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第401号 お手伝いって何だろう?

こんばんは。パピーいしがみです。

今日のメルマガは「お手伝いって何だろう?」としました。

お手伝い・・・というとあなたは何を思い出しますか?

洗濯物を取り込んだり、お皿を洗ったり・・・、掃除をしたり、または料理の下ごしらえをしたり・・・。

いつも忙しいお母さんに、ちょっとでも楽をさせてあげる、その為に子供達がしてくれるのが、お手伝い・・・、ってお考えになるのが一般的かと思います。

学校でも、この頃は、「おウチのお手伝いをするように」とか「お母さんのお手伝いをしましょう!」なんて宿題で出されることもあるようです。

私も「お手伝い」ってとっても大事だと思っています。

是非是非、子供達にお手伝いをしてもらってほしいな~、と思います。

でも、それは、お母さんが楽になるからではありません。

いえ、もしかしたら、お母さんにとって、お手伝いをしてもらう事の方が辛いだろうとも思います。

ですが、それでも、あえて、お手伝いをさせてあげてほしいのです。

いつも忙しくされているお母さん。忙しいけれど、実は、非常に効率的に作業をされているんですね。

その中で、子供が「お手伝いをしてあげる」と言っても、常に効率的にこなしている作業に、余分な手が入る事で、作業のクオリティが下がったり、返って作業が遅くなる。

そういう事、とても多いんです。

例えば、皿洗いのお手伝いをしてくれても、キチンと洗えていなくて、汚れが残っていたり、

同じスポンジを使いまわして、他の食器まで汚してしまったり、すすぎが十分でなくて、泡が残っていたり・・・。

それを見ていて、「あ~あ、もっと綺麗にやってよ・・・」って心の中で思います。

途中で洗い物を落っことして割っちゃったり、シンクをびしょびしょにしてしまったり・・・。

「も~・・・仕事増やさないでよ・・・」でも、時間ばっかりドンドン過ぎていく・・・。

無駄に水を使ってばかりで不経済だし・・・。こんな事なら自分ひとりでやった方がずっといい!!そう思いますよね。その気持ち、すっごく分かります。

そしてついに・・・、「もう、何やってんの!いいよ、やってくれなくたって!!」声を荒げたくもなっちゃいますよね。(^^)

このように、子供のお手伝いって、お母さんの仕事を楽にするどころか、お母さんの仕事を邪魔して、余計な作業を増やしてしまいます。

そう。現時点だけを見ると、お手伝いって、マイナスばかりなんです。

「お手伝いをしてお母さんを楽に・・・」という目的からは・・・実は大きく離れてしまうんですね。

ですが、お手伝いにはもっともっと大きなプラスの面があるんです。私がお手伝いのチャンスを子供に与えて欲しいのは、その為なんです。

それは、子供に「新しい喜びを感じさせる」という事です。

「喜び」というと私たちは、与えるものだと思います。与えられて喜びを感じる、という事です。

代表的なものは、プレゼント。プレゼントって与えられる喜びですよね。

突然、何らかのプレゼントがあると、やっぱり嬉しく思います。

特に、子供の頃の喜びって、ほとんど「与えられる喜び」だと思うのです。

例えば、生まれてすぐに、おっぱいが欲しい、おもちゃが欲しい、お母さんの愛情が欲しい・・・。足りなくなると泣き、グズり、わがままを言い、その「欲しい」を何としてでも満たそうとする。

そんな「与えられる喜び」しか知らないんですね。

・・・あ、今、私は「子供の頃の・・」と言いましたが、「与える喜び」を知らない大人も沢山いるんですよ。

きっとあなたの周りにもいるのではないでしょうか?「自分さえ良ければ・・・」という人。

でも、それでは、やっぱり寂しいですよね。

だって、「与える喜び」も知っていたら、長い人生、喜びは、何倍にもなりますものね(^^)

自分の子供達には、沢山の喜びを感じてもらいたいじゃないですか?!その為には、お手伝いって、とっても良いチャンスなんですね。

自分の時間や労力を使って「誰かの為に」何かをする。

もし、そこで喜びを得ることが出来たら、その喜びは“新しい感覚”として感じ取れるのです。

そんな経験をこの『お手伝い』から経験してほしいな、と思うのです。

今日、ご紹介するメールは、リリーさん。

リリーさんからは、以前に、こんなメールを頂いていたのですね。

“実は、長い休みに入り、我が家の子供たちも、ちょっと巻き込んでしまう?!計画を立てました。

「おうちのしごと(お手伝い)をがんばって、スペシャルごほうびをゲットしよう!」なる、ものです^_^;

1日1回、続けてできるお手伝いを子供に決めてもらい、がんばりカードを作って、お手伝いしたらスタンプを押す。

決まった数をためたら、ごほうびが・・・?

