですごく変わった。俺は早く家に帰りたいって思うようになったよ。」

そこでやっと目が覚めたんです。子供の問題、家族の問題、夫婦の問題・・・。「なんでこうなの?」「もっとこうしてくれればいいのに」って文句を言っていた私だったのに・・・。

これって、元凶は私だったんだ!私が起こしていたんだ!・・・って。

そう思ってから、2回目に受けた「幸せなお母さん」の講座は、1回目とは全く別物でした。

ここにちゃんと書かれているのに・・・私は気がつかなかったんだ。そう思うことがいくつもありました。

自分の気持ちって、いかに自分勝手なのか?自分の都合のいい所だけしか見ようとしないんですね。自分の都合の悪い所は、記憶にも残らないんですね。

パピーさんが、「気付くことが大事」と仰る理由が、今は、本当に、痛いほど分かります。

子供への「命令・指摘・強制」を止めるようになって、少しずつ「認める・褒める・包む」が出来てきたな、と感じた時、もう子供は全然違う子になっていました。

6年生の頃は、なんと児童会の会長を務めました。私は、私の目と耳を疑ったくらいです。

スポーツも、遊びも、勉強も、本当に楽しそうで、運動会や音楽発表会も、とても熱心にクラスをまとめ、会長として壇上に立ってお話したり、充実した1年だったようです。

担任からは私立中学も薦められましたが、本人の希望でやめました。

もちろん、私達親は、子供の考えに賛同。これも大正解でした。

子供のこの2年間の成長振りに、パピーさんが、「自信が付いた時に、爆発的な勢いで能力が開花する」と言われていた事を思い出しました。

そして、「学びたくなった時、自分から学びだす」も体験しました。

息子は今、中学1年生で野球部にいます。

友達はリトルリーグや少年団で活躍していた子ばかりなので、レギュラーなんて、とても無理そうですが、沢山の友達に囲まれて、真っ黒い顔で歯と目がキラキラしています。

毎日、汗ぐっしょり、泥だらけのユニフォームは、洗濯が大変ですが、そんな毎日に幸せを感じています。

野球の上手な友達から野球を教えてもらったり、代わりに勉強を教えてくれ!って言われたりしているようです。

友達を連れてきて家でゲラゲラ笑っているのを見聞きしていると、「こんなこと、小さい頃はなかったな~」ってしみじみ思います。

あの、もやしのようだった体もがっちりして、とてもたくましいです。背も、もうすぐ抜かれるでしょう。

でも、とっても妹思いで、優しく、お手伝いもしてくれます。(中学生では、ほとんど考えられない!と言われました)

私は、私の押し付けていた都合や理想を捨てたことで、本当にだいじな物を取り戻したような気がします。

「自分で考え、自分で判断し、自分で行動し、自分で喜びを得る」

パピーさんのこの言葉どおり、子供は成長していますよ~!

本当に、あの時、パピーさんに会えて良かった。毎日、私は、本当に幸せです。

私はこれからも「認める・褒める・包む」だけ(笑)を続けて行きます。それでは、これで報告終わりです(笑)。

本当にありがとうございました。

心から・・・感謝しています。

ココまで・・・

OTTOさん、メルマガ掲載のご許可、ありがとうございました。

OTTOさんは、当初、とても躾けやマナーに厳しかったようです。

もちろん、勉強も・・・。

又、長男さんはとても従順で、幼稚園の頃から優等生だったようで、OTTOさんは、他のお母さんにも「すごいわね~」と羨ましがられたりして、ご自分の育て方は間違っていない!という自信があったようなのです。

でも、OTTOさんが偉いな~、と思うのは、「私の育て方は間違っていない!」を、「もしかして?」ってすぐに修正しようとなさったことです。

多くの人は気がつきません。人の意見なんか聞きません。

メールにもありましたが、自分の都合のいい所だけしか見ようとせず、自分の都合の悪い所は、記憶にも残らないんです。

こんな言葉がありましたね。

“私は、私の押し付けていた都合や理想を捨てたことで、本当にだいじな物を取り戻したような気がします。”

これって、体験した人にしか言えない言葉ですよね。

う~ん、あれだけ苦労されたOTTOさんだけに重みがあります。

そしてこの言葉。

“毎日、私は、本当に幸せです。”

この言葉を聞けただけで、私も大きな力が湧いてきます。もちろんそこには、お母さんのご努力があったからに他なりません。

OTTOさん、すばらしいご報告、ありがとうございました。

そしてこれからも「認める・褒める・包む」だけ・・・?(笑)を続けてくださいね。

又、楽しい報告、待ってます(^^)

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