第388号 ご自分を追い込まないで・・・。
こんばんは。パピーいしがみです。いつも、このメールでは、皆さんが前向きになれるようなお話をさせて頂きたいと思っているのですが、今日は緊急で、ちょっとお伝えしたいことがありまして、そのお話をさせてください。
皆さんもニュースをご覧になって、驚かれたと思います。先週から今週にかけて、子供さんの傷ましい事件が起きています。
特に、福岡の事件については、驚かれていると思うのです。でもね。これって決して人事ではないし、同じ感情を持つ、私達にとって、衝動に駆られる、魔が差す、って事も“絶対にない”とは言い切れないんです。
でも、一瞬の間違いで、多分、あのお母さんは一生、重い、重い十字架を背負って生きていかなければなりません。それは、暗く、苦しく、悲しく、死ぬまで後悔の日々でしょう。
子供さんももちろん、かわいそうでしたが、子供の為に一生懸命生きてきたお母さんが、たった一度のあやまちで、その後の人生を地獄の苦しみを味わうようになるなんてこと・・・。私は、それだけは、絶対に避けて欲しいのです。
あのお母さんも、子供さんが生まれた時には、喜びの涙を流したはずです。未来は希望に満ちていたはずです。明るく、楽しく、笑顔に満たされる時間もあったはずです。なのに、たった6年間で、ほんの一瞬の感情で、まだまだこれから経験できたはずの、素晴らしい時間を手放してしまったんですね。
でも、衝動的に手をかけてしまうまでには、それなりの理由があったはずなんです。今日、ご紹介するのは、つい一昨日、このニュースを聞いて、「私もそうだった」とメールを下さった、KKさんです。(匿名を希望されていますので、ハンドルネームも伏せています)
KKさんは、そうなってしまう心情について、教えてくださいました。それをお聞きして、本当に、「誰でもなってしまう可能性がある」と感じて、今日、急遽お話させて頂く事にしたんです。それでは、早速、ご紹介させて頂きますね。
ココから・・・
パピーさん、こんにちは。いつも、お世話になりまして、ありがとうございます。先日、福岡でお母さんが小学1年生の子供を・・・というニュースがありましたね。
それを見て、どうしてもパピーさんにメールをしたくなりました。あのニュースを見て、ほとんどの方が疑問を感じたり、手をかけてしまったお母さんを非難されるのだと思いますが、私は、とてもあの方の気持ちが分かるのです。
と言いますか・・・、1年前の私は、あのお母さん、そのものだったからです。私には、一人娘がおります。ちょうど6歳、小学校1年生です。当時の私は、体調も悪く、とてもイライラしていました。
幼稚園の頃から落ち着きがなく、言う事を聞かない、思い通りにならない娘に、苛立ちを覚え、憎しみさえ感じていました。寝顔を見ると、可愛いとは思うのです。
でも、朝からぐずぐずして、歯も磨きたくない、顔も洗いたくない、幼稚園にも行きたくない、あれもいや、これもいや・・・、私は、仕事にも行かなければならないし、何時までに、この仕事を片付けて・・・という予定もある。時間はどんどん過ぎていく・・・。
そんな時、「何でこの子は?!」という気持ちと、衝動的に、抑えきれないほどの憎悪を感じる事がありました。それまでも、虐待のニュースや、親が子供の命を奪ってしまう、という事件が沢山ありましたが、「もしかしたら、私がその親になってしまうかもしれない」と思ったことが1度や2度ではありませんでした。
私は、そんな自分が怖くなりました。でも、そんな気持ち、人には相談できません。もちろん、主人にも相談できません。自分でも異常だと思っていましたし、私がそう考えている、っていう事が他の人が知ること事体、怖かったのです。
そんな時、偶然にパピーさんを知りました。半年間、メルマガだけを読ませて頂いて、学び、変わって行く方々に、羨ましいという気持ちを抱きながら、「ほんの少しでいいから私も変わりたい」と、学ぶ決意をしました。
沢山の方が相談されている中には、私の様な人がいるかもしれない。パピーさんなら、何とかして下さるかもしれない・・・。そんな気持ちで、震える手でメールを打ちました。
そして、お忙しい中だったとは思いますが、翌日には、お返事をいただいて、その返信には、「その気持ち、とっても良く分かりますよ!!でもね、その気持ちって、決して異常なのではないんです。
私達が持っている向上心が、私達自身を不安にさせてしまうんですね。熱心であるが故に、悩みが深くなってしまうんです。だいじょうぶ。大丈夫。ちょっと気持ちを緩めるだけで、とっても楽になれますよ」とあったのです。
私は、本当に救われました。「だいじょうぶ」という言葉で、ぼろぼろっと涙がでました。私はおかしくないんだ。そう思っただけで、とても楽になりました。そして、こうやって私だけの為に、お返事いただけて、いつでも包んで頂けるんだ、と思うと、とても安心できました。
その時、以前メルマガで読んだ、「不安が不安を呼び込むんです。恐怖が恐怖を増幅させるんです」とあったパピーさんの言葉がふっと思い出されてきて、「なるほど・・・、本当にそうだ。私は自分の不安にどんどん不安を感じていたんだ。」という事が分かったんです。