私が小学生の時、よく作っていた家族新聞の形で告知したところ、長男はノリノリで、妹にも報告していました。

ごほうびのためのお手伝い、というわけではないのですが、1つのことを続けて頑張る、ということを、子どもと共に挑戦してみようと思います。”

私は、「面白い企画ですね」「是非、やって下さいね!」とお返事しました。そして、こんなご報告をいただいたのです。

ココから・・・

お手伝い・・・子供達との相談の結果、

A、1日1回、おもに朝食後、お皿を「洗う」または「すすぎ」のどちらか

プラス

B、「お風呂洗い」または「お風呂沸かし」のどちらか

A・Bのうち、どちらかそれぞれ1つずつを組み合わせて、兄と妹と日替わり交替で、やっていくことになりました。

がんばりカードは私が作り、スタンプは1日1回、『30個ためたらごほうび』ということにしました。

ただ30個となると、やはり先の長いことでもあるので、励ましのため15個まできたら、ミニミニごほうびとしました。

こうして始まったのですが、2人とも私の予想以上?!に、毎日しっかり続けていました。

スタンプも、もともと家にあった「よくできました!」などのものですが、意外に自分で押す作業が面白かったようです。

「ごほうびって何だろう~?♪」って、毎日楽しみな様子でした。

もともとこの企画は、お兄ちゃんが何か1つ、自信を持つキッカケになれば・・・という思いもありました。

しかし、妹が当初からかなりやる気満々!

妹は、とにかく何でも自分でやってみたい方で、実際、飲み込みも早く、お手伝いも大好きな子です。

この勢いが、お兄ちゃん押され気味にならないだろうか!?と思ったほどでした。

そのお兄ちゃん、日によっては、「今日は疲れた~」など、ようやく重い腰を上げていましたが、なんとか励ましたりもしつつ、毎日続けていました。

最初は、張り切って始めたお皿洗いが思うようにできなかったり、「ここ、もうちょっとしっかり洗ってね」と言うと、「もうイヤだ!」なんてこともあったのでした。

それでも、一緒にやろうと声をかけて、私が、洗ったお皿を受け取る係になったり、「上手になってきたね~」と励ましながら、だんだんスムーズにできるようになりました。

兄妹で始めたのも、良かったみたいです。お互いいい刺激になったり、楽しさも倍増だったようです。

どちらかが先にやったら、「続きはやってね!」と声掛けをしあったりもしていました。

けんかもするけど、やはり兄妹、仲良く、微笑ましく思えました。

途中帰省したので、その間はお休みになってしまいましたが、その前後は、なんとほぼ毎日続けた2人です。

夏休みの終わりごろ無事30回終了し、ごほうびと、頑張ったしるしに、メッセージを入れた手作り金メダルをプレゼントしました。

ちなみに、迷って選んだごほうびは、キャラクターのパジャマでした。

2人とも、おもちゃと思って期待外れな反応をするかなぁ・・・?と思ったものの・・・、そうでもなかったようです^_^;

