第397号 親の自信と子の自信
こんばんは。パピーいしがみです。
よく「自信のない私が、子供に自信をつけられるでしょうか?」というご相談を頂きます。
でも、私は「それは関係ないですよ。」とお話しします。自信って、自分自身が経験した成功体験の積み重ねです。
「私って頑張ってるな~」とか、「私って結構いいかも??」って感じた時、少しずつ自信が付いてきます。
勘違いされている方もおられるかもしれませんので、あえて書きますが、「認める・褒める・包む」で自信が付くのではなく、
私たちが、「認める・褒める・包む」をすることで、行動し始めた子供達が、その行動の結果、“自分の体験”を通して『自信』を深めていくんですね。
そして私たち親は、「認める・褒める・包む」を心がけ、それを、考え方に、言葉に、行動に移していく過程で、子供達が元気になったり、やる気になったり、明るくなったり、
そんな変化を見る、感じる(成功体験の積み重ね)事で、「いい感じになってきたみたい」「私が、頑張ってるからかな?」って、子供の成長と一緒に、親としての自信も付いていくんです。
そう。子供に自信をつけるために“自分が変わらなきゃ”ではなく、子供と一緒に成長することで、親としても自信がついていくんですね。
今日、ご紹介するメールは、時々このメルマガにもご登場いただいています、anyoさんです。
anyoさんとは、もう2年の付き合いになりますが、先日「やっと一通り終りました♪」というご連絡を頂きました。
「とても成果がありました!」というご報告も一緒に頂いて、今日は、その文面をご紹介したいと思うのですが、
ご連絡を頂いた時に、「今まで、どんな変化があったのかな?」と、以前頂いたメールを全て読み返してみました。
そうしたら、今は、そんなの全く感じさせないanyoさんも、「当初は、ご自分に自信が持てず、不安だったんだな~」って。
又、今は、とっても活発でチャレンジ精神旺盛な娘さんですが、「そうか~、この頃は、こんなに引っ込み思案だったんだね~」って、なんか当時を(わずか2年前ですが)懐かしく?(^^)思い出させてもらいました。
それでは、ご紹介しますね。
ココから・・・
パピーさんこんにちは!
2年かかってしまいましたが、やっとテキストの53章まで終えることができました。ありがとうございました。
講座を実際に勉強し終えて、この講座との出会いがどんなに素晴らしいものだったかを実感しています。
私の目標は「キレやすい自分とはサヨナラして、娘に『お母さんのようになりたい!』といってもらえるような何事にも前向きな可愛いお母さんになる」でした。
目標達成できているかは私にはまだ自信がありませんが、間違いなく目標達成に近づいていると思います!
この2年間で意識ががらりと変わったような気がしています。
私の場合、徐々に変わっていたようなので、その変化に気付いていなかったんですが、自分の書いた“気づき”や“感想”を読み返してみて、私自身の変化に気付くことができたのでした。
間違いなく笑顔も多くなっています!
2年前は眉間の縦じわが気になっていたんですが、最近は目じりの笑いじわが気になっています(笑)
2年前の今頃は母としてまるで自信が無く、特に娘のことを可愛がれなくなっていた時期でした。
娘を抱きしめることも無く、添い寝もせず、甘えさせることを拒み続けていました。
できないことを見つけては叱り、できたら褒めるんだけど、叱ることの方が圧倒的に多かったと思います。
娘はがんばっていることを認めてもらえず、包んでももらえず、ずっと不安で叱られることばかり。時々褒められても不安はそのままだったんだろうなぁ。。。って 、
今ではどれだけひどいことをしていたか分かります。
講座をはじめて、「認める、褒める、包む」を意識するようになりましたが、すぐにどうにかなるものではありませんでした。
それもそのはずですよね。
娘はずっと不安を抱えて私の娘でいたんですから。。。
そんな娘になかなか「自分っていいじゃん」って思ってもらえなくて、いろんなことにチャレンジしてきました。
自転車のコマなし、逆上がり、なわとび、うんてい、一輪車・・・これらのチャレンジから、実践から・・・、たくさんのことを学ぶことができました。
認めることも、褒めることも、包むことも、これらのチャレンジを通して、上手になってきたような気がします。
そして私に母としての自信がついてきたと同時に、娘にも自信がついてきたような気がしています。
最近は私も娘もチャレンジ精神旺盛で、何をしても楽しくて仕方ありません!今は息子にもそんな気持ちを味わって欲しくてチャレンジしているところです。
まだまだ足りないところは多々あるし、失敗もあるけれど、自分らしく子ども達の幸せを願い、これからも子育てを楽しんでいきたいなぁ、と思っています。
今は、2年前の自分には想像もできないほどとっても幸せです!幸せなお母さんです!!
パぴーさんのおかげです!!ありがとうございました。本当に本当に感謝しています!
お調子者の私のことなので、どう転ぶか分かりませんが、まだまだ見守っていてください。よろしくお願いします!