それからの私は、さらに落ち着きを取り戻していきました。頂いたメールを読めば読むほど、自分が落ち着いていくのが分かりました。フォローメールを携帯に送ってもらって仕事の合間に読んだり、毎週2回のメルマガを何度も何度も読み返したり・・・。
でも、無理をしていたわけではないんです。すごく面白かったんです。以前、まだ勉強を始めていない時は、メルマガのバックナンバーを読んでもいても、頭に入ってこなかったり、メルマガでの喜びの報告と、私の現実との差があまりにも大きく、読むのが苦痛だったりもしたのですが、
落ち着く事ができてからというもの、すーっというか、ジンワリというか、心に染みていくんですね。又、読むたびに、違う発見があって、同じ文章のはずなのに・・・って、読み返すのがとても楽しかったんです。
「テクニックを追い求めてはダメ・・・」というのは、こういう事なんだな~、って納得してしまいました。
落ち着いてしばらくしたころ、最初に頂いたメールを読み直してみました。「私達が持っている向上心が原因・・・熱心であるが故・・・」そして、「あっ」て思ったんです。私は、いつもいつも、他の子(特に優秀な子)と娘を比べ、優秀な子の親と自分とを、比較してばかりいました。
あれもできない、これもできない、悪い所ばかり探していました。できないことや、劣っている事をわざわざ探し出し、「これもダメ」「あれもダメ」「この子にはいい所が何もない」「私にも、劣っていることが沢山ありすぎる」「このまま育ってしまったら、将来、この子はどうなるんだろう?」そういう不安と心配が渦巻いていました。
そして思ったんです。この気持ちって、もしかして、福岡の事件のお母さんと同じ気持ちだったのでは?って。もし、私がパピーさんを知る事がなかったら、今も尚、持ち続けていた気持ちでは?って。
そして、もし、そんな気持ちを持ち続けていたとしたら、私は、私が予想していた最悪の事を起こしていたかもしれません。それを考えた時、このメールを送りたい!と思ったんです。
あの時、パピーさんと知り合えてよかった。わたしの気持ちを聞いていただいてよかった。すぐにお返事をいただけて、とても嬉しかった。わたしを分かってくださって、本当にありがたかった。すごく、すごく、楽になれたんです。ありがとうございます、って。
私は、今、「熱心すぎる親」をやめました。パピーさんが仰る「できなくてもいい、できればもっといい」を冷蔵庫やデスクの上、携帯の待ち受け画面にしています。それを見るたびに、笑ってしまいます。
「そうだよ。できればもっといい、だよ・・。簡単だったんだ」って。そうすると、できる事がいっぱいある事がわかりました。
娘も、主人も、そして私も、「なかなか頑張ってる」「けっこういい線いってるじゃない?!」って思えるんです。でも、それは、落ち着けた今の私だからこそ、わかることで、以前の私では理解できなかったんです。
だって、その時もメルマガは読んでいたんですもの。読んでいたのにも関わらず、心に残っていなかったんですもの。お陰で今、家庭では笑いが耐えません。
職場でも「何かいいことあった?」って言われたり、主人にも「このごろ変わった」って言われたり・・・。娘とも笑って話すようになりましたし、あの「あれもいや、これもいや!」と言っていた娘が、「お母さん、見てて!♪」なんて言うようになっているんです。
本当に、“できればもっといい・・・”ですね。(^^)パピーさん、私は、本当に感謝しているんです。あなたに会えてよかった。私は救っていただけた、って。でも、それは私だけではなく、他にも沢山の方が、そうお思いなのでしょうね。
パピーさんはとてもお忙しいと聞いています。深夜のお返事、早朝のお返事を頂くこともあって、きっと無理もなさっておられるのだと思います。でも、是非、是非、いつまでも今のお仕事続けていただいて、悩めるお母さんを救って下さいね。ありがとうございます。感謝を込めて・・・。
ココまで・・・
KKさん、貴重なメール、ありがとうございます。そして、メルマガへの紹介のご許可もありがとうございました。メールを拝見した時、思わず、両手のひらを合わせました。お力になれて良かった・・・。って。
KKさんのお便りにもありましたが、まさに、福岡のあの事件。お母さんの不安が増幅してしまった結果かもしれない、と思うのです。不安は一人で抱えると、ますます不安が大きくなります。
そして心が不安で、恐怖でいっぱいになってしまって、正しい判断ができにくくなってしまうんです。だから、そうなる前に、誰かに相談して欲しいんですね。ご自分の気持ちを誰かに話すことで、又、聞いてもらったり、アドバイスを受けることで、ふっと楽になることもあるかもしれません。
ご自分を追い込まないで・・・。今日はその言葉を伝えたかったのです。ちょっとヘビーなお話でしたね。すみません。次回は、明るく、楽しいお話をさせて頂きますね。
ご興味のある方はこちらをお読みください。
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