とにかく、「よくここまで続けたね、お母さんも助かったし、一緒にお皿洗いできて楽しかったよ、ありがとう」と、2人に精一杯褒めて、伝えました。

そんな思いを、兄妹ともに受け止めてくれたのかな、と感じました。

しかし、この計画は、子どもたちだけでなく、私にとっても大きな経験となりました。

ちょうど、パピーさんに目標・決意を宣言した時期であったのが、かなりよいタイミングでした。

私の目標も、決して大げさなものではないはず・・・なのですが、意外に毎日しっかり意識するということは、簡単ではないと感じていました。

始めはちゃんと意識していても、日がたつと何か抜け落ちていたり。

それなのにこの子たちは、こんなに毎日ちゃんと続けている。

日を増すごとに、その実感は大きくなり、すごいなと心から思えました。

そして、お皿洗いのお手伝いのときなど、せまい台所で3人一緒に立ってということもありました。

2人が洗い、すすいだものを、私が受け取って・・・。時にはわいわい話しながらやっていると、だんだん私が楽しくなってきたりして・・・。

以前の私だったら、お皿をきちんと洗うことに気が行きすぎて、洗い方など、あれやこれやと口出ししていたことでしょう。

それに、自分のやり方にこだわるあまり、結果、家事を自分の領域に囲いすぎていたとも思います。

今回は、極力口出しを少なく、も意識して・・・。

でも実際、子どもたち2人が上手になってきた事もありますが、“何かを手伝ってくれることって、なんてありがたいんだろう”と思えるようになってきたんです。

“細かいやり方なんてどうでもいいじゃないか、お手伝いしてくれるだけでも万々歳だ”と・・・。

そうしたら、「まかせる」ことが、少しずつ、できるようになってきました。

それに、私も自分一人でいつも頑張らなくたって、みんなでやるのも楽しいな♪と、思えるようにもなりましたし。

なんだか私も、子どもたちとともにステップアップしたかしら?!と、目標の中の「自分をほめる」を早速実行しております(^^ゞ

休み前に、パピーさんにこの計画を宣言してよかったです!

パピーさんが、「面白い企画ですね」と言ってくださったことも、始める前に励みになっていました。

“ごほうびがないと、お手伝いしてくれなくなっちゃうかな?”など、気にしてしまっていましたが、いろいろ気にするよりなにより、やってみてよかったと思います。

最近のお兄ちゃんですが、少しずつ少しずつ、苦手意識の壁をクリアしていきながら、自信の芽がふくらんできてるかな?と感じます。

兄妹も、いろんな意味で賑やかですが、なかなか楽しげな様子です。

季節の変わり目、どうかお大事になさってくださいね。また、よい報告をさせていただけましたら幸いです。

では、「見守る母」で今後も頑張ります\(^o^)/

リリーより

ココまで・・・

リリーさん、楽しいご報告、ありがとうございます。

リリーさんには、「最後まで続ける」という狙いもあったようですね。

そして何より、「お手伝いをしてくれてありがとう」という気持ちで終われたこと。

又、その気持ちがちゃんと伝わって、本当に良かったです。

お手伝いをしてもらうことで、イライラすることもあったでしょう。「そんなに嫌なら、やってくれなくて結構!」って言いたくなったこともあったでしょう。

でも、もし、それを口にしていたら、「お手伝いなんか、もう二度とやるもんか!」って反発させてしまったでしょうね。よくぞ我慢して下さいました(^^)

リリーさんのメールにはこんな文面もありましたね。

“以前の私だったら、お皿をきちんと洗うことに気がいきすぎて、洗い方など、あれやこれやと口出ししていたことでしょう。

それに、自分のやり方にこだわるあまり、結果家事を自分の領域に囲いすぎていたとも思います。

・・・

そうしたら、「まかせる」ことが、 少しずつできるようになってきました。それに、私も自分一人でいつも頑張らなくたって、みんなでやるのも楽しいな♪と・・・”

そう。子供達は、最初こそ上手に出来ずに、失敗したり、余分な仕事を増やしたり、邪魔ばかりするように感じますが、何度も繰り返すうちに、慣れて、どんどん上手になるんです。

でも、一度上達すれば、次からはとても楽になるんですね。お母さん一人で頑張らなくても良くなるんです。

この先、お母さんの調子が悪い時、「いいよ、僕やっておくから、お母さん、休んでて」なんて言ってくれたら、涙が出るほど、嬉しいですよね(^^)

きっとすぐに元気になっちゃいますよ♪

“最近のお兄ちゃんですが、少しずつ少しずつ、苦手意識の壁をクリアしていきながら、自信の芽がふくらんできてるかな?と感じます。

兄妹も、いろんな意味で賑やかですが、なかなか楽しげな様子です。”

ともありましたね。とっても良い感じです♪(^^)

さて、冒頭でも書きましたが、「与えられる喜び」だけでなく、「与える喜び」「誰かの為になにかをする」事で得る、

『新しい喜び』を知ることが出来れば、喜びを得るチャンスが何倍にも膨れ上がります。

今回の事で、子供達は、「お母さんが喜んでくれて嬉しい」って、「与える喜び」をしっかり感じ、自分自身の“存在価値”をも、感じてくれたと思いますよ。

リリーさん、本当によく我慢されて、目標を達成されたと思います。頑張りましたよね。(^^)

“ なんだか私も、子どもたちとともにステップアップしたかしら?!”

はい。着実にステップアップされましたよ。是非、これからも「見守る母」続けてくださいね(^^)

ステキなご報告、ありがとうございました。

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