ココまで・・・
anyoさんのメールにこんな言葉がありました。
“自転車のコマなし、逆上がり、なわとび、うんてい、一輪車・・・これらのチャレンジから、実践から・・・たくさんのことを学ぶことができました。
認めることも、褒めることも、包むことも、これらのチャレンジを通して、上手になってきたような気がします。”
サラッと言われていますが、anyoさん、本当に頑張ったんです。
私たちが出来る事、例えば、縄跳びとか自転車とか・・・、そういう事って、わたしたちは口だけで説明しようとしますよね。
ところが、それって出来ない子には理解しがたいんです。うまくいかないとイライラもします。
「もうやりたくない!」って癇癪も起こすでしょう。理解できない子に理解させる、やる気を持たせるって本当に難しいです。
私たちが、実際にやってみたり、苦しみを一緒に味わうと、まず、初めての事・出来ない事は、そのコツやポイントを掴むのが、とても大変なことが分かります。
その大変さが分かると、「どんな時に、どんな言葉を掛けるのがいいのか」だけじゃなく、
「今は、言葉をかけずに見守る」方がいいのか、「やる気が起きるのを待つ」事の方がいいのか、はたまた「親の姿を見せる事」をした方がいいのか、そんな事もわかるようになってきます。
要は、自分の身に置き換えることが出来るので、その時、そのタイミングでの、「認める・褒める・包む」の具体的な行動まで、分かるようになるんですね。
anyoさんは、自分が出来る事も、出来ない事も、子供と一緒にやってみたのです。その当時、anyoさんは、このようにご報告くださいました。
“分かりやすく教えること。褒めるときは真剣に褒めること。出来ないときはじっくり経過を観察することの重要さ。が実感できました。
特に出来ないときにじっくり経過を観察するのが一番大変でした。
最初はなかなかうまくいかないことに、苛立つ気持ちが先にきてしまって冷静に経過の観察ができなかったんです。
最初は娘も出来ないことに苛立ちを感じ、「もういやだ~、できないから面白くない!」って癇癪を起こしてしまうこともありましたが、いつの間にか私の言葉を真剣に聞いてくれるようになっていました。
また、なわとびへのチャレンジからいろんなことを教えやすくなりました。”
こうやって、anyoさんは、少しずつ、少しずつ、経験し、積み重ね、ついには、anyoさんご自身が・・・、なんと!一輪車も乗れるようにまでなってしまったんですよ!!
当然、子供さんは、もうスイスイ~です。(^^)
ちなみに、引っ込み事案の娘さんがどのように変化して行ったのかも、当時のご報告から抜粋しておきますね。
・・・ ・・・
2007年2月
うちの娘は内弁慶で極端な恥ずかしがり屋なのです。
発表会の練習も運動会の練習も参観日の歌の練習も家では毎日活き活きとやって見せてくれるのに、本番になると全くそれが発揮されないのです。
固まって動けなくなったり、声が出なくなったり、見ていてかわいそうになります。
また、この恥ずかしがり屋の性格は普段の生活でも出来ないことが多くて困ってます。
近所の人から「○○ちゃんこんにちは」とか「いってらっしゃい」とか・・・、直接声をかけられても固まってしまいます。
親戚のおばちゃんからお菓子やおもちゃ、お小遣いなどをいただいたときも同様に固まってしまって声が出てこないんです。
2007年5月
あれから、娘はどんどん明るく前向きにいろんなことにチャレンジするようになりました。
挨拶に関しても、私たち親よりも先に「行ってきます」「ただいま」を大きな声で叫んだり、特にうれしいのは、「ありがとう」をどんな相手にでも言えるようになったことです。
レジでお菓子を手渡してくれたお兄さんにまで「ありがとう」と言って、「どういたしまして!」と返されるほど・・(笑)
2007年10月
娘は最近すごくいきいきとしていて、内弁慶だった娘が最近はうるさいぐらい誰にでも話しかけていき、
近所の人にも「○○ちゃん最近キャラ変わったね~、よくしゃべるし活発になったね」と言われ、とてもうれしかったです。
ご近所ではプチガキ大将?!って感じです。
幼稚園でも自分から手を上げて発表できるようになっているようで自信をつけてきているようです。
・・・ ・・・
当初のanyoさんの目標は、
“「キレやすい自分とはサヨナラして、娘に『お母さんのようになりたい!』といってもらえるような何事にも前向きな可愛いお母さんになる」でした。”
とありましたね。
その当時の、anyoさんは、ほんとに・・・(^^)とてもキレやすかったそうです。
なかなか寝付けない我子に「何で寝ないの!」と怒鳴ったり、思い通りにならない時には「何回言えば分かるの!」と叩いたり。
よくないこととは分かっていながら止められないでいたそうです。最悪の母でした・・・。とも言われていました。
でも、それは、“何をしたらいいのか、分からなくて不安だったから”なんですね。とても“自信を持てるような状況”ではなかったからなんです。
でも、anyoさんは「認める、褒める、包む」をし続ける事で、子供さんの変わっていく様子を目の当たりにします。
いくつかの「うまく行くパターン」を体験し、「あ、こう感じでやって行くんだ♪」って分かるようになって・・・、それが積み重なって、自信になってきたんですね。
そして、この言葉です。
“私に母としての自信がついてきたと同時に、娘にも自信がついてきたような気がしています。
最近は私も娘もチャレンジ精神旺盛で、何をしても楽しくて仕方ありません!
今は、2年前の自分には想像もできないほどとっても幸せです!幸せなお母さんです!!”
親の自信・・・、最初は無くっていいんですよ。子供と一緒に、親もいろいろ経験して、積み重ねていくんですから・・。
anyoさん、ご報告、そしてメルマガ掲載のご許可、ありがとうございました。これからも是非、チャレンジし続けてくださいね!
又、楽しいご報告、待ってま~す♪(^^)
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